忘れたい過去をきれいさっぱり忘れる方法-黒歴史はこう塗り替える!
何であんなことをしてしまったんだろう?昔の自分を知られたら今の友だちは自分のことをどう思うだろう?
小学生の頃のイジメ体験、中二病のような投稿を繰り返していた昔のSNS、スクールカーストの底辺にいた高校時代e.t.c…。人に知られたくな黒歴史の1つや2つ、誰にでもあるものですよね。
過去の苦い経験がトラウマになって、自分に自信が持てない、新しい一歩が踏み出せないという人はいませんか?忘れたい過去をきれいさっぱり忘れる方法を紹介しましょう。
Contents
忘れたい過去―忘れられないのはナゼ?
みなさんの忘れたい過去ってどんな過去でしょう。私の場合、根っからの能天気なので、自分に都合の悪いことはすっかり忘れてしまっているのですが、時々何かのきっかけでフラッシュバックのように嫌な思い出が蘇ってくることがあります。
そういえば亜依さんはバツ2でしたね。でも、あの、今日は恋愛の話じゃないんで、亜依さんのアドバイスはいらないんだけど…。
現地ではめっちゃカッコいい!と思って、日本に帰ってきてから付き合うようになったんだけど、実は9股男だったのよ…。私をその他大勢の1人にするなんて、とんだゲス男だわ。もう、あの男の記憶は完全消去したい!
じゃ忘れたい過去を忘れる方法を一緒に考えてみましょうか。その代り、ヘンな合いの手入れないでね。
そういえばね、私の会社の後輩の話なんだけど、新入社員の頃は普通に明るい子だったのに、最近元気がなくて…。
「どうしたの?」って聞いたら「恋野先輩のようにキレイで仕事もできる人はいいですよね。私なんて昔からダメダメで…。大学に行って自分は変われたと思ったけど、やっぱりダメでした」なんて言ってたわ。
忘れたい過去―忘れられないのはナゼ?の補足
みなさんが忘れたい過去をなかなか忘れられないのは、心理学で言う**「ネガティブバイアス」**のせいかもしれません。人は、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に敏感で、それを深く記憶しやすい傾向にあります。これは、古代の生活環境で生き延びるために、危険や脅威を素早く認識し、対処する必要があった名残りです。
つまり、過去の苦痛や失敗が頭から離れないのは、私たちの脳がそれを「重要な教訓」として捉えているから。これは進化の過程で形成された、生存戦略の一環なんですね。でも、現代社会ではこの「ネガティブバイアス」が時として過剰反応を引き起こし、不必要なストレスや自己否定に繋がることも。
この理解を深めることで、過去のネガティブな記憶に対する新しい視点を持つことができるかもしれません。記憶には選択権があり、ネガティブなものに焦点を当て続ける必要はありません。過去を受け入れ、現在を生きるための一歩として、ポジティブな記憶や経験に意識的に焦点を当ててみることが、忘れたい過去を手放すための鍵となります。
エピソード記憶は忘れにくい
記憶にはエピソード記憶と意味記憶があるのはご存知ですか?エピソード記憶とは、個人の経験に基づく記憶で、これは覚えようと意識しなくても覚えている記憶です。経験・体験したこととともに、そのとき目の前に広がっていた光景や自分の感情なども合わせて記憶されているはずです。
これに対して意味記憶とは、覚えることを意識した知識の記憶です。例えば、言葉を覚える、掛け算の九九を覚えるなど、学校の授業で習うようなことが意味記憶として脳に記憶されます。
人間の脳は、新しい記憶が増えていけば、古い記憶はどんどん忘れていくものですが、エピソード記憶は、意味記憶に比べて忘れにくく、思い出しやすいという特徴があります。嫌な過去というのは、エピソード記憶ですから、印象的な事象は時間が経っても忘れにくく、また、一旦忘れたつもりでも、何かのきっかけですぐに思い出してしまうのです。
エピソード記憶でも、似たような経験が繰り返されると、そのエピソードの感情的な理由が薄れ意味記憶へと変化していきます。例えば「食事」のように日常的に経験することは、1つ1つのエピソードの区別がつきにくくなってしまうため、「昨日何を食べたのか覚えていない」ということが起こります。
食事に「彼とデート」というエピソードが追加されれば、デートのエピソードとして記憶されるわけですが、これも何度も同じ人とデートしていれば、感情的な理由が薄れてくるため、1回1回のデートの記憶は薄れてしまうでしょう。
ネガティブストーリーほど強く印象に残るもの
自分の過去を振り返ってみたときに、楽しかったことと辛かったこと、どちら思い出しますか?多くの人は「辛かったことのほうが覚えている」といいます。一般的に、ポジティブな感情よりネガティブな感情のほうが、強く印象に残るものなんですね。
また、ネガティブな出来事というのは、その衝撃、悲しみ、怒り、痛み、不安、恥、後悔など、様々な感情が渦巻いているもので、その感情を整理できないままに時間が過ぎてしまっています。そのため、「なぜこんなことが起きてしまったのか?」「この理不尽さは納得ができない」など、答を求めてグルグルと同じ思考を繰り返してしまうことになります。記憶は繰り返されるたびに強化され、やがて固定化していきます。
忘れたはずなのに突然思い出してしまうのはナゼ?
