パート面接に受かるコツ<2>!自己紹介と自己PRは別?最適な答え方とは
パートの面接の冒頭で必ずと言っていいほど言われるのが、「では、自己紹介をお願いします」という面接官の一言。面接なんて久しぶり~!という主婦にとっては、まさに緊張の一瞬!ですよね。
練習してきたつもりだけど、頭が真っ白になってしまった…。
自己紹介って自己PRをすればいいの?
名前と挨拶はさっき言ったし、これ以上何をしゃべればいいんだろう…。
なんて、ドギマギしてしまい、その後の会話もしどろもどろになってしまったという人はいませんか?面接の冒頭からつまずかないための、自己紹介・自己PRのポイントを紹介しましょう。
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自己紹介と自己PRって何が違うの?
自己紹介と自己PR似ているようで実は別物。自己紹介は、冒頭で述べる挨拶のようなもので、「私はこんな人です」ということを表情・態度・言葉を通して伝えていきます。面接官に興味を持ってもらえるようなフックになる一言があればベストですね。
自己PRとは、過去の仕事経験や実績、性格的な特徴などを通して、「この会社にこんな風に貢献できます」という自分の強みをアピールするためのものです。
つまり、自己紹介でざっくりとした自分の概要を話し、自己PRで深堀りしていくという感じですね。自己紹介と自己PRは、必ず別々に質問されるというわけではありませんが、この二つをごっちゃにしてしまうと、自己紹介の後に続けて「自己PRをお願いします」なんて言われたときに困ってしまうし、せっかくのPRの機会を逃してしまうことになります。
自己紹介は好感度アップを目標に!
自己紹介で面接官がチェックしているのは、話の内容そのものよりその人の第一印象。「何を話すか」より「どう話すか」が重要です。
表情・話し方で好印象を!
自己紹介は面接の冒頭でするものです。面接官に最初に良い印象を持ってもらえれば、その後の質疑応答もスムーズに運び、多少マズい発言があったとしても好意的に解釈されることが多いのです。逆に第一印象が悪かった場合、多くの面接官はあなたの粗捜しを始めてしまうので、マイナスをプラスに転じるのが非常に難しくなってしまいます。
■好印象を与える表情・態度
姿勢は、背筋を伸ばして手は軽く前に組みます。椅子に腰かけている場合は、骨盤を立て背もたれに寄りかからないようにします。猫背や腰が曲がっていると暗い印象や老けてみられるので注意しましょう。
表情はもちろん笑顔、歯を見せて笑う必要はありませんが、口角を上に引き上げることを意識します。うつむいた上目づかいは、自信のなさが感じられ、顎をあげた上から見下ろすような視線は尊大な印象を与えてしまいます。視線は真っ直ぐ面接官に向けるようにしましょう。
■好印象を与える話し方
話し方によっても印象は大きく変わります。高い声は明るく元気な印象、低い声は安定感のある落ち着いた印象。早口で話すとテキパキした印象ですが、早すぎると落ち着きがない印象。
ゆっくり話すのは落ち着いた印象を与えますが、遅すぎたり、一言一言の間に間が空きすぎると「考えがまとまっていないのか?」と不安になってしまいます。
面接では「大きな声でハキハキと話す」のが基本ですが、自分の伝えたいイメージ、部屋の大きさ、面接官の話すテンポなどを考慮して、臨機応変にアレンジしてくたさい。
好印象を与える話し方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
⇒「パート面接に受かるコツ!<10>面接の練習は第一印象をブラッシュアップ!」
自己紹介は簡潔にまとめるのがポイント
面接での自己紹介とは、前述した通り、最初の挨拶のような位置づけです。「自分のことをいかに簡潔に的確に伝えられるか」というのがポイントなので、くどくどと長く話す必要はありません。むしろ面接官に「この人の話をもっと聞きたい」と思わせるようなフックを残しておくのがベストです。
自己紹介で話す内容は、
- 現在の状況と簡単な職歴
- 職場と関係のある活動(あれば)
- 応募のきっかけ
- 長所・短所
などで構成し、1~2分程度にまとめます。
<スーパーの面接での回答例>
清島 涼子(フルネーム)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。(挨拶)
●年までAB会社に勤務し総務を担当しておりましたが、結婚を機に退職しその後は専業主婦として過ごして参りました。小学生の息子と幼稚園年少の娘がおります。(職歴と現在の状況)
昨年から義母と同居を開始し子育ての負担が減ったことをきっかけにパートで働くことを考えるようになりました。(応募のきっかけ)
スーパーのような販売や接客の経験はありませんが、人と会話することは苦になりません。また、料理を作るのが好きで、幼稚園で行われるパーティでは参加者全員分のお料理を作ったりしていましたので、お惣菜売り場の調理担当にも興味があります。(職場と関係ある活動)
こちらのスーパーは、家が近所なのでよく利用させて頂いています。働いている皆様のチームワークの良さをいつも感じておりました。私もその一員になれればと思い、今回面接に応募させていただきました。
以上です。どうぞよろしくお願いいたします。
例にあるように、まず自分の名前をフルネームで名乗り、最後は「以上です」という言葉で締めくくるのが基本です。
アピールしたい点も、この段階ではあまり詳細まで話さずに興味をそそる程度に留めておきます。この例でいうと「姑と同居」「料理が得意」という2点が興味をそそるポイントです。
採用担当者が主婦パートを雇う際に、最も気になるのが「子どもの存在」。子どもの病気や行事などによる突発休にどう対応するのか?という点が心配なので「姑と同居」という点はプラスに働きます。
また「料理が得意」という点は、スーパーという業種で考えると、採用できる職種の範囲が広がるということになるため、少し突っ込んで話を聞いてみたくなるポイントです。
このように応募する企業や職種に応じて、自己紹介で話す内容を考えてみてくださいね。
自己PRは仕事と絡めて自分の強みをアピール!
