子育ての大変な時期って?時期によって大変さが違うって本当?【0~1歳編】
日々大きくなるお腹を見ながら、この腕に抱ける日を楽しみにする毎日。臨月のママたちは、今までのつわりや体の変化への辛さなどおいておいて、赤ちゃんに会える日を指折り数えてしまうもの。
そんな幸せ気分とは裏腹に、出産後の育児に不安を感じているママも多いのではないでしょうか。
Contents
初めての子育ては不安がいっぱい
言葉の通じる大人同士でも意思の疎通を図るのは難しいことがあるのに、それが生まれたての赤ん坊となると、お互いの気持を伝えあうなんて到底無理ですよね。泣くしかできない赤ちゃんを抱えて、初めての子育てに不安を感じるのは当たり前です。不安を感じる、それこそが母親としての愛情の現れなんです。
しっかりと育ててあげたい、笑顔で毎日を送らせてあげたい、幸せな人生を歩ませてあげたい。我が子の幸せを願うからこそ、自分の子育ては子供の幸せにつながっているのか不安になるんですよね。
その気持さえあれば、あなたの愛情はきっと赤ちゃんに届いています。あとは、赤ちゃんの成長に合わせて、ちょっとフォローをしてあげればいいんです。
1歳までは変化がめまぐるしい
育児書なんかとは言いましたが、生まれたばかりの赤ちゃんって、本当に小さくて触れるのも怖いもの。ひたすらに母乳やミルクを飲んで寝るを繰り返し、これで大丈夫なのかしらと思うときもあるかもしれません。そこで、体験も織り交ぜながら成長過程の大まかなポイントをまとめてみました。
まずは1ヶ月検診
出産後1ヶ月は、赤ちゃんにとってもママにとっても新生活になれるための期間です。ママは体の変化と育児という新しい仕事が増えたことへの調整。赤ちゃんは、子宮の中では栄養はへその緒から自動的に送り込まれてきたものが、外に出た途端に肺呼吸に切り替わり、栄養は自分で取り込まないといけないというように、今までの生き方が一変します。
最初に無理をして完璧な生活を組み立てようとすると、その無理がのちのちに重くのしかかってきます。赤ちゃんはしっかりと新生活の調整をしています。ママは、赤ちゃんのお世話という新しい出来事にまずなれることが大切です。
そして1ヶ月検診で母子ともに健康と言われたら、それは赤ちゃんとママが初めての共同生活をうまく乗り切った証なんです。
3ヶ月位からなんとなく生活リズムがつく
昼夜を問わず、ひたすらに「寝る→飲む」を繰り返していた赤ちゃんも、新しい暮らしに慣れ始めてきました。体も外の環境に馴染むように成長しています。
その大きな変化が「朝夕の区別がつき始める」ということです。正確には光を感じ取れるようになったので、光のオンオフで体内時計の調整を始められる準備ができたというもの。
このあたりから、ママは自分中心の生活から、赤ちゃんへの影響を優先的に考えた生活を心がけることになります。といっても難しく考える必要はないんです。例えば、朝は7時になったら朝日を浴びさせて、夜は8時ころから部屋の調光を落として、9時ころには一旦ベッドに寝に入る、といったことで結構です。
この時もし赤ちゃんが寝なくても、寝る体制を取ることが重要です。光のオンオフを体感させてあげることで、体内時計が整えば自然と昼夜の区別はついてきてくれます。
首がすわると目が離せない
ふにゃふにゃだった体もしっかりしてきて、抱いていても安心できるようになると別の問題が発生します。首がすわるということは、自分の意志で周囲を見渡し、体を起こし、多少なりとも動けるということなんです。
ずっと寝ていた我が子の初めての活動を記念に録画し、ぜひパパに見せてあげてください。成長を夫婦で喜び合うことで、パパの「父親の自覚」も育てましょう。
寝返りのし始めは仰向けからうつ伏せになれても戻ってこれないことが多いので、あまり柔らかすぎる布団や枕などは周囲に置かないようにします。また、少し高さのあるロッキングチェアやスイングチェアなどに寝かしているときは、首を起こしてそのまま頭の重みで転落の危険もあるので、少しの間でも目を離すようならベルトをしてあげてください。
ハイハイをなめてはいけません
首が座って一人ずわりもどきが出来るようになると、いよいよ一箇所にいてくれなくなります。最初はほふく前進のようなズリバイからスタートし、だんだん足腰がしっかりしてくると、手足で体を支える完璧なハイハイができるようになります。
