「絶やさないこと」が夫婦仲をよくする秘訣♡新婚夫婦のルールとは
もうすぐ結婚!「これからは大好きな彼とずっと一緒にいられる!嬉しいな~彼のために色々してあげたい♡」な~んて幸せいっぱいの気持ちでいられるのは最初の3ヶ月だけ。実際に新生活が始まると「こんなハズじゃなかった…」と思うことがしばしばあるんですよね~。
TV番組「夜の巷を徘徊する」では、タレントのマツコ・デラックスさんが新婚夫婦に向けて「夫婦の秘訣は“絶やさないこと”らしいわよ~」と説いていましたが、さて、何を絶やさないことが夫婦円満の秘訣なんでしょう?みなさんわかりますか?
年を重ねても夫婦円満でいるためには最初が肝心!新婚時代に決めておきたい夫婦のルールや“絶やしちゃいけない”ことを紹介しましょう。
Contents
価値観が違うのは当たり前?お互いの違いを認めよう!
新婚時代に決めておきたいルールを説明する前に、いつまでも仲の良い夫婦でいるための大前提をお話しておきましょう。
夫婦喧嘩の原因や離婚理由としてよく言われる価値観の違い。「夫とは価値観が違うので、一緒にいると衝突ばかり」とか、「夫の●●が不満。価値観が違い過ぎる!」なんていう話をよく聞きますよね。
長年付き合って相手のことは理解していたつもりなのに、結婚して生活が始まると、今まで見えなかった本性に気が付くことがあります。「こんなハズじゃなかった…」と思うのは、この価値観の違いによるものなんですね。
多少埃があっても、服がシワになっても、人間死にやしないっつーの。恋人だった頃は「マメでいい人」だと思ったんだけどな…。
価値観とは
価値観とは、物事の価値についての個人の基本的な考え方のことで、善・悪や好き・嫌いといった判断を行うときの基準になるものです。
当たり前ですが、人はみんな違います。性別、年齢、性格、育った環境、受けた教育…など、みんな違うのですから、考え方・価値観が違うのは当たり前だし、結婚という新たな生活に踏み出したことで価値観が変わることも当然あります。
例えば、「恋人同士だった頃は、気前よく奢ってくれたり、新しいお店開拓なども積極的にやっていた彼が、結婚した途端に外食を一切しなくなったり、たまに食事に行ってもファミレスぐらいしか連れていってくれなくなった」なんてこともよくあります。
「釣った魚に餌はやらないってこと?」と不満に思うかもしれませんが、彼としては結婚したことで一家の大黒柱としての自覚が芽生え、「外食にお金を使うより今後の生活を見据えて、しっかり貯金をしなきゃ」と考えているのかもしれません。逆に独身時代のようにバンバンお金を使う夫だったら、妻として不安になる人もいるでしょう。
このように、価値観は人によっても違うもので、おかれた立場や状況によって変わるものです。この価値観の違いにばかり注目していると、夫婦仲はマズい方向に進んでいきます。
ジャッジして説得しようとするリスク
価値観とは善悪の判断基準ですから、一度「価値観が違う」と思ってしまうと、「自分は正しい、相手は間違っている」とジャッジして、相手の間違いを正そうとしてしまいます。それは、言葉や態度で攻撃的に仕掛ける場合もあるでしょうし、優しく「あなたのためなのよ」と説得を試みることもあるでしょう。
でも、言われた相手は自分の価値観で「自分のほうが正しい」と思っているのですから、そこには対立しか生まれないわけです。仮に説得できたとしても、相手が本当に納得していない場合には、「無理やり抑えられた」という悪感情が残ってしまい、別のことでそのウサを晴らそうとするでしょう。
で、ケンカしないようにするにはどうすればいいの?価値観が違うのは仕方ないから我慢しろって言うの?
違いを認めあうことが大切
「言っても変わらないから諦める」「私が我慢すればいいんでしょ」と、目をつぶってやり過ごすのは、あまり得策ではありません。それは結局「自分の心にフタをする」、「相手を無視する」ことで表面上の平和を保っているだけなので、その状態が長く続けば、お互いに無関心な仮面夫婦が出来上がるだけです。
ではどうすればいいのか?というと、「自分の見方を変えてみる」ということです。
例えば、
- 結婚して家事の負担が倍になった(家事負担が増えたという事実)
- 私だって働いているのだから夫も家事を担当するべき(自分の価値観)
- ちっとも気遣ってくれない(推測)
人は誰でも客観的事実だけで物事を判断しているわけではなく、自分の価値観や推測、感情などをプラスしてしまいます。いわば自分色のメガネをかけてみている状態です。夫の価値観では「家事は女性がやるもの」と思っているのかもしれないし、「手伝って欲しい」と言われていないから手伝わないだけなのかもしれません。
2012年のTED Talk「結婚の知られざる真実」と題したスピーチで、作家ジェナ・マッカーシー氏がユーモアたっぷりにこんなことを言っています。
このようなカップルはどんな状況に置いても、物事のポジティブな側面だけにフォーカスすることができます。「全てを失ってしまってもう本当にどうしたらいいかわからないけれど、夜空の下で眠ることができるというのはいいわね。それにあなたがデブなおかげで、あなたは私を温めることができるしね」ジェナ・マッカーシー TED Talk「結婚の知られざる真実」より
結婚前は「マメでいい人」だったのに、結婚後は「細かくて嫌味な人」になったり、「男らしい人」が、「乱雑な人」や「亭主関白な人」、「優しい人」が「優柔不断な人」に感じてしまったりするのは、相手が変わったわけではなく、相手のネガティブな面に注目してしまったから。夫に対してイライラや不満を感じたときには、ポジティブな面に注目してみてください。あなたの見方が変われば、事態はきっと良い方向に進展するでしょう。
家事分担やルールは細かく決めない方が良い?
