マーガリンは食べちゃダメ!?トランス脂肪酸の危険性を知っておこう
みなさん、トーストには何をつけて食べますか?マーガリンはバターに比べて値段も手頃で、柔らかいので塗りやすく日持ちがするのでよく食べている、という人もいるのではないでしょうか?
しかしマーガリンに含まれるトランス脂肪酸が体に良くないと言われ、気にしている人も多いと思います。でもトランス脂肪酸って何?どう体に良くないの?何だかよくわからない、というところもありますよね。今回はこのトランス脂肪酸について見ていきましょう。
Contents
マーガリンとバターの違い
バターは牛乳と塩からできています。80%以上が乳脂肪です。一方マーガリンも80%が油ですが、こちらは精製した植物性の油脂に食塩やビタミン類などを加えて作った加工食品です。JASの規格で80%以上の油脂が含まれるものがマーガリンと決められています。
トランス脂肪酸て何?
トランス脂肪酸は、牛などの体内でも作られるものです。しかし量が多くはないので特に問題はないのですが、人工的に加工する場合に大量に発生し、それを摂取すると私たちの体に様々な悪影響が出てきます。トランス脂肪酸は、マーガリンだけではなく、実は普段私たちが口にするものにとてもたくさん含まれています。
あなたが摂ってはいけない油はマーガリン、ショートニング、キャノーラ油、サラダ油、紅花油、コーン油、大豆油などの植物性油です。これらは高温に熱するとトランス脂肪酸になります。 https://t.co/J02Fj6FGyW
— たっちゅ (@ioritachi2) 2017年11月3日
マーガリンのほうがバターよりヘルシーだと思っている人は多いのですが、実は、マーガリンの中には人工のトランス脂肪酸が多く含まれています。トランス脂肪酸のとりすぎは心臓病のリスクを高めます。
— 実はやってはいけないことまとめbot (@DameKotoMatome) 2017年11月2日
トランス脂肪酸を含むショートニング、マーガリンはゴキブリも寄り付かない毒物。
いますぐやめなさい。— 美容啓発bot (@beauty_educate) 2017年11月2日
マーガリンを作る時にできる
マーガリンを作る時の、植物性の油脂を加工する過程でトランス脂肪酸は発生します。液体である植物油に水素を加えると、脂肪の分子構造に変化が起こり固形になります。トランス脂肪酸はその過程で大量に発生します。
トランス脂肪酸の構造がプラスチックととても似ていることから、食べるプラスチックなどと呼ばれることもあります。
ショートニングにも含まれる
ショートニングは、マーガリンから水分と添加物を除いて純度を高めてクリーム状にしたものを言います。菓子パンやケーキ、クッキーなどにバターの代わりに使われています。
植物油を高温に熱することでも発生する
サラダ油全般にもトランス脂肪酸は含まれています。植物油を抽出する時ために、原料の植物に石油系の溶剤を混ぜて脂肪分を溶かし、加熱処理をして油を精製してさらに、漂白や脱臭などの処理をしてサラダ油を作ります。この加熱する過程でトランス脂肪酸が発生します。
ちなみに、エクストラバージンオリーブオイルやえごま油、ココナッツオイルなど加熱処理しない低温圧搾製法された油にはトランス脂肪酸はありません。
体に及ぼす影響は
あらゆる疾患や不調の原因になりうる
トランス脂肪酸を摂り過ぎることによって、病気になるリスクが高くなると言われています。トランス脂肪酸は血中の悪玉コレステロールを上昇させることがわかっています。
また、細胞膜に直接影響を及ぼすとされていて、細胞自体の働きが悪くなったり、細胞が作られるのを妨げたりします。そのために、免疫異常が起こりやすくなったり活性酸素を発生させたりします。
トランス脂肪酸を摂取し続けることが影響されると言われる病気は、
・コレステロール値の異常
・動脈硬化や脳梗塞など
・心疾患
・がん
・認知症
・アトピー性皮膚炎
・喘息
・花粉症
・リウマチ性関節炎
・うつ
などがあります。また、母体が妊娠中や授乳期にトランス脂肪酸を摂り過ぎると赤ちゃんの成長が遅れるとも言われています。
身近なたくさんのものにトランス脂肪酸は含まれている
先ほど少しご紹介しましたが、トランス脂肪酸が含まれている油やショートニングを使った食品は私たちの周りに溢れています。マーガリン、ケーキ、クッキーなどのお菓子、サラダ油やマヨネーズ、ラクトアイスやコーヒーに入れるクリームなどなど。
