親子の関係が「同志」になる?共依存せずに築くコミュニケーション!
あなたは、人間関係に過剰に依存してしまう「共依存」という言葉をご存知ですか?
こんにちは。bitomosライターshuri蔵です。本日は前回のインタビューをさせていただきましたハワイアンシンガーsayoさんと、親子関係における共依存について対談させて頂きました。
話のきっかけは「子供のことばかり考えて煮詰まるよりは、親が持つ趣味の輪を広げることで相談相手を増え、子育てと趣味を両立させるいいバランスを作り出している」という話題が出たことでした。
子供の育児に追われながらも、親が趣味を持つことが自分にとっても子供にとってもよい精神状態を生み出しているのではないか?子供と親の関係性をよく保つのに一役買っているのではないか?という内容でお話させて頂きました。
Contents
親子関係における共依存とは何か
まずは親子関係における共依存の代表的な例をあげます。
- 親が子供の感情や行動をコントロールしてしまう。
- この子は何もできないと決めつけ、過剰に子供の世話をしてしまう。
- 親の機嫌、子供の機嫌を伺いそれに従って行動してしまう。
- 子供が自分で判断して行動ができなくなる。
- 子供が親の判断に従うことだけを覚えてしまう。
共依存関係の一番危うい点はお互いの存在がないと自分自身を保てない状態になることです。
子供の好みは千差万別
乳児、幼児を経て小学生ぐらいになると、子供はどんどんと自分の個性を発揮してきます。性格一つとっても、のんびり屋さん、せっかちさん、おっとりさん、しっかりさんなど本当に様々。
また、好みもはっきりしてきます。どんなものに夢中になるのかもそれぞれに分かれてきますよね。男の子だったら電車が好きになったり、テレビのヒーローに憧れたり、サッカーなどのスポーツに夢中になったり。女の子も、お人形が好きだったり、お絵描きに熱中したり、アイドルに憧れたり。千差万別の好みの差が出てきます。
衣食住を整えてあげることはとても大切なこと。その次に大事なのがそれぞれが持つ「好み」の部分を認め、才能を伸ばす手助けをしてあげること。それを親がコントロールし始めてしまうことが共依存の始まりとも言えます。
いや、ありますよ、英会話なんですけどね。「これだけはやっとけ!」と最初は父親の強い希望でした。結局は、娘もお友達も一緒だから楽しんでくれているし、今は英会話を習得する意味を自分でしっかりと見出してくれているので、強制にはなっていないのですが。
親が子供に強要することから共依存が始まる
子供の好みがそれぞれに違うように「親の好み」もそれぞれに違います。大人の場合、今までの経験から得た知識、職業などに影響されることが多く、好みがあるのことはもちろん悪いことではありません。
ですが、親と子供の好みが違うことを認め合わずにいると、親が子供のレールを敷いてしまうことになります。極端な例ですが、親の理想が「将来安定した仕事に就くこと」であったら、優秀な学校に行くために勉強を中心とした生活をするよう子供に強制してしまう。それ以外のことを認めない。本心から子供のためだと思っているので、子供の気持ちを押さえつけて自分の意見を強要していることに気がついていないこともあります。
子供のために必要だという過剰な思い込み
親の好みというのは、子供に大きく影響します。子供はまだしっかりとした判断力も経験値もないので、親の意見が一番正しいと思うのは当然です。そこに親の強引な強制力が加わると、子供は何も言わず従うようになります。親の意見に従うのは当たり前なこととして違和感を感じなくなり、受け入れ始めていくのです。
こうなってしまうと、親も強制していることに気付きにくくなり、「もっともっと!」と子供により大きな成果を求めることが多くなります。ここまでくると親は子供に対して自分の行動を全肯定しはじめ、子供も親の意見に従うことに完全に慣れてしまうのです。
いつの間にか子供を支配し始めてしまう
「世話の焼ける子供」という言葉がありますが、子供は世話が焼けるものです。筆者自身も、現在進行形で世話が焼けすぎて香ばしいかおりを撒き散らしています。
失礼しました、話を戻します。実はこの「世話が焼ける」というのも、親の思い込みの一つだったりします。本来なら焼かなくていい世話まで、裏表満遍なく焼いている可能性があるのです。
子供に手間をかけていることに喜びを覚え、必要のない世話を焼き続けてしまう…これがまさに子供に対する共依存です。あれもしてあげなきゃ!これもしてあげなきゃ!私がいなくちゃこの子は困るから!
しなくてもよいことまで先回りして用意し、しなくてもよい判断を先に提示し、しなくてもよいお節介を焼くのです。それが大きな快感となり止まらなくなります。
これを繰り返すことで、子供の行動をどんどん支配していくことになります。恐ろしいことに、親と共依存関係にあった子供は、大人になってもその感覚を引きずって物事の判断を親に委ねるようになってしまいます。親から独立できなくなってしまうんですね。
好きなことを「好きだ!」と言える子供、言えない子供
親の強制、コントロールが強くなっていると、子供は自分の意見を正直に言うことができなくなってくるといいます。それが親の好みや理想から外れていることだと、初めから受け入れてもらえないと諦めるようになってしまうからです。親に褒められたい、認められたいという思いが大きくなるほどに、その傾向が強くなります。
それは世話を焼いてくれることを親の愛情として受け止めているからです。褒めてくれることに喜びを感じるからです。こうなると、どんどんと親の好みに合わせた自分を演出し始めてしまいます。自分の本当の気持ちを隠し続けてしまうことで、本来の自分の好みを、親の好みそのものだと勘違いするようになります。
自分の好きなことに対して、親の意思とは関係なしに「これが好き!」と言える子と、親の反応が怖くて言えない子に分かれてくるわけです。
親子関係が共依存状態だと、互いに苦しくなるばかり
例えば、学校生活以外の時間は全て、親が決めた学習塾や習い事させたとします。もちろん、学習やレッスンの内容は子供の力となっていくはずですが、もしそれが子供にとっては苦痛なものであるとしたら、成果は上がらなくなります。大人でも子供でも、苦痛な物事に集中することは難しいからです。
共依存の関係でこういう状況になってしまうと、成績が上がらない、レッスンの効果がでないなどでお互いがイライラし苦しくなります。親は子供への指導や強要が増え、余計なお節介が増し、子供は自分自身の好みなどをますます隠すようになってしまいます。互いに依存してしまっているため、親は子供の状態だけに注目し、子供も親の機嫌などばかりに気を使うからです。自分の行動の成果を、お互いの判断だけに求めてしまうようになるんですね。
本当に好きなものごとを「好き!」と言えていますか?
