ノロウイルスの初期症状は?潜伏期間や感染を防ぐ予防法も紹介!
毎年、ノロウイルスの患者が増えているというニュースを耳にします。中には「トイレで寝ました…」という人もいるくらい、ノロウイルスの症状はきついようです。場合によっては入院が必要になるくらい、症状が悪化してしまうこともあると聞きます。
今回はそんなノロウイルスについて、どうやって感染するのか、症状はどんなものがあるのか、感染したらいつまで外に出られないか、予防方法はあるのか?ということを詳しく解説していきます!
Contents
ノロウイルスってなに?
ノロウイルスというのは、感染すると下痢や嘔吐などの苦しい症状を引き起こす感染性胃腸炎の一種です。毎年冬が近づくと、感染者が増えていきます。ノロウイルスはとても強いウイルスであり、少量でも感染してしまいます。
ノロウイルスの流行時期について
画像引用元:ノロウイルス症状と潜伏期間正しい予防法
毎年10月くらいから感染者が出始めて、12月~1月にピークを迎えます。2016年の12月5日から11日の間の短期間に、なんと感染者数が61,547人にも上り、13都県にノロウイルス警報発令も出されました。また、2016年の12月21日の国立感染症研究所などの調査によると、ノロウイルスは遺伝子に変化が起きていて、人への感染が高まっているということが分かったそうです。(出典:国立感染症研究所)
ノロウイルスの感染経路
by bitomos マリモ
ノロウイルスの感染経路には
- (接触感染)ノロウイルスに汚染されている二枚貝を十分に加熱せず食べた
- (接触感染)ノロウイルスに感染したが、手洗いや消毒をせずに調理した食品を食べた
- (接触感染)ノロウイルスを含んだ便や嘔吐物を処理した後に、手にウイルスが残っていて口からウイルスが侵入した
- (飛沫感染)ノロウイルスを含んだ便や嘔吐物の飛沫を吸入した
- (空気感染)ノロウイルスを含んだ便や嘔吐物が適切に処理されず、残ったウイルスが空気中に舞い上がって吸入した
というようなものがあり、人から人へどんどん広がっていきます。
ノロウイルスの初期症状や潜伏期間
ではノロウイルスの初期症状や潜伏期間についてお話していきます。
ノロウイルスの潜伏期間と初期症状
ノロウイルスの潜伏期間は1~2日です。最短1日で発症するのですから、感染力の強いウイルスであることが分かりますよね。ノロウイルスの初期症状には微熱・下痢・嘔吐・チクチクとした腹痛があるようです。
皆が感じた初期症状
頭痛とクラクラする乗り物酔いのような倦怠感、軽い吐き気、腹を下す、胃の痛み……全部当てはまるんだけど。ノロウイルスの初期症状。大丈夫かな。ただの寝不足かな。
— 行方不明 (@denou9) 2017年2月24日
昨日のコレ(37.8℃)、ノロウイルスの初期症状だったっぽい。(^^; 今朝、ノロっぽい症状が出た。
— あんどん丸 (@andon_maru) 2017年1月2日
腹痛、吐き気(ちょっと)、微熱ってゆうノロウイルスの初期症状てきなのあらわれてますけど、やばい、気合で負けない💪🏻💪🏻
— いーちーか (@Ichi_cocoa) 2016年12月24日
家族全員で流行りのノロウイルスかウイルス性胃腸炎かになってるっぽい…みんな初期症状が当てはまる…やばい…悪寒と吐気と胃の不快感と微熱…_:(´△`」 ∠):_
早く寝なきゃだけど今日健ラヂと源ANN…深夜まで起きていたい…₍₍ (̨̡ ‾᷄ᗣ‾᷅ )̧̢ ₎₎
— YURIE (@pain110103) 2016年12月5日
ノロウイルスの辛い症状
1~2日の潜伏期間から、発症すると以下の様な症状がでてきます。
- 吐き気
- 激しい嘔吐
- 下痢
- 38度程度の発熱
です。免疫力の強い人や大人であれば、症状が軽くて済む場合もあるようです。ですが、乳幼児やお年寄り、免疫の弱い人は症状がどんどん重くなって、長引いたり、脱水を引き起こしてしまうことも多いので注意してください。
ノロウイルスの症状は通常2~3日で快方に向かっていきます。
いつまで学校や仕事に出勤できない?
