後悔しても遅い?職場や仲間との会話で失言が多い人はコレに注意!
最近、政治家や芸能人の失言がよく話題になりますよね。公の場での発言だけではなく、SNS上のちょっとした投稿も細かくチェックされ、炎上騒ぎへと発展しています。
「重箱の隅をつつくような…」と思うような些細な言葉もありますが、中には発言の責任をとって議員辞職に追い込まれた政治家や、人気が急降下してメディアから姿を消した芸能人もいます。たった一回の失言が、その人の人生さえ大きく変えてしまうことがあるのですから、怖いですよね。
失言がトラブルの元になるのは、政治家や芸能人だけではありません。日常の会話の中で「ヤバい!地雷ふんじゃったかも!」と顔面蒼白になったり、後から「なんであんなことを言ってしまったんだろう…」と後悔したという経験は誰にでもあるはずです。
中には「自分が失言をしていることにまったく気づいていない」という強者もいますが、周囲の人はたまったものじゃありません。「なんか最近友だちがよそよそしい…」なんて感じている人は要注意!ですね。
一度発した言葉は消しゴムで消すことはできません。「やっちまった!」と後悔する前に、失言しないための対策や失言してしまった後の対処法を学びましょう!
まず今回のこの記事では、失言が多い人のタイプや失言しやすいシチュエーションを紹介します。失言で悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。
Contents
失言とは?
失言とは、
ポイントになるのは「うっかり」というところ。相手を責めるようなことを意識的にいうのは「嫌味」、感情に任せて暴力的な言葉を発するのは「暴言」、できもしないことを無責任に発するのは「放言」と言います。
自分が意図したことと別の受け止め方をされたり、言ってはいけない場所でつい言ってしまうのが失言なので、「自分の言葉の何が問題だったのかわからない」「うっかり口を滑らせて後で後悔する」なんてことがあるんですね。
失言してしまう人・失言をしてしまう時
「失言」と一言で言っても、失言の内容やシチュエーションにはいくつかのパターンがあるようです。「失言が多い」と自覚している人は、自分はどのタイプに当てはまるのか?どんな時に失言をしてしまうのか?考えてみましょう。
本音をもらす
最近は、政治家や管理職など、ある程度の立場や役割を持った人が不用意な発言をして責任を取らされるケースが頻発していますよね。
自分の立場や役割上「言ってはいけないこと」と、心の奥底にしまい込んでいた抑圧された感情や思いが、ちょっと気が緩んだときに表に出てきてしまう…ポロリと出た発言だからこそ「それがその人の本音」と認識されてしまいます。
例えば、今年4月、「震災が東北だったから良かった」という発言で辞任に追い込まれた今村雅弘復興相の失言。
発言の真意は、「東京のような大都市で大規模震災が起こったら、はるかに大きな被害となったはず」ということであることはわかりますが、「東北地方の方に対する配慮がなさすぎる」と、国民から非難を浴びる結果となりました。復興相という立場でありながら、被災地に対する思いやりが欠片も感じられない発言に、復興に対する熱意のなさを見透かされてしまったことになります。
普段は我慢していることが、つい口をついて出てしまうことってありますよね。ときにはそれが正論であることもありますが、その場にいる人や雰囲気をみて話さないと信頼を失う結果になってしまいますね。
頭に浮かんだことをそのまま話してしまう
「天然」というか、頭に浮かんだことをそのまま口に出してしまう人もいますね。本人はまったく悪気がないだけに、周囲に気を遣わせたり、アタフタとさせてしまうことが多いようです。
代表的な例が、失言女王との異名をとる女優の広瀬すずさん。とんねるずの番組中で「どうして生まれてから大人になった時に照明さんになろうと思ったんだろう?」と言い放ったことは、あまりにも有名ですよね。
「スタッフを小バカにしている!」「お世話になっているスタッフへの感謝の気持ちがない」と、ネットは大炎上。すずちゃんが謝罪ツイートをした後も、騒動はしばらく続きました。
他にも、バラエティ番組の中でコインランドリー使用者に対して「家に洗濯機を買えばいいのに…」と言ったり、嵐の大野君に対して「40歳ぐらいかと思った」と言うなど、すずちゃんの失言ネタは尽きません。何が悪いのかがわかっていないので、何度も繰り返してしまうんですね。
また、周囲にいる人がフォローに入ったり話題を変えようとしても、本人が失言に気づいていないので、延々と同じ話を続けてしまい、さらにキズを深めてしまうケースも多いようです。話の途中で遮られたり、小突かれたりすることが多い人は、このタイプかもしれませんよ。
酔っ払って気が大きくなる
