危険!フィリピンで今イスラム国が猛威を振っている現実知ってますか?
テレビのニュースでは、ほとんど報道されていませんが、今フィリピンが危険な状態に陥っているって、知っていましたか? 日本から遠くはないフィリピンが、過激派組織「イスラム国」に襲撃され、現在フィリピン軍とイスラム国の武装勢力の戦闘が繰り広げられているんです。
「日本は戦争をしない国だから大丈夫」なんて言っているのはきっと、日本だけです。いつでもテロや戦争の標的になる可能性があるという危機感を感じて欲しいと思います。
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フィリピンがイスラム国に襲撃された!
2017年6月現在、フィリピンでは、イスラム国への忠誠を誓っている「マウテグループ」と「バンサモロ・イスラム自由戦士」の2つの武装勢力が、フィリピン軍と激戦中です。
恐ろしいことにフィリピン南部ミンダナオ島マラウィ市の約20%が、この「マウテグループ」と「バンサモロ・イスラム自由戦士」の2つの武装勢力の支配下に置かれている状況だということです。
それを掃討するために、6月20日にフィリピン軍は空爆を実施し、地上での攻撃も始まったようです。
ISの「集団の狂気」に触発された若いイスラム系戦闘員によって、#フィリピン はいまや「非常に危険な状態」に直面していると #ドゥテルテ大統領「彼らがやっているのは殺りくと破壊だ。最も残虐なやり方で殺害している」 https://t.co/28v0oxs1K4
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2017年6月29日
6月28日は、この戦闘は36日目を迎えました。これまでに治安部隊の兵士71人、武装勢力の戦闘員299人が死亡しています。また、24万6000人もの住民が家を追われているそうです。
5月23日には戒厳令が布告された
マラウィ市で、イスラム国系武装勢力と、フィリピン軍の衝突が激しくなったことを受け、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は5月23日夜に、南部ミンダナオ島全土とその周辺地域に戒厳令を布告ました。
そもそも事の始まりって?
そもそもの始まりは、フィリピンにいる数十名のイスラム主義の武装勢力が、「キリスト教徒を引き渡せ!」と、マラウィ市の刑務所を襲撃したことです。
結局キリスト教徒は引き渡されず、服役者や刑務所の職員は解放されたのですが、武装勢力の戦闘員たちは、警察署を襲い武器を手に入れ、道路を封鎖し狙撃手を配置し、襲撃を行いました。
イスラム国って何?
イスラム国を地図で探しても、見つかりません。それもそのはず。イスラム国というのは、組織の名前なんです。
イスラム教スンニ(スンナ)派過激組織が、イラクの北部にあるモスルという地域を制圧した後、2014年6月にイラクとシリアの国境地帯に勝手にイスラム国という国家の樹立を宣言したのです。
イスラム国の恐ろしい残虐行動
イスラム国は、他の過激派組織と比べてもとても残忍な組織だと言えます。
- 捕虜や、方針に従わない市民を惨殺する
- 大人だけでなく子供にも殺害シーンを見せることで洗脳し、戦闘員を育てる
- 少年の集団処刑や斬首、はりつけ、生き埋めも報告されている
- 誘拐された子供が性奴隷にされている
- イラクでは18歳未満の少年がイスラム国の自爆攻撃要員や人間の盾にされている
- 捕らわれた外国人も処刑されている
このような残虐残忍な行為を繰り返し、洗脳し、多くの人が犠牲となっています。
イスラム国の目的は?
イスラム国の目的は、イスラム圏を統一し、イスラム法に沿った国家を作るということらしいです。以下の画像をご覧ください。
画像引用元:ヨーグルト・健康・ダイエットを中心に生活情報・ニュースなどをお伝えする雑記ブログ
こちらはイスラム国テロ組織ISISが発表した2020年の支配地域予想図です。ほとんどイスラム国に支配されています。絶対に来てほしくない未来予想ですよね。
イスラム国の思想を支持し、イスラム国で働きたいという人が増えています。なんと、外国人兵士もたくさんいるというから恐ろしいですよね。
イスラム国はフィリピンをどうしたい?
