カレーに隠し味を入れよう!市販ルウでも手軽に本格的なプロの味に♡
家庭で作る料理の中でも定番メニューと言えば、何といってもカレーライスですよね!カレーライスが嫌いな人に出会ったことがないくらい老若男女問わず人気の高いメニューで、家庭の食卓に出す頻度も高いのではないでしょうか。
市販されているカレーのルウを使用すれば、それだけでも十分美味しいカレーが作れますが、隠し味を入れてもうワンランク上の美味しいカレーを作ったり、より自分好みの味に近づけてみませんか?筆者おすすめの、一度は試して欲しいカレーの隠し味をご紹介します!
Contents
カレーに隠し味を入れよう♡
大人気メニューの裏で、やたらと隠し味がフォーカスされるカレーライス。毎回必ず入れる隠し味が決まっている家庭も少なくないのではないでしょうか。 その一方で、カレーとは一見合わなさそうな隠し味の噂が世に出回っていたり、失敗した際のリスクが大きすぎて隠し味に手を出したことのないママも多かったりもします。
しかし、この隠し味を入れるか否かでカレーの深みがぐっと変わってくるのです。ぜひ、今のカレーをもうワンランクアップさせてみたいと思ったら、ぜひこの隠し味にチャレンジしてみて下さい!
知っておきたい隠し味の効果とは?
対比効果
抑制効果
苦いコーヒーが苦手な人は、砂糖を入れて苦さを抑えて飲むことも多いですが、こちらは抑制効果によるものです。 抑制効果とは、異なる2種類の味が合わさった時に、片方の味もしくは両方の味を抑える効果のことです。そのままだと苦みが強いカカオ豆に砂糖を加えてチョコレートにしたり、レモンなどの柑橘類に砂糖をかけて酸味を抑え食べやすくするのもこの効果と言えます。
ちなみに一般的な醤油の塩分は約16%とかなり塩分が高いものですが、塩辛く感じないのは醤油に含まれるアミノ酸や乳酸などの効果により、塩辛さを和らげているからなのです。 酢の物も塩を加えることでまろやかにして、良い塩梅(あんばい)にしているのです。 塩梅…本来は塩と梅酢をかけ合わせたものですが、味加減が丁度良い時に使われるようになりました。
相乗効果
相乗効果とは、2種類の味を持つものをかけ合わすと、単独の時よりもより複雑なうま味を得られる効果のことです。 昆布と鰹節でとるだし汁がまさにこの効果であり、より複雑な旨味を作り出しています。和食以外でも鶏ガラと長ネギでとる中華スープや牛肉と玉ねぎで作る西洋スープなどもこの相乗効果が使われています。
変調効果
食べる組み合わせや順番によって、本来の味とは異なる味に感じた経験はありませんか?こちらは変調効果によるものです。
変調効果とは2種類の異なる味を続けて味わうと、後から食べた味が変化する効果のことを言います。 生クリームを食べた後に甘い苺を食べても、酸っぱく感じてしまうのもこの効果で味覚が変化してしまっているのです。
どんなカレーにする?カレーに入れたい隠し味7選
【1】一晩寝かした味にしたい:ウスターソース
ウスターソースとは野菜や果物に調味料を加えて熟成したものです。カレーに足すことで、野菜や果物の旨味をプラスすることができ、一晩寝かせたような深みのある味にしてくれます。野菜をじっくり炒める時間がなかったり、作ってすぐに食べる時におすすめしたい隠し味です。
◆ウスターソースを入れるタイミング
ルウが溶けた段階で最後に少量ずつ味を見ながら入れましょう。
【2】本格的なカレーに近づけたい:インスタントコーヒー
専門店の味に仕上げたいのならインスタントコーヒーがおすすめです。カレーにインスタントコーヒーを隠し味に入れることで、ほろ苦さと香ばしい香りをカレーにプラスできて、他の調味料には出せない一味違ったカレーに仕上がります。「本格的にブイヨンを取った味に近づく」という声も聞こえてくるほど、プロの味に近づけることができるので、ぜひお試しあれ!
