国際結婚のメリット・デメリット!後悔しないために知っておきたい事
最近では国際結婚もかなり一般化していて、都内など外国人の多く住む地域では学校のクラスに1~2人ハーフの子供が居るというのも珍しくありません。国際結婚に憧れているという方も多いと思いますが、外国人との結婚生活は実際どのようなものなのでしょうか?今回は、国際結婚歴約7年の筆者が、そのメリットとデメリットを実体験を交えながら紹介したいと思います。
ここが魅力!国際結婚のメリット
まずは、国際結婚ならではのメリットを見ていきましょう。
違う文化を知ることが出来る
海外旅行が好きな人は、様々な風景を見るのが好きという以外に、他国の文化や暮らしに興味があるという場合が多いと思います。しかし、旅行では中々文化や暮らしまで見る事は出来ませんよね。国際結婚の場合は、夫以外にもその家族や友人との繋がりも出来るので、文化や暮らしにより溶け込むことが出来ます。
外国語を習得するチャンスが増える
国際結婚の魅力の一つは、ネイティブスピーカーからマンツーマンでいつでも外国語を学べることです。英会話スクールなどでは、中々学べない生きたスラングやちょっとした言い回しも学ぶことが出来ます。
会話してると、「あっ、このタイミングでこの言葉を使うのね!」っていうことがよくあるよ。あとは、夫婦だと友達よりも一緒に過ごす時間が長いし、遠慮もないから気になった時にいつでも言葉の意味を聞けるしね。
食べ物の世界が広がる
食いしん坊には堪らないメリットがこれ!食文化が豊かな日本では、色々な国の食べ物をレストランで食べたり、輸入食材店で購入することが出来ますが、その国の素朴な家庭料理は意外と食べられるチャンスが少ないですよね。普段使っている食材でも違う調理法をするなど、新しい発見もあります。
海外移住のチャンス
海外で暮らしてみたい!と思っていても、ビザの問題などで実際に移住するのは難しいですよね。外国人と結婚した場合、条件は国によって異なりますが大抵は配偶者ビザがとれるので、夫の母国や関係の深い国に永住することが可能です。
結婚後も恋人気分
日本人同士の夫婦だと、結婚後数年経つと家族愛が強くなり恋人の時のような甘い時間を過ごすことがなくなる傾向にあります。しかし外国人は情熱的な人が多いので、結婚後も二人きりで頻繁にデートをしたり、キスやボディタッチなどのスキンシップも欠かさず、いつまで経っても恋人のように過ごせます。
子供がバイリンガルになる
もちろん親子共にある程度は努力が必要ですが、生まれた時から二つの言語に常に触れることができるので、バイリンガルになるチャンスが高くなります。
ここがしんどい… 国際結婚のデメリット
メリットの次はデメリットを見ていきましょう。国際結婚の良いところだけでなく、デメリットもきちんと知っておくことが大切です。
価値観の違いによる衝突
やはり育った環境の違いによる価値観の違いは避けられません。日本では常識なことも、他国では通用しないということもあります。
言葉の壁
国際結婚カップルの中には、二人の共通言語が日本語という場合ももちろんありますが、その場合でも夫の両親や友達との会話は外国語が必須という場合がほとんど。夫の母国語を全く話せない場合は、夫の両親や友達と会話が出来ないので、夫の実家に行くのが憂鬱になったり、良い関係が気付けなかったりととても苦労します。
また夫が英語圏の出身の場合でも、「英語なら少し話せるから大丈夫!」と思っていたのに、実際に夫の両親と会ったら発音が聞き取れずに会話が成立しなかった…ということもよくあります。夫との共通言語が外国語の場合は、言いたいことが上手く伝えられずにストレスが溜まってしまうことも。
食事作りが大変
国際結婚後、日本で暮らしていて、夫が日本食大好きという場合は問題ありませんが、夫があまり日本食が好きではないという場合や海外で暮らしている場合は、夫の食事に合わせる率が高くなります。多くの国では日本のような食育が進んでいないために大人でも偏食だったり、新しい食べ物に対して消極的だったり、もしくは宗教上の理由で食べられないということもあります。自分も夫と同じ食事で構わないという人は良いのですが、やはり日本食が食べたいという人は自分用と夫用の食事を2パターン用意するなど、面倒が増えます。
また買い物も、輸入食材店でしか扱っていない食品もあるので、手間と費用が余分にかかります。
公的手続きが面倒
婚姻届けを出するのにも様々な書類が必要だったり、結婚後もビザの申請など、事あるごとに面倒な公的手続きが発生します。
家族付き合い
日本人夫婦でも義実家との関係は難しいものですが、国際結婚の場合、当たり前ですが義家族も外国人です。夫は日本人と結婚するくらいなので、ある程度日本に興味があったり差別意識もありませんが、義家族はそうとも限りません。嫁が日本人だということを快く思っていない場合もあります。