結婚生活をスタートさせるにあたり、決めておきたいルールはいつくかありますよね。特に共働きの家庭では、家事は誰がやるのか?どのように分担するのか?というのは重大事項です。
保険ショップ「保険クリニック」が、共働きで家事を分担している男女各250人を対象に行ったアンケート調査によれば、家事分担の分け方は「内容ごとに分担」や「曜日や時間帯で分担」しているという家庭が多く、「特に決めていない」という家庭は29%。また分担の決定方法は「自然と決まった」という家庭が一番多く39.9%。「手が空いている方がやる」「得意な方がやる」と続き、「話し合いで決めた」という家庭は17.6%となっています。
引用:PR TIMES「共働き夫婦の家事分担に関するアンケート調査」
「夢や理想だけでは生活はできない」って痛感したわよ。今の夫とは紆余曲折あったけど最終的に「やりたい人がやる」って決めたの。
分担決めは賛否両論アリ
家事分担を事前にしっかり決めておくことについては、賛否両論あるようです。「決めておかないとどちらか一方がなし崩し的にやる羽目になって負担が偏ってしまう」という意見がある一方、ルールを決めたことにより、「決めたことしかやらない」「決めたことをやってくれないと不満を感じる」「話し合うことでモメてしまう」などの意見もあります。
前途した「保険クリニック」のアンケートでも、家事分担に不満を持っている人の割合は、「話し合いで決めた」という人が一番多いという結果です。
「価値観の違い」のところで書いたように、話し合いの際にどちらか一方の考えだけで決めてしまったり、「●●は私がやるから、そのかわり▲▲ぐらいはやってね」というように何かと引き換えにシブシブ了承させたということでは、後々不満が出てきます。
人は不満を持った状況になると、相手のことを「ズルい」と思ったりアラ探しをしてしまうものです。話し合いで決める場合には、お互いが納得感を持てるよう、建設的な話合いにすることが大切です。
逆に満足度が高かったのは「得意な方がやる」という決め方です。この場合、家事分担を50:50にすることは難しいですが、「得意なこと」であればやらされ感も感じないし、出来上がりの完成度も高いのでお互いに不満を感じることが少ないのでしょう。
ちなみに筆者宅の場合は、「やりたい人がやる」で落ち着いています。妻側の家事負担が圧倒的に多いことには変わりないのですが、部屋が散らかっていようが、洗濯物が溜まっていようが、「やりたくない・できない時はやらない」と、宣言したことで気持ちはずいぶん楽になりました。
夫も家事についての文句は言わなくなったし、むしろ、「これはオレがやる」と家事負担を自ら習慣化させているものもあります。要は「やらされ感」を無くすことが大切なんですね。
ちなみに、どんな家事をどのぐらいの割合で分担しているか?は以下の表のようになっています。分担を決めるときの参考にしてくださいね。
引用:PR TIMES「共働き夫婦の家事分担に関するアンケート調査」
最低限決めておきたいルール
夫婦間のルールは家事分担の他にも、「帰り時間は必ず連絡する」「お互いのスマホをのぞき見しない」「お互いの親の悪口を言わない」など、色々ありますよね。夫婦間のルールには「これが正解」というものはありません。家庭ごとに異なるものだし、出産、子育て、転勤などライフイベントによっても変化するので、最初から事細かに決める必要はないでしょう。
でも、新婚時代だからこそ、決めておきたいのがお金に関するルールです。「夫の収入や貯金がいくらあるのかわからなくて不安。でも今さら聞けないし…」というカップルは意外と多いのだそうです。
特に共働き夫婦で別々にお金を管理している場合、出産や家を買おうと思ったときなって初めて「貯金がない!」と言うことに気づいたなんてこともあるんです。大事なイベントの前に慌てないようにお金のことだけは最初にきちんと決めておきたいですね。
共働き夫婦の家計の分担方法は、
- 二人の収入を一旦一つにまとめて、そこから生活費、固定費、小遣い、貯金を振り分ける。
- 生活費・固定費をそれぞれに振り分け、貯金、小遣いは各自に任せる。
- 片方の収入ですべてを賄い、片方の収入はすべて貯蓄に回す。
妻が専業となる場合の家計分担は、
- 夫が基本的に家計を管理し、日々の生活費のみ妻が受け取る。
- 妻がすべての家計を管理し、夫に小遣いを渡す。
というのが主な家計費分担の方法です。どのスタイルを選ぶかは個人の判断ですが、毎月の貯金額だけはお互いに把握しておくようにしましょう。夫婦二人のときの貯蓄額は、共働きなら収入の2~3割、専業主婦世帯なら1~2割というのが目安です。
新婚夫婦が「絶やしちゃいけない」こととは?
