離島の移住生活はどんな感じ?奄美のおすすめスポットも含めてご紹介♪
前回、離島移住に失敗しない方法とは?夢を現実にするためにやるべきことで離島への移住を考える時にどのようなことを抑えたらいいのかについてご説明しました。
今回は、実際に移住するとどんな生活なのか?についてお話ししたいと思います。筆者は、2010年から2013年まで3年間、鹿児島県の奄美大島に住んでいました。その当時の生活や島の面白い風習やおすすめのスポットなども合わせてご紹介しますね♪
Contents
移住までの流れ:筆者のケース
奄美市笠利方面のビーチ photo by kaoruko
まずは筆者の場合の移住までの流れを簡単にご説明しましょう。
奄美に移住することを決めてから、インターネットでいろいろと情報収集をしていました。3月に移住したのですが、その前に11月に一度下見に行っています。
車は東京で調達
仕事や住まいの段取りをつけて、引っ越しの準備をして中古の車を東京で買いました。奄美は実はとても大きな島です。面積は 712.4 km²。空港は島の北の方にあり車で市内中心部まで約50分、2番目に栄えている最南端の古仁屋という町までは市内から車で約60分かかります。
車がなければ生活できないのです。奄美で車を購入するか迷いましたが、気に入ったものがすぐに手に入るかわからない、数自体が少ないのでそれほど安く購入はできない、ということで東京で買うことにしました。
船で現地入り
買った車に当座の生活できる荷物を目一杯乗せて、船で島に渡りました。当時は、東京ー鹿児島(志布志)ー奄美大島ー沖縄という航路のフェリーが出ていて、それで2泊3日かけて行きました。
今はその航路は無くなってしまったのですが、当時、運賃は車一台と人が一人分で7万円程度だったと思います。転勤などで遠方へ引っ越しをした人はわかると思いますが、引っ越し代が驚くほど高いのでなるべく初期経費を安くするためにも極力荷物を減らすこと。そして、車に積めるだけ積んでフェリーで渡るのはとても合理的な方法だったんです。
着いてから家を探した
不動産会社が管理している市内の物件を見たり、市営住宅なども検討したのですが、家賃が高すぎたり古すぎて気にいらなかったり、市営の方は空きがないのでいつ入れるかわからなかったり、単身の場合は申し込める家が限られてしまったりとなかなかうまくいきませんでした。
そのうちにだんだんと色々な人と仲良くなり、家を探していることを伝えると空き家を持っている人を紹介してくれたり、見かけた空き家情報などを教えてれたりしました。
住んでいた部屋からの眺め photo by kaoruko
仕事はダブルワークで
仕事は最初から、ヨガを教えることと並行して他に仕事をしようと思っていました。島では良い求人などがすぐ見つかるわけではないのですが、筆者の場合、たまたま家さがしで町を歩いていた時に立ち寄った雑貨やお土産など扱うお店で働けることになりました。
筆者の島の友人は自分で服を染めたり(奄美では藍染や草木染めなどが盛んです。)アクセサリーを作ったりして、フリーマーケットに出店したりしている人もいました。他には、カフェをやっていたり、飲食店をやってる人も結構いました。
筆者も藍染めやりましたよ!黄ばんでしまったタオルやシャツ、シーツなども綺麗な藍色に生まれ変わってまた使えるようになります。体験もできます。
▼筆者が体験させていただいたのはこちらの工房です。初めてでもきちんと教えてくれてきれいに染められますよ♪
奄美の生活は?
