子どもに会えない父親たちの「苦しい」実態。離婚後の関係を考える。
「離婚 子ども…」などとネット検索すると、母親側に沿った記事が多く存在していますよね。実際に、離婚後に子どもの養育をするのは母親が多いので、自然なことでもあります。では、子どもと離れて暮らすことになった父親は一体どんな心境なのか。
今回は離婚後、子どもと離れて暮らす父親の想いについて書いていこうと思います。これを機に離婚後の関係について考えるきっかけになれば嬉しいです。
Contents
離婚の原因
まずなぜ離婚に至ってしまうのか…。その原因を紹介します。
一番多いのは「性格の不一致」だそうです。筆者もここが一番大きな原因で離婚しました。生活スタイルはもちろんのこと、子どもが生まれると子育ての中で意見が合わなくなってしまうことも多いですね。
その他には、DV(ドメスティックバイオレンス)という「暴力」が原因で離婚してしまう夫婦も多いみたいですね。世の中には、そんなに暴力を奮う人が存在しているのか?と少々疑問でもありましたが、肉体的暴力だけではなく、精神的暴力も含まれているそうです。
↓DV(ドメスティックバイオレンス)についての詳しい情報はこちらをご覧ください。
DVには精神的暴力も含まれる!言葉や態度の暴力あなたは大丈夫?他には、浮気などの異性関係に関する問題や、親御さんとの同居問題、生活費を渡さない・浪費癖などのお金に関する問題が主な離婚原因になっているそうです。
親権は母方が持つことが多いのが現実
子どものいる夫婦が離婚をする際、親権や養育権(要するに子どもを近くで育てる)を持つのは母親側が多いのは事実。子どもがまだ母乳を要する年齢であれば、母親と離すことは望ましくないと判断されることが多いです。父親側では仕事の時間の関係で養育が難しい事が多いので、一緒に暮らすことが困難だったりします。
もちろんこの限りではありませんが、社会的にもまだまだシングルファザーに対しての理解がないのが現実。すべての要因を考慮した上で、母親が親権・養育権を持つことが多いと言えるでしょう。
離婚後に子どもと面会する?
そもそも面会交流とは誰の権利!?
面会という言葉を使うととても気難しいように感じますが、これは離れて暮らす親と子が会ったり、連絡することを指します。なので、離れて暮らす親子でもお互いに会う権利はあるんですよね。
面会交流権というのがありますが、これを離婚時に父母で話し合ったり、家庭裁判所や弁護士を通じて決まりを作ります。つまり親子が会う権利を主張するというわけです。
離れて暮らす側の親が、離婚しても子どもとの交流を続けたい!という場合に、この面会交流権というものを主張することになりますね。そして、その子どもも離れて暮らす親に会いたいならばこの権利を主張できます。
なので、離れ離れになる親と子、両方に与えられる権利です。しかしながら、このような権利があっても実際には面会が出来ていない場合も多いのです。詳しく見て行きましょう!
子どもに会わせたくないという母親の気持ち
離婚した後に、母親側が親権や養育権を持つことが多いですが、その母親としては「子どもに会って欲しくない」と思う人が少なくありません。離婚原因にもよると思いますが、子どもに復縁などの期待をさせたくないと考えたり、自分自身がもう元旦那と接点を持ちたくないという事もしばしば。
そして、もしかしたら自分(母親)が再婚する時には、再婚相手を父だと思わせたいと考える人もいるでしょう。筆者も同じシングルマザーとしてとても共感できる部分でもあります。
ですが、子どもは親権者・養育者の所有物ではありません。小さいながらにも、1人の人間として意志を持っている。子どもの養育に父親との面会が不適切と思われる以外には、父親も子どもに会う権利があるのです。
でも、中には、離婚してしまえば子どもの事なんて眼中にもない人も居るのが現実。子ども視点になって見るととても切ないことですが、本来であれば夫婦間でしっかりと話し合うべき問題ですよね。これに関するツイートを見て見ましょう。
ただ。私は元旦那の母親に並々ならぬ恨みを持ってしまったので、そちらには絶対に会って欲しくない。という気持ちは大人なんだから本当は抑えておくべきだったんだけど、抑えられず子どもに伝えてしまった。それに気を使っているかもしれないのは確かにある。
— org.At-a (@maraques_p) 2017年3月3日
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慰謝料、養育費貰わない女ってね、元旦那と本当に切れたいのよ。親子関係さえ消してやりたいくらいなのよ。私の回りにいるシングルママたちも、その男と今後一切関わりたくないから貰わないの。子どもの権利だのなんだのより、子どもを離婚した男から切り離してやりたいの。守るためなの。
— かっ飛びえっちゃまーん (@hanatsumimo) 2017年1月18日
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うちの元旦那は子どもと会いたいとか思ってないらしい。毎回毎回そういうリアクションだから多分そうなんだろう。
