パート面接に受かるコツ!<1>面接官が教える「受かる人」のマナーと服装
子育ても一段落。「そろそろ社会復帰したいな~」という人や、「ゆとりある生活のためにパート勤めをしたいな~」と考える主婦の方って多いですよね。でも、長く家庭にこもっていると、仕事の現場に戻るのはなかなか勇気がいるものです。
意を決して面接を受けたのに、不採用になってしまった…。そんな経験はありませんか?パート面接で合格する人・しない人にはどんな差があるのでしょうか?
この記事では、パート面接の準備・当日の服装やマナーについて解説します。
Contents
パート面接に受かるコツーその1<準備編>
もう何社も面接を受けているのに、ちっとも受からない…という人は、仕事の選び方や準備の時点で「すでにアウト!」というケースが少なくありません。まずは準備編から紹介しましょう。
仕事選びは希望だけでなく立場や状況を考えて
「どうせ働くならおしゃれなカフェや雑貨屋さんがいいな~」とか、「事務職なら自分のスキルが生かせるはず」と、自分の希望だけで仕事を選んでいませんか?
当然ですが、人気のショップはバイト希望者が多いんです。働く時間に制限がある主婦はとっても不利。事務職も人気が高いパートで、求人倍率は30倍超ということも少なくありません。
これでは本人の良し悪しに限らず、不採用の確率が高くなってしまいます。よほどアピールできるスキルがないかぎりは、避けたほうが無難な仕事です。
採用担当者からみた「主婦を雇うリスク」には、
- 小さいお子さんがいる人は、遅刻・早退・欠勤が多い。
- 新婚さんは、出産のために長続きしない
- 夏休み・冬休みなど、子どもの休みに合わせて長期休暇をとってしまう
- 土日勤務や残業ができない
などがあります。なので、一人休まれると仕事が回わらなくなってしまう職場では、なかなか主婦は採用してもらえないんですね。パートさんが大勢いてシフトも柔軟に対応できる職場を選んだほうが、採用される可能性が高くなります。
また、年齢がネックで不採用になることもあります。平成19年に雇用対策法が改正されてから、求人に年齢制限を設けることはできなくなったのですが、実情として「若い人材を採用したい」と考えている会社も多いんですよね。「じゃぁ面接に呼ばなきゃいいのに…」と苦情を言いたくもなりますが、年齢を理由に面接を断ることはできませんから、企業としても仕方なく…というわけです。
面接は問い合わせの電話から始まっている
パート先はココ!と決めたら、まずは電話で応募したい旨を連絡しますよね。すでにこのときから面接はスタートしています。ここで良い印象を持ってもらえれば、面接もプラスの印象からスタートさせることができますから、明るく爽やかな好印象を残せるように頑張りましょう!
まず、電話の最中にバタバタしないように、求人要項・メモとペン・カレンダーなどを手元に準備しておきます。面接に際して確認しておきたいことがあれば、それも忘れないようにメモしておきましょう。
電話をかける時間帯にも配慮が必要です。求人要項に記載されている受付時間内にかけるのはもちろんですが、飲食店やスーパーなどの場合は、店舗が忙しい時間帯を避けて連絡するのがマナーです。一般企業の場合でも、朝イチや夕方遅い時間帯は避け、10時~11時、14時~17時ぐらいの時間帯にかけるのがベストです。
応募電話や日程変更の電話についての詳しい解説はこちらの記事を参考にしてくださいね!
⇒「パート面接に受かるコツ!<4>応募や日程変更に役立つ電話のマナー実践編」
履歴書は手書きじゃなきゃダメ?
パートとはいえ、履歴書や職務経歴書の提出を求められることがありますよね。これまで「職務経歴書はPCで作成しても履歴書は手書きで書くべき」と言われていましたが、採用担当者によっては「手書きにはこだわらない」という人も増えています。
筆跡から受ける印象って、結構大きいんですよね。本人にお会いする前にチェックすることが多いので、先入観を持ったまま面接に入ってしまうこともあるんです。
文字に自信がある人は、手書きの履歴書がベスト。でも「書くのが苦手」という人は、PCで綺麗で読みやすい履歴書を作成し、PCスキルをアピールするというのもポイントアップの1つの方法です。
手書きにしろPC作成にしろ、履歴書は正式書類の一種ですから、その書き方には一定のルールがあります。
ルール通りに記入されているか?自己PRや志望動機などが過不足なく記載されているか?によっても面接官の印象は変わってきます。
履歴書の書き方について不安がある人は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
⇒「パート面接に受かるコツ!<5>履歴書の書き方次第で印象アップ」
さらに、職務経歴書が必要な場合には、こちらの記事もチェックしてくださいね!
⇒「パート面接に受かるコツ!<6>経験アピールには職務経歴書は必須?」
パート面接に受かるコツーその2<服装編>
「いざ面接!」となって最も気になるのが、当日の服装ですよね。アルバイトほど気軽じゃないし、就職面接とも違うし、何を着て行けばいいのか迷ってしまう…という人のためにパート面接の服装選びのポイントを紹介しましょう。
面接の服装は清潔感重視!やっぱりスーツがベスト?
