ワンオペ育児は専業主婦こそ危険!限界になるその前に考えたいこと
「子育て」を1人で家に閉じこもりながらの「孤育て」にしてしまっていませんか。特に専業主婦のママは、働いていないのだから育児と家事を1人で行うのも仕方ないと状況を吞み込みがちです。そんなワンオペ育児真っ最中のママ達、限界になる前にそこから抜け出しましょう!
Contents
ワンオペ育児とは?
この言葉を初めて耳にした人も多いかも知れません。ワンオペとは「one operation」の略であり、店員1人だけで店舗を運営することを意味します。
事の始まりは牛丼チェーン店の通称から。2014年のユーキャン流行語大賞候補のノミネートされたこともあり、一気に広く知られる言葉となりました。
そしてここ最近では「ワンオペ育児」、つまり配偶者どちらか1人で育児や家事を行い、しかも破たん寸前という状況を意味する言葉として、家庭内でも使用されるようになっているのです。
ワンオペ育児を題材にしたCMが話題に
こちらはオムツ「ムーニー」のCMですが、ワンオペ育児を題材にしていることで視聴者から賛否両論あり、話題になっています。というか批判の方が目立っているように感じます。
子供が産まれて間もない頃のママの様子が忠実に再現されており、この頃の大変さはもちろん、不安や孤独など様々な想いも蘇り、筆者もこのCMを観て涙した1人です。忠実に再現されているが故に、ワンオペ育児でノイローゼ気味になった経験がある人にとっては辛い映像であるかも知れません。
さらに、ラストシーンの「その時間がいつか宝物になる」というフレーズが物議を醸し出しています。視聴者にとってみればワンオペ育児を肯定しているように感じ、実際にワンオペ育児で悩んでいる者からしてみれば、ママの気持ちを理解していないともとれてしまうのも頷けます。
リアルママ達の声
ワンオペ育児に慣れてしまうと夫が戦力外なので、妻は頼り方を忘れてしまう。
そして自営業だと妻は夫を同僚として見る。幼い頃の子供と奥さんとの時間を全く取れないでいると、その後の夫婦の信頼関係に響くので、お父さん逹には出来るだけ育児に参加してほしい。
— 和 (@I_LOVE_TFEA) 2017年5月6日
ワンオペ育児ってワンマン育児でもあるよなぁ。
教えていいことダメなこと、何を着せるか、食べさせていいもの、全部自分の基準で決められる。
夫婦が同じくらい育児参加していたり、同居家族がいる人はそういう育児の方向性で揉めたりしないんだろうか。— 砂場遊びする子供(30代 主婦) (@onlycamelsknow) 2017年5月14日
毎日ワンオペ育児で大変で身体と言うよりも精神的に辛くて昨日なんか気圧のせいで体調も良くなくてもうダメだ泣きたいと言うかもうどっかに行っちゃいたいとか思ったりしたんだけど今日旦那が帰って来ていつもありがとう、ごめんね。って言ってくれて急に元気が出る不思議。
— こもも (@comomo382) 2017年5月2日
育メンて何?
いつからか、子育てに積極的に参加するパパさん達をこう呼ぶようになりました。なぜなのでしょう?