また、家族関係も国によって大きく異なります。国によっては、昔の日本みたいに長男の責任が大きくその嫁の役割も大きいこともあります。夫婦だけなら、お互いに話し合うことで大きな問題にならないことでも、義家族が絡んでくるとそうもいきません。
里帰りが大変
国際結婚を機に相手の国へ移住した場合、里帰りが大変になります。特に子供が生まれると、中々里帰り出来ないことも。小さいうちは長時間のフライトがとにかく大変です。チケット料金も2~12歳で大人の75%程度かかるので、家族で里帰りとなるとかなりの出費になります。
また、日本の学校と比べて欠席について厳しい国もあります。国によって異なりますが、イギリスの場合は小学校から欠席が厳しいので学期中に病気などの理由以外で休ませることは出来ません。なので、里帰りも必然的に夏休みなどの飛行機代が高い時期に限られてしまいます。
親の老後問題
少し重い話ですが、国際結婚で海外へ移住する場合は親の死に目に会えない覚悟が必要です。移住国が、日本から距離がある場合は、緊急時に連絡を受けてもすぐに駆け付けられない可能性があります。
また親が介護や看病が必要になった場合どうするかもきちんと考えておく必要があります。子供がいなければ、少しの間日本に戻るという選択も出来ますが、子供が学校へ通っている年齢だとそうもいきません。国によっては、永住権を持っていても、一定期間国を離れると永住権が取り消される場合もあります。
メリットになるかデメリットになるかは自分次第
メリットとデメリットを比べてみると、一つの事柄がその両方の性質を持っていることがよくわかります。つまり、自分がどう捉えるかでメリットにもデメリットにもなり得るということですよね!では、どうしたらメリットだと捉えられるのでしょうか?
好奇心を持つ
大人になると好奇心が薄れて、どうしても保守的になりがちです。そうすると、新しいことを受け入れるのが面倒に感じたり、変化を恐れたりするようになります。
国際結婚は、常に未知なること、新しいこととの出会いの連続です。それをスムーズに受け入れられるかどうかが鍵になります。好奇心旺盛であればあるほど、文化の違いなどを目の当たりにした時もメリットとして捉えることができます。
楽しんで学ぶ
楽しんで学ぶことはとても重要です。国際結婚では、語学、文化、価値観、宗教観など学ばなくてはいけないことがたくさんあります。それらを楽しく学ぶことができれば、違いが全て学びの対象となり、メリットだと感じることができます。
意見を尊重する
価値観や考え方の違いから意見が分かれた時に、「そういう考えもあるんだ」と前向きに受け入れることができれば、衝突は起きません。それを自分の価値観を押し付けて否定してしまうと、多くの違いがデメリットになってしまいます。
違うことは悪いことではありません。違うことが当たり前だということを忘れずに、自分の意見と相手の意見を両方尊重しましょう。答えは一つじゃなくてもいいんです。
自分が変わる
文化や宗教などは、相手と話し合ったところで変わる問題ではありません。変えられないことを無理に変えさせようとすれば夫婦関係に溝が出来る可能性があります。
また、変えられないことを変えようとするのは自分も辛くなるだけです。変えられないことを変えるのではなく、受け入れるように自分が変わる方が断然楽です。
見方を変える
どうしても自分の主観のみで物事を判断してしまいますが、見方は一つではありません。なにか問題が起きたら、一度客観的にその問題を別の方向から見てみましょう。冷静に見てみれば、問題(=デメリット)だと思っていたことが実はメリットだったなんて場合も。
例えば、言葉の壁。きちんと伝わらないのを逆手にとって、喧嘩して言い過ぎてしまった時に、「適当な言葉が思いつかず、間違った言葉を使ってしまった」と語学力のせいにしたり、「日本人同士でも分かり合えないこともあるんだから、外国人と分かり合えないのは当たり前」と見方を少し変えるだけで、デメリットをメリットに変えることが出来ます。
愛の力とちょっとの努力で国際結婚を楽しもう♪
国際結婚のメリット・デメリットを紹介しましたが、いかがでしたか?「海外へ移住したい」「ハーフの子供が欲しい」などの理由から国際結婚に憧れる女性もいますが、憧れだけでは乗り越えられない壁がたくさんあります。
日本人同士の結婚でも、もちろん大変なことはたくさんありますが、国際結婚だとより面倒な問題が出てくることがしばしば。しかし、大切なのは問題が起きることではなく、その問題をどう捉えるかですよね。問題を前向きに捉えて、国際結婚を楽しみましょう!
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