DVには精神的暴力も含まれる!言葉や態度の暴力あなたは大丈夫?
DV、ドメスティックバイオレンスという言葉はみなさんご存知だと思います。これには殴る、蹴るなど身体的な暴力だけではなく、言葉や態度で相手を傷つけることも含まれていて立派なDV、犯罪なのです。
元モーニング娘。の加護亜衣さんは最初の結婚で、身体的暴力を夫から振るわれ、それが原因で離婚に至ったとされています。このように、芸能人や有名人でもDVに関する話を耳にすることもありますよね。最近では身体的DVよりも精神的なDVの方が、夫婦間や恋人同士の間で増えてきているとも言われています。
今回は目には見えないDV、精神的暴力ついてまたDVから逃れるにはどうしたらいいのかについて考えたいと思います。
どんなことがDVに当たるのか、そして自分が被害者の立場になってしまったらどうしたらいいのか。ちゃんと知っておきたいですね。
そんな男に引っかからないように、きちんと勉強して知っておかないとね。
Contents
精神的DVとは
精神的DV、モラルハラスメントは精神的な嫌がらせや精神的暴力、精神的虐待のことを言います。
体に直接危害を加える訳ではありませんが、大声を出したり罵られたり、物を投げたりドアを大きな音で閉める、人前で悪口を言うなど様々な嫌がらせをします。他にも無視する、軽蔑したような目で見たり大きなため息をつくなど、相手の存在を認めないような態度を取り精神的に追い詰めていくこともDVにあたります。
そうやね。たぶん隠れてて見えてないだけやと思うよ。それでもまだ暴力を振るう文字通りのDVは一応別居も認められるけど、モラハラはDVの一形態やのに全く認められへん。あれも精神的暴力やからね。ココロ死ぬ。
— この世界の片隅にいるKanako㌠ (@moetreehaihai) 2017年8月29日
そうそうww
なんかDVの講演かなんかのやつで精神的暴力って聞いて「あぁこれあいつよくやってるな」って思ったことあったもんねww— た け 。 (@take_as0301) 2017年8月23日
「おまえが間違っている」と言われ続けると、身体的・精神的暴力にさらされていても、「『嫌だ』『やめてほしい』と感じる自分自身がおかしいのでは」という方向に考えが行ってしまうという話は、DVやモラハラの被害に遭った人からよく聞く。
— ももいろ★こねこ (@momoirokoneco) 2017年8月18日
こういう本を読むと、DVの中では精神的暴力はとても重要な位置を占めていることがわかるのだけど、
どうして裁判所は肉体的暴力のみを、それも不貞行為とかに比べて格段に少ない慰謝料でしか認めないのだろう?
判決後も被害者は、精神的暴力の後遺症に苦しむ人が多いというのに。 pic.twitter.com/YobZM52mjI— 広觜志保子 (@widebridge1125) 2017年8月17日
精神的暴力には大きく分けて4つあると言われています。これらの中で自分とパートナーとの間で思いあたるようなことはありませんか?
精神的虐待
誹謗中傷などの言葉を日常的に浴びせて、精神的に被害者を追い詰めることを言います。ひどくなっていくと被害者は、うつ病になったり自殺してしまうことも。
大声で急に怒鳴ったり無視したり以外にも、殴るそぶりを見せて脅したり、物に当たるなどして怯えさせると言ったことも精神的暴力になります。目に見えるような傷を負うことがないので他人にもわかりづらく、また、夫婦や恋人と言った閉鎖的な関係で起きることなので、身内にさえも理解してもらいにくいところがあります。
性的虐待
加害者は被害者の気持ちなどかまわずに性行為を強要したりします。また避妊に協力的ではなかったり、異常な嫉妬心があるというのも性的虐待になります。
経済的暴力
これは、加害者が家に生活費を入れない、自分の収入を言わない、収入に見合わない買い物をする、また逆に被害者が働くことを嫌がるなど、経済的な面からパートナーを支配したり痛めつける暴力になります。
社会的隔離
携帯電話やパソコンを被害者に持たせなかったり、友人と会う・実家に帰ることなどを制限したり、交友関係を細かく管理する、といったこともDVに当たると言われています。
精神的なDVというのは、被害者が気付いていない場合もあると言われます。夫婦間などであれば、長い間そのような関係で生活を続けているので、DVを受けていることに慣れてしまっていることがあるのです。
また、お互いの態度がどんどん極端になっていって加害者のDVがエスカレートし被害者もその状況から怖くて逃げることが考えられなくなってしまったりします。
暴力を振るうDVに関してはこちらで詳しく書いています。
怒鳴る彼氏が怖い!けど別れたくない。DV男にはまる女性の7つの特徴
また、DVは恋人や夫婦間だけではありません。躾と称する子供への暴力や暴言も当てはまります。詳しくはこちらをどうぞ。
子供にDVする母親の11の特徴とは?虐待が子供に与える深刻な影響
こんなことがもしもあったら要注意かも
あなたはパートナーといる時、こんな風になっていませんか?
