「雑談は苦手」を克服する方法!職場やママ友付き合いが苦痛なあなたへ
職場の通勤電車の中で上司とバッタリ!顔見知りのママ友と病院の待合室で遭遇!挨拶だけはしたものの、その後の会話が続かない!沈黙は気まずいけど、何を話せばいいのかわからない…など、最近は雑談に苦手意識がある人が増えているようです。
「初対面の人と何を話してよいのかわからない」というのは誰にでもあることですが、「上司や同僚など仕事上の会話は普通にできるのに雑談はできない」とか、「ママ友との会話が苦痛」というように、顔見知りとの雑談が苦手という人も案外多いようなのです。
たかが雑談、されど雑談。雑談は、相手との距離を縮め人間関係を豊かにするための、いわば大人のマナーです。雑談力を身につけ、苦手を克服してみませんか?
知り合いとの会話に困るときって確かにありますよね。街で見かけても、話しかけるのが億劫になって気づかないフリをしてしまったり、エレベータで上司と乗り合わせたときに、気まずい沈黙が流れたり…。おしゃべりが上手な人って羨ましいな~と思います。
Contents
雑談ができないのはナゼ?
雑談とは、さまざまな内容のことを気楽に話すこと。また、その話。とりとめのない話。(大辞林)のことで、特に決まったテーマや目的もなく会話を楽しめばいいだけで、難しい決まり事などはありません。なのになぜ「苦手」と感じてしまうのでしょうか?
忙しいわけじゃない仕事。となると雑談も増える。そうすると苦手な昼の職場の人たちが話しかけてくる。仲のよいパートさん達ならよいが苦手な社員さん達。暇すぎると逃げ場がなくてつらくなる(=o=;)
— まふまふ☆ぴょん吉 (@pyonkichi32) 2017年5月16日
雑談苦手やなぁ…。目的のない話をなぜ皆で出来るんだろ…?(´゚д゚)
— うちこし (@uthikoshi) 2017年5月15日
雑談が苦手という人からは
- 二人だと何を話してよいのかわからないし、三人になると会話に入れない。
- 話しかけられても、気の利いた返しができないし、うまく会話を広げられない。
- 何か話をすると「なんであんなことを言ってしまったんだろう」と、後で後悔することが多い。
- 気を使いながら会話に参加するぐらいなら、一人でいたほうがマシ。
というような声が聞かれます。これらの根底にあるのは、「口下手だから」というコミュニケーションに対する苦手意識や、「ヘンな人と思われたくない」という過剰な自意識です。
雑談の3大ルールとは?
会話がはずむ雑談力―――10秒でコミュニケーション力が上がる
TVでもお馴染みの教育学者斎藤孝先生は、著書「会話がはずむ雑談力」の中で、
中身がないことに意味がある
一般的に「女子はおしゃべり好きだ」と言われていますよね。筆者も友人2人と「ランチしよう」と、11時に待ち合わせをして、ランチの後も場所を変えてしゃべり続け、結局夜の10時過ぎまで話込んだことがあります。(なんと11時間!)
夫からは「くだらない話をよくもまぁ続けられたね」と呆れられましたが、こんな風に気心の知れた相手となら、話が尽きることなくいつまででも会話ができるという人は多いのではないでしょうか?
ところが、相手が変わり共通の話題がなくなると、とたんに寡黙になってしまいます。これは、「ちゃんとした話をしなければ」という気負いがあるからなんですね。「天気の話でも、季節の話でも中身はなんでもいいんだ」と思えば、話題はムリなく見つかるはずです。
雑談が嫌い・苦手という人の中には、「中身のない会話をするなんて時間のムダ」と考えている人もいるでしょう。でも、ちょっと考えてみてください。普段の生活の中では「報告・連絡・相談」といった、いわゆるちゃんとした用件のある会話より、意味のない会話をしている場面のほうが多くないですか?
