泣ける映画で涙活!邦画でできるデトックス&リフレッシュ
イライラした時、モヤモヤした時、ムシャクシャした時、そんな「あー、私ストレスたまってるわー」と想う瞬間ってありませんか?筆者は実は定期的にあります。だから、いろんなストレス解消法を試して自分にあった方法を模索したりしています。運動やショッピング、友達とのおしゃべり、いろいろありますが、その中でも「涙活」は思っていた以上に効果のあったストレス解消法でした。そこで、涙活ってな〜に?から涙活におすすめの映画(邦画)をみなさんにご紹介したいと思います。一度観た人もまだ観ていない人も、何度も繰り返してみれる良作ばかりです。観終わった後のすっきり感をぜひ体験してください。
Contents
最近、涙を流していますか?
「みなさんは最近、泣きましたか?」こんなこと突然聞くと、変かもしれませんが、敢えてみなさんに質問したいと思います。
というのも、2013年頃に、泣けるドラマや映画等を観て「泣く」ことがストレス解消にいいとして、能動的に泣く「涙活」が世間で話題になりました。そしてその涙活を推進する動きは今でも続いていて、涙活をテーマにしたり、コラボした動画や映画、旅までいろいろあります。今回は、そんな涙活の効果と、涙活にぴったりな邦画を紹介したいと思います。
涙活の効果
涙活とは、1ヶ月に2〜3分だけでも能動的に涙を流すことでストレス解消などの心のデトックスを図る活動のことで、離婚式プランナーの寺井広樹氏が提唱している活動です。
涙を流すことで、脳が副交感神経に切り替わります。ストレスや緊張状態を保持する交感神経から副交感神経への切り替えは、心や体をリラックス状態にしてくれます。だから過度のストレス状態から抜け出すことで、安眠効果が得られたり、すっきりとした気持ちで日々を過ごすことができます。
「涙――人はなぜ泣くのか」(石井清子訳 日本教文社1990年刊)の著者であり、涙の研究で有名なアメリカのウィリアム・H・フレイ博士によると、涙には3種類あります。
(1)基礎分泌による涙(2)刺激による涙(3)感情による涙
「基本分泌による涙」とは、ドライアイを防ぐために分泌されている涙のことで、「刺激による涙」はタマネギの刺激や目にゴミが入ったときに出る涙、そして「感情による涙」は悲しいときや嬉しいときに流す涙です。同じ涙でも、人がストレスを発散するためにはこの「感情による涙」を流さなければ意味がないのだそうです。
涙活には映画がおすすめ
涙活に必要なのは、悲しみや喜び、悔しさや怒りといった感情からくる涙でないといけないということは先程もお話しましたが、実際、自身の出来事で、涙が出るほどの喜怒哀楽が定期的にあるとなると、多分相当疲れてしまいますよね。
映画は、スクリーンの中の登場人物に感情移入することで、登場人物がもつ喜怒哀楽の感情を、まるで自分のことのように感じて、怒ったり笑ったり、涙を流したりすることができます。TVのドラマでも同じように感情移入はできますが、連続性のあるドラマより、その場で完了する映画の方が心のデトックスには向いていると言えます。
涙活におすすめの映画
歩いても歩いても(2008年公開)
国内外で広く人気の是枝作品の1つです。映画にありがちな話の抑揚はないけれど、まるでお隣さんの家族風景をそっと眺めている感じです。ただ、それがとてもリアリティがあって、少しだけ自分に置き換えることができたり、リアリティのある話の中には時折、ゾッとする会話もあって一瞬ホラーかと思えたりもするところも見所のひとつです。
奇跡(2011年公開)
こちらも是枝作品の代表作です。子供達が家出をして、兄の方が離れ離れになった弟に会いに行くと言うお話なんですが、これ見よがしな感動ドラマや演出はないけれど、子供達の成長はしっかりと感じられる着地になっているところが素晴らしいところです。
はじまりのみち(2013年公開)
主役の加瀬亮さん、田中裕子さん、ユースケ・サンタマリアさんらの実力派俳優陣のさすが!とも言える演技で、単調なシーンもなぜか引き込まれてみてしまう。原恵一監督の、映画中の繊細な表現で、いろんな世代が楽しめる映画になっています。そして主人公のモデルになっている木下惠介という人物は、原恵一監督も心酔する監督さんで、映画を通して、木下作品についてのすばらしさを知るきっかけになります。
この世界の片隅で(2016年公開)
画像元:「この世界の片隅に」公式サイト
制作の途中でクラウドファンディングにより資金を募り、短い期間で4千万円近くの資金が集まったことでも話題になりました。このことからも期待の高さが伺えますよね。戦争の真っ只中の話なので、やっぱり凄惨なシーンがあったり、大切な人が亡くなる悲しさはあるのですが、主人公のすずが健気に明るくいきていく様は、今を生きる私たちにも必要なことかもしれません。
手紙(2006年公開)
東野圭吾作品の強盗殺人犯を兄にもつ男性の話です。演技派と呼ばれる山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカの三人の演技にまたたく間に引き込まれてしまいます。親、兄弟、恋人、友達、それぞれの愛が感じられて、穏やかだけど、胸の奥からぐっとくる複雑な心境で、涙が自然と出てきてしまいます。
百円の恋(2014年公開)
主演が演技力抜群の安藤サクラとあって、映画としてもとても見応えのある作品です。内容は、ぐうたら女子がボクシングに出会い…というお話。はじめの登場人物たちのクズっぷりがクライマックスの場面をさらに盛り上げてくれます。
サブタイトルにもある「呆れるほどに痛かった」という通り、とにかく「痛い」映画なので、痛みに弱い方は避けたほうがいいかもしれません。でも、さっぱりと涙活できる超おすすめの作品です。
いっぱい泣いたらまた明日からがんばろう
涙活の実証をするために、映画を観てみましたが、思った以上に涙効果が高く、正直びっくりしました。通常、映画を観るときには、作品を楽しむことがメインで、それ以上のことを考えずにいます。けれど、今回のようにデトックスやリフレッシュのために映画をみると、劇中の楽しみ+観終わった後のすっきり感に気づくことができます。
抱えていたモヤモヤやストレスが、映画でいっぱい泣いて、その後ぐっすり寝ると、それだけで「またがんばろう!」という気持ちが湧いて来ると思います。もしあなたが今、大きなストレスを感じているなら、ぜひ映画で涙活を試してみてはいかがですか。
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