実話を元にしたおすすめ洋画!問題提起作品とも言える映画6選
世の中には、たくさんの名作映画があります。ラブストーリーやホラー映画、コメディもあればSF・アクションも。筆者の趣味は映画鑑賞ですが、映画館に通うのは金銭的にも時間的にも負担が大きいのが事実。
なので、レンタルビデオ屋さんにほぼ毎週通い、空いた時間を使って鑑賞しています。おすすめの映画は数えきれないほどありますが、今回は「実話を元にしたおすすめ洋画」をご紹介します。問題提起作品とも言える映画を5つピックアップしましたので、是非皆さん観て下さいね!
Contents
ノンフィクション映画の定義とは?
そもそもノンフィクション映画って本当に実話なの?という疑問が思い浮かびませんか?ノンフィクション映画を鑑賞したあとは「こんな話本当にあっていいの?」という想いから、この疑問は深まるばかりです。
ノンフィクション映画とは、実話を元にして作られた映画なんですが、中には実話の中に少々ストーリーを付け加えていたり、変えられているものもあります。これは映画製作上、物語を完成させる上で致し方ない事だと筆者は考えています。
ですが、基本は実話がベースなので大きな内容のズレはないですね。その点を踏まえながら、この記事で紹介する映画をご覧になって下さい。
社会問題に触れたノンフィクション映画
まずは社会問題を背景に繰り広げられるノンフィクション映画をご紹介しますね。どちらも胸を打ちひしがれてしまう映画ですが、この問題があった事実を知るべきだと強く感じる作品です。
チェンジ・リング(2008年公開)
シングルマザーのクリスティン・コリンズの息子がある日突然行方不明になる。警察に届け出を出すも、その後約五ヶ月もの間、息子に関する有力な情報は得られなかった。この頃、ロサンゼルス市警は汚職にまみれており、自分達の名誉挽回の為にクリスティン・コリンズへ全く別の男の子を押し付けた。
自分の子ではない!と主張するクリスティン・コリンズに対し、警察は彼女を精神錯乱だと言い放ち、精神病棟へ隔離。そこから警察と闘う一人の強い母親。全く別の事件では、一人の少年が逮捕された事をきっかけに、恐ろしい事件が明らかとなっていく。クリスティン・コリンズは息子と再会することが出来るのか…?
この映画は、筆者の中で一番印象に残っているノンフィクション映画です。映画を見て頂ければわかりますが、あってはならない警察の陰謀、そして子供たちを襲った残虐な事件…。信じられない事がすべて本当に起こった凄まじい内容だというところ。
子を持つ親にとっては目を瞑りたくなる内容ばかりなので、少々覚悟して鑑賞することをおすすめします。ゴードン・ノースコット事件を映画化したものなので、ネタバレしても良いという方は事件の概要を調べてみて下さい。筆者はまず映画を見て感じて欲しいものがあるので、あえてここにはリンクを貼らないでおきます。
最愛の子(2016年公開)
中国で起こった子供の誘拐。誘拐された幼い子は、ある夫婦(育てたのは母親のみの描写)の元で暮らすことになった。誘拐された時点で、その子がまだ幼かったために、本当に自分の母として認識していた。またその育ての母も自分に子供が授かることができない体という事もあったので、たくさんの愛情を込めて育てていた。
一方、自分の子を失った夫婦は諦めずに子供を探し続ける。中国での誘拐事件は多発しており、それと立ち向かう団体に所属し、活動していく中である日、自分の子をみつけることが出来た。
しかし、その子は本当の両親を覚えていない。育ての母から離れる事を断固として拒否。母親として育ててきた彼女も、誘拐によって我が家にその子が来たのを知らなかった。愛する我が子を一生懸命に取り返そうとする。
どちらも子を想う親として必死にもがいていくストーリー。最愛の子を争う二組の「親」がどうなっていくのか…。
こちらの作品は洋画というか、アジア映画ですね。でもこれは問題視しなければならない中国の情勢であると筆者は考えるので、紹介させて頂きました。この作品では、中国で起こっている様々な問題を喚起しています。子供を誘拐・売買をされている現実、一人っ子政策による法のあり方や、貧困問題。
実際にこの映画のように、もがき苦しんでいる人がたくさんいることを軽視してはなりません。こちらの映画は社会問題を背景にした実話作品なので、是非観て頂きたい映画です。そして子を想う親の愛は、決して揺らぐことがない事を教えてくれますよ。
命のありがたみを教えてくれる映画
ここからは今ある命は当たり前ではない!事を教えてくれる映画をご紹介します。人の命は自分が思っているより儚いものなんだ…。だからこそ、自分の体、命、そして人生も大切に生きて行かなきゃいけない事を教えてくれた作品をご紹介します!
