ドライフラワー=枯れた花だというイメージを持っていませんか?しかしドライフラワーには生花とはまた違った良さがあり、ドライフラワーならではのアレンジ法もたくさんあるのです。ドライフラワーの魅力に気が付けば、日々の生活にもっと潤いをもたらしてくれるかも知れません♡
昔から記念日や誕生日には決まって花束を用意してくれる夫。気持ちは嬉しいんですけど、家に小さな子どもがいて花瓶が置けない状態なので、「もう買ってこないで。」なんて冷たい事をつい言ってしまいました…。
そうなんですが、プレゼントしてくれた子どもにも、「この前のお花どうしたのー?」なんて聞かれても「枯れたから捨てたよ。」なんて言うのも切なくて。
だったらmikaさん、ドライフラワーがオススメよ♪
ドライフラワ―の魅力を知ろう
ドライフラワー、好きですか?生花と比べてしまうと、色がくすんで見えたり、どこか寂し気な印象を持ってしまう…。そんな人も少なくないのかも知れません。
そういう筆者もまさにその通りでした。どうしても色鮮やかな生花にばかり目が行き、ドライフラワーの魅力には気付けていませんでした。
しかし、ドライフラワーは元の生花だった頃に比較して、色が深まったり、落ち着いた気品が感じられたりするのです。
そしてドライフラワーの何よりの魅力は、花の最も美しく咲いている姿を乾燥させることで長く楽しむことが出来るということ。特に大切な人から貰った花などもドライフラワーにすることで年中楽しむことが出来るようになるのです。小さなお子さんがいる家庭において置く場所に困ってしまう花瓶が必ずしも必要ないのも有難いですよね。
ドライフラワーを作ろう!
ドライフラワーは花を乾燥させて作りますが、主な方法をご紹介します。花によって、乾きやすいものと乾きにくいものがあるので、その花に適した方法で乾燥するようにしましょう。
1.自然乾燥
特別な器具や装置を使用せずに誰でも簡単に作れるのがこの方法です。ただし乾燥までに時間がかかったり、乾燥機やシリカゲルなどを使用して作ったものに比較すると、発色が劣ることもあります。
一般的には自然乾燥よりも温風乾燥の方が仕上がりが綺麗ですが、ラベンダーやオレガノ、セージ、バジル等のハーブ類は熱を加えると香りが飛んでしまうので自然乾燥がオススメです。
また、マツボックリなどの木の実類やあじさい、スターチスなど元々乾いた硬い花びらの花は自然乾燥が可能です。
自然乾燥の方法
ハンギング法と言って、花を1~5本ずつ束ねて輪ゴムで縛り、花を下に向け逆さまにして、風通しの良く直射日光の当たらない場所に吊るします。束が太すぎたり、隙間なくぎっしりとぶら下げてしまうと、花の形が歪んだりムレてカビが生えてしまう原因になることもあります。
また、キッチンや洗面所など、湿度が高くなりがちな場所も避けるようにしましょう。特に梅雨の時期は注意が必要です。
木の実類は新聞紙やザルの上に広げ、3週間ほど陰干ししましょう。
自然に任せるというだけあって、仕上がりも天候に左右されたりするのでしょうか?
そうそう!特に最初の3日間が重要で湿度が低く、晴天な日を選ぶことが上手なドライフラワーにするコツよ♪
2.温風乾燥
バラやひまわりやケイトウのように水分を多く含む花は、自然乾燥だと水分が抜けるまでに時間がかかってしまい、その間に色が抜けてしまいます。このような場合、乾燥機やドライヤーを用いて温風乾燥をすれば色も鮮やかに仕上がります。
温風乾燥の方法
温風乾燥機なるものも市販されていますが、ドライヤーでも代用可能です。
1.紙袋の中に花を逆さまにして入れ、ドライヤーの温風を送ります。※風が直接当たらない様に。
2.5分ほど乾かしたら、逆さまのまま風通しのよい場所に1時間ほど吊るして完成です。
3.シリカゲル乾燥
お菓子の袋などに入っていることが多い、透明のビーズ状のものよ。
あまり天候にも左右されず、失敗が少ないのがこシリカゲルを使用した方法です。
この方法を使用すれば、自然乾燥や温風乾燥では綺麗に仕上がりにくかったチューリップやユリ等も、ドライフラワーにすることが出来ます。たくさんの花を一度に乾かせなかったり、大きさ的にも花の部分だけになりがちですが、花の色素や形が変わりにくいのでおすすめです。
シリカゲル乾燥の方法
準備するもの
・花
・シリカゲル(出来れば粒状ではなく粉状のもの)
・密閉容器
手順
1.シリカゲルを容器の1cmほどの高さになるまで入れる。
2.1の容器に花が重ならない様に置く。
3.スプーンなどを使用して、花の形が歪まない様に優しくシリカゲルをかけていく。
4.花びらの中までシリカゲルを入れ花が見えなくなるまで埋めたら、密閉容器の蓋を閉める。
5.冷暗所で1週間ほど置いて完成。
※シリカゲルを素手で触ると荒れる恐れがあります。
でも大量のシリカゲルんなんてどうやって手に入れるんでしょうか?