ノロウイルスにかかってしまったら学校にいつ登校していいのか、仕事はいつになったら出勤してもいいのか?ということが気になるところではないでしょうか?
実はノロウイルスにかかっても、学校や仕事に行ってはいけないという法的な期間は存在しません。ですが、学校や会社によっては、登校や出勤の停止期間が決められている場合もあるので確認してみましょう。
基本的にはいつまで休む・いつから出勤するという決まりがないノロウイルスですが、発症してから3日が一番感染力が強いと言われています。さらに1週間は感染力が続きます。ですから、周りに感染を広めないためにも、発症してから5日~1週間は家でゆっくり休んだほうが良いでしょう。
二次感染に注意!気を付けるポイント
ノロウイルスは症状が治まってもしばらくの間は、ウイルスが体内に残っています。ですから、治ったと思って学校や仕事に行くと、周りの人に感染してしまう二次感染の可能性があるのです。
二次感染を防ぐには?
二次感染は人にも迷惑をかけてしまうので、できるだけ避けたいですね。二次感染を防ぐポイントを紹介していきます。
- 発症してから5日~1週間は出来るだけ人との接触を避ける
- 接触感染を防ぐために手洗いをこまめにする
- 嘔吐物が付いた寝具や塩素系漂白剤で消毒して洗濯する
- 入浴は家族内で一番最後に入る。お尻は石けんでよく洗う
- 発症後1週間はタオルを他人と共有しない
- トイレを流す前に便器のふたを閉めるようにする
これらのポイントを守るだけでも、二次感染が起きる可能性をぐんと減らすことができます。
汚物処理の仕方について
嘔吐物などの汚物にはウイルスが大量についているので適切に処理しなければいけません。まずは塩素系漂白剤を水で薄めて、0.1%以上の塩素系漂白剤調製液を作りましょう。市販の約5%濃度の漂白剤を使用した場合だと、ポリバケツに水1リットルに対して漂白剤の原液を20㎖いれましょう。準備するものは
- 0.1%以上の塩素系漂白剤調製液
- 「くつカバー」1足(2枚)ビニールでも良い
- ペーパータオル(キッチンペーパー)20枚
- 手袋2双(4枚)
- ゴミ袋大2枚
- ガウン(またはエプロン)1枚
- マスク1枚
- しっかり換気する
- 手袋を2枚重ねにつける。マスクとガウンも装着する
- ゴミ袋2枚は口を開けておく
- 汚物を外側からペーパー タオル覆う。その上から、作っておいた0.1%以上の塩素系漂白剤調製液を汚物の量と同じ量、 汚物が飛び散らないように静かに注ぐ
- ペーパータオルを使い、汚物を外から内に 向けて静かに取り除き、1枚目のゴミ袋に入れる
- 使用したペーパータオル、外側の手袋も1枚目のゴミ袋に入れる。作っておいた0.1%以上の塩素系漂白剤調製液に浸したペーパータオルで、シューズカバー 表面・底面に付いた汚物を拭き取る使用し たペーパータオル等は1枚目のゴミ袋に入れる
- 1枚目のゴミ袋に0.1%以上の塩素系漂白剤調製液を内容物がまんべんなくぬれる程度に 入れ、袋の口を液が漏れないようにしっかりしばる。1枚目のゴミ袋を 2枚目のゴミ袋に入れます。
- 汚物を取り除いた床は、ペーパータオル等でおおい、0.1%以上の塩素系漂白剤調製液を注ぐ。壁は0.1%以上の塩素系漂白剤調製液に浸したペーパータオル等を貼り付け、10分程度 おいて新しいペーパータオル等で取り除き、 2枚目のゴミ袋に入れる
- さらに、0.1%以上の塩素系漂白剤調製液に浸した ペーパータオル等で汚染範囲の床・壁等を拭き取り、その後水拭きする
- シューズカバー→手袋→ガウン→マスクの順に、表面を触らないように外し、その都度 2枚目のゴミ袋 に入れる。 2枚目のゴミ袋の内側を触らないように注意して、口をしっかりしばり、ゴミとして捨てる
- 処理後には手洗いを2度行い、うがいをして完了
ちょっと大変ですが、これはしっかりとやってくださいね。
ノロウイルスになったらどうするの?