お酒を飲むとつい気が大きくなって、普段は絶対言わないようなことを口にしてしまうことがありますね。これは「気の緩み」だけではなく、アルコールが脳に及ぼす影響によるものです。
アルコールが脳に到達すると、脳の外側にある大脳新皮質を麻痺させます。この大脳新皮質とは、人間の理性や言語を司る部分で、そこが麻痺してしまうと、感情を司る大脳辺縁系への抑制を解除してしまうのだそうです。感情の赴くままに発言してしまえば、おのずと失言も増えるといういうわけですね。
普段大人しい人やストレスをため込んでいる人ほど、感情が一気にあふれ出しストップが効かなくなるようです。「今日は無礼講で!」と言われても、お酒はほどほどにしておくのが大人のマナーです。
場の雰囲気に引きずられる・ウケようとする
お酒が入っていない場合でも、「内輪の集まりだから」と気を許してしまったり、仲間に持ち上げられて気が大きくなったりすると、調子に乗ってつい壮言大語してしまったり、ウケようとして話を盛ったりしてしまう人がいますよね。
昨年「長靴発言」で職務を辞任することになった務台俊介内閣政務官もその一人。
被災地の視察に長靴を持参せずに行き、職員におんぶしてもらったことで各方面から非難を浴びていましたが、その後自らのパーティで「各省庁で長靴がえらく整備された。長靴業界はだいぶ儲かった」という失言を発して辞任に追い込まれました。
会場にいたのは務台氏の支援者や関係者ばかり、いわば身内の集まりで調子に乗ってしまったのでしょう。しかし、長靴業界からみれば彼のおかげで儲かったなんて事実はありませんし、被災者側から見れば、何の反省も見られない、許せない発言に聞こえたでことしょう。
特定の集団の中では許される発言でも、他の集団から見れば失言とみなされるというのも、よくある失言のケースです。
職場でも同様のことがありますよね。
・同期との会話で職場の愚痴で話が盛り上がっていたら、自分の発言だけがクローズアップされて上司に伝わってしまった。
・会議の席で「たとえ話」をしたのがうまく伝わらず、一部の人たちから不評をかった。
こんな経験がある人は、周囲の雰囲気に引きずられることがないように注意しましょう。また、たとえ話は誰もが納得できる題材を選ぶのが非常に難しいのです。誤解されたり話が湾曲して伝わってしまうことがあるので要注意ですね。
一言多い・毒舌家タイプ
タレントの有吉弘行さん、坂上忍さん、マツコ・デラックスさんなど、毒舌を売りにするタレントさんも増えていますよね。「自分が普段言えないようなことをズバズバ言ってくれるとスカッとする」という人も多いと思いますが、その矛先が自分に向けられたとしたら、どう感じるでしょう?
タレントの毒舌は、あくまでもTVの演出。やり過ぎないギリギリのところで抑えているから共感を呼ぶのです。
しかも、毒舌の矛先は決して自分には向かってこないという安心感もあります。これを一般人中途半端に真似て仲間に向かって毒舌を吐くことを繰り返していれば、「失言の多い人」と、レッテルを貼られてしまうでしょう。
本人は「ズケズケ言うのが自分のキャラだから」と得意になっているのかもしれませんが、それで傷つく人がいるのだということを忘れてはいけませんね。
単なる言い間違いにも本音が現われる?
・「(願いが)成就するといいね」と言おうとして「成仏するといいね」と言ってしまった。
・「●●でございますね」と言うつもりが「●●でござるね」と言ってしまった。
・「おじやセット」を頼もうとして「おやじセットください」と言ってしまった。
こんな単純な言い間違いは誰にでもあることで、失言というより笑い話で済みますよね。でも、笑って見過ごすことができない言い間違いもあります。
例えば、
・今カレといるときに、つい元カレの名前を読んでしまった。
・結婚したカップルに「おめでとうございます」と言うつもりが「ご愁傷様です」と言ってしまった。
こんな言い間違いの裏には、無意識下の本音があるというのが「フロイト的失言」です。抑圧された感情や思いは、常にはけ口を探しており、それが「言い間違え」という形で表現されるというものですが、これはあくまでも無意識下の感情であるため、本人が気づかずに言ってしまうケースがほとんどです。
元カレ(元カノ)の名前を呼ばれるのは辛いことですが、「名前を呼ぶこと=今でも忘れらない」という訳ではありませんので、言われた方は過剰に反応したり悲しんだりする必要はありません。「何かひっかかっていることがあるのかな?」ぐらいに考えておきましょう。
言葉の選び間違い
悪気はなかったのに、相手を怒らせてしまったという失言は、言葉の選び方のまずさやタイミングの悪さなどが原因の場合もあります。このケースでの失言は筆者もよくやらかします。
例えば、義母が家に遊びにきてくれたとき、東京観光のスケジュールを立てようと思って、来た早々「お母さん、いつ帰るんですか?」と聞いてしまったんです。それが義母には「早く帰れ」という意味にとられてしまったようで、到着直後からひどく不機嫌にさせてしまいました。
