献血に行くメリットとデメリット!美容や健康に良いって本当?
皆さん、献血に行ったことありますか?いつも献血に行っている人、献血にまだ行ったことが無い人、献血が出来ないと言われた人…それぞれいることでしょう。
友達から「献血行こうよ!}って言われて、あなたなら行きますか?献血に言ったことが無い人だと、献血して何になるのか、デメリットは無いのか気になると思います。
今まで献血に行っていた人、なんとなく行っていませんでしたか?今回はそんな献血のメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。
献血って何のために行われているの?
献血というのは、日本赤十字社が協力を求めているもので、病気やケガなどで輸血を必要としている人のために、血液を提供するというものです。
1日あたり約13,000人の血液が必要
日本では、1日で約3,000人もの人が輸血を必要としているそうです。輸血に使う血液というのは、人工的に作ることも出来ないし、長期的に保存することもできません。
また、人によっては輸血を大量に必要とすることもあります。このようなことから、1日あたり約13,000人の人に献血をしてもらわないといけないそうです。
献血が出来ない条件
献血が出来るのは、16~69歳までで体重の基準を満たしており、健康な男女です。献血が出来ない人の条件は以下の通りです。
- 献血できる体重を満たしていない人
- 献血できる年齢でない人
- 当日体調が悪い人
- 睡眠不足の人
- 過度にお腹がすいている人
- ビタミン剤およびごく一般的な胃腸薬以外の薬を飲んでいる人
- 当日の熱が平熱よりも1度以上高い人
- 出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)を受けた人
- 一定期間内に予防接種を受けた人
- 6か月以内にピアスを開けた人
- 6か月以内に刺青を入れた人
- ケガをしている人
- 動物や人に噛まれた人
- 臓病・悪性腫瘍・けいれん性疾患・血液疾患・ぜんそく・脳卒中にかかったことがある人
- 海外旅行者や海外で生活していた人
- 輸血歴・臓器移植歴のある人
- エイズ、肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる人
- クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の方、またはそれと疑われる人
- 妊娠中、授乳中等の人
自分に当てはまるものはありましたか?当てはまるものがあった場合、献血できないかもしれないので献血スタッフの方に相談してみましょうね。
採取した血液の行方
献血に行って採取した血液はどのような過程を経て、輸血に使われるのでしょうか?
by bitomos マリモ
まず献血ルームや献血バスなどに行き、受付を済ませます。そして医師による問診を受け、献血できる状態であれば献血を行います。
採取した血液は検査に出され、血液型や感染症が無いかどうか調べます。検査した血液を成分ごとにわけ血液製剤を製造し保管します。
どんな患者さんが献血を必要としているの?
献血を必要としているのはどんな患者さんなのでしょうか?筆者は事故に合った人への献血が多いのかなと思っていましたが、実際はそうではありませんでした。
東京都の保健福祉局の2015年の調べによると、疾病別輸血状況は
悪性新生物(がん)→36.1%
血液及び造血器→20.9%
循環器系→15.7%
消化器系→7.6%
筋骨格系及び結合組織→1.3%
腎尿路生殖器系→1.9%
妊娠分娩→0.6%
損傷・中毒及びその他の外因→3.0%
その他の疾患→12.9%
となっているそうです。
献血の種類には2つの種類がある
献血に全血献血と成分献血との2つの種類があります。それぞれ献血できる基準が違うので説明していきますね。
全血献血
全血献血というのは、採った血液中の全ての成分を献血します。全血献血には400mL献血と200mL献血があります。全血献血が出来る条件は以下の表をご覧ください。
by bitomos マリモ
この条件に満たない場合、全血献血を受けることはできません。
成分献血
成分献血には血小板成分献血と血成分献血があります。成分採血装置という装置を使い、血小板や血漿といった特定の成分だけを採血して、体内で回復に時間のかかる赤血球は再び体内に戻すというものです。
成分採血は身体への負担も軽く、多くの血漿や血小板を献血することができます。成分献血が出来る条件は以下の表をご覧ください。
by bitomos マリモ
献血に行くメリット
何となく献血に行っている人や、献血に行っても意味ないや!なんて思っている人のために、献血のメリットを紹介します。
世の中に貢献できる!
