子供が五月病になりまして。対策方法と親も注意してあげたい症状とは
まさかうちの子供が五月病になるなんて。大人でも子供でもなりえる五月病。五月病って頑張り屋さんの病なんです。
でも放置しないで!まずは五月病がどんなものか知っておきましょう。もしかして、うちの子供…五月病?不安に思っているお母さん、一緒に対策を考えていきましょう。
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最近、子供の様子が変…
【4月も終わろうとしていた頃、我が子の様子がなんだか元気がないように見える。どうしたんだろう。】
【なんだか最近、何をやってもつまらないし、何もしたくないと思ってしまう。】
【理由はないのになんだか泣きたくなる】
そんな風に感じている方はいませんか?実は4月の後半からGWあたりでお子さんの様子からそんな風に感じる親御さんが多かったり、本人が自覚症状を感じている場合もあります。
ちょっと待ってその症状…五月病?
次に自分が、またはうちの子は、五月病じゃないかな?と思っったことはありませんか?4月から新しい環境になった場合、気合いが入って元気に迎えた4月だったのが、ゴールデンウィークあたりからモチベーションが保てなかったり、やる気がおきないようになってしまうという状態になったら…
それはもしかすると五月病!?かもしれません。そしてそれは、年齢に関係なく起こる症状の様です。
大人だけじゃない子供にもある五月病
五月病と言われるそれは、一過性ではありますが、五月という特定の時期に多く見られる精神的な症状の総称の様なものです。その症状が出る人の年齢は下は小学生から上は社会人の方まで広くいます。
小学生の場合は、いつもそばにいるお母さんが気づく場合が多いです。実際に以前から、yahoo知恵袋にもこの様な悩みの投稿がされています。
小学一年生の場合
ただいま、小学一年生になったばかりの男子の母親です。もともと少し神経質な子で、ナイーブな性格だと思っておりました。四月に小学校入学し、とても楽しく学校に行っていたように思っていたのですが先週から急に登校を嫌がるようになりました。
小学一年生女の子ですが五月病なのか学校に行きたがらないです。四月は元気に行っていました。時間が解決してくれるのでしょうか?
高校一年生の場合
高校生です。この間入学したばかりの1年生です。
新しい環境になれなかったり、部活などの悩みがあり五月病になりました。
朝から学校に行きたくありませんでしたが、休んではだめだと思い、学校に行きました。
しかし、学校でも気分はすぐれなくて、授業中に自分の悩みについて考えると何度も泣きそうになり、ついにこれはダメだと思い、カウンセリング室に行きました。
大学1年生の場合
今年から大学生になったものです。
今、自分は五月病なんじゃないかと思っています。大学の勉強も面白味がなく、つまらないです。
ギリギリ授業には出ていますが、大学へ行くのがつらいです。
社会人の場合
今年の春から就職で東京に上京して一人暮らししています。最近なんですが、ため息、イライラ、落ち込み、憂鬱、朝なかなかスッキリ目覚めない、夜になると涙が出る、たまに死にたくなる、食欲がなくなる。私は明るい性格な方なので、うつ病とは縁がないと思っていましたが、新しい環境、初めは人見知りが激しいので、まだまだ職場になれずにいます。
五月病について知っておこう
五月病とは
新しい環境になる新入学生に特に多いと言われる五月病は、正式な医学用語や病名ではありません。医学的には「適応障害」と言います。
なぜ「五月病」と呼ばれるのかというと、4月から入学、進学、入社などで新しい環境になった時にその環境に慣れようと必要以上に頑張ってしまった結果、その疲れがゴールデンウィークの連休でどっと出てしまって起こることが多いためです。
新しい環境になかなか慣れないと自覚している時にも、逆に適応している状況でもこの五月病は出てきます。共通していることは「新しい環境に早く慣れようと、必要以上に頑張ってしまっている事」なんです。
五月病の症状
五月病はどんな症状があるのでしょう。
●気持ちが落ちる感じ
●無気力・気力喪失
●倦怠感
●不安感
●疲労感
●何事も面倒になる
●動悸・めまい
●息苦しさ
●胃痛・頭痛
●下痢
このような症状が五月病の代表的な症状です。五月病と言われるだけあって、一過性の症状で終わる人も多いのです。気を付けたいのは、この様な症状がどんどん悪化してしまうと、睡眠障害や食欲不振にもなるということです。
特に小学生のお子さんの場合は自分の心の中で起こっていることを親に説明できないでいる場合も多いです。五月病の特徴的な症状を親が見逃さず、きちんと対応してあげることも大事になってきます。
それでは、五月病に陥りやすい性格や気質とは、どんな人なのか見てみましょう。
五月病になりやすい人
自分は五月病かなと思っている人はこんな性格なのではないでしょうか。
●まじめな人
●几帳面な人
●完璧を求めるところがある人
●おとなしめな性格の人
●責任感が強い
●感情表現が苦手な人
●どちらかというと神経質
「~しなくてはいけない」と思う気持ちが強い人も、五月病になりやすいところがあるようです。
「子供が五月病になりまして」筆者の身近な実例
五月病はわりと身近にあるものなんだなと筆者も思っている真っ只中です。「うちの子が五月病かもしれない」と思っているお母さん、そして「もしかして私、五月病?」と感じているあなた。実例をみながら一緒に対策を考えてみましょう。
筆者の娘が小学校入学時の場合
筆者の娘は小さい時から慎重派でちょっと神経質、よく言えば繊細なところがあります。いつも周りの状況を見ているような性格の子でした。
