現役ペットホテル経営者が教える!信頼できるペットホテルの選び方
わんちゃんや猫ちゃんといったペットを飼っている人はたくさんいます。そんなペットを、時には旅行や用事でペットホテルに預けなければならないことがありますよね。
そんな時、安心してペットを預けることが出来るペットホテルがありますか?もし初めてペットホテルを利用するとか、良いペットホテルに出会ったことが無いという人は、現役ペットホテル経営者である筆者が、信頼できるペットホテルの選び方を紹介するので参考にしてください♡
Contents
ペットを預けるのは不安でいっぱい
家族同然のペットを、ペットホテルに預けるのってとっても不安ですよね。自分の見えない場所で、どんな扱いを受けているかなんて、実際のところ分からないからです。
大手ペットホテルで起きた動物虐待行為
何となく「大手ペットホテルは安心できるかも…」なんて思ってしまいがちですが、実際そうではありません。数年前に某大手ペットホテルが、動物虐待行為をしているとして元従業員から内部告発されました。
このペットホテルのHPを見てみると、
リピーター率90%以上!
ペットのことを第一に考えた環境にこだわり!
丁寧なお散歩!
というように、一見「たくさんのわんちゃんが預けられているし、安心して預けれるかも!」と思ってしまうようなペットホテルです。ですが、内部告発によって拡散された写真を見ると、ペットホテルの環境の悪さに驚かされます。
画像引用元:ペットホテルアイランド羽田
預かれる頭数の多いペットホテルかもしれませんが、現実は狭いケージの中にわんちゃんが詰め込まれているだけなのです。預かれば預かるだけ、お金が入ってきますからね。
しかも、ペットたちがケージの外に出れるのはお散歩のときだけ。それ以外はずっとこの狭いケージの中。散歩だって本当にしてもらえていたか、定かではありませんよね。
長期ホテルだとして、その間ずっとこの狭いケージの中かと思うとぞっとします。
画像引用元:ペットホテルアイランド羽田
小型犬が詰め込まれているだろうケージも、古く汚いです。こんなところにあなたの愛犬が入れられたら、どうおもいますか?
画像引用元:ペットホテルアイランド羽田
正直、同じ空間に別家族のペットを一緒にするということに驚きを隠せません。もし喧嘩したら?紐や首輪が千切れて脱走したら?そもそもこんな短い紐に、何泊も繋がれていとしたら?
このペットホテルでは、預けたペットが食欲不振になったり、下痢や嘔吐に血便などの体調不良・怪我や逃亡に死亡まで発生しているとのこと。
このペットホテルを経営する会社は、この件の一部は事実無根だとしていますが、部屋が狭かったり足りていないことや、建物の老朽化、飼育環境に一部十分でない点があることは認めたそうです。
ペットホテルに対する飼い主さんたちの不安
では、ペットホテルを初めて利用する飼い主さんたちが、ペットホテルに対してどんな不安を持っているのかまとめてみました。
- 夜ペットが一人になるのが不安
- ストレスが溜まらないか不安
- ケージに入れたことが無い
- ホテルに預けて体調不良にならないか不安
- 金額が高くなるような気がする
ペットホテルにペットを預ける人たちにはこのような不安があるようです。
信頼できるペットホテルを選ぶポイント
では、信頼できるペットサロンの選び方を紹介していきます!
