子どもの恋愛いつから許しますか?小学生にとって付き合うの意味とは
ある日突然、子どもから彼氏や彼女の存在を明かされたらどうしますか?うちの子はまだ小さいから…といって安心していませんか。
なんと今や小学生高学年の4人に1人が付き合った経験を持つ時代です。果たして子どもと一緒に素直に喜べるでしょうか。親ならば、ついその先のことも頭をよぎってしまう…。
既に子どもに恋人がいる人もそうでない人も、親として最低限子どもに伝えておくべきことを考えてみましょう。
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今どきの小学生の恋愛事情
先日NHKで放送された特集によると、小学校高学年の4分の1の生徒が付き合った経験があると答えたそうです。中学生になると40人いるクラスの中で、付き合っていない子はなんと2人だけだとか…。おそらくこの結果に驚き、戸惑ってしまうパパやママがほとんどではないでしょうか。
では、小学生が付き合うって一体何をしているの?付き合うその先はあるの?など、親として知っておきたいことを探ってみました。
子どもにとって付き合うの定義とは?
Twitterで見る小学生の恋愛事情
電車ん中で小学生A「両思いだけじゃ幸せになれるかってゆったらそ うじゃないのよ」小学生B「そうだよね…まゆこ色々あったもんね…」え?Σ(・ω・ノ)ノ小学生の恋愛の間に何がおきたんだよ
— orhtw34t (@orhtw34t) February 26, 2017
背景にある問題点
付き合うことの流行化
ここまでは、微笑ましい…と思えるのですが、注意したいのは付き合うことが流行化しつつあるという現状です。これだけ小学生の間で付き合うことが一般化してしまうと、周りが付き合っているから仲間外れにされないように自分も…とか、席が隣だったから…などと自分が大して好きでもないのに付き合うといった現象が起こりがちです。
このようにして、付き合うことへのハードルが下がりすぎてしまうケースがあることに、危機感を感じます。
性に関する情報の流通
付き合うことが低年齢化している原因として考えられるのは、ネットの普及が大きな要因でしょう。小学生高学年ともなれば、スマホやパソコンを手にする機会も多くなり、そこから得られる恋愛のノウハウは昔とは比べものになりません。
またネット以外でも漫画やドラマなどにおいて、キスシーンや裸のシーンなど過激な描写が目立ち、子ども達が男女関係に憧れ、男女交際とは性的な関係になることと知らず知らずのうちに刷り込まれてしまっています。さらに主人公の年齢も低くなってきており、小学校や中学校を舞台にしたものがここ最近増え、主人公を自分と重ねて見てしまい、影響を受けていることも要因だと言えるでしょう。
また、小学館の学習雑誌「小学生四年生」などに連載されている少女漫画「ないしょのつぼみ」。こちらは性教育をテーマとしたものですが、その内容は小学生が読む内容とは思えないほど、性について赤裸々に描かれています。
子どもに正確な性に関する知識を伝えることは大切ですが、漫画のみを子どもに与え、その先を子ども任せにしてしまっていないでしょうか。こういった漫画を使用して、親と子どもが性について話し合うための題材にするのは賛成ですが、性に関する興味を掻き立てるだけで終わってしまっている現状には危機感を覚えます。
恋愛の展開の早さ
最近ではスマホを持っている小学生も珍しくありません。このような通信機器の進化が恋愛の展開の早さを助長していると言えます。
昔は好きな人に好きだと伝えるだけでも、どこで?いつ?どうやって?などと迷いながら時間がかかったものです。しかしスマホなどのメールやLINEを使えば、簡単に個々に連絡が取れてしまうため、付き合いに発展しやすくなっていると言えます。「そんなに好きじゃなかったけど、LINEの会話の中の流れで付き合うことになったの…。」と言ったケースも少なからずあるようです。
付き合って何をするの?
親として気がかりなのが、付き合うって一体何をしているのか?ということですよね。こちらに関しては地域性によっても様々ですが、一般的には以下の通りです。
・登下校を共にする。
・教室で2人きりになる。
・お互いの家に遊びに行く。
・近所でデートをする。
・グループで遊びに行く。
など。
また、少数ですが中には手をつないだり、キスをしたり、それ以上のことを行っている子がいる事実も、子を持つ親として知っておかねばなりません。
親として子どもにすべきこと
1.まずは見守ろう
付き合うこと自体、ハードルが下がってきてしまっているとは言え、子どもながらに本気で好きになり、真剣に付き合っているケースもあるでしょう。本気であるがゆえに、親には恥ずかしくて言えないという気持ちも子どもの中にあるかも知れません。
そんな中、親に付き合いを知られてしまった途端、根ほり葉ほり聞かれたら、それ以上子どもは口を閉ざしてしまう可能性もあります。子どもの様子に気づき、彼氏や彼女の存在に気付いても、できれば子どもの方から話をしてくれるのを待つことが理想的だと言えます。
2.否定的な言葉を使わない
子どもが交際について話してくれた時、気をつけたいのは、子どもの交際を頭ごなしに否定してしまうこと。いくら交際を反対しても、子どもが親に隠れてコソコソ付き合うような状況を作ってしまい逆効果となります。嘘をつかれるくらいであれば、とりあえずは一緒に喜んであげる方が得策でしょう。
また、相手のことを悪く言うのも厳禁です。人は自分の好きな人や物を否定されると、自分の気持ちを理解してもらえないと思い、心を閉ざしがちです。
いくら相手が気に入らなくても、自分の子どもが好きになった相手です。できる限り良い面を探す努力をしましょう。
大前提として、誰かを好きになるという気持ちは決して悪い事ではありません。人を好きになるのに年齢は関係ないのです。まずは子どもの気持ちを受け入れてから、親としての思いを伝えていきたいですね。
3.ルールを決める
今の子どもは、「結婚していなくても、学生であっても性行為を行って良い」という情報の中で成長している子がほとんどです。もちろん性行為を行うことによって深まる愛も否定できないため、結婚するまで絶対にダメだとは言い切れません。
しかし性行為を行うことによって生まれてくる命があること。その命に対しての責任が持てるようになるまでは、性行為は行ってはいけないということを、親がしっかりと伝えなければなりません。
大切な早くからの親子のコミュニケーション
小学生のうちから恋愛なんて、まだ早い!と言う親御さんも多いでしょう。しかし中学生や高校生になってしまうと、次第に親離れし始め、いざ恋愛の話をしたくても恥ずかしくて親子間でできない…という可能性も出てきます。
逆に小学生のうちから子どもの恋愛相談にのり、親子間でオープンに恋の話ができる関係を築いておけば、その後も相談しやすい関係が継続できるのではないでしょうか。親としては聞きたくない情報も入ってくるかも知れませんが、子どもが相談しやすいよう、常に子どもに寄り添った立場でいたいものですね。
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