クレヨンしんちゃんの妹ひまわりちゃんが「あだだだだー」と言いながら高速ハイハイを披露していますが、同じような光景が本当に目の前で起こります。しかし、それを常に目で追っているわけにも行かないので先手を打ちます。
簡単に引いて開けられる扉や引き出しにはロックを。角には緩衝材を。赤ちゃんがハイハイしそうな場所の掃除は細かいところまで念入りに。中途半端な隙間は作らない。もしくは広めのサークルで囲うというのも安全策の一つです。
つかまり立ちを覚えたら
まだ歩けないけど物につかまって立ち上げれるようになると、ますますハラハラさせられます。よたよたとものに掴まりながら立ち上がり、周囲をキョロキョロと見回して大きく手を伸ばした瞬間!ポスンと尻もちをついてそのままコロンと後ろに倒れることも。
ハイハイのときよりも手の届く範囲が広がるので、不用意に周囲にものを出しっぱなしにできません。細かいものは蓋付きの容器にしまう。重たいものを中途半端な高さにおいておかない。クロスや敷物を棚などに敷いておかない。など、より細かいところまで注意が必要です。
棚の上ばかりに注意が行ってしまいますが、赤ちゃんは本当に発想が自由です。引き出しを階段代わりにさらなる高みを目指して突き進んだり、あるものすべてを使って目的を達成しようとします。
1歳までに基本的な生活リズムを付けよう
生まれたばかりの赤ちゃんは自分で何もできません。だからお世話が大変といいますが、実際にはちょっと違います。この頃の赤ちゃんが、実は一番思い通りになるんです。
ハイハイをしてつかまり立ちをして一人で歩けるようになると、どんどん自分の意志で行動するようになります。すると自分の興味のある方に行ってしまうので、だんだん親の意志とは違ってきてしまうのです。そこで、1歳までに基本的な生活リズムを身に着けてあげましょう。
ママはお腹の中で赤ちゃんを育てた期間があるので、出産直後から母親の自覚があります。ではパパは?大きくなるお腹をなでながら父親の自覚が芽生えるでしょうか。実際には難しい場合が多いようです。
ではどうしたらパパに自覚を持ってもらえるのか。それは育児に参加してもらう他ありません。夜の授乳やオムツ替えに沐浴など、どれかはパパの役でもいいし、その時々でというのでもいいです。とにかく「日中仕事してるから」なんて変な遠慮はなしにしましょう。
▼もし変な遠慮をしてしまいそうなら、ぜひこの記事を読んでみてください。
「主婦の鬱が問題に!?意外な原因と上手な回復方法をお教えします」
1歳になれば立派な子供
1歳まではまだまだ赤ちゃんらしさが残っていましたが、1歳を迎えて一人で歩けるようになるともう赤ちゃんとは言えなくなりますよね。まだちゃんとした単語ではないにしろ、自分の思いを言葉で伝えようともしてくれます。
自我があり、他人とコミュニケーションを取ろうと頑張るその姿はもう立派な子供です。そんな1歳の頃の我が子の成長で気をつけておきたいところがこちらです。
かわいい自己主張に負けないで
0歳から生活リズムをちょっとづつ重ねて来て、1歳を超えるとだんだん自己主張をするようになり、今までのやり方が通じなくなることがあります。そんな時が要注意です。
可愛い顔で「いや」と言われてしまうと、今回くらい…と思ってしまいがちですがそこは思いとどまってください。好みや本人の意志を尊重してあげるのもとても大切ですが、譲れない部分ははっきりとさせておきましょう。
1歳から【ママの思い-赤ちゃんの自我=赤ちゃんの生活】
赤ちゃんの自我は大切にすべきものですが、「まだ遊びたい」「ご飯よりおかしがいい」などの自我は単なるわがままです。これを許すのは『甘やかし』で、優しさや包容力とは別物です。思いがスムーズに伝わらなくなったら、自我が強くなって来たからだと思い、更に強い思いで接してみましょう。
甘やかしはその場だけの満足感でアスファルトに水を撒くように蒸発してしまうけど、甘えさせてもらえると、その子の心の奥にその感覚が蓄積するんだそうです。雨が土にしみて森を育てるように、後々まで影響するのが上手な甘えさせ方で本来の愛情の伝え方なんだそうです。
虐待に関しては、大阪府の教育センターからちょっとしたテストが出てました。
しばらく走ると一人が社内で飲み物をこぼしてしまいました。もう一人はそれを見て、空になった紙コップを窓から車道に投げ捨てました。
さて質問です。あなたはこの二人のどちらにどのような関わり方をしますか?