採用条件に「服装は自由です」と書かれていたとしても、やっぱり面接のときはスーツがベストです。特に一般企業の事務職などを希望している場合には、オフィスの中で浮かないようにスーツ着用は必須です。
とは言うものの、30代、40代の女性が、学生時代のリクルートスーツを引っ張り出して着ているというのも、ちょっとイタイ感じになってしまうし、子どもの入園式のときに着るようなフォーマルスーツもビジネスの場に相応しいとは言えません。
ネイビー、グレー、ブラック、ベージュなどの落ち着いたカラーで、フリフリ・フワフワしていない定番のスーツが一番無難です。面接官によっては「襟付き」にこだわる方もいるようなので、下のスーツのようなテーラードジャケットでインナーもシンプルなものを選べば完璧ですね。
【面接におススメのスーツ例】
ZOZOTOWN
▼ブランド:JETSET SOLO PLUS
▼商品名:【ウール100%】シャドーストライプストレッチセットアップスーツ ジャケット
▼価格:ジャケットのみ ¥22,680(2017年10 月29日現在)
飲食店や販売業の場合は私服OK?
でも、面接のためだけに新しいスーツを購入するのは、ちょっともったいないですよね。コンビニ、ファミレス、スーパーなどなら、職場の雰囲気にあう私服でもOKです。但し、カジュアルになり過ぎないきれいめの服を選ぶようにしましょう。
シャツ+パンツやブラウス+スカート、アンサンブルニットなどが無難ですね。もしもアパレル系を目指すなら、そのブランドの服を着て行くのもよいでしょう。
【面接におススメの私服例】
▼ブランド:Dear Princess
▼商品名:2点セットニットアンサンブル
▼価格:¥12,744(2017年10月29日現在)
そして、どんな職種にも共通なのは「清潔感のある服装」です。シミやシワがないスッキリとした服装を心掛けましょう。
ジーンズ、ゆったりめのニット、キャミソールなどの肌を露出する服装はNGです。アクセサリーも結婚指輪以外は基本的にNG。身に着けるとしても、小さめのネックレス程度に留めておきましょう。
身だしなみは第一印象を決める大きな要素の1つです。
面接当日の服装選びに迷ったら、こちらの記事を参考にしてください。
⇒「パート面接に受かるコツ!<7>服装はスーツがマスト?私服でもOK?」
当時のヘアメイク、茶髪やネイルが気になる…という人は、こちらの記事を参考にしてくださいね!
⇒「パート面接に受かるコツ!<8>面接官が〇をつける髪型やメイクはコレ!」
靴やバッグも気を抜かずに!
靴は、ミュール、ブーツ、スニーカーは原則NGです。足元は気が緩みがちですが、だからこそチェックをしている面接官もいます。きちんと磨かれたパンプスを履きましょう。
面接時は書類を渡されることが多いので、A4が入るシンプルなバッグを準備しましょう。面接室へ持ち込むことになるので、自立するタイプのバッグだと置き場所に困らなくて便利です。挨拶から椅子に腰かけるまでの動作が、モタつかずスムーズに見えますよ。
ついつい気を抜いてしまいがちなバッグや靴、アクセサリーや小物の注意点については、こちらの記事でチェック!
⇒「パート面接に受かるコツ!<9>カバンや靴など小物のチェックポイント」
補足:面接のドレスコードと身だしなみの重要性
面接時の服装選びは、あなたがどれだけその仕事に真剣に取り組もうとしているかを象徴します。特にパートの職種によって期待されるドレスコードは異なるため、事前に企業の文化や業種を考慮した上で、適切な装いを選ぶことが大切です。例えば、オフィスワークならば、きちんとしたブラウスやシャツにスラックスまたは清潔感のあるスカートが望ましいでしょう。一方で、カジュアルな職場でも、過度にラフすぎる服装は避け、清潔感と品位を保つことが求められます。
アクセサリーの選び方にも注意が必要です。過度に派手や大きすぎるアクセサリーは避け、控えめで品のあるものを選ぶようにしましょう。**「少ない方が良い」**という原則を守ることで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
また、髪型やメイクについても、清潔感と自然さがキーポイントです。髪はきちんと整え、場合によってはアップスタイルにすることで、清潔感を演出できます。メイクは過度に濃いメイクよりも、ナチュラルで健康的な印象を目指すべきです。
これらのポイントを押さえることで、あなたのプロフェッショナリズムと仕事への真剣な姿勢を面接官にアピールすることができるでしょう。面接は、あなたの能力だけでなく、人としての品格や社会性を評価される場でもあります。服装や身だしなみを通して、最高の印象を残しましょう。
パート面接に受かるコツーその3<面接マナー編>
採用担当者が面接でチェックしているのは、
- 社会人として基本的な「ビジネスマナー」を心得ているか?
- お客様に不快感を与えない「清潔感」があるか?
- 同僚や現場上司とうまくやっていける「コミュニケーション力」があるか?
- ちょっとしたことで仕事を投げ出さない「ストレス耐性」があるか?