— ちぇり (@yumikonakano) 2016年12月24日
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片親引き離し症候群(PAS)
中には片親引き離し症候群(PAS)という言い方も最近出てきました。簡単にまとめると
・一緒に暮らす親が、離れてくらす親の悪口などを子どもに吹き込み洗脳する
(例)パパはすごくひどいことをしたのよ。私たちの事なんて全然考えてくれていないの。
・離れて暮らす親の話題を避けたり、嫌がるので、子どもから会いたいと言えない。
・一緒に暮らす側の親が、子どもと離れて暮らす親に会うのを嫌がる。
これは正直、筆者もグレーな部分がありますね…。自分ではそんな風に意識はしていなくても、知らぬ間にこのような行動をとっている可能性があります。今一度、シングルマザーの皆さんは心当たりが無いか振り返ってみましょう。
もしかしたら自分の何気ない言動で、子どもが「父親に会いたい」と言い出しにくい環境を作ってしまっているかもしれません。
会いたいけど会えない…苦しい実態
では、父親側の意見も見て行きましょう。
@hitorisizuka222 前妻の虐待的対応から一日も早く逃れる為に離婚したと言うのが本当の所ですが、子どもは父親である私に大変になついており、離婚後しばらくの間は前妻と子どもに会っていました。しかしある時から前妻は会う事を拒否。それから子どもに会えない苦悩が続いています。
— しんいちろう (@momotarou_S_I) 2015年2月21日
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父子相談室で離婚後、子ども達に会えないお父さんの相談を受けています。調停で面会交流が決まっても、実際に会えていないのが現状です。アメリカでは共同親権ですが日本は単独親権ですので、会わせないという行為になってしまいます。子供は、父親の持ち物ではなく、母親の体の一部分でもないのです。
— 渡邊修一シングルファーザーのつぶやき (@watanab70437867) 2014年11月16日
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いま、親に会えない子どもって、いっぱいいると思うんです。会わないのが当たり前になってる状態だと、会いにいきたいとは思っても、たぶん、もうひとりの親の顔が浮かぶから。自己主張の強い子でも≪いっちゃいけない≫ってブレーキがかかると思う。(離婚後の親子)
— NPOびじっと (@npovisit77) 2015年10月25日
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夫婦が離婚するとどちらかの親に子どもはついていかなくてはなりません。日本では、その親が会わせたくないと言うと、会えなくなります。離婚の時に約束しても、調停で合意書を交わしても、裁判で会うようにと言われてもです。相手が嫌だと言えば、たったそれだけで親子は引き離されてしまうのです。
— 親子ネット関西 (@oyakokansai) 2017年3月23日
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こういった離婚後の父親の心境が掛かれた本がありますので、時間がある方は読んで見て下さいね。
親子と言う事実は一生変わりません!だから考えて欲しい離婚後の関係
離婚をすれば、どうしても養育している側の母親に同情してしまいがち。だけど、実はこんなにも子どもに会えなくて苦しんでいる父親もいるのだという事が伝わればいいなと思います。
離婚も面会も大人のエゴだけではなく、子どもの気持ちや意見も汲み取るべきだと、筆者自身反省しました。離婚をしても、親子だという事実は変わりません!だから夫婦が離れてしまっても、子どもは両親それぞれが親として見守っていくべきだと学びました。
みなさんもこの記事に対して賛否両論あると思いますが、今一度考えるきっかけになれば幸いです。
補足:【2024年】離婚後 子供に会えない父親
離婚後に子供との絆を維持したい父親たちへ、社会からの理解と支援が広がっています。この記事では、父親と子供との関係維持に役立つ具体的な情報を提供します。
親権問題への対処法
- 弁護士への相談:親権問題に詳しい弁護士に相談して、悩みを解決しましょう。
- 面会交流権の主張:積極的に面会交流権を主張し、子供との関係を保ちます。
- 家庭裁判所への申立て:必要な場合は、家庭裁判所に面会交流調停を申し立てましょう。
父親のための心構え
- 子供の利益を最優先:子供の幸せと成長を第一に考える心構えが大切です。
- ポジティブな関係の構築:面会交流が実現した際は、子供の心情を尊重し、良好な関係を築きましょう。
共同養育の推進
離婚後も父親と子供が良好な関係を維持し、互いの成長を支え合うために、共同養育の考え方を社会全体で広めましょう。父親と子供が共に幸せな未来を築くためには、両親が共同で養育に関わることが不可欠です。
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