初めて献血して社会貢献をしてきた
— れあ (@hanauta4) 2017年7月14日
献血で採取した血液は、検査を経て血液製剤になり、病気や事故で輸血を必要としている患者さんに供給します。輸血により命が助かる命はたくさんあるのです!
献血することは人の役に立ち社会に貢献することができ、「良いことをした!」という気分にもなれます。
献血ルームで行われるイベントに参加できる
献血行ったら無料イベントで占いやってたから、仕事運・恋愛運・金運すべて「今はまだその時じゃない」と出た…
まるで修行僧ねと残念な一言をもらいました( ´Д`)— 光紘 (@akhr0312) 2017年7月14日
全国各地にある献血ルームでは、占い・ネイル教室・ハンドマッサージ・バルーン教室・カイロプラクティックなどなど献血に来てくれた人が楽しめるようなイベントを開催しています。
健康状態を無料でチェックできる
先日の献血結果が出ました*\(^o^)/*
コレステロール値が下がってる〜♪
やっぱり、献血は健康チェックになるのでありがたいです(^^)v#献血 #献血したらやさしくなれた pic.twitter.com/RsJROdKLST— しんす小梅 (@since_koume) 2017年7月11日
献血に行くと、採取した血液で血液検査をしてくれます。どんなことを調べることが出来るのかというと
- 血液型検査
- 血球計数検査(RBC・Hb・Ht・MCV・MCH・MCHC・WBC・PLTの8項目)
- 生化学検査(ALT・γ-GTP・TP・ALB・A/G・CHOL・GAの7項目)
- 感染症検査(梅毒血清学的検査・B型肝炎ウイルス検査・C型肝炎ウイルス検査・エイズウイルス検査 ・HTLV-1抗体検査・ヒトパルボウイルスB19抗原検査)
- 核酸増幅検査(B型肝炎ウイルス検査・C型肝炎ウイルス検査・エイズウイルス検査)
というような検査が可能です。結果はハガキで自宅に届きます。通常なら病院で1万円くらいかけてする血液検査が無料で出来るのは、献血する大きなメリットではないでしょうか。
お菓子が食べれたり粗品を貰える
献血の粗品(コーヒー)、あと10回目ということでガラスのお猪口もらった https://t.co/lqxzITxc12 pic.twitter.com/RijAnu1rDd
— やすきち@ (@yasukichi7) 2017年7月14日
献血ルームでは、献血に来てくれた人がリラックスできるような空間作りをしています。お菓子を食べれたり、ジュースを飲めたり、待ち時間にはDVDを見れるところもあるようです。
また、献血が終わると歯磨き粉や洗剤などの粗品がもらえます。さらに献血の回数によって、記念品ももらえるとのこと。ちょっと得した気分になれますよ。
献血でデトックス!健康にも良い♪
モヤモヤしても仕方ないからヨガ行って、献血行ってすっきりデトックスしてこよー!!
身も心もスカッとするのが一番だね!!
あと、息抜きにホモ補充しよ。— ちはる (@chi_1225yoi) 2017年7月6日
献血は、体の老廃物をデトックスできます!特に全血献血は、健康のために血液を抜く治療法である「瀉血(しゃけつ)」と同じような効果を得られるそうです。
瀉血は血液のデトックス法として、昔から健康のために行われているらしいのです。どうして血液を抜くとデトックスになるのでしょうか?