この話のポイントは、それぞれの行為が故意かどうかと、社会的な迷惑かどうかという点です。こぼした子をしかり、もし手を上げるようならこれは虐待です。コップを捨てる行為は社会迷惑になるので、ここはきちんと話をすべきものです。
▼他にも子育てに関するヒントが色々とわかりやすく載っています。
「大阪府教育センター・教育相談」
▼暴力以外にも日常で思わず行っていそうな「プチ虐待」についてはこちらにまとめられています。
「「プチ虐待」が急増中!無意識でやっている悪意なき虐待のコワイ実態」
言葉が通じ始めた時こそ信頼を築くチャンス
0歳の時はなんとなくわかる程度だった本人の意志も、1歳を過ぎて単語を話すようになると簡単な言葉で意思の疎通が図れるようになります。その時こそ、子供との信頼を築くチャンスなんです。
甘えさすのと甘やかしの違いは説明しましたが、本人の意思を尊重しつつ方向性を正すには、本人の気持ちを汲み取ることが重要です。そこを蔑ろにすると、親の押しつけになってしまってますます受け入れてもらえなくなります。
食事を食べずにお菓子を要求する場合、
「まずはご飯を食べよう」や「ご飯が食べられたらおやつもあげるわ」ではなく、
「そうだね。おやつ美味しいからいっぱい食べたいよね。」
こんな風に、まず本人の思いを認めてあげてください。肯定されることで自分の思いを受け入れたもらえたと満足します。その上で、ご飯を食べてほしいという思いを優しく伝えてみてください。
▼子供を一人の人間として認めることの意味はこちらの記事を見てみてください
「アドラー流「褒めない・叱らない子育て」がママと子どもをラクにする」
先輩ママからのアドバイス
育児書通りにならないのが子育てです。一人の人間を育てる、とても責任の重いことを長期にわたり行なっていかなくてはいけません。嫌になったと途中で放棄できないし、自分の子供とはいえ別の人間なので、思うとおりにも行きません。
そんな時「どうして!?」と思い詰めてしまわないで、「そういうこともあるよね」と受け止められたら、子供も親も楽ですよね。そのために、先輩ママたちから色々と話しを聞いてみました。
赤ちゃんもママもお互い初めて同士
「世界で一番大変な仕事」として。、とある企業がビデオチャットで採用面接をしている様子です。
ほぼすべての時間立ちっぱなし
給料は0円
非常に責任が重く、高度な交渉力と交際力が必要とされる
こんな過酷な労働を誰が喜んで行うのかと思いますか?世の中のママはみんな知らず知らずに行っているんです。そう、この「世界で一番大変な仕事」とは「Mother(母親)」なんです。
生まれた赤ちゃんも、もちろんその赤ちゃんのママもお互い初めてのことばかりです。初めてがうまくいかないのも失敗するのも当然です。赤ちゃんの失敗はママがフォローしてくれます。ではママの失敗は?
誰も責められないですよね。何と言っても「世界で一番大変な仕事」なんですから。それだけのことをこなしている自分自身に優しくなってください。ママの笑顔が赤ちゃんにとっても一番の安心なんです。
bitomos編集部プロフィール
そのライターの経歴や性格を知れば、今後どんどんbitomosの記事を読むのが面白くなるかも!?この記事ではライターそれぞれの自己紹介と、記事を彩るゲストキャラクターたちを紹介していきます。あなたのお気に入りのライターが見つかりますように♡