ヤバい!失言したかも?後悔しないための対策と気持ちの切り替え方

最近、何かとメディアに取り上げられることが多い「失言」。何気なく放った一言によって、信頼を失い、人間関係が壊れ、自分のキャリアや生活にも大きな影響を与えてしまう…。怖いですよね。
政治家や芸能人の皆さんは「発言を撤回します」の一言で失言をなかったことにしてしまいますが、私たちはそうはいきません。一度発した言葉を消しゴムで消してしまうことはできないのです。やってしまって後悔するよりも、失言を防ぐことのほうが大切ですよね。
前回の記事では、失言の多い人、失言しやすいシチュエーションを紹介しましたが、今回の記事では、失言をしないための対策、失言してしまったときの対処法、気持ちの切り替え方を伝授します。
前回はbitomos編集部の岡田君から「失言が多過ぎる!」と責められてしまったので、今回は失言対策を勉強したいと思います。
なごみぃさん、毒舌はホドホドにしてくださいね。
どうすれば失言を防ぐことができるのか?
失言が多い人は、自分が思っていることは、そのままの意味で相手に伝わると思っているかもしれませんが、それはちょっと傲慢な考え方です。
同じ言葉を投げかけても、相手の性別、年齢によって受け止め方が変わるのはもちろん、相手の立場、役割、価値観によっても変わってきます。自分の言葉は必ずしも自分の意図した通りに伝わっているわけではないということを覚えておきましょう。
言葉足らずな表現に注意!
- 気心の知れた友人だから
- 長年付き合っている恋人だから
- 一緒に暮らしている家族だから
「自分の本音は理解してくれているはず」「全部言わなくてもわかるだろう」と、タカをくくっていると、知らず知らずのうちに相手を傷つけているかもしれません。普段は平気なそぶりをしていても、その時の状況や感情によって受け止め方が変わってしまうこともあるし、小さな棘を心に溜め込んでしまっていることだってあるのです。身内だからと言って言葉を省略したり、雑な言い方で会話を済ませるのは、ほどほどにしておきましょう。
「コレ言っても大丈夫?」一旦頭の中で考えるクセをつける
失言する人は、思ったままをそのまま口に出して失敗することが多いんですね。「打てば響く」というようにポンポンと言葉を発するのではなく、「これを言ったら相手はどう思うのか?」「言った後、どうなるのか?」を頭の中で考えてから口に出すようにしましょう。「自分だったらこう思う」ではなく、「相手の立場だったらどう思うのか?」というように、相手の立場や価値観などに想像力を働かせることが大切です。
また、イライラしているときや自分のコンプレックスを指摘されたときなどは、感情に任せて思わぬ暴言を吐いてしまうものです。そんなときには、一旦深呼吸をして自分の感情の高ぶりを抑えてから発言するようにしましょう。
言葉の選び方に注意!ネガティブな表現は使わない
前述したとおり、同じ言葉でも相手によって受け止め方は変わります。
例えば、中年の男性に「貫禄がありますね」と言うのは誉め言葉になりますが、中年の女性に「貫禄がありますね」は、太っている、老けているというマイナスイメージで捉えられてしまいます。相手やその場所に相応しい言葉を選ぶように注意しましょう。
また、ネガティブ発言が多い人は、他人に対してもネガティブな言葉を選んでしまいがちです。普段からネガティブな言葉は使わないように心がけてみましょう。
議論や批判をする際には相手の人格を攻撃しない
時には相手と議論をしたり批判的なことを言わなければならないこともあるでしょう。言うべきことを、きちんと伝え、意見と意見を戦わせること自体は失言とは言いません。注意したいのは、議論が白熱するうちに相手の人格攻撃に発展してしまうことです。
批判や意見をするのは、あくまでも相手の意見や主張であって、相手の人格ではありません。その点には十分注意しましょう。
八方美人にならないように
「誰とでもいい関係でいたい」「他人との衝突はできるだけ避けたい」それはそれで良いのですが、相手によって主義・主張をコロコロ変えたり、へつらったりしていると、いつか発言に齟齬が出てしまいます。それを取り繕うとするときに失言が飛び出してしまうのです。八方美人がバレると信頼すら失ってしまいかねません。自分の意見はしっかり持った上で発言するようにしましょう。
お酒の席、人が多く集まる場所では要注意!
