離島移住に失敗しない方法とは?夢を現実にするためにやるべきこと
温暖な気候、青い海と白い砂。ゆったりと時間が流れて、その土地で採れる新鮮な魚や自分で庭で作った野菜などを食べる…そんな南の島、日本の離島での生活に憧れたことはありませんか?
離島への移住というのは、内地の移住とはちょっと違うところもあります。思い切っていざ移住したけれど、こんなはずではなかった!とならないように、事前にしっかりと調べておくことは大切です。
今回は、離島に移住した経験のある筆者の目線から、そのあたりのノウハウをご紹介したいと思います♪
私もセミリタイヤして移住したいと夫と話してるのよね。どんなことに気をつけたらいいの?
Contents
どこに移住するか決める
旅行で訪れた離島にすっかり惚れ込んでしまって移住を決心したという人は別ですが、まずはどんな島に住むかを絞りこむことが最初ですよね。島の持つ自然や気候だけではなく、大きさや人口、産業などがどうなっているのかを知ることも、生活していく上ではとても重要な要素になります。
海が好き、ダイビングやサーフィンなどのマリンスポーツをする、釣り好きな人ならば、きれいなビーチがある島がベストですよね。温暖で山や森に囲まれた場所が落ち着くという人は屋久島なども気に入るでしょう。まずは、お休みを使って候補地へ旅行に行くのが第一歩です。
筆者は、もともと南の島が大好きで、しょっちゅう国内外問わずビーチやアイランド系のところに旅行に行っていました。日本も沖縄本島や石垣島、竹富島、西表島、宮古島などに行きましたが、中でも奄美大島が一番気に入って、日本で住むなら絶対奄美!と最初に訪れた時に思ったものです。
ネットで情報を集める
ここに住もう!という島が見つかったら、インターネットで様々な情報を集めましょう。今は、現地に行かなくてもネットである程度の情報を得ることができたり、メールでその土地に住んでいる人へ問いあわせもできるので便利ですよね。
生活に関する情報を仕入れる
人口がどのくらいあって、病院はいくつあるのか。子供を連れての移住であれば小学校や中学校などはどのくらいの規模と数があるのかなどは、自治体のホームページや民間の移住支援サイトなどで確認できます。離島の場合は、小さな診療所などしかないと、怪我や病気で診療所で対応できない場合や緊急の場合にはヘリで移動しなくてはいけません。
また、出産できる病院がない場合は、妊娠した時に出産は別の土地に行く必要が出てきます。ある程度、病院、学校などの施設が揃ったところに住む方が安心ですね。
移住した人のブログを見る
せっかくなのでインターネットは駆使しましょう!検索していると、大体の島は実際に移住した人のブログなどが出てくると思います。その人がどんな感じで移住したのか、仕事や生活はどんな感じなのかなど、ある程度のリアルな雰囲気が伝わってくると思います。
▼沖縄の移住支援サイトです。
▼奄美群島の移住支援サイトです。
各市役所のサイトも参考に
それぞれ地域の市役所などのサイトを見ると、移住者受け入れを歓迎しているところなどは安く空き家を貸し出すことをしていたり、仕事の斡旋などもしてくれるところもあります。また、公営住宅などに申し込むこともできるので、自治体のサイトを見て問い合わせしてみるといいでしょう。
市町村によっては移住体験ツアーや説明会などを行っているところも。そのようなものに参加すると旅行とはまた違い、暮らすと言う目線で島を見ることができますね。
下見に行こう!