私たちは、嫌なこと、辛いこと、すべてをずっと覚えているわけではないですよね。フラれて傷ついたこと、失敗して叱られたことなどがあっても、気持ちを切り換え前を向くことができるはずです。
でも、脳の引き出しの奥底にしまったはずの感情が、何故か突然意識に上ってきたり、夢をみたりすることがありますよね。
昔あの人と話した映画のDVDがリビングで流されてた。些細なきっかけで過去の事を色々思い出してしまう。バカらしい。 早く忘れたいのに。あーあ、もうやだ。大嫌い。
— affairskplan (@affaplan) February 24, 2017
抑圧された感情が再び表に出てくるのは、その感情が整理できていない証拠です。「まだ癒しが足りないよ」という心のサインなんですね。
ネガティブストーリーほど強く印象に残るものの補足
なぜ私たちは、楽しい時の記憶よりも、痛みや失敗の記憶を鮮明に覚えているのでしょうか?これには、進化心理学がヒントを与えてくれます。古代の人間が生き抜くためには、危険や脅威を避けることが極めて重要でした。つまり、ネガティブな経験から学ぶことは、生存に直結していたのです。
例えば、火傷の痛みや野生動物の襲撃から逃れる経験は、その後の行動に大きな影響を与えます。**「一度火傷をしたら、火には近づかない」**という教訓は、個体の生存確率を高めるための貴重な知識となります。
このように、ネガティブな出来事から学ぶ能力は、かつては私たちの先祖が生き延びるために不可欠なものでした。現代でも、この古い脳の働きは私たちの中に残っており、失敗や苦痛の記憶が強く残る理由となっています。
しかし、ここで一つ重要なことを忘れてはなりません。過去から学ぶことは大切ですが、それに囚われ過ぎることなく、ポジティブな未来を切り開くための教訓として活かすことができます。失敗を恐れずに新たな挑戦をする勇気、苦痛を乗り越えた時の成長など、ネガティブな記憶をポジティブな力に変えることが、私たちの進化の次のステップなのかもしれませんね。
思い込みに事実が引きずられる
人は認知的不協和の状態を嫌います。認知的不協和とは、自分の考えや信念と違う新しい事実と遭遇したときに、その矛盾に不快感を感じ、事実を捻じ曲げてムリヤリ納得してしまうことです。
「自分はダメな人間だ。恋愛なんてムリ」と思っている女性が、男性から告白されたりすると、「自分には価値がないはずなのにナゼ?」と、告白という事実を素直に受け入れることができなくなります。
そして本当に恋愛がうまくいかなくなると、「やっぱりね」と、逆に安心してしまう。そのうちに「私には恋愛なんてムリ」という考えを「恋愛には価値がない」という考えにすり替えてしまうのです。
思い込みが強ければ、事実はドンドンその方向へ引きずられてしまいます。「過去のままの自分」でいることに安心してしまい、自分を変えるという決断ができなくなってしまいます。
まぁ女子力で言ったら、うちの会社では私が頂点になるのは間違いないけどね。他の子はみんな似たり寄ったりよ。
辛い過去を忘れるための5つの方法
嫌なことを忘れるにはどうしたら良いのでしょう?「時間が解決してくれる」「お酒を飲んで思いっきり大騒ぎをする」など、特に頑張らなくても忘れられることもありますが、心に住み着いてしまい、なかなか消えてくれない痛みもありますよね。そんな辛い過去を忘れる方法を5つ紹介しましょう。
恋愛のトラウマについてはこちら⇒「恋愛のトラウマを克服する9つの方法!焦らずゆっくり自分を取り戻す」
失恋を癒して欲しい人はこちら⇒「失恋したあなたに送るTwitter名言集!前向きになれる言葉20選」
の記事も参考にしてくださいね!
自分を許し好きになる!
