ホステスの接客のコツってなに?これぞ最高の接客業!と言われる理由
ホステスに対して皆さんどのような印象をお持ちですか?「媚売り」「男垂らし」「軽い女」という印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。そしてそれを武器にして高給を得る…。何だかこれだけ聞くと相当な悪女ですよね。
でもただお酒を飲んでトークするだけで高い給料を得られるわけではありません!ホステスの世界はきらびやかに見えるかもしれませんが、実は大変なお仕事です。お客様の心を鷲掴みにするには日頃の努力も必要。
ホステス業だけではなく、営業職や接客業をやっている方は是非ホステスさんの「最高の接客業」と言われている接客のコツを掴んでみませんか?
Contents
ホステスに求められる基本の接客
テーブルでお酒を入れる
基本的にお店に来て下さるお客様はお酒を召し上がります。(もちろんお酒を飲まない方もいらっしゃいますが…。)ビールやカクテルなどはお店の厨房で作り、黒服(要はウエイター)の方が席まで運んでくれます。
でもだいたいの人は焼酎などのボトルを入れますし、新規のお客様であれば焼酎などは飲み放題になっているので、席にてホステスにお酒を作って貰います。なので、お酒を作る事は最低限出来なければなりません。
ロックで飲むのか、水やお茶で割りたいのか、お酒の濃さはどのぐらいが好きなのか…など、お客様の要望を最初に聞いてお作りしますが、そのお酒の好みは基本的に一度で覚えるようにします。何度も同じことを聞かれるのはあまり気持ちの良いものではないですよね。
そして完全にお酒を飲み切らないうちに、さりげなくお酒を入れる。もちろんコップについている水滴などは拭き取りますよ!これは基本中の基本。
タバコに火を着ける
今の時代、喫煙者はかなり減っていると思いますが…。タバコを吸うお客様には火をお付けします。お店によってはライターではなく、マッチの場合も。これが慣れるまでが意外とモタモタしてしまうんですよね。
普段からマッチを使っていれば別ですが、なかなかマッチを常用している方も少ないでしょう。あまりモタモタしているとお客様が自分で火を付けてしまうので、是非慣れておきたい部分です。
お客様の会話のお相手
ホステスの接客のメインはトークです!団体で来るお客様もいれば、1人で来店されるお客様もいます。基本的には、隣の席に座っているお客様のお相手をしますが、お連れの方との様子も伺いながら会話をしていくことになりますね。
お客様と一口に言いましても、色々な人がいるわけです。しんみりと上品に時間を過ごしたい方もいれば、ちょっと弾んだトークを望んでいる方も居ます。もしかしたらホステスに好意を持っていて、口説きに来たかもしれません(笑)
どんなお客様でも、その人に合わせてトークの内容を考えていく必要があります。詳しくは後述しますね♪
身だしなみは入念に!
多分、皆様が感じているホステスの華やかさ…。それは素敵なドレスなどの衣装やセットされた髪型。それにキラキラと光ったアクセサリーや持ち物などの小物などが目に付くからではないでしょうか。
素足はもちろんNGなので、ストッキングは必需品。ドレスもお店でレンタルしている場合もありますが、自分で購入している方が多いのでは。髪型のセットはお店で契約しているヘアセットの場合もあれば、自分で探して行く場合も。
いずれにしてもホステス自身で自分に掛けているお金でもあります。筆者は金属アレルギーでアクセサリーを付けられなかったのですが、付けないことで店主に指摘されてしまったことがあるぐらい…。要するにしっかりと着飾ることも仕事の内なんです!
商品はほぼ自分。自分と過ごす時間に高いお金をかけてお客様は来店して下さるので、いつでも綺麗に着飾った状態でお客様をお迎えすることが大事。
なぜ最高の接客業と言われるのか?
あくまでも商品は自分
接客業と言いましても、世の中にはたくさんの種類の接客業があります。ショップ店員もそうですし、カフェなどの店員も接客業ですよね。ホステスの接客業で他と大きく違う所は「あくまでも商品は自分」というところではないでしょうか。
よく考えて下さい。言ってしまえばスーパーでも買えそうなお酒をかなり割り増しの料金でお店で飲むことになります。飲もうと思えば家でも飲めますし、居酒屋さんでも割と手軽に飲めるお酒もあるわけです。
でもなぜわざわざ夜のお店で飲むのか…。それはお店雰囲気やおもてなし・接客があるからです。要するに売り込むのは自分自身。「この人とお酒を飲んでいると心地いいな」「楽しいな」「癒されるな」など感じるものがあってこそリピーターに繋がる。
要するに自分との時間に高い料金を払って頂いているわけですね。だからこそ、相手を惹きつける様な会話術を身に付けないといけませんし、しっかりとした接客術も身につけなければなりません。簡単そうですごく難しい部分ですよ!