さて、冒頭で紹介したマツコ・デラックスさんの言う「絶やさないことが円満の秘訣」とはどういうことでしょうか?TV番組のロケ中に出会った新婚カップルに向けてマツコさんが言った言葉は、
放送後は、「マツコ良いこと言うな」「初対面で夜の営みの重要性を説く(笑)」などの反応があり、SNSではかなり盛り上がったようですね。
新婚夫婦が絶やしちゃいけないことは、これだけではありません。夫婦仲を良くする3つの秘訣を紹介しましょう。
セックスレスに注意!
マツコさんの言うようにセックスレスは夫婦間の危機とも言える状況です。最近は熟年夫婦のみならず、結婚して2~3年でセックスレスに陥る夫婦も増えているそうですね。
結婚してセックスレスになる理由は、「何となく」「疲れている」「家族だから」というものが多く、「相手に不満がある」「相手に飽きた」というような明確な理由がないままに、気が付いたらセックスレス状態になっていたというカップルが多いようです。
セックスレスの状態は、パートナーのどちらかが密かに傷ついていることが多く、状況が長引けば「浮気」「離婚」などの夫婦の危機に発展してしまうこともあります。
前述したTED Talk「結婚の知られざる真実」でも、ジェナ・マッカーシー氏が夫婦間のセックスについてこんな風に語っています。
妻が夫を魅力的であると感じると、夫婦のセックスの回数が増えます。セックスの回数が増えれば、夫は妻に優しくなります。夫が妻に優しくなると、妻の夫に対する文句の数が減る。最終的にそのカップルは幸せな結婚生活を送ることができるのです。つまり、男性既婚者の皆さんは家事をもう少し手伝うべきでしょう。ジェナ・マッカーシー TED Talk「結婚の知られざる真実」より
幸せな結婚生活を送るためには、セックスは必要不可欠なものと言えそうです。
すれ違う毎日でも会話と笑顔を絶やさないこと
共働き夫婦にありがちなのは、お互いに忙しい日々が続くと夫婦の会話が極端に減ってしまうこと。雑談する時間はほとんどなく、会話と言えば「母の日だから、お母さんに●●贈っておいたわ」とか「今週末はマンションの定期点検があるからね」など、会社の業務連絡のようなことばかりになってしまうこともあります。
筆者も外で働いていた頃には、平日の帰宅時間は毎日深夜、土日も出勤、出張で2週間以上家を空けるなんてことが度々ありましたから、夫婦の会話はほとんどなく、業務連絡もメールでやりとりしていたような時代がありました。
特にケンカをしているわけではなくても、会話がなくなれば相手への興味・関心はどんどん薄れていくものです。そんな状態が続けば、どちらか一方が結婚の意味そのものに疑問を持ってしまっても不思議はありません。
「夫が話をまともに聞いてくれない」夫へのクレームとしてよく聞く話です。そんなときにはちょっと自分自身のことを振り返ってみてください。
夫が何かに集中しているときや疲れていて静かに休みたいと思っているときに話かけていませんか?話す内容が愚痴や悪口などネガティブな内容の話になっていませんか?こんな状態ではパートナーも逃げ出したくなりますよね。
また、すれ違いで食事も一緒に取れないような日が続くときでも、「おはよう」「行ってらっしゃい」「おかえりなさい」という挨拶の言葉だけは欠かさないようにしましょう。それだけで「自分は一人じゃない」って認識することができます。
あとは大切なのは笑顔です。笑顔は相手に安心感を与えるだけではなく、自分自身の気持ちもポジティブに変えてくれます。自分がイライラしているときほど、笑顔を心掛けてみましょう。
円満夫婦になる一番の秘訣は「ありがとう」を絶やさないこと
円満夫婦と呼ばれるカップルにその秘訣を伺うと、多くの人から「パートナーに対して感謝の気持ちを忘れないこと」という回答が返ってきます。家事分担やルールを決めたのだから「やるのが当然」という態度では、長続きしません。
また感謝の気持ちがあっても、心で思っているだけは伝わらないことも多いのです。どんな小さなことでも、日常的な作業であっても「ありがとう」と口に出して言うようにしましょう。
見つめ合うのではなく同じ方向を見ること
「星の王子さま」の作者サン=テグジュペリの言葉は筆者の座右の銘でもあります。
パートナーと二人三脚で走っているところを想像してみてください。見つめ合っていたら走れないし、お互いが好き勝手な方向に向いていたら転んでしまいますよね。大事なのは同じ方向を見ること。
見つめ合ってばかりいると、相手の見たくないところや見なくていいところも見えてしまい、疲れるばっかりです。その代わり二人が見つめる先がブレていなければ、多少の山や谷はきっと乗り越えられるはず。恋人から夫婦になるって、まさしくそういうことなんだと思います。夫婦仲を良くする秘訣♡活用してくださいね。
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