「お母さん、東京観光の予定を立てようと思っているの。いつまで居られるんですか?」って聞けばまったく問題なかったはずですね。
ここで冒頭の岡田君が同僚の美穂ちゃんに言ってしまった失言を振り返ってみましょう。
よく「男性は察するのが苦手」と、言われますよね。これは男女の脳の構造の差だと言われていますが、相手の自虐ネタにまともに答えてしまったり、事実だからと言ってそのまま伝えてしまうのは禁物です。相手の本心や「褒めてもらいたい」という承認欲求を察してあげることも大切です。
タイミングが悪い
・しょんぼりしている友人に「どうしたの?彼とケンカでもした?」と声をかけたら、本当に別れ話の真っ最中だった。
・仲間うちで「A」と「B」、どっちがいいと思う?という議論で、概ね「A」で意見がまとまっていたのに、遅れて行ったために話が見えておらず「あれさー絶対Bだよね」と、話し合いの結果をぶち壊してしまった。
普通なら失言でもないでもない言葉が、タイミングによって失言になってしまうことがありますね。「ごめん、知らなかったの!」で済めばよいのですが、場合によっては「空気が読めない人」というレッテルを貼られてしまうかもしれません。
気を使い過ぎて余計なことまでしゃべってしまう
「相手によく思われたい」「沈黙が怖い」など、周囲に気を使ってムリにしゃべろうとして、つい余計なことまでしゃべってしまうという人も多いようです。
「何かしゃべらなきゃ」という思いが強すぎて、しゃべる内容をよく考えないまま口に出してしまうと、それが失言に繋がってしまいます。また、目の前にいる相手に「よく思われたい」と思うあまり、別の誰かを落とすことで間接的に相手を持ち上げようとすると、回りまわってその話が伝わり、引き合いに出された相手から反感をかうことになってしまいます。「あちらを立てればこちらが立たず…」ですね。
女優の石原さとみさんも日テレのバラエティ番組、「しゃべくり007」でこんな失敗をしています。
ナースに対して密かな憧れを抱いていることを打ち明けた石原さん。「30代になったら看護師の勉強してみたい」と発言。ここまでは問題なかったのですが、その後ポロリと「もし、(芸能界を)干されたら…」と、付け加えてしまったのです。この一言が「ナースをなめている」と、一部の視聴者から大ヒンシュクをかう結果となりました。
「ナースになりたい!」という思いが真剣なものであれば、それはそれで石原さとみファンをがっかりさせてしまうことにもなるでしょう。だからこそ慌てて言葉を付け足したのかもしれませんが、それが余計でしたね。「あちらを立てればこちらが立たず」の典型的なケースでしょう。
雑談が苦手という方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
⇒「雑談は苦手」を克服する方法!職場やママ友付き合いが苦痛なあなたへ
⇒雑談でスベらない鉄板ネタはコレ!会話の糸口に使える小ネタのまとめ
発達障害など病気の可能性も?
脳機能の一部に偏りがある発達障害では、他人とのコミュニケーションに支障が出る場合があります。中でもアスペルガー症候群、ADHDなどの障害の特徴として
- 集中力がなく、突発的な言動が多い
- 感情を抑えられない
- 相手の感情が理解できない
- 言われた言葉をそのまま受け取る
などがあり、結果として「空気が読めない」「失言が多い」ということに繋がってしまいます。
本人が病気を自覚しているケースもありますが、脳の機能の問題なので簡単に改善できるわけではありません。自分の言動に悩み思い詰めてしまうケースもあるので、周囲にいる人たちの病気に対する理解や配慮といったものが必要になりますね。
口は災いの元!失言癖を直そう
「自分は政治家でも芸能人でもないから、多少のことは大丈夫。」「友人たちはちゃんと理解してくれている。」…なんて、安心していませんか?
失言の怖いところは、「それがその人の本心である」と認識されてしまうことです。後から「本意ではない」と訴えても、相手の心に刻まれた言葉は消し去ることはできません。たった1回の失言で自分のキャリアや友人を失ってしまうことだってあるのです。
失言癖があることを自覚している人は、今までの自分がどのパターンに当てはまるのかをチェックし、今後の人間関係づくりに役立ててくださいね。
次回の記事は、
⇒「ヤバい!失言したかも?後悔しないための対策と気持ちの切り替え方」です。
・失言をしないための対策
・失言してしまったときの謝罪の仕方
・失言で落ち込んでしまったときの気持ちの切り替え方
などを紹介します。こちらも合わせてお読みくださいね♪
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