•彼が機嫌悪くならないようにいつも気を使っている。
•彼が怒らないように言うことを聞いたり、性的関係を嫌々受け入れる。
•彼がいないとホッとする。
•彼は怒った後急に優しくなる
またパートナー、加害者の機嫌のいい時と悪い時が交互にあったり、実際に手を挙げられたりしなくても物に当たっていたり、あなたが別れ話をした時に激昂するといった行為もDVにあたります。
DV加害者になるタイプは?
どんなタイプがDVをしやすいのか分かれば、付き合う前に回避することもできますよね。しかし、原因になるものは人それぞれ様々あるので断定は難しいようです。もともと性格が異常であったり、ストレスや怒りが昂ぶって、またお酒や薬などに依存しているタイプもDVしやすい傾向があります。
そして加害者の親のどちらかがDVをしていた場合、子供への影響が大きく夫婦関係について間違った概念が刷り込まれるために、子供が大人になってDVを行うということもあります。夫婦の間の問題だけでは止まらないことが多いのです。
他にも男尊女卑の考えが強い人や、嫉妬深い人、弱いものいじめをする人、責任転嫁する人など、性質的にDVに走りやすいタイプがあります。
DVされやすい女性のタイプ
では被害者になりやすい女性のタイプというのはどんな感じなのでしょうか。
従順な人や我慢強いタイプ、優しい思いやりがある人なども注意です。
対策はどうしたらいいの?
もしも自分とパートナーの関係がDVであったり、精神的に追い詰められている場合はどうしたらいいのでしょうか。
虐待されていることに被害者が気付かない場合もありますが、気づいていても抜け出せないという人も多くいるのです。これは、加害者から離れた場合の経済的な不安や、他に頼れる人がいないので現在の生活を変えられない、子供の学校や友人のことを気にしてしまう、といったケースです。
さらに被害者は、心が弱っていてその環境から抜け出すことも考えられなくなっていることもあります。また加害者によって「誰かに話したらタダじゃおかない」といった脅しの言葉をかけられて、誰にも相談できない場合もあります。
しかし、DVはまず自分が被害者であることに気づいて、そこから逃げ出すことを考えることが大切です。できれば、とりあえず一時的にでも別居することを考えましょう。そして身近な頼れる人に相談しましょう。
また地域の自治体でもカウンセリングを受け付けているところもあります。親しい人だからこそなかなか話しにくい内容であれば、そのようなところで話をするのもいいですね。
専門機関や警察などに相談する
警察でもDVによる被害者を保護をしてくれます。DV防止法というものがあり、夫婦間、離婚した元夫婦間、事実婚のカップル、同居している恋人間であれば、暴力から被害者を守るために保護命令を出すことができます。しかし、この法律では同居していない恋人間のDVは適用になっていません。
最近は夫婦の関係だけではなく、デートDVと言って恋人からの身体的または精神的な暴力もとても増えています。同居していない付き合っている恋人の場合は、DV防止法では保護してもらえませんが、ストーカー規制法や刑法などで適用できるものがある場合もあります。弁護士や各自治体の専門の機関などに相談してみるといいでしょう。
NPO法人、DVに悩む女性のための相談室です。DVサポートシェルターネットワークとして女性への暴力の根絶を目指して活動しています。
相談ナビの電話番号にかけると、発信地等の情報から最寄りの相談機関の窓口に電話が自動転送されます。近くのDVに関する専門機関に直接相談できます。引っ越してきたばかりでどこに相談すればいいのかわからない、といった場合でも大丈夫です。
DVは犯罪!一人で悩まず勇気を持って迅速に行動を
精神的DVは、目には見えなくても心に大きな傷を作る行為です。あなたがパートナーの顔色を伺ったり、怒らせないために自分らしくない状態を続けたり、何かを諦める必要はありません。すべての人は尊重されて幸せになる権利があります。
もしもDVの被害者になっているなら勇気を持って、信頼出来るところに相談して早く行動を起こしてください。必ず良い解決方法が見つかります。
でも、専門機関やカウンセラーなどに相談すれば必ず道は開けるはず!一人で悩まずに、助けを求めてくださいね。
諦めてDVなんかに屈しちゃダメよ!幸せで穏やかな生活を手に入れるために頑張りましょう。
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