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離島の移住生活はどんな感じ?奄美のおすすめスポットも含めてご紹介♪

 2017/06/22 ライフスタイル 体験
この記事は約 15 分で読めます。 11,675 Views

前回、離島移住に失敗しない方法とは?夢を現実にするためにやるべきことで離島への移住を考える時にどのようなことを抑えたらいいのかについてご説明しました。

今回は、実際に移住するとどんな生活なのか?についてお話ししたいと思います。筆者は、2010年から2013年まで3年間、鹿児島県の奄美大島に住んでいました。その当時の生活や島の面白い風習やおすすめのスポットなども合わせてご紹介しますね♪

bitomos編集長
奄美大島行ったことな〜い!すごい興味あるわ。早く教えて。
bitomos担当部長
沖縄移住っていうのはよく聞くけど、奄美大島はあまりおらんもんなあ。どんなとこなんやろ?
かおるこ
奄美はそれはそれは海が綺麗なんですよ。私は、初めて観光で行った時に「本当に日本なの?」って思いました。それからずーっと奄美大島の海に恋をしていて、思い切って移住したんですよ。

移住までの流れ:筆者のケース

奄美市笠利方面のビーチ photo by kaoruko

まずは筆者の場合の移住までの流れを簡単にご説明しましょう。

奄美に移住することを決めてから、インターネットでいろいろと情報収集をしていました。3月に移住したのですが、その前に11月に一度下見に行っています。

かおるこ
観光では3,4回行ってたのだけど、下見の時は不動産会社などに行って、物件を見せてもらいました。またちょうど移住体験ツアーをやっている時に行けたので、移住を考えている人たちとの交流会にも参加できてとっても良かったです。

車は東京で調達

仕事や住まいの段取りをつけて、引っ越しの準備をして中古の車を東京で買いました。奄美は実はとても大きな島です。面積は 712.4 km²。空港は島の北の方にあり車で市内中心部まで約50分、2番目に栄えている最南端の古仁屋という町までは市内から車で約60分かかります。

車がなければ生活できないのです。奄美で車を購入するか迷いましたが、気に入ったものがすぐに手に入るかわからない、数自体が少ないのでそれほど安く購入はできない、ということで東京で買うことにしました。

かおるこ
車を離島に持っていく人は必ず足回りを錆加工してもらう必要があります。内地で乗っていた車はそのような加工はしていないはずなので、事前に整備の人にお願いしてやってもらってね。

船で現地入り

買った車に当座の生活できる荷物を目一杯乗せて、船で島に渡りました。当時は、東京ー鹿児島(志布志)ー奄美大島ー沖縄という航路のフェリーが出ていて、それで2泊3日かけて行きました。

今はその航路は無くなってしまったのですが、当時、運賃は車一台と人が一人分で7万円程度だったと思います。転勤などで遠方へ引っ越しをした人はわかると思いますが、引っ越し代が驚くほど高いのでなるべく初期経費を安くするためにも極力荷物を減らすこと。そして、車に積めるだけ積んでフェリーで渡るのはとても合理的な方法だったんです。

かおるこ
長距離の引越しは、クロネコヤマトが一番安いです。荷造りなどは自分でしなければいけないけれど、ダントツですよ。
家電などはよほど新品か高価なものでなければ、処分して現地で調達することをお勧めします。結局持って行く運賃で新品が買えるぐらいの値段になってしまいます。

着いてから家を探した

bitomos編集長
え!?かおるこさん、また住むとこ決めないで行ったわけ??インドじゃないんだから!
住まいのことは当時かなり気楽に考えていて、実際に行ってから探す方が空いている物件を見てすぐ決められるからいいや、とウィークリーマンションを10日ほどとってそのままいきなり奄美入りしました。
かおるこ
いやー、これがなかなか大変だったんです。3.11の災害とちょうど重なってしまい、避難してきた人も結構多く、予想外に家を探すのに手間取りました。
bitomos担当部長
そうか、ちょうど東日本大震災の時期やったんやな。
結局、移住前からいろいろと相談に乗ってくれていた人(その人も移住者です)のところに、しばらくお世話になって1カ月ぐらい経って家が決まりました。

不動産会社が管理している市内の物件を見たり、市営住宅なども検討したのですが、家賃が高すぎたり古すぎて気にいらなかったり、市営の方は空きがないのでいつ入れるかわからなかったり、単身の場合は申し込める家が限られてしまったりとなかなかうまくいきませんでした。

そのうちにだんだんと色々な人と仲良くなり、家を探していることを伝えると空き家を持っている人を紹介してくれたり、見かけた空き家情報などを教えてれたりしました。

かおるこ
結局、市内の古いけれど広めのマンションを知り合いの人を介して借りました。
古い建物だったのですが、港が目の前で、汽笛を鳴らして入港したり出港する船を日夜見ることができました。

住んでいた部屋からの眺め photo by kaoruko

仕事はダブルワークで

仕事は最初から、ヨガを教えることと並行して他に仕事をしようと思っていました。島では良い求人などがすぐ見つかるわけではないのですが、筆者の場合、たまたま家さがしで町を歩いていた時に立ち寄った雑貨やお土産など扱うお店で働けることになりました。