イスラム国は、中東地域では劣勢を強いられていると言われていますが、東南アジアでは勢力を拡大しています。イスラム国はフィリピンを、東南アジアでのイスラム国の活動拠点にしようと考えているということです。
日本にもイスラム国を支持している人がいる
イスラム国はとても恐ろしい組織ですが、その残虐さに魅力を感じ、支持している人がたくさんいるという現実もあります。イスラム国に加わった外国人の総数は1万2000人と言われています。
日本人でイスラム国の思想を支持している人がいるということは、日本もイスラム国のテロの標的にされる可能性があるということです。
私たち日本人は戦争を経験していて、多くの犠牲者が出だ国です。戦後は憲法9条ができ、戦争をしない国となり平和を主張していますが、外国はそうでもありません。
日本から最も近い東南アジアフィリピン
そんな激戦が繰り広げられているフィリピン、日本から最も近い東南アジアなんです。
by bitomos マリモ
東京からフィリピンの首都マニラやセブ島までは、飛行機で約4~5時間あればついてしまいます。時差も1時間くらいしかありません。
大人気観光地セブ島からも近い!
戦闘中のマラウィ市は、日本人も観光や留学で良く訪れるセブ島からもかなり近いです。
by bitomos マリモ
飛行機だったら、1時間かからないくらいでセブ島からマラウィ市に到着します。
現在のフィリピンへの渡航情報
日本の外務省安全ホームページでは2017年6月27日現在以下の様な注意喚起を呼び掛けています。
●イスラム過激派組織がマニラ首都圏等で爆弾攻撃の計画を立てているとの未確認情報があります(ただし,フィリピン当局は,この情報の真偽については確認されていないので不安にならないように呼びかけています)。
●ラマダンは6月24日頃までですが,その後も当面はテロに特に注意して下さい。また,イスラム教徒の集団礼拝の日である金曜日等にも注意が必要です。
●マニラをはじめフィリピンの主要都市に渡航・滞在される方は,最新情報の入手に努め,安全確保に十分注意を払ってください。(本情報は2017年06月29日(日本時間)現在有効です。)出典:外務省 海外安全ホームページ
東京オリンピックでのテロが怖い
日本人からすると、テロなんてありえない話です。でも、海外に出るとテロは起きています。日本でテロが起きるかもしれないと危惧されているのが、2020年に開催予定の東京オリンピックなんです。
どうしてこのようなことが言われているかというと、
- オリンピックなので世界中から色んな思想や人種の人が集まる
- 世界が注目するオリンピックはテロリストが思想を主張する絶好のチャンスである
- 人込みに紛れてテロを実行しやすい
- 人が集まるので被害を拡大させることが出来る
- 日本は安全意識が低いので入り込みやすい
このようなことが考えられるからなんですね。
ミンダナオ島をISが占拠した事件が日本であまり報道されないのは、フィリピンが米軍基地を追い出した結果ISの侵入を許した事をマスコミが報道したくないからだろうな。
沖縄で米軍基地反対を叫ぶ事が一体どういう事かを日本国民が考える良い機会なのに。
— ka (@ka1419774) 2017年6月22日
身近でテロは起きている!他人事だと思わないこと
今回、日本からそう遠くはないフィリピンで起きていて、テレビでは大きく報道されていないイスラム国の襲撃について紹介しました。いかがでしたか?
筆者は初めてこれを知ったとき、恐怖と、報道されないことへの不信感を抱きました。
日本から飛行機でわずか3時間ほどのフィリピンで起きているイスラム過激派組織ISとの戦争を報道せず、SMAPメンバー独立ネタがトップになる日本のテレビの異常さ【アノニマスポスト コラム】 https://t.co/aNSt5It33O
— もも太郎 (@oha000) 2017年6月20日
また、フィリピンという近い場所でこのようなことが起きているのだから、日本は戦争をしない国だとか、憲法があるからとか、そんなものは通用しないんだと感じました。
これから東京オリンピックを控えていることもあるので、私たち日本人も「テロの標的に成り得る」ということをしっかり頭に入れておかなければなりませんね。
「知らない」で渡航して、イスラム国に捕まったなんてことにならないように、常に危険アンテナを張り巡らし、正しい判断が出来るようにしたいものです。
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