自己PRとは、自分の強みをアピールするものです。自分がその職場や業務にいかに貢献できるかを念頭におき、これまでの仕事経験、資格・技能、性格的な特徴をアピールしていきます。
応募先の職種に合わせた仕事経験をアピール
企業や店舗が欲しいのは、即戦力となるパートさんです。応募先の職種に関わる業務経験があるなら、自己PRでしっかりアピールしましょう。その際は、複数の経験をあれこれいくつも話すより、1つのエピソードに絞って話した方が面接官に刺さります。
また、学生時代のアルバイト経験など、かなり前のことであっても業務に関わりのあることなら、PRに含めてもOKです。その場合は、「学生時代の経験なのでブランクはありますが…」と控えめな一言を添えて話し始めるとよいでしょう。
結婚前までは、会社の一般事務を行っていましたので、エクセルやワードなどの基本的なPC操作は可能です。退職後も幼稚園の役員として配布資料などを作ったりしていましたので、PCの操作にはブランクはありません。資料作成・データ集計などは得意ですので、すぐにお役に立てると思います。
学生時代は3年ほどコンビニのアルバイト経験があります。レジ打ちや商品だしの他、店長に代わって発注業務なども担当し、接客や店舗運営について一通り学ばせてもらいました。ブランクはありますが、なるべく早く接客のコツを取り戻してお役に立ちたいと思います。
未経験の職種なら熱意や長所をアピール
仕事に絡む経験がまったくない場合には、この仕事をやりたい!という熱意や、その仕事に有利に働く自分の特技や長所をアピールするという方法もあります。応募している職種ではどんな人材が望まれるのか?それに自分の特技や長所がどう活かせるのか?を考えてみましょう。
接客の経験はありませんが、以前の職場では顧客の電話サポートなどの業務を行っていました。対面と電話という違いはありますが、お客様対応としては共通する部分もあると思います。電話サポートで学んだことを今回のお仕事にも活かしていきたいと思います。
子どもの頃から1つのことを粘り強くコツコツやるのが好きで、同じ作業を続けることはまったく苦ではありません。趣味のパッチワークでは、ベッドカバーやソファカバーなどの大物をいくつも作成しています。この忍耐強い性格を御社のお仕事に活かせればと思い応募させていただきました。
自己PRは、面接の冒頭で聞かれる場合と最後に聞かれる場合があります。「質疑応答で言いたいことは全部言っちゃった!」という場合は、「繰り返しになりますが」や「先ほども申し上げましたが」などの前置きをして、同じことをもう一度話しても大丈夫です。慌てずに対応しましょう。
面接では一言一言を大切に!
面接の成否は、限られた時間の中でいかに自分をアピールできるかにかかっています。一言一言を大切に、常に見られていることを意識した表情・態度を心掛けましょう。
さて、自己紹介や自己PRは言わば「自分が話したいこと」ですが、面接官が聞きたいのは、これだけではありません。志望動機や長所・短所などのよくある質問の他、子どもの急病時の対応方法、残業・休日出勤の可否など、「ちょっと答えにくいな~」と思うような意地悪な質問まで様々です。
次回の記事では、面接でよくある質問、答えに困る質問の答え方について、面接官の本音を交えながら解説していきます。面接の前には、こちらの記事「パート面接に受かるコツ<3>!志望動機や質問の回答はこれでOK♪」も要チェックですよ!
また、面接のマナーや服装については、「パート面接に受かるコツ<1>!面接官が教える「受かる人」のマナーと服装」を参考にしてくださいね!
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