育児うつの症状は?辛い時や不安な時は一人で悩まず助けを求めよう
子育て中にうつ状態になるママたちが増えているのをご存知ですか?無事にかわいい赤ちゃんを出産して、幸せな子育て真っ最中と周囲の人からは見られがちですが、この時期はホルモンの変化や生活環境の変化などでママにとっては過酷な時期でもあるのです。
育児うつになりやすい原因や症状、そして対処法についてまとめました。育児に疲れてを感じていたり何だかおかしいな、と思っているママ、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
マタニティブルーと育児うつの違いは?
産後のメンタルなトラブルとしてマタニティブルーや産後うつ、育児うつなど様々な言葉がありますが、これらの違いは何でしょうか?
マタニティブルーって?
マタニティーブルーは、産後すぐの3日から7日ぐらいのうちになります。実は、女性の約半数以上は経験していると言われています。この時期は妊娠中は身体が赤ちゃんを育てるようなホルモン状態になっていたものが、出産後、妊娠前の状態に戻るためにホルモンの変化が急速に起こっている状態です。
また出産の疲れも残っていて、特に初産の場合は新しい赤ちゃんとの接しかたや母乳のあげ方、母になる事への不安など様々な変化に心が不安定になってしまうのです。ちょっとした事で悲しい気持ちになり、涙があふれて止まらないといった状態になることもあります。
しかし、マタニティブルーは病気ではないので治療の必要もないと言われています。時間が経てば治っていきます。
産後うつとは?
産後うつはマタニティブルーよりももっと後になります。時期としては産後2~3週間ごろから3ヶ月の間に発症すると言われています。その後、出産後半年ぐらいまでは発症する可能生があります。
最近は、核家族化が進み昔のように子育てで助けてくれる人や相談できる人がいなかったり、密室育児と言って赤ちゃんと二人だけで部屋に籠っていることが、うつ状態拍車をかけてしまうとも言われています。そして産後うつはそのまま長引くことがあり、育児うつとして3,4年続く場合もあります。
また、育児うつは放っておくと重症化してしまいます。児童虐待や子供を連れた無理心中などを引き起こす危険があり、対策をとる必要があります。
育児うつかも?チェックシート
ではどんな状態だと育児うつの可能性があるのでしょうか。下のチェックシートでいくつ当てはまるか試してみてください。
・無表情になったりうつろな目つきになりぼんやりしてしまう
・思考能力の低下や頭の中がパニックになったりする
・悲観的な考え方になったり育児への孤独感を感じる
・不眠症や、夢を見て熟睡できない、朝起きても疲れが取れないなどの睡眠障害がある
・物忘れをしたり注意力がなくなる。
・人と話したくなくなり、家の中に閉じこもりがちになる
・過食や拒食を繰り返したり産後すぐの時よりも体重が大きく減ってきている
・子供にちょっと虐待をしてしまっている自覚がある。
・些細なことでイライラしたり周りに当たってしまう
いかがですか?3つ以上当てはまるようなら、少し疲れていてうつっぽくなっているかもしれません。半分以上当てはまっているなら、とにかく一人で抱え込まないで誰かに話したり、心療内科やカウンセリングを受けてみるといいでしょう。
育児うつかなと思った時の対処法
自分でも疲れを感じていたり、どうもうつぽいな、と感じたらなるべく自分をいたわって、誰かに話を聞いてもらうようにしましょう。けっして一人で悩んだり、落ち込まないでくださいね。
ゆっくり休む時間を取るようにする
育児中はとにかく睡眠不足に陥りがちです。疲れが少しでも取れるようになるべく充分な睡眠を取るようにしてくださいね。
きちんとやろうとしない
育児でも家事でもきちんとこなそうとしないようにしましょう。赤ちゃんが泣いてしまって料理や片付けが途中でも大丈夫!部屋が散らかっていたりちょっと汚くても問題ありません。
できる時に、できる分だけやるようにしましょうね。ご主人の協力が得られるのなら、少し家事やオムツを替えたり赤ちゃんをお風呂に入れるなどを手伝ってもらうといいですね。
家事や育児が少し楽になって余裕ができたら、一人きりになれる時間を作るといいですね。ちょっとだけカフェでお茶を飲んだり、一人で買い物に行ったり、美容院に行くのもいいでしょう。気分転換ができるとまた新たな気持ちで赤ちゃんを愛せて育児もできるようになります。
私も、娘が保育園に入園するまでの間は、よく一時保育を利用していたな。「ママのリフレッシュ」も、一時保育で子供を預ける立派な理由になるから、子供を見ていてもらうことを引け目に感じる必要はないよ!