エベレスト(2015年公開)
多くの登山隊がエベレストという「地球で一番天国に近い場所」の登頂を目指す物語。エベレストに挑戦する登山隊はみんなベテランだった。なんとか他のチーム(登山隊)と協力しながら、第4キャンプまでたどり着く。
順調だった登頂も、次第に体の限界を感じ始めた登山者が次々に休み始めた。それによって、スケジュールを大幅に遅れて下山し始める。
そこから人間が生きていくのが難しいと言われているデス・ゾーン(死の領域)で、たくさんの登山者たちが散り散りになり…。果たしてみんな無事に山を下りる事が出来るのか。
筆者はこの映画を実話と知らずに拝見しました。最後のエンドロールで「うそ!?実話だったの?」という衝撃から、続けて2度ほど見直しました。とにかく映像がリアルで、TV画面を通しても恐怖を感じましたし、思った以上に緊迫感を感じられましたね。
これは1996年に実際に起こった、エベレスト大量遭難事件を元にした映画です。撮影自体も保険が効くギリギリのところまで体を張っていたそうです。自然は美しくもあり、恐ろしくもある…という事を教えてくれた作品ですね。今生きていることに対する強い感謝の気持ちも湧いてきますよ。
戦争系
現代という日本を生きる中で、戦争というものは歴史上のものでしかないと思います。しかし、目を逸らしてはいけない戦争事情についての実話も是非ご覧ください。
アメリカン・スナイパー(2015年公開)
アメリカ同時多発テロをきっかけにイラク戦争が幕をあけた。主人公の男性は2003年~2009年の除隊まで四度に渡り、イラク遠征を経験する。彼は腕利きの狙撃手として活躍し、敵となったアルカイダ系武装集団を160人射殺。相手が少年兵であっても、国の為、仲間のために銃を放った。
自国に愛する妻子を持つ主人公の男性は、自分のやっている事に矛盾を感じるようになる。戦争で失ったのは命だけなのか。戦争がもたらす本当の死とは…?
この作品は、戦争によって奪われていく命。そして、戦争に駆り出された人たちの壮絶なその後の人生を描いた映画です。戦争というものは、ただ命と国をかけた戦いでは無いという事を教えてくれたノンフィクション映画ですね。
この作品の中では、PTSD(心的外傷後ストレス障害)という病気が描かれていますので、映画をご覧になる前にPTSDの事を少し予習しておくと良いかもしれません。色々と映画について説明したい気持ちでいっぱいですが、ネタバレになってしまいそうなので辞めておきます。
心温まる名作
ここまでは少し悲しい実話ばかり紹介していましたね。でも大丈夫です!最後は心温まる名作映画をご紹介します。
最強のふたり(2012年公開)
パリに住んでいるお金持ちの男性フィリップ。フィリップは事故によって首から下の感覚がなく、動くことも出来ません。そこで住み込みで働いてくれる介護人を探し、数人の面接を受ける。その中には、1人の黒人青年が居た。
彼は職になど就く気はなく、介護の資格も経験もなし。失業保険を貰うためだけに面接にきたのだった。面接ではフィリップに同情することなく言いたい放題。それが逆にフィリップの心を動かした。彼は不本意にも介護人として採用となり、住み込みで働くようになる。
趣味も育ちも体も違う彼らは次第に強い絆で結ばれていくのだが、ある日別れの時が来た。本音でぶつかり合った友情の行先は…?
この映画を見た時は、まずハラハラしましたね。介護経験が無い人が介護をする…。見てて「大丈夫!?」と思うぐらい雑なんですよ。そこが面白かったりするのですが、体が不自由だからと言って遠慮しない黒人青年の姿が「自分はこんな風に接することが出来るのかな?」と感心してしまいましたね。
普通では絶対交わることがない二人の男性。その友情が微笑ましいのではなく、羨ましいとすら思えます。これは最後の締めくくりも気持ちいいので、泣いて、笑って、感動したい方におすすめの作品です。
幸せのちから(2006年公開)
ウィル・スミス初の親子共演で話題になった作品。ウィル・スミス演じるクリスは、妻と息子の3人暮らし。クリスは医療機器を売る販売員で、この時たくさんの高価な医療機器を仕入れ、それを売り家計の安泰と幸せを得るはずだった。
しかし、その医療機器は全然売れない日々。妻も毎日、昼夜構わず働き家計を支えてきたが、ついに家賃も払えなくなる。妻は家を出て行き、クリスは息子と二人で暮らすことに。その頃ある会社の前で自分とは180度違う生活を送っているであろう人物(要するにお金持ち)を見かけ、自分もこの人のようになりたい!と転職に踏み切る。
だが、その道が険しいだけではなく、日々の生活費も無いのでその日1日を息子と暮らすのもやっとのこと。クリスの人生はあまりにも多くの不幸がが続いたが、ある日それが報われることとなる。
頑張っても頑張っても、報われない日々。なのに、主人公のクリスは決して諦めずに愛する息子と何度でも這い上がる。お金もない、住む家もない、今日食べらるかわからない。もしそんな環境に自分がなったらクリスのように諦めずに生きて行けるだろうか…と考えさせられました。
終始涙が止まらない映画ですが、最後は良い意味で涙がどっと溢れました。仕事で行き詰っていたり、自分はついてない!と嘆いている人には今すぐ見て欲しい映画です。「幸せとは何か」を教えてくれますよ。
実話映画を観て感じたものを大切にして下さい!
どんな映画も、観た時に感じるものがありますよね。悲しい気持ちになったり、怒りがこみ上げてきたり、心が温かくなったり…。その映画が実話だったら、もっと深く感じるものがあるはずです。また同じ映画でも自分の環境が変われば感じるものが変わるので筆者は何度も同じ映画を見るようにしていますね。
人間は大人になるにつれ、感じたままの喜怒哀楽を表に出すことは少なくなります。意外とそれがストレスになっている事もあるので、心の浄化も兼ねて実話を元にした映画を観てみませんか?そして、観て感じたモノを大切にして下さい。
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