かおるこ
最初は、色々な人と知り合うためにもどこかで働くことをお勧めします。だんだんと島の様子がわかってくるし、交友関係も広がってくるから。
その後、お店を辞めて、ライターの仕事とヨガを教えることで生計を立てていました。

筆者の島の友人は自分で服を染めたり(奄美では藍染や草木染めなどが盛んです。)アクセサリーを作ったりして、フリーマーケットに出店したりしている人もいました。他には、カフェをやっていたり、飲食店をやってる人も結構いました。

筆者も藍染めやりましたよ!黄ばんでしまったタオルやシャツ、シーツなども綺麗な藍色に生まれ変わってまた使えるようになります。体験もできます。

▼筆者が体験させていただいたのはこちらの工房です。初めてでもきちんと教えてくれてきれいに染められますよ♪

金井工芸

奄美の生活は?

ハート型に見える海 瀬戸内町 photo by kaoruko

島の生活は、筆者もそうでしたが自営の場合はわりとのんびりしています。飲食店なども不定休にしているところも多く、つまり自分の都合で休みにしてしまったりしてます。

かおるこ
奄美はサーフィンができるので良い波があると休みにして波乗りに行ってしまったり、釣りしたいから休みとかも実はあったりします…。
もちろん全部のお店じゃありません。他に会社もあるし、市役所や学校、病院などもあるのでそのような人たちはきちんと時間や曜日に従って働いていますよ。
bitomos編集長
ちょっと、奄美って日本のインドじゃないの?かなりいい加減なのね〜。
かおるこ
うーん、南なんでね…仕方のないところも。奄美の方言で「てげてげ」ってあるのですが、いい加減、テキトーって感じの意味なんですよ。

自営を除けば基本的に夫婦共働きのところが多く、日曜休みの仕事が多いです。なので、日曜は学校の行事が多かったり、イベント関係は集中します。女性の方が働き者ですね。家事や育児、仕事とそして子供の行事に参加したり、習い事の送り迎えをしたり。

また島の人はよくお酒を飲むのですが、飲みに行くところは中心地にある繁華街がほとんど。それ以外では誰かの家で飲むパターンが多かったです。車なので、飲むと運転代行で帰るか、誰かの家に泊めてもらうかどちらかになります。

奄美の魅力と風習

月桃の花 photo by kaoruko

それでは、奄美の自然の魅力や内地にはない風習などをご紹介しましょう♪奄美には奄美の方言があります。鹿児島弁とも沖縄とも違います。

島のじーちゃん、ばーちゃん達が島の言葉で話していると全くわかりません。本当に、いろんな意味でほとんど外国ですよ。

奄美は海だけじゃない

マングローブ photo by kaoruko

奄美大島には海や山や滝だけではなくマングローブがあります。山は湯湾岳というのがあり標高694.4mで奄美大島で一番高い山です。

かおるこ
雨のとても多い島なので緑豊かで 、滝もあちこちで見られます。虹もよく出るんですよ。

マテリヤの滝 photo by kaoruko

海はどこもきれいです。北の方と南の方では色が違うので時間があったらぜひ、車を走らせてあちこちのビーチに行ってみてください。筆者お勧めのスポットをちょっとご紹介しますね。

東シナ海と太平洋が見られる場所

画像引用元:奄美大島探検マップ

左右に海が見えると思いますが、東シナ海と太平洋、違う海なんですよ!ちょっと行き方がわかりにくいですが、ぜひ訪れたら行ってほしいところです。(行き方はこちらをご参照ください)

大浜海浜公園

画像引用元:奄美大島探検マップ

この海浜公園は、筆者の家から車で10分ほどでした。坂を下っていくとこのような二層の色の海が見えてきます。ちょっと時間があいた時に車を走らせてビーチをよく散歩したりしました。また、ここは夕日が見えるサンセットビーチなので夕方来るのもお勧めです。

画像引用元:奄美大島探検マップ

奄美の料理やお酒

郷土料理は鶏飯(けいはん)といってササミ、錦糸卵、シイタケやねぎなどをご飯に乗せて地鶏のスープをかけて食べるご飯や、魚や豚を味噌につけた豚味噌や魚味噌などがあります。沖縄に似た油そうめん(そうめんチャンプルと同じ)などもあります

鶏飯

画像引用元:さつま地鶏そば本舗

bitomos編集長
鶏飯、すごい美味しそう〜。だから、レシピググって私も作ってみた!家族も喜んでたわ♪どう??

堀越編集長の作った鶏飯

かおるこ
すごい!堀越編集長、お店のような鶏飯じゃないですか!鶏飯て、ご飯とスープと具が分かれて出てきて自分で乗せて食べるから、ホームパーティーのシメなんかにもいいですよね。

私はアオサの天ぷらが好きでした。あと、4月の2,3週間の間しか取れない生もずくは絶品!今までもずくと言って食べてたのはなんだったんだろう?って思いますよ。

フルーツも豊富にとれます。春先のたんかんに始まり、すもも、パッションフルーツ、マンゴー、グアバなどもとれるんですよ。

お酒は、沖縄は泡盛ですが奄美は黒糖焼酎です。

かおるこ
黒糖焼酎は美味しいですよ!内地では売っていない銘柄がたくさんあります。ぜひ、お酒が飲める人は、奄美に行っていろいろな焼酎を飲み比べてみてください。

筆者おすすめの黒糖焼酎を3選ご紹介!