私たちの血液の赤血球には鉄分がたくさん含まれています。鉄は酸化しやすく、体内で発生する活性酸素と結びつくと、血液の酸化を早めてしまいます。その酸化した血液が全身をめぐることで、どんどん老化が広がっていきます。
そこで献血をして、血液を強制的に抜くことで、血液の成分の代謝を早めることができ、血液の酸化を防いで老化のスピードを遅らせることが出来るということです。
献血に行くデメリット
献血にはたくさんのメリットがあることが分かりました。献血にはメリットだけではなくデメリットもいくつかあるんです。
健康被害が発生する可能性がある
献血行ってまいりました
献血中に顔色が悪くなってしまったそうで
献血による健康被害報告書に名を刻んでしまいましたもう少し体を鍛えようとおもいました
— おい。 (@mdr12mdr20) 2014年12月3日
献血に行き採血をすることで以下の様な健康被害が出る場合があります。
VVR(血管迷走神経反応)
症状としては、気分不良、めまい、さらに意識喪失、けいれんに至ることもあります。採血開始後5分以内に発生することが最も多いですが、採血後に採血場所以外で発生することもります。神経損傷
電撃様疼痛が生じます。皮神経損傷の場合は2~4週間程度で症状は軽快しますが、まれに回復に2カ月程度を要することもあります。引用元:日本赤十字社HPより
このような健康被害は、軽いものも含めると総献血者数の約1%程度(1年に5~6万件)発生しているそうです。そのうち、医療機関を受診する人は総献血者数の約0.01%(1年に700~800件)を占めているそうです。
健康被害救済制度というものがある
献血で健康被害に合った場合、健康被害救済制度というものを低起用してもらうことが出来ます。素健康被害救済制度を受けることが出来る対象の健康被害は
平成18年10月1日以降の献血時の採血によって発生した健康被害でVVR(転倒を含む)、神経損傷、皮下出血などが救済の対象となる健康被害です。健康被害救済給付の内容は、次のとおりです。
- 医療費
採血によって健康被害を生じた献血者等が医療機関を受診した場合、その医療に要した費用を補填してくれます。
- 医療手当
採血によって健康被害を生じた献血者等が医療機関を受診した場合に要する医療費以外の費用を補てんしてくれます。日を単位として支給するものとし、その額は、一日につき4,480円、月ごとの上限が35,800円となっています。
- 障害給付
採血によって生じた健康被害が治癒した場合において、別表に定める程度の身体障害が存する時に、その障害の等級に応じて、給付基礎額に同表に定める倍数を乗じて得た金額を給付してくれます。
- 死亡給付
採血によって生じた健康被害により死亡した献血者らの遺族に対して、給付基礎額の千倍に相当する金額を給付してくれます。
- 葬祭料
葬祭を行うことに伴う出費に着目して、採血によって生じた健康被害により死亡した献血者等の葬祭を行う者に対して給付してくれます。その額は、199,000円です。
注射が嫌いな人には苦痛である
今日珍しく1日暇だったから興味あった献血に来てみてるんだけど、やっぱ注射は怖い。ドキドキする( ˘ω˘ ) スヤァ…
— そら (@KRK10sr) 2017年7月1日
献血は注射器で血をとります。注射が嫌いな人、先端恐怖症で針が怖い人には辛いかもしれませんね。
献血当日は運動できない
献血後に激しい運動はしないでねと言われたが、名駅→ささしまライブ近辺→栄寄りの丸の内→名駅と、炎天下の中、歩く。本日の歩数15000歩程度。平日の平均8000歩だから、二倍を超えるなぁ〜
— N (@No_oy) 2017年7月13日
献血当日は
- 大量に汗をかく運動(献血後の脱水を防ぐため)
- 腕に力を込めるような運動(針を刺した部分の皮下血腫を防ぐため)
このような激しい運動は禁止です。普段から運動を日課にしている人にとってはデメリットになるかもしれませんね。翌日からは普通の生活をして大丈夫です。
みんな献血に行こう♪
献血のメリットデメリットについて、いかがでしたか?献血にはメリットがたくさんあります。ですが、デメリットもいくつかあるので、それを理解したうえで献血に行ってくださいね。
多くの人が血液を必要としています。あなたも献血で社会貢献してみませんか?
bitomos編集部プロフィール
そのライターの経歴や性格を知れば、今後どんどんbitomosの記事を読むのが面白くなるかも!?この記事ではライターそれぞれの自己紹介と、記事を彩るゲストキャラクターたちを紹介していきます。あなたのお気に入りのライターが見つかりますように♡