もしも用件のない会話を一切しなかったら、相手の人となりを知ることは非常に難しくなりますね。これでは新しい友人を得ることはできないでしょうし、仕事上でも信頼を得ることが難しくなってきます。雑談や世間話のような意味のない会話があって初めて、人は打ち解け、お互いのことを理解し合えるようになるのです。
雑談や世間話は、相手と時間を共有しその場を和やかにするためのもの。難しい話や意味のある会話は必要ありません。
結論はいらない、オチをつけないのがよい雑談
男性からは、「女子同士の会話は話の主旨がわからない」なんて、よく言われますよね。
「新しくできたカフェ行った?」
「行ったよ~!すごいおしゃれでいい雰囲気だった。あそこってドラマの●●のロケで使われてたよね」
「あ~●●!観てる観てる!主役の▲▲って超かっこよくない?」
「え~そうお~?アタシは××のほうが好き♡なんかちょっと影がある感じで…」
「××ってさぁ、同期の〇〇君にちょっと似てない?」
……
という感じで、カフェの話をしていたかと思えばドラマの話、俳優の話から同期の男子の話…というように話題がコロコロと変わります。話し方の講師が聞いたら「人の話の腰を折ってはいけません」なんて、怒られそうですよね。このように女子が会話に結論をつけずに、話をコロコロと変えていくのは、オチをつけないほうが会話が長く続くということが本能的に分かっているからかもしれません。
これに対して論理思考が強い男性は、結論のない話にイライラしてしまうようです。「で、結論は何?」「つまり、こういうことでしょ」と話のオチをつけたがります。だから会話が発展しないのです。
「今日も暑いね~」という問いかけに「夏は暑いのが当たり前」なんてオチを答えたら、そこで会話は強制終了してしまいますよね。雑談は相手と時間を共有することが目的なのですから、結論を急ぐ必要はありません。ましてや、「今日は昨日に比べて最高気温は3度も低いんだから、昨日よりは涼しいはずだ」なんて、相手を打ち負かすようなことを言ってしまったら、場を和ませるどころか場を凍らせてしまうことになるでしょう。
雑談はそもそも中身のない話なのですから、そこに正解や結論は必要ありません。オチをつけないのがよい雑談なんですね。
サクッと切り上げるのが雑談の達人
「オチをつけないのがよい雑談」ではありますが、いつまでもダラダラと長引いてしまう雑談も困りますよね。特にビジネスシーンでは、雑談ばかりで本題に入れないまま次の予定時間になってしまったなんてことになると大変です。
雑談が苦手な人の中には、「終わらせるタイミングがつかめない」という人もいますが、雑談は適当なところでサクッと終わらせるのがポイントです。終わらせ方は簡単です。
ビジネスの面談中なら「さて世間話はこれぐらいにして、そろそろ本題に…」と切り出せばいいですし、プライベートなら「それでは」「じゃあまた!」と言えばいいだけです。深刻な悩み相談の真っ最中というなら話は別ですが、中身のない雑談であれば、終わるタイミングはいつでもOKです。むしろサクッと切り上げるのが大人のたしなみでしょう。
雑談力を高める3つのコツ
雑談のルールを知れば、特別なテクニックなど必要ないということがわかりますよね。でも、初対面の人や距離のある人との雑談はまだちょっと不安…という人のために、雑談力を高める3つのコツを伝授しましょう。
挨拶+アルファの小ネタが印象アップの秘訣
挨拶は「心を開いて相手に近づく」という意味があり、会話のきっかけは挨拶から始まるものです。仲の良い友人であれば、挨拶のあと自然と会話がスタートしますが、それほど親しくない相手の場合、挨拶はしたもののその後の会話が続かず、気まずい沈黙が流れてしまう…というシチュエーションに陥ることがありますよね。
そんな気まずさは、挨拶の後一言言葉をプラスすることで解消できます。
あなた「おはようございます。今日はまた特別に寒いですね~。」(挨拶+天気の話)
相手「本当に寒いですね~。夜は雪になるみたいですよ。」(+αの情報)
あなた「天気予報で言っていましたね。今日は残業しないで帰らないと。」(会話を広げる)
相手「月末だから…帰れるかな。」(+αの情報)
あなた「あ~そうか、〇〇さんの部署は月末忙しいんですよね。早く帰れるよう頑張ってくださいね!じゃあまた。」
「おはようございます」の挨拶だけだと、相手も「おはよう」を返して会話終了になってしまいますが、お互いが+アルファの小ネタをつけるだけで、こんなに会話が広がります。単なる顔見知りレベルだった人でも、ちょっとした雑談をすることで距離が縮まり、感じの良い人という印象を持ってもらえるはずです。
+アルファの小ネタは、天気や季節の話、相手の持ち物を褒めるなど、そのとき目についたもので構いません。挨拶に言葉を添えることを意識してみましょう。
相槌と質問で聞き上手になる
「雑談力を高める」などと言うと、自分が上手に話すことばかり考えてしまいがちですが、相手に気持ちよくしゃべらせるというのも大切なポイントです。そのためには相槌や質問をうまく活用してみましょう。
相槌は、「あなたの話をちゃんと聞いていますよ」というサインです。「うん」「そうなんだ」という受け止める言葉があるだけで、相手は話がしやすくなり、「それでどうしたの?」「いつ行ったの?」など、質問をすることで会話はさらに発展します。
例えば、上の例のように挨拶の後の会話が続かないときには、質問をしてみましょう。
あなた「おはようございます。今日は特別に寒いですね」(挨拶+α)
相手「そうですね」
あなた「夜、雪が降るらしいですよ。天気予報観ましたか?」(質問)
相手「朝バタバタしててTV観てなかったんですよ…東京も雪なんですか?」(回答+質問)
あなた「ええ、今夜関東は雪になるって言っていましたよ。早く帰りましょうね。じゃあまた」(回答+α)
朝の短い雑談なら、この程度の会話で十分ですよね。
では、職場のランチタイムやママ会など、もう少し長い雑談タイムの場合はどうでしょう。よく聞くのが、会話に参加できなくて大勢の中で孤立してしまったとか、自分以外の二人しかわからない内容で盛り上がっているので、会話に参加できなかったという話です。
大勢の人が話しているからと言って「自分も何か言わなきゃ」と焦る必要はありません。「そうなんだ!」「すごいね~」など、話している人の顔を見て相槌をきちんと打っていれば、あなたの相槌にリアクションしてくれる人もいるはずです。それだけでも会話に参加していることになりますよね。
相槌の種類やレパートリーの増やし方については、こちらの記事に詳しく書いていますので、ぜひ参考にしてください。⇒「モテ女の相槌は「さしすせそ」♡聞き上手の相槌レパートリーとは」
また、自分の知らない話をされると「わからない⇒つまらない」と感じてしまい、その気持ちが顔に出てしまったり、ついスマホいじりに熱中してしまったりするものですが、相手とよい関係を築きたいのなら、それはNGです。
コミュニケーションの基本は相手に興味を持つことです。自分が知らない話なら「何それ?私知らなーい。教えて」と、質問すればいいのです。「聞いちゃいけない話なんじゃないかな?」と遠慮する人もいますが、あなたの前で話している時点で、秘密の話ではないということですよね。遠慮なく質問してみましょう!