- 人との話を正しく聞き取る「理解力」と、自分のことを上手に伝える「表現力」があるか?
- 現場に適した「スキル」を備え、「即戦力」になれる人材か?
主にこの6つ。面接という短い時間で、これらに加えて業務説明やシフトや雇用条件の確認までしなけれければいけないので、採用担当者の感覚はとっても研ぎ澄まされているんです。あなたが発する言葉だけではなく、「すべての動作・態度が採点に組み込まれている」と思ってくださいね。
面接会場には5分~10分前に到着する
遅刻は厳禁ですが、早すぎるのも問題アリ。面接会場には、指定された時間の5分~10分前ぐらいに到着するようにしましょう。
第一印象が結果を大きく左右する
逆にマイナスの印象を持たれてしまうと、普通の受け答えでも懐疑的に見られてしまいます。ギャップで好印象を与える「ゲインロス」という心理効果もありますが、面接の場合は期待薄です。
第一印象を決める要素は、身だしなみ・態度・しぐさ・表情といった、いわゆる「見た目」で判断されるのが55%、話し方、声のトーンなど、耳から入ってくる要素が38%、何を話したか?という話の内容は、わずか7%しかないと言われています。(メラビアンの法則)
つまり、自己アピールの内容を一生懸命考えるよりも、清潔感のある身だしなみで、明るい笑顔で挨拶ができるか?ということのほうが重要なワケです。また、今社内で働いている人たちは、実際に採用された後は先輩や上司になる人たちですよね。面接官だけではなく、すれ違う人・受付の人など、自分からきちんと挨拶できるようにしておきましょう。
逆に面接慣れしているのか、若干ふてぶてしい態度をとる人も。「今いるパートさんたちとうまくやれるかな?」と、28コミュ力に疑問を感じてしまいますね。
グループ面接では他の人の話もちゃんと聞いて
グループ面接を行っているときに採用担当者がチェックしているのは、実は他の人が話しているときの「聞く態度」です。自分の話す番が終わったとたんに、安心して素の自分に戻ってしまう人って多いんですよね。そんな気がゆるんだ姿を面接官は見逃しませんよ。
他の人が話している間もきちんと正面を向いている。あるいは時折話している人の顔をみて、うなずくようなそぶりをしていると、人の話がちゃんと聞ける人・協調性がある人という印象に繋がります。
また、横一列に並んでもらうことが多いのですが、隣で話す人を見るときの表情が、斜め上を見上げるような視線になって睨んでいるように見えちゃうことがあるんです。話している人を見るときは、目だけを動かさないようにしてみてください。
補足:エピソードを交えた自己PRの効果的な構成方法
自己PRにおけるエピソードの挿入は、面接官に対してあなたの能力や経験を具体的かつ生き生きと伝えるための重要な手段です。ただし、「私はコミュニケーション能力が高いです」と述べるだけでは、その真実味や説得力に欠けるかもしれません。そこで、実際に過去に経験した具体的なエピソードを交えて語ることで、その能力がどのように役立ったのか、どのような成果をもたらしたのかを示すことができます。
たとえば、チームプロジェクトでの成功体験を話す際には、「具体的な状況→あなたの行動→その結果」という構造を意識すると良いでしょう。この方法で、自己PRは一層説得力を持ち、面接官の記憶に残りやすくなります。
具体例を挙げてみましょう。「大学時代、学園祭の企画運営に携わった際、初めてのオンライン開催という挑戦に直面しました。その過程で、私はチーム内の意見を統一し、オンラインでのアクセス集中に対応するためのテクニカルな解決策を提案しました。結果として、前年比2倍の参加者数を達成しました」というように、具体的なエピソードを交えることで、あなたの問題解決能力やリーダーシップを具体的にアピールできます。
このように、自己PRを構成する際には、ただ能力を列挙するのではなく、それを証明するエピソードを交えることが重要です。これにより、面接官はあなたの言葉を通じて、その能力や経験を「見る」ことができるのです。
パートの面接だからってなめちゃダメ!しっかり準備して行きましょう
パートやアルバイトの採用単価(パート1名を採用するのにかかるコスト)は、平均で5万円を超えると言われています。筆者が担当していたときには、求人媒体広告費や面接官の人件費などを考慮すると、採用単価が10万円を超えることもしばしばありました。
企業はそれだけのお金をかけて求人をしているわけですから、できるだけ良い人材を採用したいし、採用した人には長く勤務して欲しいのです。だから面接は採用担当者にとっては真剣勝負の場なんですよね。
受ける側も「パートだから」と軽い気持ちで臨むのではなく、きちんと準備して行きましょう。それが大人としての最低限のビジネスマナーです!
次の記事、「パート面接に受かるコツ<2>!自己紹介と自己PRは別?最適な答え方とは」では、面接の冒頭でよく聞かれる自己紹介や自己PRの答え方について解説します。
その他の質疑応答、ちょっと答えにくい質問に対する回答の仕方については「パート面接に受かるコツ!<3>志望動機や質問の回答はこれでOK♪」で解説しています。こちらも合わせてご覧くださいね♪
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