前回記事の「酔っ払って気が大きくなる」の項でも説明しましたが、酒席での失言は、アルコールによって理性を司る大脳新皮質が麻痺してしまい、情動を司る大脳辺縁系への抑制が解除されてしまうことで起こります。
失言の原因が脳機能にあるため、自分の意志で制御するのはなかなか難しいものです。お酒に弱い人は、酔っぱらってしまう前に酒量をセーブするなどの工夫が必要です。ストレスが溜まっているとき、疲れているときなどは理性の働きが弱くなりますので、特に注意しましょう。
また、調子に乗りやすい人は、人が集まる場所や旅先などで気が緩みがち。普段より自分の発言を意識するよう心がけましょう。
失言をしてしまったら…
気をつけているつもりでも、ついうっかり言ってしまうのが失言です。「ポロリとでた失言にこそ、その人の本音が現われる」と思う人は多いのですから、その後の対応がマズければ、状況はますます悪化してしまいます。
最近では、稲田防衛相の都議選応援演説における「自衛隊からもお願いしたい」という発言が、大きな問題になりましたね。発言に対する批判はもとより、その後の対応の仕方ついても問題視されていて、ご本人の進退だけでなく、現政権に対する国民の信頼も揺らぐ事態へと発展しています。
例え失言をしてしまっても、リカバーの方法を間違えなければ、それ以上傷口が広がることはありません。失言してしまったときの対応方法を紹介しましょう。
軽い失言ならスルーするのもアリ!
失言の程度にもよりますが、「もしかして、イラっとさせちゃったかな?」程度の言葉なら、そのままスルーしてしまったほうがいい場合もあります。
例えば、会社の同僚、数人との会話で、
なんていうケース。
気づいた途端「ヤバい!」と思ってオロオロし始めたり、「あーでも、私なんてまだ相手もいないから、やっぱ30前半はムリかな~」とか、「●●さんは、仕事ができるから結婚なんて興味ないんですよね!」など、ヘタなフォローをしてしまうと、かえって傷口をえぐることになってしまいます。
人の記憶なんて、20分で約60%が忘れ去れてしまうのです。そのまま「気づかなかったフリ」でやり過ごしてしまえば、相手も「意味のない言葉」として忘れてくれる確率が高くなります。
逆に、ヘタにフォローしようとして、その人に注目を集めるような発言をしてしまえば、その発言に意味を持たせてしまうことになり、相手の中に「意味のある記憶」として焼き付いてしまいます。
こんなときには、素早く別の話題に切り替え、相手の記憶を上書きしてしまいましょう!上手なスルーテクも必要ですね。
とにかくすぐに謝る
失言したことに気づいたら、とにかく直ぐに謝罪しましょう。謝罪をするときのポイントは言い訳しないことです。
- そんなつもりじゃなかった
- 怒ると思わなかった
- お酒のせいでつい…
こんな言い訳が先にたってしまうと、「誤解した私が悪いってこと?」「言葉の意味を理解できなかった私がバカだってこと?」というように、ますます相手を怒らせてしまうことになります。また、お酒のせいにしてしまうと、「やっぱり本心ではそう思っているのよね」と、思われかねません。
言い訳はせずに「先日は失礼なことを言ってしまい、申し訳ありませんでした」と言って、きちんと頭を下げましょう。
中には、「別に気にしてないよ」とか「そんなこと言ってたっけ?」と、大人の対応をしてくれる方もいるでしょうが、そこで安心して気を抜かないこと。「怒ってない?良かった~」なんてホッとした表情を見せてしまったら、「調子がいい人」「反省していないな」と思われてしまいます。
相手が許してくれたとしても、しばらくは神妙な姿勢を崩さないようにしましょう。失言の謝罪は大げさすぎるぐらいで丁度いいのです。
顔を合わせるのが気まずいからと言って、メールやLINEで謝罪を済まそうとする人がいますが、これはちょっと危険です。文章では細かなニュアンスが伝わらないので、誤解を大きくしてしまう可能性があります。特に相手が怒っている場合には、一方的に長文メールを送られてくることに拒否反応を示すこともあるでしょう。「謝罪は直に会って話すこと」これが基本です。
謝るべき?よくわからないときには