それって「パパ=子育てをしないのが普通=子育てをするパパは特別だから特別な名称」と捉えてしまうのは筆者だけでしょうか。ママが子育てをするのは当たり前で、どれだけ一生懸命に育児を行っても「ママ」は「ママ」です。
子供がもっともっと小さかった頃、こういった経験がありました。娘がオムツでどうやらウンチをしたようです。すかさず旦那が言った言葉、「手伝おうか。」
優しい夫とお思いでしょうか?この言葉に筆者はカチンときました。
…なぜなら子育てはママがやるのが前提という意識がついているように感じたから。既にパパが子供の世話=サポート役にまわってしまっているのです。言葉1つですが、その行動に主体性を持って行っていないと感じてしまった為、旦那とママである筆者の育児に対する温度差を身に染みて感じた出来事でした。
「孤育て」にならない為に
配偶者に言葉に出して伝える
実はどれだけママがパパに大変さを態度でアピールしても、気づかれなかったり、そこまでの状況を把握していないパパがほとんどです。これまでパパに送ってきた非言語メッセージは伝わっていないと思った方が正しいでしょう。
思っている以上に、言葉にしないと相手には伝わりません。自身の心身に関することはきちんと言葉に出して伝えるようにしましょう。
特に女性の場合は、実際に何かして欲しい…というよりも自分の気持ちを理解して欲しいという場合が多いように感じます。どうしても忙しいパパには気持ちの面だけでもしっかり育児に参加してもらいましょう。
気持ちまでワンオペにならない
横のつながりを大切にする
ママ友との付き合いも大変だという意見もありますが、特に外部との接触が少ない専業主婦にとって、似た境遇のママ友の存在は大切です。専業主婦のママは家に閉じこもりがちになるので、コミュニケーション不足にならないよう、時にはママ友と外でのランチやお茶をする時間をとると良いでしょう。
共感してくれる人にグチる
あまり褒められたことではありませんが、どうしても我慢できなくなったら不満を口にするのも1つです。頭の中でモヤモヤしていたことが、口にすることで整理でき、スッキリすることも良くあります。
第三者の手を借りる
核家族が増えた昨今、手を借りたくてもできない状況のママも多いのではないでしょうか。そんな際は第三者に手伝ってもらうのも1つの方法です。
家事代行サービス
「家事シェア」という考えから、掃除や料理などの家事を依頼する制度です。会社によっては、家事以外にも保護者が同席していれば、子供の世話をしてくれるサービスもあります。
ファミリーサポート
ファミリーサポートとは同じ地域に住む住民同士で、育児や介護などを受けたい人(依頼会員)と行いたい人(提供会員)が有償で助け合う制度です。預けたい理由が明確でなくてもOKなので、仕事をしていないママでも利用できます。
ただし提供会員が保育士だとは限りません。料金や休日なども自治体によって異なるので、利用する市町村のファミリーサポートセンターに確認しましょう。
▼家事を「手放す」ことを始めてみては?こちらの記事も要チェック!
時短より「手放す」ほうが手っ取り早い?家事負担を減らすコツとは
天使の寝顔を見る
やっぱり子供は可愛いものです。そう思えない日も中にはありますが、どんなに育児で疲れても、子供の寝顔を見るとそれだけで疲れが吹き飛ぶ…というママも多いことでしょう。筆者は子供の寝顔を見ていると、こんな可愛い姿を見られない不在がちな夫は可哀想だなと思えてくるのです。(親バカですが。)
子育ての最大のメリットは、子供の成長を一番近くで見守れることでしょう。そんな喜びを味わえるのはワンオペ育児を頑張っているママだからこそなのです。そう思うと夫に対する不満は少しずつ消え、感謝の気持ちをようやく取り戻すことが出来るのです。
孤独から抜け出そう
実際、筆者の子供も幼稚園に通うまでに成長し、子供たちが自分で出来る部分も大分増え、授乳をしたりオムツを替えたり等といった、これまでの様な大変さはなくなりました。しかし、体調を崩したり幼稚園の様子で悩んだり、これからも成長するにあたって健康面や進路など育児に関しての悩みはつきないでしょう…。
パパが外で仕事を頑張っていることは百も承知です。毎晩の残業だって、したくてしている訳ではないことも分かっています。もちろん今の生活があるのもパパのおかげです。
ただ育児とは報酬はもちろんのこと、誰からも評価や励まされることもなく、正しいのか間違っているのか分からない道を常に自問自答しながらひたすら進んで行くしかないのです。さらに小さな命を24時間休む暇なく預かっているという責任も重くのしかかり、極限状態になっているママが大勢いるのが現状です。
1人で担うことに不満や苦悩を漏らしにくいママ。ワンオペ育児という言葉が広まったことで、大変さを口にしやすくなったのではないでしょうか。1人で抱えて限界を迎えてしまう前に、ワンオペ育児だということをしっかりパートナーに伝え、まずはワンオペ育児を作り出してしまう孤独から抜け出す方法を考えてみませんか?
▼育児の息抜きに漫画がおすすめです★こちらを参考にして下さいね!
bitomos編集部プロフィール
そのライターの経歴や性格を知れば、今後どんどんbitomosの記事を読むのが面白くなるかも!?この記事ではライターそれぞれの自己紹介と、記事を彩るゲストキャラクターたちを紹介していきます。あなたのお気に入りのライターが見つかりますように♡