前置きが長かったですが、実はここからが今回の対談の本題となります。
子供に対して親があれこれとお世話を焼くことも、ある程度の判断をすることも必要不可欠なことです。ただそれが行きすぎてしまうと、お互いに依存状態となり、子供は自分の本当に好きなことを、自信をもって「好きだ!」と言えなくなってしまいます。
うちは少し強制しすぎかも、と思った方は現在のお子さんとの関係を見直してみてください。もしお子さんとの関係がその状態に近いとしたら「お子さんが好むものの共通性」を見直してみてください。
もしかしたら、親の好みに合わせたものだけを示しているかもしれません。良い子だと思われるために。
親が趣味を楽しむ時間は、子供から意識が離れている
子供のお世話ばかりに手間暇かかっている間は、子供へ意識が向かいっぱなし状態になりますよね?それが強くなると年がら年中、子供のことばかりを考えてしまう。子供が自分の全てになってしまうから、理想の子供像を作り上げ、それを強要し続けてしまいます。このように子供への意識が強く向いている状態だと、子供はいつも見張られているように感じてしまいます。
しかし、親が自分の趣味を楽しむ時間を持つことで、子供のことを考えない時間ができるのです。好きなことをやっている時間は親にとっても楽しくリラックスできる時間ですよね。
その時間は、子供にとってもリラックスできる状態になるのではないでしょうか?また母親や父親が何かを楽しんでいる姿を見ているのは、子供にとっても嬉しい時間となります。
親が楽しめているから、子供の楽しいことを応援できる
子供のために!将来のために!という理想像を掲げ、良い子であるようにと教育や躾ばかりに注力してしまうと、子供が本当に好きなことを素直に応援できなくなってしまいがちですが、親が自分の楽しい時間を持っていると、子供の「好きなものを楽しむ気持ち」に対しても、それをしっかりと受け止め、応援できるようになります。
自分が「好きなこと」に熱中する楽しさを知っているからこそ、子供の楽しい!と思う気持ちを素直に応援できるようになるのではないでしょうか。
いつの間にか親子関係が「同志」になってゆく
子供のそれぞれの個性が生み出す「これが好き!」という欲求を親がしっかりと受け入れてあげられると、子供は安心して自分の好きなものに集中できるようになります。そして親も心の余裕が生まれることで「子供の大好きもの」を応援し協力できますよね。
両親に「私たちも好きなことを思い切り楽しむから、あなたも思い切り楽しみなさい!」って言ってもらえたら、子供はどんなにか嬉しいことでしょう。応援してもらえるという喜びは子供の成長へと繋がり、親と子供の互いの存在が「同志」となっていきます。お互いの「好き!」を認め合い応援しあえる同志へと。
好きなことを「思い切り楽しむ同志」な親子になろう!
現在、著者の娘はミュージカルの舞台出演に向けて毎日お稽古三昧で、sayoさんの娘さんもテニスの腕を磨くべく毎日テニス三昧の生活です。好きなことなんだったら「思い切りやりなさーい!」と応援し、時に励まし、喝を入れ、自分たちの経験談を伝え、そしてサボること(よく言えば息抜き・笑)を教えたりしています。
子供が自分の好きなことや夢に向かって励んでいる姿は、見ていて素直に楽しいものです。そして、親である私たちも自分の好きな時間を持つことで、お互いの成果を自慢しあったり、悩みを相談したりと話題に事欠きません。
お互いが大切にしているもの、楽しいものに取り組むために協力しあうことで、親と子供の間に心地よい距離感が生まれ、子供の自立心も育ってゆきます。
それは、親と子供という関係から一歩進んで、自分が好きなことを思い切り楽しむ喜びを共有しあえる関係であり、目標に向かって頑張る同志でもあります。
もちろん学業をおろそかにすることは好ましくありませんが、子供の未来や可能性はどこまでも無限大に広がる宇宙のようなものです。たった数十年生きてきた親がその全てを全部見渡すことなどはできません。移り変わる時代の流れを、数十年先の未来を確実に見極めることなんて誰にもできないからです。
その未来を自分の足で歩いて行く子供にとって、親の指導はどこまで必要でしょうか。
子供の教育のことばかりで気持ちがザワザワしているより、ご自身も好きなことを見つけ楽しんでみませんか?何事も「ほどほどの関係」がよいと言われています。
子供の生活の中にもご自身の生活の中にも、その「ほどほど」の余韻と「楽しい!」のワクワクを織り交ぜ、お互いの存在を認め合う心地よい時間を作るようにしてみてくださいね。
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