子供のおねしょ&夜尿症、いつまで平気?ママに出来る対策を考えよう

子育ての悩みの1つとして多く挙がる子どものおねしょ。最近では、未就学児の子どもを持つママ達の声からも聞こえることも少なくありません。
なぜなら、「ママにとっての負担が大きいから…」というのが本音ではないでしょうか。毎朝ママはイライラ、子どもはしょんぼり…としてしまう前に、ママにできる対処法を考えてみませんか?
Contents
どうしておねしょをしてしまうの?
おねしょとは、夜間眠っている間に作られる尿の量と、その尿を溜める膀胱の大きさのバランスが取れていない場合に、膀胱から尿が溢れ出てしまうことを指します。
つまり、夜間に作られる尿が多すぎたり、あるいは膀胱がまだ小さすぎることが主な原因です。
おねしょという問題を解決するためには
・夜間の尿を少なくする
・膀胱の容量を大きくする
この2点が大きなポイントとなります。
おねしょと夜尿症の違いを知ろう
「夜尿症」という言葉を聞いたことのあるママも多いと思いますが、「おねしょ」との違いは何なのでしょうか?
実はどちらも同じ状態を指していますが、年齢の違いで呼び方が変わります。一般的に言うと、5~6歳を過ぎても毎晩おねしょをしてしまうことを「夜尿症」と呼びます。
このような子どもは、生理的なメカニズムが整っていないことが考えられる為、何もしないで放っておくよりも、専門家による適切な指導や治療を受けることによって、早く自立させてあげた方が良い場合もあるのです。
つまり
夜尿症・・・医学に頼ることも考える
ママに出来る対策とは?
おねしょの発達を観察しよう
夜尿症&おねしょが続くからと言って、ママが焦る気持ちもわかりますが、同じおねしょでも発達している様子があれば問題ありません。睡眠中のおしっこの量や、膀胱におしっこを溜める力がついてきているかどうかを観察してみましょう。
【観察ポイント】子どもが寝入ってから、最初のおねしょを何時頃にしているか。
寝入りばなのおねしょ・・・膀胱が小さい。眠ってからも、尿がどんどん作られてしまう為に、一晩で2~3回のおねしょとなる。
明け方のおねしょ・・・膀胱が大きくなってきている。眠ってから作られる尿の量が減ってきているが、明け方頃になると溢れて出てしまう。
このように、寝入ってすぐのおねしょと、明け方にしてしまうおねしょでは、発達の度合いが異なります。明け方のおねしょであれば、あと一歩でおねしょから卒業と言えるでしょう。
とはいえ、おねしょには季節も関係します。秋から冬にかけて、身体が冷える時期になると汗をかかないため、尿量が増え、「あともどり」してしまうことも。短期間で比較するのではなく、前の季節の同じ時期と比較して発達をみるようにしましょう。
生活習慣を見直してみる
夜尿をしてしまう子どもの2~3割の子が、生活改善を行うだけで夜尿をしなくなると言われています。是非取り組んでみましょう!
・規則正しい生活をする
不規則な生活は夜尿を悪化させるため、出来る限り規則正しい生活を送りましょう。また、抗利尿ホルモンは夜の11時頃の深い睡眠中にに出ることが分かっています。寝る時間が遅いと、その分泌量が影響を受けるため、早寝・早起きを習慣にしましょう。
・水分の摂り方を変える
身体に摂り込んだ水分が膀胱に到達するまでに、2~3時間かかります。よって夕食後~寝るまでの3時間は水分を控えましょう。
※どうしても飲みたい場合は、氷を口の中で溶かし、喉を潤すのがおすすめです。
・塩分を控える
喉が渇く原因のひとつとして、塩分の摂りすぎが考えられます。また、塩分のナトリウム成分には利尿作用があるため、水分をたくさん摂っていなくてもおしっこの量を増やす原因になり得ます。食事の際の過剰な塩分摂取に注意しましょう。
・冷えから身体を守る
身体が冷えると、腎臓で作られる尿の量を増やしたり、膀胱の縮小にも繋がります。身体が冷える時期は、寝る間にしっかり湯船につかって身体を温めたり、布団をあらかじめ温めておくなどの配慮を行なうと良いでしょう。
・寝る前には必ずトイレへ行く
子どもが眠くなってしまうと、トイレへ行かずにそのまま眠らせてしまっていませんか?寝る前には必ずトイレに行って、膀胱に溜まった尿を空にする習慣をつけましょう。
これは厳禁!ついやってしまいがちなこと
昔は、「寝ている子どもを起こしてトイレへ行かせる」…なんていう習慣もあったようですが、実はこの方法はおねしょを悪化させてしまうだけなのです。
夜中起こして排尿させると、確かに翌朝のおねしょの量が減るように感じますが、夜に眠っている間に排尿する習慣がついてしまいます。その結果、夜間の膀胱容量を上げることが難しくなってしまうのです。