では実際にノロウイルスになってしまったらどうすればいいのでしょうか?
まずは病院を受診して検査をうけよう
ノロウイルスには特効薬やワクチンというのは存在しません。ですが、ノロウイルスらしき症状が出た場合には直ぐに病院を受診するようにしてくださいね。ウイルスによって潜伏期間が違うので、問診で診断する場合や、糞便を用いて検査する場合があるようです。
水分補給をしっかりること
ノロウイルスに感染すると、激しい嘔吐や下痢で脱水症状を起こしてしまいます。脱水症状を起こさないためにも、しっかり水分補給をしておくことが大切です。
水分補給におススメなのが分に電解質(塩分)、糖質が一定の割合で含まれている経口補水液です。経口補水液を飲んで嘔吐をしてしまっても、少しずつでいいので飲むようにしましょう。
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食事で気を付けること
ノロウイルスになってすぐは、激しい嘔吐や下痢の症状が続くので基本的には絶食することになります。水分だけは少しでも良いので摂ってくださいね。それから、少しずつ症状が改善していくにつれて、お粥などのペースト状の食事を摂ってみましょう。
固形物が食べれるようになっても、いきなり普段の食生活に戻してしまうのはNGです。消化器官が弱っているので、以下のことに気を付けて食事を摂ってみてください。
- 消化に良くない脂質を避けた食事にする
- 温かい食べ物を食べて免疫力を上げる
- 胃の粘膜を保護するたんぱく質を摂る
- 便の状態を整える水溶性食物を摂る
この4つを意識した食事を摂ってみてくださいね。
ノロウイルスを予防するには?
ではノロウイルスを予防する方法についてみていきます。ノロウイルスを予防する方法は
- 手洗いを徹底する
- 食品はしっかり加熱する
- 台所や調理器具の消毒をしっかりする
- 良く触る物や場所を除菌する
という4つです。1つずつ見ていきましょう。
手洗いを徹底する
ノロウイルスを予防する一番手軽にできることに「手洗い」があります。
- 外から帰ってきた時
- 食事の前
- 調理の前
- トイレの後
にしっかり手洗いをするようにしてください。指先・指の間・爪の間・親指の周り・手のしわ・手首までしっかり洗って、洗い残しが無いようにしましょう。手洗いが出来ない出先などでは、消毒用エタノールを使って除菌してください。携帯用の消毒液を持っていると便利です。
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食品はしっかり加熱する
しっかりと加熱されていない食品を口にすることで、ノロウイルスに感染することがあります。ですから、ご飯を作るときにはしっかり加熱して調理しましょう。
特に牡蠣などの二枚貝は感染する可能性が高いのでしっかり加熱しましょう。二枚貝は85~90℃で90秒以上加熱すればウイルスが死活すると言われています。
台所や調理器具の消毒をしっかりする
まな板や非金属の調理器具は、洗剤でしっかり洗った後に次亜塩素酸ナトリウム(0.02%以上)で浸すように拭き取り消毒しましょう。包丁などの金属製の調理器具に次亜塩素酸ナトリウムを使うと錆びてしまうので気を付けてください。
金属製の調理器具の場合はアルコールで二度拭きしましょう。それか、85℃の熱湯で1分以上加熱しましょう。
良く触る物や場所を除菌する
ウイルスが広がるのを防ぐために、よく触るドアノブやトイレやイスなど、家族と共有するものも除菌しておきましょう。次亜塩素酸ナトリウムを使うと、金属部分が錆びてしまうので、アルコールを使って消毒するようにしてください。
毎年流行するノロウイルスに備えましょう!
ノロウイルスについての記事いかがでしたか?毎年流行するノロウイルスは、感染力も強く症状もかなりきついです。それらしい症状が出たら、まずは早急に病院に行って診察してもらうことが大切です。それからは、水分補給をちゃんとするなど、出来ることをやっていきましょう!
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