奄美大島酒造 奄美黒糖焼酎 高倉 30度 瓶 720ml
奄美大島酒造 奄美黒糖焼酎 高倉 30度 瓶 720ml

ブランデーのような芳醇な香りがします。お酒が強い人はロックでその香りを楽しんでみてください。

1,674円(2017年4月5日現在)

弥生焼酎醸造所 まんこい 黒糖 30度 900ml
弥生焼酎醸造所 まんこい 黒糖 30度 900ml

こちらはほんのり薄茶色の樽の色がついた焼酎です。まんこいは手招きをする行為を言い、招き入れる、迎え入れる、千客万来などの意味があるそうです。

1,439円(2017年4月5日現在)

黒糖焼酎 朝日 30度 900ml
黒糖焼酎 朝日 30度 900ml

喜界島の焼酎。こちらも口当たりがよく飲みやすい味です。

1,265円(2017年4月5日現在)

bitomos担当部長
僕は海や山よりこっちの方がええなあ!
かおるこ
でしょ!

島の生活は旧暦で

奄美では様々な行事などが旧暦、太陰暦で行われます。海開きやお盆、豊年豊作を祝う行事など様々な伝統行事は旧暦をもとに行われるんですよ。また、旧暦の1日と15日にはみんな必ずお墓まいりに行きます

かおるこ
すごくご先祖様を大切にするんですよ。お盆の時は「迎え」と「送り」があり、お盆初日に、家族の誰かがご先祖さまをお迎えにお墓に行き、お盆の最終日は誰かがお墓まで提灯を持って送りに行きます。

奄美の感嘆詞

かおるこ
ハゲ〜。疲れた。昨日は根を詰めすぎて遅くまで書いてたから寝不足。
bitomos担当部長
僕の事?!
bitomos編集長
ちょっと、まずいわよ!本人の目の前で!
かおるこ
ち、違いますよ〜!奄美の方言で「ハゲー」って感嘆詞のように使うんですよ。

そうなんです、ハゲーっていうのは「わあ!」とか「おっと」とかなんかいろいろ万能に使える感嘆詞なんですよ。

例えば、久しぶりに友達にばったり町であったら「ハゲ!元気?」出かけようとして外を見たらものすごい夕立で「ハゲ〜」とか、前日の飲み会で飲みすぎた時も「ハゲー…」なんでも使います。小学生の子供たちも「ハゲっ!」なんて言ってますよ。

人とのつながりを楽しんで生活する

龍郷町の海 photo by kaoruko

いかがでしたか?奄美大島での生活は本当にのんびりしていました。筆者は、集合住宅に住んでいたので畑はやらなかったですが、一軒家に住んでいる友人はほとんど畑をしています。また犬を飼っている家も多いですね。

誰かの家に集まって飲んでいると、その友達やそのまた友達などがお酒や食べ物や釣りをして釣った魚を持ってきたりして、延々と大宴会になることも。

最初の難関である家さがしや仕事が落ち着けば、都会とは全く違う時間と習慣の島でゆっくりとした生活をすることができます。ポイントは周りの人との付き合いや関わりを楽しむこと。南の人なので基本的におおらかであったかい人ばかりです。

筆者は現在は違う場所に住んでいますが、奄美大島はたくさんの友人が住む帰る場所になりました。ぜひ、離島への移住を考えている人や、訪れたことがない人にも奄美大島に来て欲しいと思います♡

bitomos編集長
ますます奄美大島、興味出てきた!移住候補地に入れるわ♡
bitomos担当部長
奄美大島ええけどな…奄美弁の感嘆詞はなあ。
bitomos編集長
何言ってんですか!それネタで移住してみんなと仲良く楽しい島ライフ送れそうじゃないですか!
no name
そうか!じゃ、本気で下見一緒に行こうか!
かおるこ
奄美大島に行くのは大歓迎ですけど、二人で一緒にいなくなるのは困ります〜!

bitomos編集部プロフィール

そのライターの経歴や性格を知れば、今後どんどんbitomosの記事を読むのが面白くなるかも!?この記事ではライターそれぞれの自己紹介と、記事を彩るゲストキャラクターたちを紹介していきます。あなたのお気に入りのライターが見つかりますように♡

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kaoruko

kaoruko

執筆は2010年頃から行っています。
新鮮で美味しいもの、野菜や果物、蕎麦とワインが好き。日々ヨガのプラクティスをライフワークにしていて心と体の健康にも関心が高いです。
心と体は繋がっていて内面の美しさが外側を作ると思います。
身心が健やかで毎日が充実していて楽しく過ごせるために参考になるような記事を書いていきます。⇒詳しいプロフはこちら

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