◆インスタントコーヒーを入れるタイミング
挽いたコーヒー豆をそのまま入れてしまうと、カレーに溶けきれずにザラザラとした食感のカレーに仕上がってしまうためおすすめできません。また抽出したコーヒーでも使用できますが、カレーにより味がなじみやすく、おすすめしたいのはインスタントコーヒーです。
ルーが溶けた段階で、小さじ1ほど入れて味見しましょう。足りない様であれば、もう小さじ1を追加します。入れすぎると苦みが強いカレーになってしまうので、様子をみながら足しましょう。
【3】さっぱりとしたカレーにしたい:ヨーグルト
◆ヨーグルトを入れるタイミング
通常隠し味と言えば、最後の仕上げの段階で入れることが多いのですが、ヨーグルトの場合は下準備の時点で使用することをおすすめします。事前にカレーの肉をヨーグルトに漬けておけば、お肉も柔らかくなるので一石二鳥です。 また、カレーをお皿に盛った状態で、最後にヨーグルトをかければ、まさに見た目は洋食店のカレーのようにおしゃれに仕上げることが出来ますよ。
【4】素材の味を味わいたい:砂糖
お肉に火を通すと固くなってしまうというお悩みを持っている方にも、砂糖は隠し味にぜひ使って欲しい調味料です。 砂糖には、食材の組織を柔らかくして、味を染み込みやすくする作用があるため、お肉に砂糖を揉みこむと、お肉が固くなるのを防いでくれます。お肉以外にも、砂糖の保水力が野菜の水分や旨味を閉じ込めてくれるので、ひとつひとつの素材の味が引き立ったカレーに仕上がります。
◆砂糖を入れるタイミング
お肉を焼く前に、お肉に砂糖を揉みこみましょう。もしくはお肉や野菜を炒める際に砂糖を入れて焼きます。
【5】コクをアップさせたい:チョコレート
カレーにチョコレートというと意外な組み合わせですが、実はチョコレートのカカオの香りとカレーの香辛料の香りはとても相性が良いのです。チョコレートを入れることで、甘みとコクがあるカレーに仕上がります。
チョコレートの種類にもよりますが、入れすぎるととんでもない味になるので注意しましょう。チョコレートの代わりにココアでも代用可能です。
◆チョコレートを入れるタイミング
ルウが溶けた後に入れますが、せっかくのカカオの香りが飛んでしまうため、火を止めてから入れましょう。※板チョコなら1~2片ほど。ココアを使用する際は粉のまま入れてしまうとダマになりやすくなります。少量のお湯で溶かしてから鍋に投入するようにしましょう。
【6】クリーミーにしたい:生クリーム
クリーミーかつマイルドな仕上がりのカレーを食べたいときにおすすめな隠し味は生クリームです。牛乳を入れる方法もありますが、牛乳に比べて少量入れるだけで各段に風味やコクがアップできる生クリームがおすすめです。
◆生クリームを入れるタイミング
カレーをお皿によそった段階で、最後の仕上げにほんの少したらしましょう。見た目が高級感のあるカレーに仕上がるので、おもてなし料理にもおすすめです。
【7】まろやかなカレーにしたい:バナナ
辛いものが苦手な人や小さな子どもでも食べられるカレーにしたい時は隠し味にバナナがおすすめです。入れた直後はバナナの味が主張されていますが、時間を置くとカレーとなじんでバナナを入れた感じは全くわかりません。
程よく辛味が抑えられ、まろやかなカレーになります。熟したバナナを熟したバナナを使用すれば、とろみもプラスされ、甘みだけでなくコクのあるカレーに仕上がりますよ。
◆バナナを入れるタイミング
ルウを溶かした後に、潰したバナナを1本入れます。皮を剥いたバナナをビニール袋に入れて、手で潰してから入れるとカレーともなじみやすくなります。
ターメリックライスでより本格的に♡
難しそうにみえて、とっても簡単に作れちゃうターメリックライス。たまには気分を変えて、白米をターメリックライスにすると見た目も味も一気に本格的なカレーに仕上がります。是非お試しあれ。
炊飯器でできる「ターメリックライス」
■材料(2合分)
・お米 2合
・ターメリック 小さじ1/4
・バター 10g
・水 2合分 ※水は気持ち少なめ
■手順
1.お米を通常通りに研ぎます。
2.材料を全て炊飯器に入れます。※水は1番最後に入れます。
市販のルウ+隠し味で家庭オリジナルの味にしよう
スーパーに行けば、あらゆる種類のカレールウが並んでおり、美味しいカレーが手軽に家でも作れるようになりました。しかしカレーの好みは千差万別です。
プロの味に近づけてみたり、コクや風味をアップさせてみたり…。ぜひカレーに入れるお気に入りの隠し味を見つけて、家庭オリジナルカレーを楽しんでみて下さい♡
追記:【2024年】カレーの隠し味のまとめ
2024年のカレー隠し味のトレンドは、さらに個性的で深みのある味わいを追求する方向に進んでいます。先にご紹介した定番の隠し味に加え、新たな隠し味の使用が注目されています。これらの隠し味は、従来のカレーの概念を覆し、家庭でも簡単に専門店のような本格的なカレーを作ることが可能になっています。
【1】マーマイト
イギリスの発酵食品であるマーマイトを少量加えることで、カレーに深みと旨味をプラスできます。マーマイトの塩辛さと独特の風味が、カレーのスパイシーさを引き立てると同時に、コク深い味わいに仕上げてくれます。
【2】メープルシロップ
甘味料としてはちみつや砂糖が一般的ですが、メープルシロップを使うことで、カレーに独特の香りとまろやかな甘みを加えることができます。メープルシロップの自然な風味が、カレーに奥行きを与えます。
【3】発酵バター
通常のバターに加えて、発酵バターを使うことで、カレーにさらにコクと香りを加えることができます。発酵バター特有の風味が、カレーの味わいを一層豊かにしてくれます。
【4】アンチョビ
魚介の塩辛さと旨味が特徴のアンチョビを隠し味にすることで、カレーに独特の深みを加えることができます。アンチョビの塩味がカレーのスパイスと絶妙に絡み合い、味わいに複雑性をもたらします。
【5】リンゴ酢
リンゴ酢を少量加えることで、カレーの味わいにさわやかな酸味とフルーティーさをプラスできます。リンゴ酢の酸味がカレーの重さを中和し、後味をすっきりとさせてくれます。
これらの隠し味は、カレーの味わいを一層豊かにし、家庭でのカレー作りに新たな楽しみをもたらしてくれます。2024年も、さまざまな隠し味を試しながら、自分だけのオリジナルカレーを追求してみてはいかがでしょうか。
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