辛い経験をすると「あのとき私が●●しなければ…」というように自分の中に原因を求めてしまうことがありますね。過去のことを忘れられない人の多くは、自分を否定することばかり考えてしい、劣等感・罪悪感・被害者意識が強いという傾向があります。
ネガティブな感情はネガティブな事象ばかりを引き寄せ、ますます自分を傷つけることに繋がってしまいます。まずは自分を許し、心を解放してあげましょう。
自分を許し好きになるとは、自己受容と自己肯定という感覚を持つことです。
自己肯定とは、「自分は価値ある存在である」と認める心で、自己受容とは、自分の不完全な部分から目をそらさずに「ありのままの自分を認める」ということです。人間誰でも嫌な面はあるし、頑張ってもできないことがあります。まずそれを認め「それでもいいんだ」と自分を許してあげてください。
そして次に、自分の良いところ、できることに注目して、「私にもいいところあるじゃん」と自分を好きになることが大切です。更に、「他人に認められたい」という承認欲求もこの際捨ててしまいましょう。
「他人に認められたい」という思いは、価値判断を他人に委ね他人の期待に応えるために生きるということです。自分の価値は自分で決める。それが自己肯定感を高めるポイントになります。
記憶を吐き出す・単純化して忘れ去る
ちょっと辛いかもしれませんが、忘れたい過去の出来事を全部紙に書き出してみるというのも1つの方法です。
- どんな出来事だったのか
- 何が自分を苛立たせているのか?何が許せないのか?
- 本当はどうして欲しかったのか?
など、できるだけ細かく、今まで口にすることができなかった自分の本音まで書き出してみましょう。
これは暴露療法という行認知行動療法の1つで、抑圧された感情をすべて言葉として吐き出すことでカタルシス(心の浄化)効果(*1)を得ようとするものです。紙に書き出すだけではなく、信頼できる人に話をするというのでも、同じような効果があります。
紙に書き出すことは感情を整理することに繋がります。また、言葉で書くということは、具体的なエピソード記憶を抽象化し、意味記憶に変化させる効果もあります。単純化された意味記憶は、エピソード記憶より忘れやすくなりますよ。
(*1)カタルシス=心の中に溜まっていた澱(おり)のような感情が解放され、気持ちが浄化されること。
事実を確認する
人間はコンピュータのようにありのままの事実を写真のように記憶しているわけではありません。そのときの印象によって歪められたり、誇張された記憶です。自分ではこうだと思い込んでいたことが、事実はまったく別のところにあったということは少なくありません。
例えば、
- 親から兄妹差別を受けていたと思っていた人が、実家に戻って昔のアルバムを見てみたら、自分も親かからたくさんの愛情を受けていたことを思い出した。
- ずっと嫌われていると思っていた友人に同窓会で再会したら、本人はぜんぜんそんなことを思っていなくて、むしろ自分のほうが避けられていると思っていた。
というようなこともありますよね。
忘れたい過去に関わる人がそばにいるのなら、思い切って当時のことを尋ねてみたり、過去に繋がることをもう一度振り返ってみるのも良いかもしれません。事実はまったく違うところにあるかもしれませんよ。
解釈を変えて記憶を塗り替える
女性の恋は上書き保存なんてよく言いますよね。失恋の心の痛みは新しい恋で上書きするのが一番!ということですが、ここで紹介する記憶の塗り替えとは、「新しい出来事で上書きする」ということではありません。
事実を確認したときに、あなたのネガティブストーリーには続きがなかったか?も考えてみてください。例えば「子どもの頃、犬に追いかけられて怖い思いをした経験から犬が嫌いになってしまった」というネガティブな話も、よくよく思い出してみたら「泣いていた自分を近所のおじさんが助けてくれて、家まで送り届けてくれた」という、結果的にポジティブストーリーに変わることがあります。
また、過去の事実も解釈を変えることで、ポジティブな側面が見えてくることがあります。
例えば
- 失恋をバネにして「もっと素敵な人に出会うために自分に磨きをかけよう」と考える。
- 仕事で失敗しちゃったけれど、同僚がしっかりカバーしてくれて、チームワークの大切さを知ることができた。
- 学生時代、スクールカーストの底辺にいる自分が嫌だったけど、そこから抜け出すために奮起して勉強し、一流大学に入学できた。
など、同じ事象でも見方を変えれば、必ずプラスの面が見えてくるはずです。
心理学者のアルフレッド・アドラーは、こんなことを言っています。
過去にどんな出来事があったとしても、そこにどんな意味づけをするかによって、現在のあり方が決まってくるのです。問題は「何があったか」ではなく「どう解釈したか」である。
ー「嫌われる勇気」より
過去の出来事の中から、どんな事実を摘み取るかのかは自分の選択次第です。
「過去は変えられない」と思いますか?確かに事実は一つですが、過去の出来事を正確に記憶している人なんていないのですから、自分の心の中にある過去は、自分の解釈を変えて塗り替えてしまえばよいのです。
新しい目標を持つ
嫌なことを忘れるためには、何か1つ大きな目標を持つというのが、一番の近道です。ワクワクするような楽しい目標を立てて、1日に何度もそのことを考える。ポジティブな思考が強くなればネガティブな記憶は、どんどん薄れていくでしょう。
また、新しいことにチャレンジするということは、新しい情報が脳に流れ込んでくるということです。そもそも脳は忘れっぽい性質なのですから、新しい情報が入ってくれば古い記憶を思い出すスキなんてなくなってしまうはずですよ。
悩んでいる後輩にも、恋することを勧めちゃうわ!大丈夫、私のレッスンを受ければ、絶対いい男がゲットできるはずだから、自分に自信が持てるようになるハズよ!
