嫌いな上司に無視や復讐はやってもムダ!上手に付き合う7つの対処法
会社の上司と気が合わない、いつも理不尽なことばかり言われて気が滅入る…職場のストレスには色々なことがありますが、中でも一番多いのがこのような上司との関係で生じるストレス。
上司が嫌いで嫌いで会社では無視し続けている。何とか復讐してやりたい!毎日そんなことばかり考えている人もいるかもしれませんね。でも、それで本当にストレスが解消されるのでしょうか?
嫌な上司・苦手な上司はどこの会社にもいるもの。イライラしたり思い悩んだりする前に、一度今の自分を振り返ってみてはいかがですか?今回の記事では、人間関係を悪化させ、あなたの立場を危うくする5つの行為と嫌いな上司と上手に付き合うための対処法を紹介します。
職場に嫌いな上司はいますか?
インターネットサイト「勝手にランキング」を運営する株式会社ディーアンドエムが、2017年5月に全国の男女約13,000人を対象に行ったアンケート調査によると、「今(今までに)働いてる会社で嫌い(苦手)な上司はいますか?」という質問に対して、なんと68.2%の人が「いる」と回答しています。では、「嫌いな上司」とは、どんな人なのか?TOP5を紹介しましょう。
上司のここが嫌!嫌いな上司の特徴TOP5
画像引用:勝手にランキング「あなたが思う嫌われる上司とはどのような人ですか?」
2位 自分勝手
3位 理不尽 /口ばかり・自ら行動を起こさない
5位 上司の機嫌をとったり、顔色を伺っている
部下の手柄は自分の手柄、自分の失敗は部下に責任転嫁…いますよね、こんな人。この特徴が多くみられるのが、若手の上司。
会社の方針や人手不足によって「マネジメントとは何ぞや」をしっかり学ぶ前に上司になってしまっているので、部下を育成するというマネジメントの意識が希薄。
自分の仕事を抱えながらマネジメントを兼任しているプレイングマネージャーが多いので、まずは自分の仕事優先で部下のことは二の次。会社から×をつけられるのが怖いので上司のご機嫌取りに終始し、失敗はすべて部下に押しつける…。困りますよね~。
また、自分勝手で理不尽な上司の代表といえば、やっぱりバブルを経験してる40代後半~50代の上司でしょうか。
彼らが入社したころは年功序列が当たり前、団塊の世代にゴリゴリやられて育った人たちだから、上にはへつらい下には強気。バブル期のおいしい記憶も残っていて過去の栄光をいまだに引きずっていたりします。
口ばっかりで自分からは動こうとしないのも、この年代の人にありがちですね。
これをやったらあなたの負け?!やってはいけない5つの行為
会社に行くのが憂鬱になるほど嫌な上司。どう対処したらよいのでしょうか?関わりたくない!上司から受けた苦痛を倍返しで復讐したい!など、秘めた思いは色々あると思いますが、
これをやったらあなたの負け!ー人間関係を悪化させ会社での立場を危うくさせる5つの行為
をあげてみました。 今の自分に当てはまることがないかチェックしてみてくださいね。
嫌な上司を無視する
「できるだけ関わりたくない」という気持ちはわかりますが無視はダメです。「目を合わせない」「挨拶をしない」「返事をしない」などは、相手を思いっきり否定していることになり、社会人としては失格。 自分が否定されていると感じたら、誰でも相手に敵意を持つもの。今以上の最悪な関係になってしまいすよ。
理論武装で上司に仕返し?
重箱の隅をつつかれてもいいように事前に事細かに回答を準備したりするはよいとして、感情的な上司に対して理論武装で徹底抗戦しようとするのは自爆の可能性大!です
相手があなたの日本語を理解できるかどうかもわからないし、どれだけ「ダメ上司」でも一応上司であるからには、あなたとは違う視点から物事を考えているはず。まったく違う角度からの返答がきて「ハイ論破」でチーン!終了です。
仮にあなたのほうが上手で、ぐうの根もでないほどに論破することができたとしても、上司は完全にメンツをつぶされた形になり、後で猛反撃をくらうことになるかもしれません。男性にとってメンツは何よりも重要。で、意外とモロいのです。これは後をひきますよ。 相手が感情的になっている時、こちらが冷静になって理路整然と話しをするのはOKですが、相手が上司の場合は逃げ道も用意しておいてあげましょう。
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上司の上司に直訴する
誰もが認める「ダメ上司」でも、上司の上司に告げ口するのはルール違反。「この職場環境を何とかしたい!」という正義感からあなたが立ち上がったのだとしても、上司の上司からは「会社のルールがわかってない困ったちゃん」のレッテルを貼られてしまいます。
同じ部署のみんなが思っていることならば、なおさらあなた一人がリスクを負う必要はありません。 だいたいそんなに評判の悪いダメ上司なら、上の人たちも当然見抜いているはず。いずれ淘汰される日がくるでしょう。