会話を発展させる連想力
会話を発展させるために質問しなきゃ~と思うと、ついこんな失敗をしがち。
あなた「普段、何しているんですか?」
相手「普段って?休みの日ですか?」
あなた「そう、休みの日」
相手「特に何も…しいていえば昼寝かな」
あなた「趣味は何ですか?」
相手「趣味ですか?別に…」
あなた「映画は好きですか?」
相手「好きってほどじゃないですけど…」
こんな風に一問一答の質問形式を繰り返しているだけでは、相手は自分のことを詮索されているようで、居心地の悪さを感じてしまいます。
質問をしたら、その答えから会話を広げてみましょう。そうすれば自然な会話の流れができて、相手も違和感なく答えることができるはずです。
あなた「休みの日はいつも何をしているんですか?」
相手「特に何も…しいて言えば昼寝かな」
あなた「昼寝ですか?お疲れなのかな?仕事忙しいんですか?」
相手「そうなんです。最近残業も多くて…」
あなた「残業かぁ…大変ですね。ストレス溜まりませんか?昼寝もいいけど、たまには外に出てストレス発散しないと!」
相手「ですよね~。暇なときには映画を観に行ったり、コンサートに行ったりしてたんですけどね。」
あなた「映画、好きなんですか?私も好きです。最近観た映画って何ですか?」
……
というように相手の答えの中からキーワードを拾って会話をつなげていけば、いつか自分との共通項も見つかります。そうすれば雑談が楽しくなってきますよね!
雑談の3大ルールで紹介した女子の会話のように、話を広げていくコツは連想力です。KWを拾いあげて、そこから連想されるものを繋げていくだけで、会話は無限に広がっていきます。
では、簡単な連想ゲームをやってみましょう。
みかん⇒オレンジ⇒夕焼け⇒海⇒海水浴⇒日焼け⇒美白⇒化粧品
というように、「みかん」からスタートしても次々と新しいワードが浮かんできますよね。
これを会話に応用してみましょう。例えば、先ほどの「映画」というキーワードを使った場合、
映画⇒最近観た映画⇒主演俳優の話題⇒芸能人恋愛ネタ
というように話を繋いでいったり、最初のきっかけも、「おススメ映画は?」「邦画と洋画、どっちが好き?」「4DX 、もう体験した?」など、色々考えられますよね!
沈黙は怖くない!雑談は気楽なもの
「会話が途切れたときの沈黙が怖い・気まずい」
そんな思いで必死になってネタを探したり、無意味な質問を繰り返したりしてしまうことってありますよね。その必死さが相手にも伝わって、ますます気まずくなってしまったり、焦って言わなくていいことまで言ってしまって後悔したり…。そんなことを繰り返しているうちに雑談が嫌いになってしまう人は案外多いものです。
でも、相手が家族でも、親友でも、恋人でも、沈黙する時間は必ずあるはずです。「相手と共通の話題がないから」「自分がうまくしゃべれなかったから」というのが沈黙の理由ではありません。
沈黙になってしまったときは、閑話休題。話題を変えるタイミングやちょっとした休憩時間だと思って、焦らず一息つきましょう。あなたがリラックスした状態でいれば、相手も気まずいと感じることはないでしょう。
気負わず気楽に雑談が楽しめるようになれば、人間関係は今よりもっと豊かになりますよ♪
雑談のネタが思いつかない!という人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
⇒「雑談でスベらない鉄板ネタはコレ!会話の糸口に使える小ネタのまとめ」
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