第一種動物取扱業の登録と動物取扱責任者の設置がされているか
ペットホテルを選ぶときには、第一種動物取扱業の登録がされていることと、動物取扱責任者がいるということが絶対条件です。
動物の販売、ペット美容(トリミング)、ペットホテル、ペットシッター、貸出し、展示、訓練、ペットオークション、老犬老猫ホームなどを営む場合には、「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づき、第一種動物取扱業の登録と動物取扱責任者の設置が義務付けられています。
引用元:堺市HP
このように、ペットホテルにとって第一種動物取扱業の登録と動物取扱責任者の設置は義務であり、これが出来ていないペットホテルは違法です。
どんなに雰囲気の良いペットホテルであっても、この条件が達成できていないのであれば選んではいけません。
ペットホテルの口コミをチェックすること
ペットホテルを見つけたら、まずはネットで口コミを検索してチェックみましょう!口コミがあまりにも悪いお店にはいかないようにしてくださいね。
田舎のペットホテルだと、なかなかネット上に口コミが載っていない!なんてことがあります。その時は、親戚や友人などでペットを飼っている人に、おすすめのペットホテルを聞いてみましょう。
ホテルの様子を見せてくれるかどうか
気になるホテルを見つけたら、実際にお店に行ってみて「ホテルのお部屋や様子を見せてください」と聞いてみてください。環境の悪いペットホテルの場合、ホテルの部屋を見せることができないと思います。良い環境のペットホテルなら快く部屋などを見学させてくれるでしょう。
混合ワクチンの証明書の提示を求めてくるかどうか
ペットホテルには、色々なわんちゃんや猫ちゃんが泊まっています。ペットホテル内の感染症の予防のために、混合ワクチンの接種は必須です。ホテルの予約時に「混合ワクチンは打たれていますか?」と聞かれるかどうかチェックしてください。
ペットホテルによっては、混合ワクチンを接種していなくても宿泊を受けてくれるところがあります。ペットのワクチン接種をしていない飼い主さんの場合は嬉しいかもしれませんが、ワクチン接種が必須でないペットホテルは、感染症が蔓延している可能性があるということです。
店内は清潔感があるかどうか
ペットホテルを見学に行ったら、店内の様子をしっかり確認し、清潔感があるかどうかチェックしてみてください。
清潔感がないペットホテルや糞便の臭いが酷いペットホテルでは、掃除が行き届いておらず、感染症の可能性も捨てきれません。自分の大切なペットを預けるのですから、清潔感があるホテルのほうが良いですよね。
店員さんの対応をしっかり見ること
お店を見学に行く際には、事前に電話でペットを連れて行っていいか確認して、ペットも一緒に行くとなお良いですね。そこで、実際に店員さんの飼い主やペットに対する雰囲気を見てみましょう。
ペットへの接し方は優しいですか?飼い主さんの不安や疑問に答えてくれますか?「ここならペットを預けてもいい」と思える店員さんかどうか、しっかり見極めましょう。
病気や災害時等の緊急時の対応は?
特に長期ホテルの場合、ペットが体調を崩してしまったり、遊んでいて怪我をするということがあります。また、ペットホテル期間中に、地震や火災などの災害が起きる可能性だってあります。
そんな緊急時に、ペットホテルがどんな対応をするか確認しておきましょう。ちなみに筆者の経営するペットホテルでは、
- お店があるマンションが津波時の避難所なので、地震の際はマンションの上に避難する
- 震災時のことを考えて、飼い主様に首輪やリード・ハーネス・ケージの持参をお願いしている
- 病気や怪我の場合、飼い主様と連絡が取れない場合でも、こちらの判断で病院を受診します
という風に飼い主様に伝えています。「勝手に病院に連れて行ってお金がかかるじゃない!」と言われたとしても、ペットの体が一番大事です。
金額が明確に提示されているか
ペットホテルによって、金額の設定が違います。ペットホテルによっては、何時に預けて何時にお迎えに来ても一泊料金で良いホテルもあれば、お迎えが決められた時間を過ぎると追加料金がかかるところもあります。
また、営業時間外の預かりやお迎えには追加料金がかかったり、お散歩もお金がかかります。犬種や大きさによってもホテル料金は変わってくるんです。
なので、自分が預けたい日数や時間帯を伝えて、明確な金額を提示してくれるかどうかも大切なポイントです。
夜は無人かどうか
ほとんどのペットホテルは、営業が終わるとスタッフは帰っていき、夜は無人になってペットだけになってしまいます。なので、夜は無人になるのかどうか事前に確認しておきましょう。
もしそれが心配であれば、24時間体制でお世話をしてくれるペットホテルもあるので、そちらを利用するようにしてください。
安心なペットホテルのために飼い主さんが出来ること
大切なペットを安心してペットホテルに預けるために、飼い主さんが出来ることもあるんです。
ペットをケージやクレートに慣れさせよう!