また、スーパーやコンビニ、ファーストフード店などの揚げ物も要注意です。安いサラダ油で揚げているので、トランス脂肪酸がたくさん含まれています。
自分が無知なので気にしなかったんですけど。
トランス脂肪酸ってのが体に悪いみたいですね。。。でもあまりにも多くの食品に含まれているから避けては通れなさそうですな😅
アメリカではマーガリンが禁止されているとか、、、— The テンソル (@tensorfund) 2017年11月3日
日本以外の多くの国では禁止や表示義務が
WHO、世界保健機関より2003年に、トランス脂肪酸の摂取量を摂取エネルギーの1%(約2g)未満にするよう勧告が出されました。世界の国々もそれぞれ様々な規制を設けています。
アメリカは、米食品医薬品局(FDA)が、2018年6月までにトランス脂肪酸を食品添加物から全廃すること発表しています。また、すでにニューヨーク市ではトランス脂肪酸は完全禁止となっており、デンマークは食品への含有率を2%に制限する法律があり、オランダはトランス脂肪酸が含まれる製品は販売禁止。
他にもスイスやオーストリア、カナダ、シンガポールも使用に制限があり、中国では乳幼児の使用が禁止されています。
また、トランス脂肪酸が含まれている場合に食品に表示することを義務化している国も多くあります。アメリカやカナダ、ヨーロッパ各国、ブラジルやアルゼンチン、パラグアイ、さらにアジアの台湾、韓国、中国なども表示義務があります。
日本はどうなってるの?
世界の国々でトランス脂肪酸に関して規制や義務などが設けられているのに対して、日本ではトランス脂肪酸の表示義務や含有量に関する基準値がありません。食品安全委員会によると、日本人のトランス脂肪酸の摂取量は平均1.56g となっていて、摂取エネルギーに占める割合は 0.7%と少なく、通常の食生活で健康への影響は少ないとされているからなんです。
油が加熱されると、強烈な発がん性物質であるアクロレインや、心臓病やガンなどのリスクを高めたりするトランス脂肪酸が形成されるため、揚げ物や炒め物は極力避けましょう。油は火を止めてから使うのも良い手です。
— 健康的な食生活 (@Health_eat_Bot) 2017年11月2日
ノンオイルドレッシングは脂質は少ないが、果糖ブドウ糖液糖や砂糖、トランス脂肪酸がたんまり使われている
— 美容の雑学 (@beauty_zatugaku) 2017年11月2日
トランス脂肪酸が何に含まれているのかを知ることがまずは大切
コンビニで美肌に大丈夫なもの。素焼きアーモンド、枝豆、干し芋、100%野菜ジュース、無添加甘栗、ミネラルウォーター等です。油脂を含まないものを選ぶことです。油脂が肌や体に悪いトランス脂肪酸を含むショートニングやマーガリンが使っているものが多いので注意です。
— 美容&美肌ライフ (@skincare_mote) 2017年11月2日
日本ではまだ規制や表示義務のないトランス脂肪酸。それでも、体に及ぼす悪影響が懸念され他の多くの国では禁止されているのは事実ですし、制限があるものならなるべく摂取したくはないですよね。
しかし、現段階で日本で売られているもののトランス脂肪酸の含有量はわかりません。メーカーや販売元に問い合わせてもいいのですが、一つひとつを全て聞くのは難しいし、きちんと回答してもらえないところもあるかもしれません。
購入するものに関しては食品安全委員会のファクトシートなど参考にしてみてください。また家でできることとしては、マーガリンはやめる。ココナッツオイルなどをパンに塗っても美味しいですよ。さらに調理をする場合も、油はできれば加熱していないコールドプレスの油を使うようにしましょう。
完全にトランス脂肪酸を排除することは難しいかもしれませんが、日々の食生活をちょっと変えることで減らすことは可能です。まずは知ること、そしてできることから変えることが自分の健康を守ることに繋がるのではないでしょうか。
bitomos編集部プロフィール
そのライターの経歴や性格を知れば、今後どんどんbitomosの記事を読むのが面白くなるかも!?この記事ではライターそれぞれの自己紹介と、記事を彩るゲストキャラクターたちを紹介していきます。あなたのお気に入りのライターが見つかりますように♡