愛されたい願望が強い原因は愛を知らないから?愛を求めて何が悪い!
「愛されたい」これは誰でも意識・無意識に関係なく抱く願望でしょう。恋人、家族、友達、職場の人間。普段から欠かすことの出来ない人間関係だからこそ、人はその中での調和を求め、出来る事なら相思相愛にて日々の生活を充実させたいという考えに至るのが自然とも言えます。
しかしながら「自分はこんなに愛しているのに、なぜあなたは私を愛してくれないのか…」というような不満が出て来ることも否めません。この「愛されたい」というキーワードについて、筆者は長年悩みながら追及してきました。今回は愛されたい願望が強い原因と、愛とは何か、愛される為にすべきことを考察していきます。
Contents
愛されたい…それはどんな心境なの?
愛されたいという気持ちには、人それぞれ度合いが違いますし、相手によっても求める愛は違うかもしれません。まずは同じような心境の人のツイートを集めてみました!
愛してるからこそ愛されたい。大切に思うからこそ大切に思われたい。
— 嫉妬あるあるbot (@sitto_tweet) 2017年5月22日
誰かを病的に愛し、誰かに病的に愛されたい そうは思うもののまた面倒な自分に戻るのが怖くて
— あ う (@ssss4444444) 2017年5月15日
自分を愛して満足できればよかったのに独りになりそうで怖いから誰かに愛されたい 自分を愛させたい 愛させて自分を保ちたい 幸せになりたい
— ° ↯✞ . うさみぃ@幼女…*。 (@mixitaso_31) 2017年5月13日
神経症的な人は、矛盾する2つの気持ちを同時に持つ。例えば「自分は愛される価値がない」と思っていながら、誰よりも「愛されたい」と強く思っている。恋愛対象者には「好き」だけど「嫌い」という感情もある。また、親が嫌いだけど離れたくはないとか、こういう心の葛藤が心を病ましている。
— 知ってると得すること (@tamenarusinri) 2017年5月22日
もっと載せたいツイートが盛りだくさんなんですが…。人それぞれ心の中の欲望と矛盾に葛藤しているのかな~?と個人的に感じました。筆者も長年、欲望と矛盾に「もうやだ…」と投げ出したい気持ちで過ごしましたね。その心境を詳しく解説していきます!
ありのままの自分を受け止めて!
何も取り繕わない、ありのままの自分をさらけ出すの事は意外にも勇気が要ることです。少なからず人間は自分の弱みや、短所を隠したいと考えます。なぜなら、人に好かれたい・よく思われたいから。世間ではそれを「猫をかぶっている」「ブリっこ」「裏表がある人」などあたかもヒドイ人間かのように言う人もいます。
もちろん悪意があってそのような行動をする人もいるでしょうが、無意識に自分を守ろうとしている行動とも言えるのではないでしょうか?
そんな弱みや短所も全部含めたありのままの自分を受け止めてくれる人を誰しもが求めます。ありのままの自分を愛してくれる人を。それがある種の自分の価値の証明であると考えている方は少なくありません。
必要とされたい!
ただ愛される事を求めているわけではないと筆者は考えます。自分の事を必要とされることを望んでいるはずです。必要とされることで、自分が居続けることに理由をつけることが出来る。筆者の書き方は少し酷のような気もしますが、自分という人間を保つには時に理由が必要だと感じることがあるのです。
必要とされることで自分と言う人間の需要がある(モノみたいな表現で申し訳ないですが)事を確認出来るのです。逆に言うと、必要ではない人はあっさりいつか切り捨てられてしまう…という恐怖も襲ってくるかもしれませんね。必要であることが安心材料となることも。
自分だけをもっと見て!
もっと自分を見て欲しい。自分だけを見てて欲しい。よく恋人同士などの嫉妬や束縛の要因となる感情です。自分への愛情が足りないと感じていたり、今向けられている愛情が他に向けられてしまうのではないか…という不安から来るものでしょう。
担当直入に言うと、怖いのです。恋愛で言えば、他に素敵な女性が現れたら自分は捨てられてしまうのではないか…たまたま出会った人と比べられて自分に愛想尽かされてしまうのではないか…と。友達に対しても同じ感情が湧き上がる事もあります。今はこんなに仲良しだけど、いつか違う気の合う友達を見つけ疎遠になるかもしれない。
恋愛でも友人関係でも、他の人と比べられないように、他の人に愛を奪われてしまわないように「自分だけを見てて欲しい」と強く願ってしまう。そんな自分がいませんか?
愛されたいという願望が強くなってしまう原因
このように、人に愛されたいという願望がとても強くなってしまうには原因があると言われています。その原因を3つの項目に分けてみました。
1:幼少期などのトラウマ
他者からの愛情に強く依存してしまう原因の多くは幼少期の家庭環境にあると言われています。子どもの頃は大抵無条件に愛情を注がれるものです。お子さんを持つ方ならイメージしやすいと思いますが、どんなに子育てにため息をついても可愛い我が子には変わりないですよね?