ハート型に見える海 瀬戸内町 photo by kaoruko
島の生活は、筆者もそうでしたが自営の場合はわりとのんびりしています。飲食店なども不定休にしているところも多く、つまり自分の都合で休みにしてしまったりしてます。
自営を除けば基本的に夫婦共働きのところが多く、日曜休みの仕事が多いです。なので、日曜は学校の行事が多かったり、イベント関係は集中します。女性の方が働き者ですね。家事や育児、仕事とそして子供の行事に参加したり、習い事の送り迎えをしたり。
また島の人はよくお酒を飲むのですが、飲みに行くところは中心地にある繁華街がほとんど。それ以外では誰かの家で飲むパターンが多かったです。車なので、飲むと運転代行で帰るか、誰かの家に泊めてもらうかどちらかになります。
奄美の魅力と風習
月桃の花 photo by kaoruko
それでは、奄美の自然の魅力や内地にはない風習などをご紹介しましょう♪奄美には奄美の方言があります。鹿児島弁とも沖縄とも違います。
島のじーちゃん、ばーちゃん達が島の言葉で話していると全くわかりません。本当に、いろんな意味でほとんど外国ですよ。
奄美は海だけじゃない
マングローブ photo by kaoruko
奄美大島には海や山や滝だけではなくマングローブがあります。山は湯湾岳というのがあり標高694.4mで奄美大島で一番高い山です。
マテリヤの滝 photo by kaoruko
海はどこもきれいです。北の方と南の方では色が違うので時間があったらぜひ、車を走らせてあちこちのビーチに行ってみてください。筆者お勧めのスポットをちょっとご紹介しますね。
東シナ海と太平洋が見られる場所
画像引用元:奄美大島探検マップ
左右に海が見えると思いますが、東シナ海と太平洋、違う海なんですよ!ちょっと行き方がわかりにくいですが、ぜひ訪れたら行ってほしいところです。(行き方はこちらをご参照ください)
大浜海浜公園
画像引用元:奄美大島探検マップ
この海浜公園は、筆者の家から車で10分ほどでした。坂を下っていくとこのような二層の色の海が見えてきます。ちょっと時間があいた時に車を走らせてビーチをよく散歩したりしました。また、ここは夕日が見えるサンセットビーチなので夕方来るのもお勧めです。
画像引用元:奄美大島探検マップ
奄美の料理やお酒
郷土料理は鶏飯(けいはん)といってササミ、錦糸卵、シイタケやねぎなどをご飯に乗せて地鶏のスープをかけて食べるご飯や、魚や豚を味噌につけた豚味噌や魚味噌などがあります。沖縄に似た油そうめん(そうめんチャンプルと同じ)などもあります
鶏飯
画像引用元:さつま地鶏そば本舗
堀越編集長の作った鶏飯
私はアオサの天ぷらが好きでした。あと、4月の2,3週間の間しか取れない生もずくは絶品!今までもずくと言って食べてたのはなんだったんだろう?って思いますよ。
お酒は、沖縄は泡盛ですが奄美は黒糖焼酎です。
筆者おすすめの黒糖焼酎を3選ご紹介!
ブランデーのような芳醇な香りがします。お酒が強い人はロックでその香りを楽しんでみてください。
1,674円(2017年4月5日現在)
こちらはほんのり薄茶色の樽の色がついた焼酎です。まんこいは手招きをする行為を言い、招き入れる、迎え入れる、千客万来などの意味があるそうです。
1,439円(2017年4月5日現在)
喜界島の焼酎。こちらも口当たりがよく飲みやすい味です。
1,265円(2017年4月5日現在)
島の生活は旧暦で
奄美では様々な行事などが旧暦、太陰暦で行われます。海開きやお盆、豊年豊作を祝う行事など様々な伝統行事は旧暦をもとに行われるんですよ。また、旧暦の1日と15日にはみんな必ずお墓まいりに行きます。
奄美の感嘆詞
そうなんです、ハゲーっていうのは「わあ!」とか「おっと」とかなんかいろいろ万能に使える感嘆詞なんですよ。
例えば、久しぶりに友達にばったり町であったら「ハゲ!元気?」出かけようとして外を見たらものすごい夕立で「ハゲ〜」とか、前日の飲み会で飲みすぎた時も「ハゲー…」なんでも使います。小学生の子供たちも「ハゲっ!」なんて言ってますよ。
人とのつながりを楽しんで生活する
龍郷町の海 photo by kaoruko
いかがでしたか?奄美大島での生活は本当にのんびりしていました。筆者は、集合住宅に住んでいたので畑はやらなかったですが、一軒家に住んでいる友人はほとんど畑をしています。また犬を飼っている家も多いですね。
誰かの家に集まって飲んでいると、その友達やそのまた友達などがお酒や食べ物や釣りをして釣った魚を持ってきたりして、延々と大宴会になることも。
最初の難関である家さがしや仕事が落ち着けば、都会とは全く違う時間と習慣の島でゆっくりとした生活をすることができます。ポイントは周りの人との付き合いや関わりを楽しむこと。南の人なので基本的におおらかであったかい人ばかりです。
筆者は現在は違う場所に住んでいますが、奄美大島はたくさんの友人が住む帰る場所になりました。ぜひ、離島への移住を考えている人や、訪れたことがない人にも奄美大島に来て欲しいと思います♡
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