まずは、ペットを普段からケージやクレートに慣れさせておくことです。夜は無人になるホテルや、広い部屋が無いペットホテルでは、ペットたちはケージの中で過ごす時間が多いです。
ケージに慣れていないと、ケージに入れることでパニックになって、ケガをしたり体調を崩すことがあります。また、地震などが起きた場合、小さいケージに入れて避難することになります。なので、ペットを飼ったらケージやクレートに慣れさせることが大切です。
お留守番に慣れさせよう
これもケージやクレートに慣れさせるのと同じ理由ですが、夜が無人になるペットホテルだと、夜の間中ペットは一人になります。お留守番に慣れていないと、寂しくて吠えたり体調を崩してしまうのです。
周りが住宅地のペットホテルだと、あまりにペットが吠える場合預かってもらえないケースもあります。なので普段から、お留守番や一人でいることに慣れさせておくことが大切です。
混合ワクチンの接種やノミダニの予防をすること
ペットホテルには、たくさんのペットが泊まりに来ています。ほとんどのペットホテルで、混合ワクチンやノミダニの予防を必須としていますが、中には「次からはちゃんとワクチン接種やノミダニの予防をしてくださいね」と言って、宿泊を許可しているお店もあります。
でもそれは、私たちには見えない部分ですよね。なので、自分の大切なペットを感染症やノミダニから守るためにも、必ず混合ワクチンの接種やノミダニの予防はしておきましょう。
お試しでホテルを利用してみる
気になるホテルが見つかって、話を聞いていい感じかな~と思ったら、お試しで一泊ホテルを利用してみることをおすすめします。実際に泊まってみてペットがどんな様子だったか聞くこともできるし、帰ってきてペットの様子に異変は無いかどうかもチェックすることが出来ます。
大切なペットを信頼できるホテルに預けよう♡
信頼できるペットホテルの選び方、いかがでしたか?大切なペットを預ける場所ですから、慎重にお店選びをしてほしいと思います。気になるお店が見つかったら、とにかく実際にお店に行くことと、お試しで一泊泊まってみることをおススメします!
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補足:
先ほどの記事に加えて、以下の内容を追記します。
- 預けるお部屋のタイプをチェック: ケージタイプだけでなく、個室タイプのペットホテルも検討してみましょう。特に感染症のリスクを避けたい場合や、より快適な環境を求める場合には、個室タイプがおすすめです。
- フードの持ち込み可否: ペットにとって普段食べ慣れたフードは、ストレス軽減につながります。フードの持ち込みが可能かどうかを確認し、ペットの食事面での安心を図りましょう。
- ドッグランやお散歩サービスの有無: ペットがストレスなく過ごせるよう、ドッグランやお散歩サービスがあるかどうかをチェックすることが重要です。特に運動量が多いペットにとっては、エネルギーを発散できる環境が必要です。
- 送迎サービスの有無: 送迎サービスがあると、運転できない場合や車の都合がつかない場合でも安心してペットを預けることができます。自分のライフスタイルに合ったサービスの有無を確認しましょう。
- ドッグトレーナーや病院との提携: ペットの健康管理や緊急時の対応を考えると、ドッグトレーナーや病院と提携しているペットホテルはさらに安心です。体調管理や緊急時の対応体制を事前に確認しておきましょう。
避けるべきペットホテルの特徴として、動物取扱業の登録がされていない場所や、ワクチン証明書の提示を求めない場所は避けるべきです。これらは、ペットホテルが法的な要件や感染症予防の観点から適切に管理されていない可能性があるためです。
最後に、ペットホテルを利用する目的を再考してみましょう。コロナ禍でペットと過ごす時間が増えた今、ペットホテルを利用することでペットのストレス発散や社会化を促進する新たな利用方法も考えられます。
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