ドライフラワー用のシリカゲルが販売されているのよ。
810円(2017年7月26日現在)
シリカゲルは、水分を吸収するとピンク色などに変化するけど、その後フライパンで3分ほど加熱すると、元の色に戻って何度も再利用することが出来るのよ。
4.電子レンジ乾燥
花を電子レンジで加熱することにちょっと驚いてしまうかも知れませんが、実は簡単にドライフラワーに出来てしまうのがこの方法です。乾燥させる時間がない際にもおすすめですよ。
電子レンジ乾燥の方法
耐熱容器の上に花を置き、そのまま電子レンジに入れ500Wで1分30秒ほど加熱します。様子を見ながら好みの風合いになるまで加熱を繰り返します。
ドライフラワーにしたい♡おすすめの花
バラ
特別な記念日などに貰うことも多いバラ。だからこそ思い出と共に、少しでも長く飾っていたいと願う人も多いのではないでしょうか。ドライフラワーにすることで、長持ちさせることはもちろん、ぐっとアンティーク感が増し、いつもとは違ったバラの魅力を楽しむことが出来ます。
敢えて葉を残したままドライフラワーにし束にまとめれば、ボリューム出てブーケ風のドライフラワーに仕上がります。また花びらだけの状態にしてガラスの瓶にいれてもぐっとオシャレになりますよね。
ラベンダー
ドライフラワーとして人気も高く、初心者向けなのがラベンダーです。ラベンダーから醸し出されるあの香りでリラックス出来たり、無造作に飾って置くだけでもナチュラルで素敵な空間にしてくれます。
ラベンダーには小さな粒のような花穂がついていますが、花が咲いてしまってから刈り取ると、ドライフラワーにしている過程の中で、せっかくの花穂がポロポロと落ちてしまいます。ポプリとしても楽しみたいなら問題ありませんが、純粋にドライフラワーとして楽しみたいのなら、花が咲ききってしまう前に刈り取ったものを使用するようにしましょう。
また、ラベンダーと言ってもたくさんの種類や品種がありますが、香りを楽しみたいならイングリッシュラベンダー(真性ラベンダー)がおすすめですが、もちろん好みで選んでokです♪
乾燥しやすい&花びらが肉厚なものがドライフラワーに向いていると言われるけれど、ラベンダーはこれらの条件を満たしているのよ。
紫陽花
部屋で長い間楽しむことが難しい花の1つでもある紫陽花。そんな紫陽花こそドライフラワーにして年中楽しむことができたら素敵ですよね♡
言っておくけど、紫陽花のドライフラワーは難易度が高めよ。
通常であれば、咲きたての生花の方が綺麗なドライフラワーに仕上がりますが、紫陽花は水分が多い為、開花したてのものを使用してしまうとクシャクシャになって失敗してしまいます。また紫陽花が咲き始める6月という梅雨の時期も避けた方が良いでしょう。
これらのことを踏まえると、紫陽花が開花しても切らずに7月や8月頃まで待って、温度が高くなる且つ枯れる一歩手前の花を使用することがベストです。 また3000種類以上もあると言われる紫陽花の中でも日本の紫陽花は水分の量が多いため、それだけドライフラワーにする難易度が高くなります。
そんな中、ドライフラワーに最適だと言われているのが秋色紫陽花と言われる品種です。アナベル、スターバースト、水無月、カメレオンなどの紫陽花を選ぶとより確実に綺麗なドライフラワーが作れるようになるでしょう。
千日紅
千日紅は5月~11月と開花時期が長い為、フレッシュな状態でドライフラワーにしやすいです。また、色褪せがしにくいこともあり、ドライフラワー向きの花と言えます。ドライフラワーにした後は、まるい可愛らしいフォルムを活かしてみたり、紫や白、ピンクなどと言った豊富なカラーバリエーションでアレンジを楽しむことが出来ます。
かすみそう
かすみそうは英名で言うと「baby’s breath」。つまり赤ちゃんの吐息と呼ばれていますが、まさに見た目はその名前にぴったりではないでしょうか。シンプルだけど美しく、部屋にあるだけで心にゆとりをもたらしてくれるような気がします。
また、かすみそうと言えば白いイメージが強いと思いますが、最近の花屋さんでは着色したピンクやブルーと言ったカラフルなかすみそうも見られ、違った魅力を味わうことが出来ます。さらに自分でも簡単に着色することが出来るんですよ!