どんなお客様にも気持ちよくお帰り頂く
来店して下さる大切なお客様と言えども、もちろんいわゆる質の悪いお客様もいるわけです。ホステスに過剰にお酒を飲ませ酔わせたり、お尻や胸を触りたがるお客様、本人が酒乱で横暴な態度を取ったり、暴言を吐いたり…。
高級店などになればなるほど、お客様の質も良い(要は礼式ある役職レベルのお金持ちのお客様が多い)のであまりこう言ったこともありませんが、ホステス業をしていくうえで必ず一度は体験する事になるでしょうね。
でもどんなお客様でも気持ちよくお帰り頂くことが大切。心の中でイライラする事も多いかもしれませんが、そこはぐっと堪え、笑顔で上手に交わしていく技術が必要。
これからホステス業をやってみたい!という方は不安に感じるかもしれませんが、先輩ホステスがカバーしてくれたりしているうちに自分でも交わし方、流し方が分かって来るので問題ないと思います。(これはあくまでも筆者の意見)
なのですごく忍耐力が必要な職種とも言えるでしょう。相手を立てながら、不快にさせないように自分の身のこなしの技術が必要なので、想像以上に難易度が高い接客と言えますね。
女性としての接客マナーが徹底される
ここまで読んで見て「ただお酒作ってお客様のお話しのお相手すればいいだけしょ?」と思ったかもしれませんが、他にも厳しいマナーがあります。高級店になればなるほど、お客様に会話を楽しんで頂くためにも「毎日新聞を読んで時事について学んでおきなさい!」というママもいるぐらいです。
隣にすわる場合は、体を斜めに向けてしっかりと対話できるように座ります。股が開いていたり、猫背になっているなんて絶対にダメです!背もたれにより掛かってもいけません。椅子には半分程度お尻を乗せる程度ですよ。
筆者は育ちが悪いので、この時点で結構辛かったです!(笑)その他には、言葉遣いはもちろん。お酒を作る際にはスマート且つ女性らしい身のこなしが要求されます。
徹底している人であれば、モノを取る時は近い方の手で取るのではなく、あえて逆の手で取ることによって美しく見せる…などの細かいしぐさまで気を使っています。言い出したら切りがないですが、女性らしい接客マナーを完璧にこなしているホステスさんの接客術には関心しちゃいますね。
ホステスの接客術のコツ!
ではでは、ここからはホステスさんの接客術のコツを具体的に見て行きましょう♪
1:接客姿勢を見習うべし!
キャバクラ嬢やホステスが下品な職業だなんてどうして広まったんだろう、知らない老人やなんかと楽しくお喋りして、あげく開店前にも2人きりで出掛けるなんて、そこらのホテルマンよりよっぽど上等の接客術だと思うし、わたしには到底できると思えない。すごい商売だと思うけどな
— シーザー(Pa) (@pararirari) 2013年11月28日
なんと言ってもすごいのが接客姿勢。まさに「お・も・て・な・し」が徹底されています。気配り・目配りが非常に優秀だな~と、女性目線から見ても尊敬のまなざしを向けずにはいられません!