しばらく時間が経ってから自分の失言に気づいたり、相手が怒っているのかどうかよくわからないということもありますよね。怒らせてしまったのならちゃんと謝りたい、でも相手が忘れているならヘンに話を蒸し返さないほうがいいのかな?謝るべきかスルーしたほうがいいのか、悩みますよね。
そんなときには、ムリに謝らなくてもOKです。その代わり今まで以上にその相手とコミュニケーションをとるようにしましょう。お互いのことをもっと深く知り、相手に好意を持っていることを示せば、誤解はおのずと解けるはずです。もしも相手があなたとの会話に嫌な思い出を持っていたとしても、それを楽しい記憶で上書きしてしまえば、失言はなかったことにできますよね。
失言から立ち直るー心の切り替え方
「たった一言の失言で友だちを失ってしまった」こんな経験をした人は、また失言をしたらどうしよう、いっそ誰とも話したくない…と、他人とのコミュニケーションに臆病になってしまうかもしれませんね。
そこまでひどくはないものの、その日一日の自分の言葉を思い返して「なんであんなこと言っちゃったんだろう」と自己嫌悪に陥ったり、「あの人、気を悪くしていないかな」と気に病んだりしてしまう人は、意外と多いようです。
その日一日を振り返る「一人反省会」は、失敗を繰り返さないという点では有効かもしれませんが、毎晩ネガティブな感情に包まれながら眠るのでは、ストレスの原因になってしまいますよね。もう少し上手く自分の心がコントロールできたら…と思いませんか?最後に失言から立ち直る心の切り替え方を紹介しましょう。
自分に自信を持つ
失言が気になって毎晩反省会をしてしまうのは、それだけ他人とのコミュニケーションを大事にしている証拠ですよね。そんな人は人間関係を壊すほどの失言はしないものです。まずは自分に自信を持ちましょう。
気になるのなら謝罪する
失言を心配している相手が近くにいるのなら、逃げずに謝ってしまいましょう。そうすれば、あなたの心は軽くなるはずです。
「謝るのもおかしい」と思うなら、前述したように相手とのコミュニケーションをもっと深めてみましょう。あなたが思っているほど、相手は気にしていないことに気づくことができるでしょう。
過去にとらわれない
失言が過去の出来事で相手が今身近にいないのなら、もう忘れてしまうのが一番です。「忘れられないから困っている」というのなら、心をコントロールする技術を身に付けましょう。
簡単なやり方としては「マインドフルネス瞑想」という方法があります。一人きりになれる静かな場所で、自分の呼吸に意識を集中してみてください。吸い込んだ息が身体のどこを通って、どうやって抜けていくのかを観察するのです。
雑念や悩み事などが頭に浮かんできたら、「悩み事」ではなく「悩み事を考えている自分」に気づきましょう。気づいたらそれを手放し、再び呼吸へと意識を戻します。
マインドフルネスとは、過去や未来のことは考えずに「今ここ」の現実に意識を集中することです。
思考や感情に流されずに、今の自分を客観視する。これを繰り返すことによって自分の心をコントロールする力が鍛えられ、ネガティブな感情を切り離すことができるようになります。
マインドフルネスについては、次回の記事で詳しく紹介します。興味がある人はぜひチェックしてくださいね。
⇒「実感!マインドフルネスの効果★心の筋トレでストレスフリーな毎日を」
過去の出来事を忘れたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
⇒「忘れたい過去をきれいさっぱり忘れる方法-黒歴史はこう塗り替える!」
失言してしまったら後悔ではなく反省を!
後悔は、「過去の出来事を悔やむ」という意味ですが、過去を振り返るだけでは何も変わりません。クヨクヨと悔やむことはネガティブな感情ばかりが先にたち、未来に向かう気持ちも薄れてしまうでしょう。
反省は、「過去の出来事を顧みる」という点は後悔と同じですが、何が悪かったのかを考え、それを未来に活かすという意味合いが含まれます。
失言してしまったら、後悔しているだけじゃダメ!きちんと反省して新しい未来を切り開きましょう。
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