それが子どもにとってありのままの姿を愛して貰っているという認識に繋がることになります。しかしながら、世の中には筆者のように自分に無関心で、時に暴力を持って開こうとした口を閉ざされた方もいます。そのように育った子どもは「どうすれば愛して貰えるのか・育てて貰えるのか」を考えるんだとか。
その時に何を考えるのかと言うと、前述したように自分の価値を提供しようと頑張ります。必要な人間だという事をアピールします。それを無意識に続ける中で、「自分は○○じゃないと許されない人間」という感覚が身に付く。
だけど、そこから抜け出したいと思う自分がいて、自分の中で当たり前だった価値観の提供や、必要性を誰かに愛をもって代弁して欲しい。それが愛を強く求めすぎてしまう大きな原因だと筆者は考えます。
▼筆者が愛されたい…と願望を抱き続けてきたのは小さいころからの生い立ちが関係していると思います。筆者の生い立ちについてはこちらのプロフィールにまとめていますので、気になる方は覗いてみて下さいね!
bitomosライター chihiroのプロフィール2:自分に自信がない事で不安が大きくなる
幼少期のトラウマだけではなく、極端に自分に自信が無い人も愛を強く求める傾向がありますね。体型や容姿などへのコンプレックスや、性格などによるもの。だいたいの人が多かれ少なかれコンプレックスを持っているものですが、自分の中でそれが引け目とすら感じてしまうこともあるのです。
自信が持てない事によって、コンプレックスが原因で目の前にある愛が遠ざかってしまうのではないかとハラハラすることもあるでしょう。考えれば考えるほど、不安が大きくなり…。不安が大きくなればなるほど、それをどこか違う愛で埋められないものかとすら考えてしまう。悪循環ってやつですね。
3:愛というものをよく知らない
そもそも愛というものを知らない人も。筆者はある時期、色々な経験者と話す機会があったのですが、虐待を受けながら育った女性がいました。殴られたり蹴られたり、罵声を浴びせられるのは日常茶飯事。しかし、彼女は大人になるまでそれが虐待だと思ったことがなかった。
自分が可愛いから叱ってくれているんだ。これは親からの愛情表現なのだ。本気でそう思っていたそうです。ある日近所のおばさんに「小さい頃の虐待…大変だったね…もう大丈夫?」と声を掛けられた事をきっかけに、初めて自分が経験してきたものは他とは違うんだ…と感じたと言っていました。
これは究極の例ですが、愛というものを履き違えていたり、よくわからない人にとっては「愛とはなんぞや」って話なんですよね。時には人の愛の重さを図ってしまうこともあるでしょう。それが愛を求めすぎていると周りには見えてしまうかもしれませんね。
愛を求めすぎてしまう人の特徴
ここまでは愛されたい願望が強く出てしまう傾向や、心理について触れて来ました。それだけではなく、自分でも辞めたいちょっとした癖があります。筆者もこれを書くに当たり、ハッとした事があったのでここで少し触れされて下さい!
つい疑い深くなる
愛してくれる人が目の前にいてとても幸せなはずなのに、今感じている愛に対しての幸せな気持ちや喜びではなく、この愛を失ってしまうのではないかという不安の方が大きい。彼氏彼女であれば、浮気やこの交際が真剣ではないのでは?と疑ってしまったり、友達であれば上辺だけの付き合いなのではないかと不安になる事があります。
怖くなって愛から逃げだしてしまう
愛されていても不安が大きい。その不安を自分の中で消化出来ず、いつか消えてしまう愛なら自分から終わりにしよう。そう自ら愛される事から逃げ出してしまうこともあります。きっと怖くなってしまうのでしょう。いつか来る別れなら、傷が浅い今の方がまだいいと…。
寂しさを抱え込む
結局自分から逃げてしまったので、寂しさを1人で抱え込むことになります。その孤独感から「誰かに支えられたい」などとより一層、愛への憧れが強くなる。なのに怖くてその一歩を踏み出せない。自業自得と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、当人はとても辛く苦しんでいるのです。
相手に対して過度の期待をする
愛されたいと強い願望があるがばかりに、相手に対して過度の愛情を期待してしまう。それゆえ、自分の求めているような愛情を感じられないと次第にそれが失望へ変わってしまうのです。「なんで?私はこんなに愛しているに…」となってしまうわけですね。
物事を卑屈に捉えてしまう
自分への自信のなさや、何事にも不安になってしまう癖から物事を卑屈に捉えてしまう傾向があると思います。「○○さんは絵がとても上手いけど、友達が居ないから家でずっと絵を描いていたんじゃない」という調子で、良いことを素直に喜びとして共有できない。
人によっては、このように誰かの価値を下げて自分を良く見せたい!という人もいるのです。それは「自分だけを見て欲しい」という願望や「自分はあの人より価値が高い人間だよ」というものが根本的にあり、遠回しの自己PRだと筆者は思います。
どうすれば「愛」に執着をなくせる?