「どうしても上司の上司に言わないと気が済まない」というのなら、入念な準備が必要です。
- 上司とは表向きはうまくやって信頼を得ておくこと。
- ダメ上司の下でも頑張っている自分を他部署の人たちにさりげなくアピールします。その際、上司の悪口は絶対言わないこと。「●●さん、頑張ってるね」と思われるように。
- やがてあなたの頑張りが評価されて味方ができる。それが上司の上司にも伝わる。
- 上司の上司とも信頼関係ができたら「実は…」と切り出してみる。
だいぶ時間がかかりますね。この状況まで持っていけるということは、あなた自身の評価がかなりUPしているということです。おそらくその時点で告げ口する必要はなくなっていることでしょう。
社内の人にグチる
嫌な上司と仕事をしていると誰かに愚痴りたくなるのは当然のこと。秘密を共有できるような信頼できる同僚や、全く会社とは関係のないプライベートな友人ならば大丈夫ですが、危険なのは他部署の人。
ちょっとした愚痴のつもりが、尾ひれがついて上司本人の耳に入ってしまうなんてことがよくあります。 噂話はポジティブな話よりネガティブな話のほうが早く広まっていくものです。自分に関するいい話は人づてに聞くととても嬉しいことですが、逆のパターンは最悪。「言いたいことがあったら面と向かって言え!」と逆ギレされるかも。
SNSに書き込むのも、もちろんNG。「部下にどう思われているか」を気にする上司は多いのです。あなたのつぶやきはチェックされているかもしれないし、友だちの友だちが上司とつながっているかもしれません。 イニシャルトークはよけいな詮索を生むことになり、場合によっては会社からコンプライアンス違反を問われることだってあるのです。
怯える
残念なことに、人を見下すことでしか自分のポジションを確立できない器の小さい人がいます。こんな上司は、相手が怯えているなと感じたら、さらにネチネチと嫌味を言ったり、怒鳴り散らしたりと、攻撃がエスカレートしていきます。そんな人のサンドバックにならないように、時には毅然とした態度をとることも必要です。
怯えていると、どうしても伏し目がちになったり、視線やキョロキョロと定まらなくなりますね。それが、「自信のなさ」として相手に伝わっていきます。もしかすると、上司が大きな声を出すのは「もっと頑張れ」という激励なのかもしれませんよ。
厚生労働省が運営するサイト「明るい職場応援団」ではパワハラに関する様々な情報を提供しています。上司とのトラブルを抱えている方は、こちらのサイトも参考にしてくださいね。
嫌いな上司の対処法
「あの上司のせいでやる気が出ない」「上司に恵まれれば自分はもっと上手くやれるのに…」と嘆いているだけでは問題は解決しません。人の性格や気質は他人から何か言われたぐらいで簡単に変わるわけではありません。ましてや上司の人格改善はあなたの仕事ではありません。
相手の変化を待つとか変えてやろうとするよりも、まず自分自身が変わろうとした方が格段に簡単で、無視や復讐より有効です。嫌いな上司と上手く付き合うための7つの対処法を紹介しましょう。
相手との距離を縮めてみる
一度「嫌い」と思うと、嫌な面ばかりが目につくようになって、相手と距離を置きたくなるものですよね。でも、ここは敢えて上司との距離を縮めてみましょう。
物理的にベッタリくっつくとか、相手の言いなりになるということではありません。ビジネスライクな程よい距離感をキープするのです。そのためには以下の2つを心掛けてみましょう。
■挨拶は自分から進んで
昔気質の上司には「挨拶もできないヤツに仕事ができるか!」という認識があります。最低限のマナーとして挨拶は自分から進んでするようにしましょう。
ポイントはきちんと相手の顔を見てすること。「目を合わせない」「視線を外す」という行為は相手との距離をおこうとする行為の1つで相手を不快にさせるもの。目を見るのが怖ければ、鼻のあたりでも見てください。
■報・連・相はこまめに
嫌な上司でも自分の仕事だけはスムーズにすすめたいですよね。報告・連絡・相談はこまめに入れましょう。 特にミスした時や、トラブルが起こりそうな時などは、怒られるのが嫌で報告を後回しにしてしまいがちですが、それがさらにあなたを窮地に追い込むことになります。早めに対処することでミスを最小限に食い止めたり、トラブルを未然に防ぐことができれば、逆に信頼関係がUPすることになるでしょう。
上司のバックグラウンドを考えてみる
すぐ怒る、嫌味を言う、えこひいきする等々、嫌な上司の理由は色々ありますね。人から嫌な人と思われるのは、その人の過去や内なるものに問題を抱えている人が多いのです。もしかすると、何か強烈な劣等感があるのかもしれません。
人は誰でも少しは劣等感を持っていますが、それが極度に強いとそれを押し隠そうとするあまり、他人に対して攻撃的になってしまうものです。そう考えると上司がちょっと哀れで可哀想に思えてきませんか?