事が起こったのは、入学当時ではなく、小学3年生になった時ですクラス替えがあった時の事でした。
5月のゴールデンウィークも終わって明日から学校という時に、様子が変になりました。しかもさっきまで普通だったのに急に。
「学校に行きたくない…」ぽつんと言った娘。「なんかあったの?」と聞く筆者。何もないというものの様子は確かに変でした。
筆者の娘の場合は、1年生、2年生で一番仲良かった子が引っ越ししてしまったことと、クラス替えが要因だったと思います。頑張ってクラスに慣れよう、お友達作ろうと思っているんだけど、なかなか思い通りに自分が行動できなかったり積極的に出来なくて、みんなの輪の中に入っていけない状況の中でだんだんとストレスが溜まっていった感じでした。
筆者の場合は、担任に相談しました。慣れようとしているのがストレスになっている様だというようなことを伝えました。話を聞いてみると、確かに昼休みも一人でいた様でした。
その後は担任クラスみんなで校庭で遊ぶようにしてくれて、五月病らしき症状は徐々になくなりましたが、それでも夏休みなどの長期休暇が終わる頃にはメソメソしていましたね。
一緒になって重く考え込まないようにして、「大丈夫だよ」という雰囲気を伝え、子供の良い所を普段の会話の中で言ってたりして安心させて、自信を持たせるように気を付けていました。筆者がしたことはそれくらいで、あとは見守っていました。
時間はかかったけれど、ちゃんとクラスにもお友達にも慣れていきましたよ。ちょっと時間がかかっただけ。そんな風に思うようにしていました。
A子さんの大学生の娘さんの場合
春から大学に進学した娘さんの様子がゴールデンウィークに入るちょっと前あたりからなんだかおかしいなと感じていたAさん。通学も電車を乗り継いで1時間ちょっとかかるので慣れない満員電車などで疲れているんだろうと思っていました。
家ではゴロゴロしてずーっとスマホを見ている。何度も大きなため息をついてあまり笑わなくなりました。「どうしたの?なんかあった?」とA子さんが娘さんに聞いても「何もない~」としか言いません。
そしてある時、「もうなんか全部いやだ…」という娘さん。「何が?」と聞くA子さん。「勉強も学校も電車通学も」と言う。そして「毎日もう泣きそうなんだもん」というと、我慢していた何かが崩れたのか、涙を流したそうです。
これは一見、適応している様に思えるパターンですね。その適応している状況を作り出すために、実はすごく頑張り過ぎてしまった結果なのでしょう。それがストレスとして、心に負担となって疲れてしまったと言えます。
●頑張るのはいいことだけどたまには「まぁいっか」くらい、少し開き直ってもいいよ。
●小さくても良いから何か目標を持とう。
●好きなことをするための応援と協力はするよ。
「最後にママもそうだったよ」と共感する言葉も一緒に伝えました。
無理して自分をよく見せようとする。自分らしくいられない。本音を話せない。自分の好きな事をする場所や居場所がないなど、負の要素が溜まると大人でもしんどいですよね。
子供の五月病の対策と予防を考える
五月病は自分でもちょっとしたことを心がけているだけでも予防や改善できると専門医も言っています。五月病は必要以上に頑張っていることから来る疲れとストレスが原因です。
完璧主義をやめて心にゆるさを
◯◯しなきゃいけない、何でも完璧にしないといけないという考え方を、時間がかかっても変えていけるようにしましょう。いつも完璧主義だと自分でも気付かない間に小さなにストレスを積もり積もらせてしまっていることがあります。失敗しても「どんまい」くらいがいいかもしれませんね。
リフレッシュする
ちょっとしたスポーツなどが出来るといいということです。ウォーキングなどの有酸素運動は、脳内物質の「幸せホルモン」なんて言われているセロトニンを活発にさせます。
好きなことを見つける
自分が好きなことをしている時も脳内でセロトニンの分泌が活発になります。セロトニンの分泌が促されるとストレス解消になり気持ちも持ち直せます。
新たな目標を決める
何か目的や目標を持って実行することで、日々の生活も充実してきます。達成できた時には満足感や達成感で喜びを感じられるので、それが自分に自信をもつことにも繋がります。
悩みなど自分の心の中にためこまない
悩みやすっきりしないことをいつまでも自分だけで考えていると、知らず知らずのうちに心の中にため込んでしまうことになります。友達や家族に話して聞いてもらいましょう。聞いてもらうだけでもスッキリすることがあります。
生活のリズムを崩さない
長い休みや普段の休みの日も、ダラダラ布団の中にいないようにある程度同じ時間に起き出す様にしましょう。ここでもセロトニンの分泌を促す行動は大事になります。朝の太陽の光を浴びてセロトニンに分泌を促すことが、一日の始まりとしてカラダにも心にもとても大事な事になります。
▼セロトニンに関する記事はこちらをどうぞ。
もしかしたら子供が五月病かもしれないと思ったら…。
子供が五月病になった時には、無理に励ますのが逆効果になることもあるようです。本人が話すことをしっかり聞いてあげることがまず大事ですね。そこから、時間をかけてゆっくり見守ってあげられる親の心の余裕も必要なのでしょう。
「なんでそんなことで!?なんて絶対言わないように思わないようにしましょう。大人も子供も、感じ方や考え方は人それぞれ違いますよね。
心のケアは時間がかかる場合もあるし、ちょっとしたキッカケで良くなることもある様です。親は本人に合った対応を心がけることが必要だということを、しっかり認識しておきましょう。
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