楽しくトークを弾ませているな~と思いきや、テーブルの上は常にキレイ…。お酒は一体いつ作ったのでしょう?という状況はもちろんのことですが、何よりもお客様をよく観察しています。
常連さんでもその日の気分や機嫌は違います。そのお客様の状態をいち早く読み込んで、それに合った応対をする。要するに空気読もう!ってことですね。(笑)どんな接客業でも状況を把握することは必要とされます。
例えば飲食店で、体が冷えているのに「夏はこの冷製パスタがおすすめですよ♪」なんて言われても心に響くはずがないですよね。今お客様がどんな接客を求めているのか…を察知して接客していく姿勢は誰もが見習うべき接客姿勢ではないでしょうか。
2:連絡はマメに
ホステスの仕事の基本は究極の接客業なので、人の顔と名前を覚えられない私には絶対に無理なお仕事。
すすきのNo.1とか言われていた方は、気配り、目配り、すべてがすごかった。
若くなくてもNo.1取れるのは、話題の豊富さと徹底した顧客管理。— mashiro@入院中 (@ancientgray) 2017年7月20日
ホステスさんはその場の接客だけではなく、アフターフォローも大切です。お店に来てくれたお礼をメールなどで伝えることはもちろん、また来店して頂くためにマメに連絡をします。筆者も当時はたくさんメールしていましたが、休みが休みじゃないレベルでしたね。
営業メールには変わりないかもしれませんが、そのような事も含め「また会いたいな」って思って貰えるように日々努力しています。お店に来て!というようなアピールではなく、上手に引き寄せるというようなイメージです。
▼ホステスさんは男心を掴むのが本当に上手!これは恋愛でとても使えるテクニック♪詳しくは青色さんが記事にまとめて下さってますので、是非ご覧ください♡
恋愛心理学で彼氏をゲットしよう♡ホステスも知りたい男心のつかみ方3:常に話題を切らさない
いざお店に来てくれても、話題が尽きてしまえばお客様はガッカリです。なのでいつでも話題を切らさないようにします。自分から新しい話題を持ちかけるのもいいですが、トークのメインはあくまでもお客様です。
どんな話題が好き(盛り上がる)なのかをしっかり把握しておく必要があります。もしかしたら自分にとっては全く興味のない話題かもしれませんし、聞いているのも正直疲れちゃう事もあるかもしれません。
自分がとてもその話題について詳しくても決して出しゃばったりしてはいけません。あまり知らないけど…程度が程よいかもしれませんね。「じゃあ俺が教えてあげるよ」と言う風に気分を良くするお客様もいらっしゃいます。
しかし、何でも「わからない」では「こんな事も知らないの?」となってしまうので注意。ニュースを見たり、話題になっている番組を見たりする事で何か共通の話題を見つけられるかもしれませんので、常にアンテナを張っておきましょう♪
▼どんな職業でも雑談をする事でコミュニケーションを図ることが出来ます。「ちょっと雑談は苦手だな…」という方は、なごみぃさんが会話の切り込み方など詳しく記述して下さっていますので、参考にして下さい♪
雑談でスベらない鉄板ネタはコレ!会話の糸口に使える小ネタのまとめ4:聞き上手になること!
コミュニケーションをしていくなかで、興味の持てない話を聴くことはある。できれば、基本、相手に気持ちよく話してもらいたいので、相槌打ちながら聴くのだが、未熟なのか、表情や相槌に興味なさ加減が出てしまう。修行が足りないなあ、と。ホストさんやホステスさんの接客術本とか読むべきか,,,
— 燕堂 -tsubamedow- (@tsubamedow) 2016年1月4日
話し上手な事に越したことはありませんが、実は聞き上手になる事の方が重要です。あまり興味のない人の話(興味のない話題)を聞き続けるのは、なかなかの忍耐力が必要です。
しかし、相手が気持ちよく話している時は、相手の好みや考え方などその人の事を良く知ることが出来ます。実践してみるとわかりますが「こんなことが好きなんだ~?」「意外な一面もあるんだな~」と自分の思った以上にその人に関する事を収穫出来ます。
何気なくキャッチした情報から「こないだ○○が好きだって言っていたから、私も試してみたんだ~」って言われたら気分が良いですよね?筆者が男性なら「うほー♡」となると思います(笑)
ホステス業に限らず、相手の好きな事を共有することで関係性はぐっと縮まるでしょう!会社での接待でも是非真似たいですね。お客様は「自分に耳を傾けてくれている」という気持ち良さを感じて下さるだけではなく、「もっと色々話してみたいな」と思って貰える可能性も大ですよ♪
人としてのスキルを上げたいならホステスを真似よう♪
今回はホステスの接客術から学べるであろう、人としてのスキルを書いてきました。ホステス業に限らず、普段の人間関係・恋愛関係でも真似たい事がたくさんありましたね。接客業をやられている方なら今すぐ実践したい事もあったのではないでしょうか?
筆者は元ホステスとしてこの記事を書いていながら、自分には全然足りないスキルなのでこれを機に「女性らしいマナー」を身に付けて行こうと思います!皆さんも是非参考にして下さいね♪
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