ある程度情報収集ができたら、もう一度移住するつもりの離島へ下見に行きましょう。今度は旅ではなく暮らす目線で見てみます。一つの同じ島でも地域によって、景色だけではなく住んでいる人の年齢層や雰囲気も変わります。
移住する1年前から半年ぐらい前に一度は行けるといいですね。
地域ごとの雰囲気を感じる
できれば、車を降りて住宅が集まっているところをゆっくり歩いてみるといいでしょう。離島での最初の難関と言ってもいい家探しも兼ねて、その地域を時間をかけて見てみます。気に入った空き家があれば、市役所に問い合わせしたり、近所の人に持ち主のことや借りられるのかを聞いてみてもいいですね。
最初はロングステイ用のウィークリーマンションやコンドミニアムなど何カ所かを利用して長期で滞在しながら住むエリアを決めるのもアリです。島の人と仲良くなって生の情報を仕入れられるようになってから、長く住む場所を決めても遅くはないですよ。
自分の思っていることをたくさん話そう
筆者がお勧めしたいのは、下見に行った時からどんどん島の人と話して仲良くなること。宿泊先の人や食事で入ったお店の店員さんなど、あらゆるところで出会った人に、自分が移住したいことを話してみましょう。相手も移住者で体験談が聞けたり、島の知り合いや空き家を紹介してくれたり、仕事を紹介してくれたりと思いがけない広がりがあったりします。
友達が増えると、イベントのお誘いやお手伝い、飲みのお誘いなどが増えてさらにどんどん知り合いが増えていきます。
住まいを探す
先ほども少し触れましたが、どこに住むかというのは移住生活でも大きな問題です。イメージとしては古い古民家のような一軒家を思い浮かべる人も多くいると思いますが、老朽化が進んでいてインフラも整っていない物件であったり、そもそも空き家でも持ち主が貸すつもりがない、不動産会社で取り扱っていないといった家もあります。
島によっては、移住者を増やそうと整備された一軒家を安く借りられるところもあれば、家の数自体が少なく借りるのが大変な島、価格競争がないので思ったよりも家賃の高いところなど様々です。
下見の時にある程度、不動産会社や市役所などを回って情報を集めておくことをお勧めします。
また、住んでいるうちに友達や知り合いが出来てくるので、その人たちから住宅に関する情報をもらうこともあったりします。
仕事を確保する
住まいと同じく、重要なのが仕事です。何もしなくても暮らしていけるほどの貯えを作ってから移住するとか、十分な年金が毎月入ってくるというならともかく、大体の方は何かしらの仕事や収入を得る手段を確保する必要がありますよね。
離島で魚は採れるし野菜は自分で作ればいいからお金はそんなにかからない、と思うかもしれませんが、生活していくのにそれなりにお金はかかります。
•家を借りた場合の家賃
•移動は離島はほとんどが車。一人一台が基本。
•ガソリン代も内地から持ってくるので安くはない。
•故郷に里帰りする時の交通費
島の生活では、いただき物やおすそ分けも確かに多く、お金ではないものでお互いに分かち合うところもありますが、ガソリン代や、車検代、家賃などは畑で採れた野菜では払えません。
また、移住したからといって一生出身地に戻るつもりがない、という人は少ないと思います。両親や友人などに会いに里帰りや、たまには違う土地に旅行などに行きたい、となると交通費がかなりかかります。それなりの収入を確保する必要があります。
では離島での暮らしのための収入を得る方法をいくつかご紹介しましょう。
ハローワークなどの求人で探す
離島でもハローワークなどの仕事を斡旋してくれるところはあります。そのようなところに相談に行くのも一つです。ただし、多くの島ではやはり仕事の種類は少なく、漁業や林業、土木作業などが中心のところが多いでしょう。
住む島にもよりますが、基本的に賃金は内地よりはるかに安いと考えた方がいいでしょう。また、昇給や交通費の支給がないというところも結構あります。
自分で何かをやる
自営で仕事をするというのもいいでしょう。ゲストハウスや飲食店、ツアーガイドやマリンスポーツ、トレッキングなどの観光業などを自分で行うこともできますね。インバウンド、いわゆる観光客をターゲットにした仕事だと、料金の設定がある程度高めにできます。
島の人、住んでいる人をターゲットにする場合は、新しいものや他にないものを始めるのがポイントかなと思います。娯楽や選択肢が少ないので、新しいもの、そして本当にいいものは繁盛します。
インターネットを使って外で稼ぐ
筆者も、ライターの仕事を始めたのは奄美大島に住んでいた時からです。時間に縛られず収入を得たいという思いから、「自分でできること、好きなこと」をキーワードにライターの仕事をするようになりました。
移住成功のカギは焦らないでしっかり計画すること
離島で自然に囲まれてのスローライフ。とっても素敵な響きですが、実際の生活となるとやはり思い描いたようにはいかないことがあったり、予想外のことがあったりします。
実際に住んでみないとわからないことも多いですが、「なんとかなるだろう」とぽんと来てなんともならなくて帰るということにならないように、事前の下調べはしっかり行ないましょう。
そして、できれば下見に最低でも1度は行って、現地で暮らすということを前提にもう一度その島を見てみてください。ここに住みたい!という気持ちが強いのであれば、積極的に自分からどんどんいろんな人とコミュニケーションを取るようにしてみてださい。
離島は狭い世界。あっちこっちで繋がって多くのコミュニティに参加して打ち解けるのが、楽しい離島生活の秘訣です。十分な下調べをして、新しい環境では多くの人に相談をし助けられながら、できるところでお返しをして。人生は一度。大きな決断ですが、しっかり計画を立てて、ハッピーな離島ライフを満喫しましょう♪
次回は、筆者のケース、奄美大島の魅力も入れながら移住生活についてをご紹介します♡
bitomos編集部プロフィール
そのライターの経歴や性格を知れば、今後どんどんbitomosの記事を読むのが面白くなるかも!?この記事ではライターそれぞれの自己紹介と、記事を彩るゲストキャラクターたちを紹介していきます。あなたのお気に入りのライターが見つかりますように♡