話を聞いてもらう
誰かに話しを聞いてもらうことはとても大切です。同じぐらいの子供を持つママ友や、地域で行っているカウンセリングや子育て支援サービスなどがあればそのようなところもいいでしょう。近くの保育園で相談窓口を持っているところもあります。第三者に話を聞いてもらうようにしましょう。
悩みや不安を話しているうちに涙が出てきてしまうかもしれませんが、そうしたら気がすむまで泣いてしまいましょう。涙は副交感神経が働くことによってでます。リラックスできるし、心の中に抱えていたものを手放すとてもいい方法なんですよ。
ママ友との出会いを大切に
前項にも関連しますが、愚痴や悩みをなんでも相談できるようなママ友の存在は、とても心強いもの。世間では、ママ友間で格付けをしあう「ママ友カースト」なるものに話題が集まったこともあって、あまりポジティブなイメージをもたない方もいるかもしれませんが、本当に信頼できるママ友との出会いは育児のストレスをすーっと軽くしてくれるものです。
児童館や公園で同じくらいの月例の子どもがいるママに話しかけてみたり、ベビーマッサージなどの赤ちゃん連れのイベントに参加してみるのもいいでしょう。リトミックやベビーヨガのような、赤ちゃんから始められる習い事に通ってみるのも、いい気分転換にもなっておすすめです。
地域によっては、ママサークルや育児サークルの活動が盛んな地域もありますし、最近はFacebookなどのSNSを利用してメンバーを募っている育児サークルも人気なようです。いずれにしろ、まずは自分自身が楽しめるような場を探してみましょう。
ただし、「友達を作らなきゃ」と頑張りすぎてしまうと、かえってストレスの原因になることも。「友達を作ろう!」と気負うのではなく、自然体で普段どおりのコミュニケーションを楽しむ中で、素敵な出会いがあるかもしれません。無理をしすぎずに、「友達ができたらラッキー♪」くらいの気持ちでいることが重要ですよ。
病院に行く
なかなか相談できる場所や、助けてもらえる環境がない場合、また自分で感情のコントロールがきかないような不安があるなら迷わずに心療内科や精神科などの病院で診てもらいましょう。育児のうつというのは、周りの人たちの理解や受け入れがあればだいぶ楽になります。専門家に話を聞いてもらうことも良いでしょう。
2歳は自我が芽生えてきてイヤイヤ期に入る頃でもあるし、なんでも自分でやりたがる。一つのことがものすごく時間がかかるし、なんでもイヤと言われてイライラしてしまったり。
育児うつは一人で悩まず誰かに話して!
子供と二人きりの時間が長く、授乳や夜泣きでいつも疲れ気味。そして赤ちゃんはミルクをあげても、おむつを変えても、抱っこをしても、泣き止まない、なんて状態になると本当にこちらが泣きたくなってしまいますよね。
育児が辛く感じたり、行き詰まってしまったりイライラを抑えられないような状態になったら決して一人で抱え込まないで、誰かに話すようにしてください。話しを聞いてもらうだけでもずいぶんと心が軽くなります。ママが元気で笑顔でいることが赤ちゃんにとっての一番の幸せです。
頑張りすぎないで、自分の時間も少し取るようにしてのんびりゆっくりと子育てしましょう。
でも、相談できる場所はいろいろあるから、地域の自治体などでも支援するところがないか調べてみるといいかも。
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