着色の方法
準備するもの
・かすみそう
・好きな色のプリンター用のインク
・容器
手順
1.インクの入った容器にかすみそうを入れます。
2.1時間程で着色完成です。
3.しっかり乾かしてドライフラワーにします。
新鮮な生花を使用することが綺麗に着色させるコツよ !
ドライフラワーでアレンジを楽しもう♪
ドライフラワーが出来たら、そのまま飾ってもインテリアとして十分素敵よ。だけど今回はせっかくだからアレンジ法を紹介するわ。
ピアス
レジンで固めたドライフラワに穴を開けて、パールやピアスのパーツを取り付ければピアスの完成です。パーツを変えるだけで、ヘアゴムやネックレスなどのアクセサリーにも応用出来ます。
ハーバリウム
本来のハーバリウムとは植物標本を表す言葉として使用されていますが、最近ではその涼しげでオシャレな見た目からインテリアの名前としての認知度が高まってきています。
ハーバリウムを作成するにあたって、必要になってくるのがハーバリウム専用のオイル。このオイルの中にドライフラワーを漬け込むことで、より花を長持ちさせてくれるのはもちろん、キラキラと輝いたように見せてくれるのです。
ハーバリウムの作り方
準備するもの
・ドライフラワー
・ハーバリウム専用オイル
・密閉できる瓶などの容器
手順
1.容器を消毒&乾燥させる。
2.容器にオイルを注ぐ。
3.ドライフラワーを2の容器に漬け込む。
4.蓋をしてしっかり密閉させ完成。
ボタニカルキャンドル
キャンドルの中にドライフラワーを閉じ込めれば、ロウソクの灯で照らされた花で癒されること間違いなしでしょう♡
ボタニカルキャンドルの作り方
準備するもの
・ドライフラワー
・ロウソク
・割り箸
・型
手順
1.ロウソクを細かくカットする&ロウソクの芯を分けておく。
2.ロウソクを湯煎して溶かす。
3.型にドライフラワーを入れる。
4.割り箸にロウソクの芯をはさみ、型に固定する。
5.溶かしたロウを流し込み、固まったら完成。
溶かしたロウに細かく砕いたクレヨンを混ぜて色付けしたり、ロウソクが溶けきったら、好きな香りのアロマオイルを数滴垂らしてもいいわよ♡ただし温度が高いと香りがとんでしまうので、少し冷ましてから入れるようにしてね。
アロマワックスバー
アロマキャンドルと違って、火を使用せずに置いておくだけで自然に香ります。安全なので、小さなお子さんがいる家庭でも安心して置いておけますよね♪
アロマワックスバーの作り方
必要なもの
・ドライフラワー
・蜜蝋 30g
・ソイワックス 30g
・精油 10~20滴ほど
・型
手順
1.蜜蝋とソイワックスを容器に入れ、湯煎で滑らかになるまで温める。
2.湯煎から取り出し、冷ましたらアロマオイルを垂らして、割り箸でかき混ぜる。
3.好きな型に2を流し込み、ドライフラワーを入れて固める。
4.冷えて固まったら型から外して完成。
※リボンをつけたい場合は、少し固まってきた段階でストローを刺して穴を開け、固まってからリボンを通す。
蝋は意外と固まるのが早いの。あらかじめ配置などを決めてから始めてね!
ポプリ
香水のような香りが苦手な人にオススメしたいのがポプリやサシェです。
サシェとはドライフラワーを砕いて巾着などの布袋に入れたもののことであり、ポプリはドライフラワーを砕かずに、花びらのみを集めてアロマオイルやエッセンシャルオイル等の精油を垂らしたものを指します。
私はドライフラワーを砕かずにアロマオイルを垂らしたものを愛用しているの。見た目も香りも楽しめるわよ♪。
ドライフラワーで花のある生活を
生花とは違ったドライフラワーの魅力をたくさん集めてみました。
年月が経つにつれて、違った雰囲気を見せてくれるのもドライフラワーの良さの1つです。アレンジ次第で大人っぽくも可愛くも出来るので、インテリアに合わせながら自分好みに作るのも楽しいですよね♡
是非、ドライフラワーでワンランクアップした生活を過ごしてみませんか?
私も早速、帰りにお花屋さんに寄って、ドライフラワー作り試してみたいと思います♡
うんうん!生花を楽しんでからドライフラワーにしたいという気持ちを抑えて、新鮮な生花の状態でドライフラワーに仕上げてね♪
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