そう感じたら、上司の親になったつもりでちょっと上目線から見つめてみてください。あなたのちょっとした言動の変化から、上司は心の奥深くを見抜かれたことに気づき、徐々に態度が変わってくることがあります。
受け流す技術も必要
言われたことを真正面から受け止めずに「右から左へ受け流す」テクニックを身につけましょう。上司の理不尽な叱責や要領を得ないムダな指示などでイライラしたりストレスを感じたりするのは、自分の時間をムダにすること。 それで精神を病んでしまったり、気にするあまり集中力を欠いて仕事に影響が出たりするなど、まるでいいことがありません。いつまでも気にせずにさっさと忘れてしまいましょう。
ただし、上司の前では「ちゃんと聴いているフリ」をすること。 顔を見て話を聴くのはもちろん。適度なタイミングであいづちを打つこと。このとき、「●●を▲▲するということですね」のように相手の言ったとおりの言葉を繰り返すと「よしよしオレの言うことをちゃんと聞いてるな」と上司も満足してくれるでしょう。
高圧的な上司には委縮せずに冷静な態度で接する
怒鳴り散らす・暴言を吐くなど高圧的な上司に対しては、委縮してしまったり、つい顔色を伺いながら仕事をしてしまいますよね。高圧的な上司は、傷ついた過去を持っている場合が多く人を支配することで自分の存在価値を高めようとしています。
前述したとおり、怯えた態度は絶対にNGです。かといって反抗したり異論を唱えれば、支配をさらに強めることになってしまいます。
こういったタイプの上司には、冷静さと誠実な態度で接するのがベスト。上司を認める発言をすれば相手は安心します。
昭和型のワンマン上司なら懐に飛び込んでみる
俺についてこい!的な発想の昭和型ワンマン上司の場合は、とにかく話を聞いてあげるだけで機嫌がよくなることが多いです。昼休みや飲み会など、少しの間だけ我慢して話に付き合ってあげてください。適当に相槌を打つだけでOKですから。
あいづちの打ち方は、こちらの記事を参考にしてください。
⇒「モテ女の相槌は「さしすせそ」♡聞き上手の相槌レパートリーとは」
また、このタイプの上司は義理人情に厚く、頼られることに喜びを感じます。ムチャな仕事を振られたら、質問や確認などと称して「上司を頼ってる」という姿勢を見せましょう。それで上司が手伝ってくれたらしめたものです。
「部下には厳しくしなければ」という考えと、「手伝ってしまった」という相反する事象に、上司の中には認知的不協和の状態が生まれます。そのため上司の頭の中では「この部下に好意を持っているから手伝ったのだ」と、考えを修正せざる得なくなくります。「可愛い部下」というポジションになれば、上司の指導方法にも変化が出てくるかも。
成果重視で完璧主義の上司には論理的な対応を
成果重視の上司を攻略するには、とにかく結果を出すしかありません。仕事で認められることが、関係性をよくする一番の早道です。
とはいえ、仕事の成果なんてそう簡単に出せるものではありませんよね。まずは論理的に話すことから始めてみましょう。報告や相談などをする場合には、根拠となる具体的なデータや客観的な意見を添えて、簡潔に話すように心掛けましょう。
成果重視の上司の中には、寡黙で何を考えているのかわからない人もいますよね。このタイプの人は、様々な情報を収集・分析して、熟考の上で判断したいのです。真面目で堅実だけど、判断が遅れたり部下との関わりが希薄になる傾向もあります。
こんなタイプの上司の場合は、焦らせたり急かしたりしてはダメ。十分なデータを揃えてから、相手が腰を上げるのをじっと待ちましょう。上司の沈黙には何か意図があるわけではありません。ただ考えているだけなのです。
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⇒「伝え方が下手で損してない?これさえ守ればOK★伝わる話し方のコツ」
⇒「意見を言うのは苦手?周囲に嫌われずに自分の意見を通す方法とは」
優柔不断で頼りない上司なら共感してあげる
人間関係を重視するあまり、あちこちに良い顔をしようとして中々判断を下せない上司もいますよね。部下としては返事を先延ばしにされたり、他部署の失敗の尻ぬぐいを押し付けられたりと、上司の優柔不断さを歯がゆく感じることもあるでしょう。
こんなタイプの上司なら自分が相談相手になってあげるという方法もあります。上司の主張に共感を示し背中を押してあげましょう。その際には、社内で影響力のある人の意見や具体的な事例などを引き合いにだすのが効果的です。
上司が嫌で会社を辞める前に…
「上司が嫌で会社を辞めたい」なんて思い悩む前に、ちょっと自分自身のことを振り返ってみましょう。 視線を避けたり、目を伏せたり、腕組みをして上司の話を聴いたり…など、知らず知らずのうちにコミュニケーションを断絶するような行為をしていませんか?
上司も人間ですから、好き嫌いはあるでしょう。 百歩譲って上司側の思いに自分を寄せてみましょう。 仕事上の連絡や報告もをメールだけで済ませないで、会話をプラスするとか、休憩時間に仕事以外のことを話してみるとか、コミュニケーション量を増やすことでギスギスした関係を変えていくことができるはずです。
時にはゴマすりだって必要なんですね。 あとは、自分の仕事をきちんとやり遂げることが大切。仕事への信頼感がUPすれば、上司もあなたに一目おくことになるでしょう。
アドラー心理学で職場の人間関係の悩みを解決する方法はこちら↓
⇒「アドラー心理学「嫌われる勇気」で人間関係の悩みを解決!仕事編」
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