そもそもしつけとは、自分で努力すれば克服できる課題を対象とするものであり、おねしょの場合は、自分の意思でコントロールできるものではありません。よってママのせいなわけでも、子どもが悪いわけでもないことを理解し、焦らない&怒らずに対応していきましょう。
知っておきたい!おねしょ布団の始末方法
おねしょをしてしまっった子どもの心は傷つきますが、その後のママの負担だって小さくはありません。パジャマだけでなく、時には布団だってびしょびしょになってしまうことも。
特に布団は洗濯しにくく、時間が経つほどそのアンモニア臭はしみつき、嫌な臭いがなかなか取れなくなります。そうなってしまう前に、しっかり対処方法を知っておきましょう。
1.お湯をかける
おねしょ布団を風呂場に持って行き、おねしょの部分のみにぬるま湯をかけます。この際はろ過する要領でゆっくりと行い、これを2~3回臭いがなくなるまで繰り返しましょう。その後はタオル等で、たたくようにして水分をとって乾かします。
使用するお湯は40度くらいがベストであり、熱湯は使用しないように注意しましょう。なぜならおしっこの成分であるたんぱく質は、約70度で固まってしまう性質があるからです。
2.重曹を使用する
おねしょをしてから時間が経っていない場合は、重曹をおねしょの部分に直接ふりかけて、おねしょを吸い取りましょう。完全に吸い取ったら、重曹を払い、ビネガースプレーを吹き付けて、乾いたタオルでたたきながら水分を取り、乾かします。
【ビネガースプレーの作り方】
ホワイトビネガー(食用酢)と水を1:4の割合で混ぜて作ります。スプレーボトル等に入れて使用すると便利です。
3.クエン酸を使用する
酸性であるクエン酸を使用することで、アルカリ性であるおしっこを中和させ、嫌な臭いを取ってくれる効果があります。おねしょで塗れた布団に、クエン酸水を吹き付けます。乾いたタオルでたたきながら水分を拭き取り、乾かします。
【クエン酸水の作り方】
粉末のクエン酸小さじ2と、水400mlを混ぜて作ります。スプレーボトル等に入れて使用します。
4.丸洗い&天日干し
しっかりと乾かすには天日干しが一番です。また、太陽の光には殺菌・消臭効果があるため、1~3の方法にプラスして行なうと尚更良いでしょう。
そしてシーズンの変わり目には、布団専用クリーニング店で丸洗いすると、スッキリしますよ。
受診するタイミング
これまでお話してきましたが、夜尿症を放置しておくことで良くないケースもあります。
例えば、小学校にもなると宿泊行事や、友達同士お泊まり…といった場面も増えてきます。そんな際に「自分だけおねしょをしてしまったらどうしよう」と不安に思ったり、参加を悩んでしまう子どもを見るのは親として本意ではないですよね。
実際、8~16歳の夜尿症が克服できない子どもは、両親の別離、両親の争いにつぐ3番目の精神的トラウマで、学校内におけるいじめよりもランクが上だというイギリスのデータもあるくらいです。夜尿症が続くことで「恥ずかしい失敗」という思いから、子どもの自尊心が低下してしまったり、性格が暗くなって、家庭生活や学校生活でにおいても影響を及ぼしてしまうことも考えられるのです。
ごく稀なケースですが、夜尿症の子どもの中には、腎臓病や糖尿病等の病気が隠れていることもあります。大きな病気ではないということを証明する意味でも一度受診してみるのも方法です。
小学校低学年で、毎晩夜尿をしてしまったり、生活の改善等を行っても改善されなければ、医療機関を受診してみましょう。もちろん、年齢に関わらず本人や家族の悩みが深いようであれば、年齢に関わらず相談することをおすすめします。
まずは、小児科や泌尿器科、内科等のかかりつけの医師に相談して受診するか、専門医を紹介してもらうようにすると良いでしょう。
家族全員でサポートしよう!
おねしょ&夜尿症の認識がなかったが為に、過度な心配をしたり、その反対に問題を深刻にしてしまう…ことは避けたいですよね。
未就学児の場合は、「生活習慣を見直して、温かく見守ってあげる」こと。
小学生以上の夜尿症の場合は、「デリケートな問題なだけに、子どもの悩みになってしまう前に出来る限り早めに出来る対応をし、受診することも視野に入れる」ことが大切です。
おねしょの悩みを子ども一人で抱え込ませず、家族全員でおねしょ&夜尿症を克服する!という気持ちを持って取り組んで行きましょう。
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