ローラ流!黒歴史克服法とは
ハーフタレントの中でも頭一つ抜け出している感があるタレントのローラ。ユルふわの不思議キャラという印象が強い彼女ですが、実は幼少の頃は色々苦労があったそうなんです。
2月15日に放送された日本テレビ系バラエティ番組「1周回って知らない話」では、ローラの幼少の頃の話や将来の目標が語られました。
ローラは7歳のときに父親とともにバングラディシュから来日。父親が再婚した中国人女性とともに、家賃7万円の公団アパートで暮らしていたのだそうです。学校はもちろん母親とも言葉が通じないし、欲しいものも買えないという不自由な生活だったということですが、ローラは当時のことを振り返ってこう言っています。
苦しかったけど「あの頃に戻りたくない」って思わないの。何でかっていうと言葉も喋れないし、肌の色もみんなと違うし、色々違うけど、イジメられたことが1回もないの。
温かい人たちで先生にも感謝してて、でもやっぱり小さい時の悔しい思いって強いパワーになってあとからやってくる。
そういう経験があるから今の自分があるのかなとも思うし、自分が経験してきたから、夢を持っている人たちに少しでもヘルプが出来たらいいかなと思う。
2017年2月15日放送日本テレビ系「1周回って知らない話」
貧困という過去の事実の中から、悔しい思いをしたこともあるけど、「イジメられなかった」「温かい人に囲まれていた」というポジティブな解釈をしているんですね。そしてそれをタレント活動のパワーにしている…。すごいですよね。
ローラが努力家であるということは、ファンの間ではよく知られていることですが、そのストイックさもかなりのものです。
- デビュー当時(16歳の頃)、撮影が終わると撮った写真を全てチェックし、その後も事務所の廊下でポージングの練習を続けた。
- 高校生の頃は、始発で現場に入り、撮影が終わった後に登校、15時半からアルバイト、21時から1人で仕事の反省会、24時に就寝というスケジュール。
- とにかくスケジュールが空くのが嫌で、10年間毎日仕事を入れた。
と、これだけ忙しく仕事をしているにも関わらず、さらに自分を高めるために、ボイトレ、週3日のジム通い。その上ハリウッドで活動するためにアメリカの事務所にも所属して、英語、アクション、ガンアクション、演技、自己表現などのトレーニングも行っている他、料理番組出演のために、プロの料理人から指導も受けているのだとか。
ローラがこれだけ頑張れるパワーの源が幼少時代の体験にあるとすれば、それはもう黒歴史なんていうものではなく、サクセスストーリーのプロローグといった位置づけになるのでしょう。
ローラは番組の中で、将来の目標は「お嫁さん!」と可愛く答えていますが、ローラの親しい友人である綾小路きみまろさんがVTRでローラの本当の目標を明かしてくれました。
「恵まれない自分が将来”学校”を作って、恵まれない人たちを集めた教育の現場のような場所で、自分がおばあちゃんになって何か教えたい。そういう施設を作りたい」って、しっかりとした口調で言っていましたね。先のこと考えて、一つずつ積み重ねてちゃんと生きてるんだなって感じましたよ。
出典:日本テレビ系「1周回って知らない話」2017年2月15日放送
「目標があるから頑張れる」それを見事に体現しているのが今のローラなんですね。これからの活躍に期待しましょう!
過去は悔やむものではなく懐かしむもの
いかがですか?忘れたい過去、きれいさっぱり忘れられそうですか?
でも、過去の辛い出来事は決して「罪」なんかではなく、一つの「経験」に過ぎません。問題はそれを未来にどう生かすか?ということ。後ろを振り返ってばかりでは何も始まりませんよ。前を向いて新しい一歩を踏み出しましょう!
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