【分かりやすい】女性の浴衣の着方・着付けはこうすれば簡単にできる!
浴衣の着方って難しそうと思っている貴方、女性の浴衣の着付けは割と簡単なんです。一人で簡単に浴衣を着る方法から帯の結び方、そして浴衣でのタブーなどをご紹介します。
Contents
豆知識・浴衣とは
歌川国芳「大蒲焼」
浴衣は平安時代の湯帷子が元になっています。平安時代、貴族は蒸し風呂に入る習慣があり、汗とりややけど防止、裸を見せないために湯帷子を着用しました。のちに人は湯船に入るようになり、安土桃山時代には風呂上がりの水分をとるために浴衣を愛用するようになりました。
江戸時代は歌舞伎役者が贔屓筋に自分の柄の浴衣を配るなどして、庶民が愛用する衣類となったのです。浴衣は着物よりも遊びの要素が多く、しばりの緩い衣類としてもてはやされました。
浴衣の着付けの仕方(動画)
それでは動画で着付けの方法をご紹介していきます。全身が見える鏡を用意しておくと便利です。
浴衣の着付けで準備しておくもの
・浴衣、帯、伊達締め、帯板、腰ひも、フェイスタオル2枚、腰ひも3本、クリップ数個、浴衣スリップです。
おはしょりの整え方
11.両袖の脇下の空いている部分(身八つ口)から両手を入れて、手で下にならすようにしごいて、後のおはしょりを整えます。
12.首の後ろと衿のあいだにこぶし一つ分が入るくらいに衿をゆったりと合わせます。
13.身八つ口から手を入れ、下前と上前の衿をそれぞれ左右にひき、襟元は喉のくぼみが隠れるぐらいの位置に合わせます。胸下あたりの前幅を水平にしておはしょりを整えます。
衣紋(着物の衿を胸で合わせたところ)の抜き加減を決める
14.左手でともえりの下を持ち、右手で腰のあたりの背縫いを軽く引きます。こぶし一つ分程、衿後ろをあけます。
全体のシルエットを整える
15.下前のおはしょりを胸下のあたりで内側へ斜めに折りあげます。
16.前の胸下3cm下に腰ひもを当て、後ろで交差させてから、前に回して結びます。結んだひもの残り部分は腰ひもの下にはさみます。
17.ここで背中のひもの下に指を入れてシワを両脇にしわの部分をのばします。
18.ここで伊達締めをします。広い部分を胸下にあて、ひもを後ろで交差して前にもってきて結び、残り部分は伊達帯の中に入れます。
浴衣の帯の締め方
1.右手に持った帯の短い部分を“手”反対側は“タレ”といい、さまざまな形のリボンになります。
2.“手”を右肩にかけ、帯を体の中心にくるように合わせ、合わせた部分を伊達締めにクリップで止めます。
3.“タレ”を胴に2回巻いてクリップを外し、たるまないようにしっかり締めます。
4.帯板を帯のひと巻き目とふた巻き目の間の背中部分に入れます。
5.“手”と“タレ”の部分を持ってひっぱります。
6.“手”を右手に持ち替えて、“タレ”をななめに折り上げます。
7.“手”を“タレ”にかぶせるように、下から上へくぐらせ、ひと結びして強く結びます。
8.“タレ”の端を持って肩幅ぐらいを目安に折りたたんで、羽根を作りましょう。
9.羽根の真ん中をつまむようにたたみ折って二つ山を作り、リボンの形にします。
10.“タレ”をひだにしたら“手”を真ん中にかけます。
11.“手”を下に通して上に引っぱりあげるとリボンの形になります。長ければもうひと巻きし、残った“手”は帯の内側に通し、下に引っ張ってよく締めます。
12.下に出ている“手”を帯の内側に折り込んで、リボンの形を整えます。
13.出来上がったらリボンが背中の中央にくるように帯を時計回りに回します。
浴衣の着付けのタブー
上記は、スタイルアップコンサルタントのモリタマミさんが、三勝さんと阪急さんとコラボした浴衣を着用しています。筆者としてはこのようなアレンジの仕方はとても素敵だと思います。
現在、浴衣の着方はとても自由になり、タブーと言ったものはほとんどありません。しかし自由に着るということはそれなりのセンスを要求されます。
大人の女性としては着付けがきちんとできてこそ、気をつけなければいけないのは浴衣の着こなしです。
・椅子に座る時は浅めに腰掛け、背もたれには背中を預けないこと。足を前後に置くと楽に座れます。
・車に乗るときは、必ずお尻から先にシートに乗せてから足をのせると裾捌きがきれいです。
・手を上に上げるときは、袖口を軽くつまんで二の腕は見せないようにします。
・着崩れはこまめにチェックし、手早く直しましょう。
浴衣を着ていく場所のタブー
浴衣の柄や色はとても自由になりました。しかし浴衣はもとは寝間着としても使われたものです。浴衣を着て出かけていくのは恥ずかしい場所があります。
●クラシックコンサート会場
●高級レストラン
●ホテルのレストラン
●歌舞伎や浄瑠璃などの観劇
このような場所に浴衣を着ていくのは絶対タブーだということはわきまえておきましょう。ジーンズで入ることが出来ない所と同じ場所と覚えると簡単です。
浴衣をきれいに着こなして夏を楽しもう
浴衣の着方や帯の結び方、知っておきたいタブーについて紹介しましたがいかがでしたか?
今まで自分で浴衣を着たことがなかった方も、動画を見ながら練習すれば意外と簡単だということに気付いたのではないでしょうか。
お気に入りの浴衣をきれいに着こなして、日本の夏を楽しみましょう♪
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