子供の偏食の原因を知っていますか★改善策は「スモールステップ」から♪

子供の偏食に困っていませんか。「うちの子はお肉が嫌いで食べないんです」「うちは野菜をほとんど食べなくてどうしたらいいか…」そんな声を今まで事あるごとに耳にしてきました。
2017年3月29日日本テレビ、夕方のニュース番組「News every」の特集では、そんな子供の偏食にスポットを当てて放送していました。子供の偏食は「わがままではない」、そしていつも頑張って食事の支度をしているお母さんの「甘やかし」のせいでもありません!
そのことを頭に置いて、お子さんの偏食を心配したり、悩んだりしているお母さんにはぜひ、この記事を参考にして、子供の偏食の原因を知って、「スモールステップ」から対策を実践してみませんか。
ここでは子供の偏食の原因、そしてどんな「スモールステップ」からの改善法があるか、テレビ「News every」の番組内容と合わせてご紹介します。
Contents
子供の偏食に親は悩んでいる
子供が生まれて、お母さんのおっぱいを飲み、やがて離乳食が始まりますね。この頃にはお母さんもどんなものをどんな風に赤ちゃんに与え始めるかなど、食べさせることで頭がいっぱいになったりします。おっぱいを飲んでいてくれた時の方が楽だなんて思うお母さんもいるかもしれませんよね。
離乳食も液体状態のものから、だんだんと固形になっていきますが、味も慣れさせて、少しずついろいろな物を口にさせていきます。栄養の面でも、味覚形成の面でも、赤ちゃんの頃からの「食」はとても大事になってきますね。
「News every」の番組内でも報告されていましたが、平成27年度、厚労省が調査した「子供の偏食に悩む保護者(乳幼児栄養調査2,613人)」によると、年齢別に次の様な結果があるようです。
参考元:日本テレビ「News every」
子供の好き嫌い…そして偏食になってしまうのには、どんな原因があるのでしょう。好き嫌いのない子供と何が違うのでしょう。
「News every」の番組内で子供の偏食に悩んでいるご家庭2組が取材されていました。
子供の偏食★A君の場合
幼稚園児のA君はとにかく偏食がすごくて、唯一好んで口にするのが「ごはん」です。なのに、幼稚園の先生から帰ってくる連絡帳には、保育園の給食は「完食」の報告がされているんです。/20代@お母さん
子供の偏食★B美ちゃんの場合
女の子のB美ちゃんの偏食もすごく、食べられるものが数えるほどしかない状態です。例えば、卵焼き、しかもちょっとでも焼き色がついてしまったものは食べない。一般的に子供が大好きなハンバーグも食べない。野菜も食べないという感じです。/20代@お母さん
子供の偏食の主な原因とは?
子供の偏食は親が自分のせいだと自己嫌悪になってしまったり、または親が甘やかした、子供のわがままのせいだと思われてしまうこともありますが、決してそうではないのです。
世間からなかなか認知されていないような原因もあります。
親が子供の好き嫌いをなくすために一所懸命、料理を工夫したりしても偏食が治らない主な原因をみてみましょう。
子供の偏食の原因:アレルギー
何か食べたことで体に微妙な違和感や変調をきたしている場合があります。小さな子供の頃は親に言葉でそれをうまく伝えられないことと、親の目で見てもわからないことがあります。
子供の偏食の行動はそういったアレルギーが原因になっているものもあります。
子供の偏食の原因:発達障害
親でもなかなか見極め出来ないような発達障害があって、偏食に繫がっている場合もあります。具体的には次のようなことです。
●感覚過敏…辛さ、固さ、温度などにとても敏感になっている場合
●味覚過敏…特定の味に関して、過剰に刺激として感じてしまう場合
●嗅覚過敏…特定の匂いに関して、過剰に受け取ってしまう場合
●こだわりの強さ…ある特定された料理の色や形にこだわりを強く持つ場合
この場合でも子供が言葉でうまく伝えられないことも多く、親もわからないままになっていることも少なくないのです。
子供の偏食の原因:食事の場が楽しくない
この食事の場が楽しくないとはどういうことでしょう。これは親の言動で子供の偏食が治る場合があるものです。
家では偏食がすごいのに保育園や学校では給食をちゃんと食べていると言った場合は特に、親の努力で改善することができます。
子供の偏食の原因に影響しているのは「食事の場の雰囲気」
お子さんとの食事の場面は…「楽しいものですか?」お子さんはどうでしょう。
まずはこんな食事の場面になっていないか振り返ってみましょう。
1)子供一人で食べさせていませんか
2)子供と会話はありますか
3)箸の持ち方やテーブルに肘をつかないなど,食事の席で注意をきつくしていませんか
4)「早く食べなさい」「残さないで食べなさい」「~しなさい」などと命令口調で話していませんか
5)大人が先に食べ終わって後片付けをしだしたりしていませんか
6)冷めた食べものを出していませんか
「News every」の番組内でこの子供の偏食に関して国立筑波大学 徳田克己教授によると、「子供にとって、叱られ続けていると食卓が楽しくない」ということにあるということです。
では、子供にとって楽しい食卓とはどんなものでしょうか。
どの家庭でも出来る子供の偏食の改善のポイント
子供の偏食は改善に向かうことができます。徳田克己教授がおすすめする子供の偏食には2つの改善ポイントがあるということです。
子供の偏食改善策その1【褒め褒め作戦】
徳田克己教授は「いろんなことを褒めてあげましょう」と言っています。小さなことでも褒めてあげましょうということです。
褒めてあげて食事の場を楽しくすることが大事なんです!
子供は褒められるととてもうれしいものですね。褒めてくれている時のお母さんを見ると、お母さんも「笑顔」のはずです。
子供はそんなお母さんの笑顔とやさしい雰囲気の中で褒められることが大好きです。褒められるともっと褒めてもらいたいと思うのが子供です。
偏食がある幼稚園児のA君は、家では偏食がすごいのに、幼稚園の給食は「完食」します。幼稚園では、A君が自分で食べられるという量を盛ってあげています。
大好きなごはんは普通盛、野菜は少なく、お味噌汁は具なしのときもあるそうです。
幼稚園での対応
少なくした量でも食べると先生はすごく褒めてあげているそうです。そして、大好きなごはんをおかわりしにくるとそこでも褒めてあげるそうです。
子供の偏食改善策その2【スモールステップ】
「スモールステップ」とは、少しづつでいいんです。例えば、今日は一口、もしかしたら、口をつけるだけでもいいのかもしれません。
「少しづつ、食に慣れること、そして自信を重ねていくことが大事」なんです。
偏食があったB美ちゃんのおうちではその後、お母さんがとにかく、褒める事を実践していきました。
お母さんの対応
お母さんがB美ちゃんに一口食べてみてと言って、いやな顔をしつつも食べたB美ちゃんをお母さんは「えらいね~~!食べたね~」と褒めていました。
B美ちゃんはその後も、それまで食べなかったものも少しづつ口にするようになって、なんだか食べたことに自信がついてきたのか。自慢げにカメラに向かって空になったお茶碗を向けていました。
子供の偏食は楽しい食事の場と自信で改善される♪
いかがでしょうか。お子さんの偏食に悩んでいませんか。
子供の偏食改善には「親の気持ちの余裕」をまず持ち、子供には「スモールステップ」で自信を持たせてあげることが大事です。
「どうして食べないの?」「食べないと大きくなれないよ」という様なマイナスの言葉よりも、例えば、お肉は食べなくても、違うものは残さないで食べた時も、残さないで食べたものについて褒めてあげてもいいですよね。
「スモールステップ」をぜひ、心がけてみましょう♡
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