では、この悪循環からどのように抜け出すことが出来るのか。今このお題に悩んでいる人はいち早く今の状況・環境から脱却したいはず。愛されたいという執着から抜け出す方法をまとめました。
自分を好きになる
まずは自分の事を自分で好きになる必要があります。どんなに愛を求めても、自分が自分を認めて愛していなければ、せっかく注がれた愛も不安に変わってしまうのです。まず今の自分を観察してみましょう。
どんなところが好きですか?この記事に辿りついた人は「自分に良いところなんて一つもない」と感じているかもしれません。でも自分が愛せない物を相手にどのように愛してもらうのでしょうか?例えば、自分を一つの商品だと仮定します。何でも良いですが、美味しい食べ物だと仮定しましょうか。
自分の中ではとても不味い食べ物だと思っていますが、それを何とか相手に好きになって貰いたい・買ってもらいたい!相手はそれを「美味しい」と喜んで食べました。でも自分では不味いと思っているのでその人の感想は建前や嘘だと感じてしまうでしょう。どうでしょうか?何となく自分を好きになる必要性が見えましたか?
▼自分の体型に自信が無い方は、こちらの記事を読むと自分を見る目が変わりますよ♪
自分の体を好きになろう♡渡辺直美さんに学ぶ自分に自信をもつ生き方▼自身のコンプレックスに悩んでいる方は、こちらから克服法を学んでみませんか?
コンプレックスは克服できる!容姿に囚われずもっと素敵な輝きを放て愛を求めるのではなく与える
どうしても愛と言うものは相手に求めがちなものですが、本来「愛」と言うのは与えるものです。相手を大切に想うことはとても素敵な事。「あなたを愛して止まない…だからあなたも私を愛して!」という願望はとても共感出来ますが、それは愛情の見返りを求めている事。
その見返りがなければ、自分の中の愛が崩れ去りそうですか?愛を示して貰えないと不安で逃げたくなりますか?それは本当に愛していると言えるのでしょうか。本当にその人を愛しているならば、自分の愛情をたくさん注いで下さい。
何でもそうですが「もっとちょうだい!」と求め続けられると嫌気がさすものです。しかし不思議ながらに、与え続けられた愛には頑張って何倍にもして返そうと思うのが人間。ちょっと不思議で面白い話なんですが「愛してるからあなたも愛して」と「愛されてるから愛したい」は似てるようで別物なんですよ。
あと、外国人の男性に「あなたが大好きです」と言われ続け「その気持ちには答えられない」と言ったら「え?別にいいよ?僕はあなたが好きだって勝手に思っているから」と言われ「あ!答えは要らないんだ?何だかすみませんでした。」ってなったことがありましたね~。(笑)
愛を求めることに罪悪感を感じない事!
自分の嫉妬深さ、愛を求めすぎている事に罪悪感を感じている人もいらっしゃるでしょう。「こんなんじゃダメだ」と自分を責めてしまうことも。
そもそも愛を求める事は人間に生まれてきたからには自然な事です。何も悪いことではありません。ただ少し方法を知らなかっただけ。何も恥じることでは無いですし、引け目に思う事でもありません。愛と言うのは溢れ続けていいぐらいなんです。
それに「愛されたい!」と強い願望が産まれるほど、あなたは愛情深い人間なんです。筆者は人を好きになる事自体すごい事だと思いますよ!こんなに広い世界の中で、愛して・愛されたい人が居るなんて素晴らしいじゃないですか♪求めたらダメなのではなく、求めるだけじゃ愛は手に入らないという意味なので安心してください。
相手を尊重し、たくさんの思いやりを!
何度も言うように、愛されたい願望が強い人はどうしても相手からの愛や優しさなどを求めがちです。自分の存在をアピールするばかりで、相手の事を思いやったり尊重することを忘れてしまっているかもしれません。
まずは相手の事を尊重し、相手の事を思いやる姿勢を身につけていきましょう!「○○をしたら喜んでくれるかな」など相手が喜んでくれそうなことを自分から実行していく訓練をして下さい。
なぜ訓練かというと、人間は何でも習慣化出来る生き物だと筆者は考えています。朝歯を磨く時に「歯を磨こう」と意気込んで洗面所に立ちますか?自然と磨いていますよね。それと同じように意識しなくても相手を思いやり、尊重する癖をつけて欲しいのです!
誤解して欲しくないのは、相手が喜ぶからと言って都合の良い人間にはならないで下さい。優しさと人に合わせる事は全く別なモノだという事を理解しましょう。
愛されるためには、自分から愛そう!
いかがでしたか?愛されたい…。自分をもっと見て!というような感情に自分自身が苦しむこともあったかもしれませんね。これらの事を世間では「愛されたい症候群」と呼ぶそうですが、何だか病気のように聞こえてしまうと悲しいので筆者はあえてこの名目を記載しませんでした。
誰でも愛を求めるものです。それは何一つ不思議なことではなく、自然なこと。でもそれは見返りとして求めるものではなく、与えてから初めてその価値を知れるものだと筆者は考えています。皆さんはどう受け取りましたか?
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