子どもの身長を伸ばすために実践したいこと☆高身長の人の習慣とは?
「健康に育ってくれさえすればそれだけで良い…。」と我が子が産まれた時には思っていたハズなのに、子供が成長するにつれて「もう少し身長が高く育って欲しい。」とか「自分に似て子供も背が低かったら…。」なんて願望や悩みを抱えているママも多いのではないでしょうか。実は身長の伸びは、遺伝的要素よりも、生活習慣が大きく関わっているのです。将来の子供の身長を決めるのは、成長期である今かも知れません!
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どうやって背は伸びる?
と言うのも、私たち大人の骨と違って、子供の骨の先端付近には線上に見える骨端線(こったんせん)と呼ばれる軟骨があります。この軟骨は骨の幹の部分と先端部分をつなぐ役割をしていますが、この骨端線の部分が伸びる事で身長が大きくなるのです。
幼い子供の骨端線はやわらかいのですが、成長とともに骨端線は硬く骨化していき、次第に閉じてしまうことで成長は止まります。
子供の身長が伸びないのは遺伝なの?
確かに、親の身長から将来の子供の身長を予測する計算式も存在するくらいなので、子供の身長に遺伝が全く関係ないとは断言しにくいです。
男の子=(父親の身長+母親の身長+13)÷2+2
女の子=(父親の身長+母親の身長-13)÷2+2
しかし、遺伝以外の要素の方が影響が大きいと考えた方が自然でしょう。 なぜかと言うと、日本人の平均身長は昔に比べて高くなってきているからです。
学校保健統計調査によると、昭和23年の14歳の身長の平均値が男子146㎝だったのに対し、平成28年度は165.2cmに女子は145.6cmだったのが156.5cmと、昔と比較すると男子は19cm・女子は11cmも背が高くなっています。過去に比べ栄養事情の向上や育つ環境が良くなってきていることは明らかであるため、身長と生活環境が身長に大きく関わっていると言えるのです。
また、「父親や母親が大きい家庭は子供も大きい」ということも家系あるあるの1つですが、こちらについては「家庭の環境が子供に遺伝している」と言えます。
というのも、私たちは知らず知らずのうちに自分の育ち培ってきた基準を元に子育てをしています。自分がたくさん食べて育ってきたのならば、自分の子供にも当たり前のようにそうさせているでしょう。特に子育ては母親が中心となって行っている家庭が多いため、母親の食の趣味や生活環境が子供に影響しやすくなり、母親の体型と似てきやすいのです。
牛乳をたくさん飲むと背は伸びる?
答えはNOです。
昔から牛乳をたくさん飲めば背を高くなるとか、実際にそれを実践されている家庭も多い事かと思います。実際に筆者が子供の頃親から幾度と聞かされてきたフレーズでもあります。
確かに牛乳には良質なカルシウムが含まれていますが、このカルシウムは骨を伸ばすための栄養素ではなく、骨を丈夫にする栄養素です。さらに言えば、骨を伸ばすために最も必要なのはタンパク質であり、その他、マグネウムやビタミン類、亜鉛など偏りのないようバランスの摂れた食事をすることで骨は伸びるのです。
よって牛乳ばかり意識して摂取しても背は伸びません。 また、牛乳は高カロリー高脂質という性質を持っているため、あまり牛乳を多く摂りすぎてしまうと、肥満を招いてしまうことにもなりかねません。
とは言え、牛乳を飲むことは不足しがちなカルシウムの補給に優れた飲み物です。牛乳をたくさん飲み過ぎて、肝心な食事の量が減ってしまわないよう、1日400mlくらいを目安に飲むと良いでしょう。肥満傾向のある子供には、脂肪分を抑えつつ牛乳の栄養が摂取できるスキムミルク(脱脂粉乳)で代用することがおすすめです。
いつまで背は伸びるの?
一般的に言うと、骨端線が残っているのは男子17~18歳くらい女子15~16歳くらいまでです。よって、その辺りの年齢までは身長の伸びが期待できますし、その年齢を過ぎてしまっても、骨端線が残っていれば身長がまだ伸びる可能性があるという訳です。
逆に一度閉じてしまった骨端線は、再び出てくることはありません。それまでの間に身長を伸ばす努力をしたいですね。
高身長の人たちが子供の頃に実践していた4つの習慣
1.食生活
バランスの良い食事+α
もちろんバランスの良い食事をすることが大切なのは言うまでもありませんが、高身長の人たちはバランスの良い食事+炭水化物をしっかり摂っている子が多いのです。炭水化物は人間にとって大切なエネルギー源であり、身体を動かしたり脳を働かせるためにも炭水化物から分解した糖分が使われます。
よく身体を動かす人の場合には、エネルギーが不足気味になります。そうなると身体は筋肉や骨にあたるたんぱく質を分解して糖分に変え、それをエネルギーにしようとするため、筋肉や骨が育たないことになってしまうのです。
よく噛む
歯で物を噛むと、骨が刺激され全身の骨が成長し、身体の発育を促してくれます。 しかし食事の際の咀嚼回数は減少傾向にあり、1回の食事の際の咀嚼回数が昭和初期頃に比べて半数以下になっていいます。
この背景にあるのは、パンやスムージーなど噛まなくても食べられる食事が好まれ増えてきたからということも1つの要因でしょう。 食事の際はしっかり噛むことを意識させるだけでなく、調理の仕方も食べやすいものだけを食卓に並べずに、しっかり噛む必要のある一品も並べるようにしたいですね。
食事の時間帯
食事の時間が遅く寝る直前に食事をしてしまうと、睡眠中も胃袋は動き続けることになります。これではぐっすり眠れなくなってしまいます。
更に、睡眠中は内臓の働きもおちてしまう為、消化がしにくく消化されずに残った食べ物が腸の中に残ったままになってしまいがちです。これでは翌朝の食欲も沸きません。
出す
しっかり食べた後はしっかり出す事も重要です。
物を食べると胃や腸で分解され、栄養素となって吸収されますが、不要な物は腸に残り便となります。便がきちんと排出されずにいると、当然腸に残ったままになってしまいますが、こうなると腸の中で悪玉菌が増え、腸の中でアンモニアなどの有害物質を発生させてしまいます。
こうした有害物質は血液中に入り、全身を巡り細胞の動きを弱め病気の原因になってしまう恐れがあります。体内の細胞はその有害物質のケアのために動くので、結果余分なエネルギーを使ったり、様々な成分が使われてしまう事になり、成長が妨げられてしまうことにもなりかねません。
2.睡眠
「寝る子は育つ」は真実であり、あるアンケートでも高身長の人たちの子供の頃の睡眠時間は理想的な睡眠時間をきちんと確保できている人がほとんどでした。さらに言えば、夜間の睡眠時間以外にも「どこでも寝られる」とか「暇さえあれば寝ていた」などの証言も多くみられます。
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それは成長ホルモンと睡眠には密接な関係があるからなのです。成長ホルモンとは、脳の下垂体から分泌されるホルモンのことですが、タンパク質の代謝を促進させて子どもの骨や筋肉などを発達させるという成長のためには欠かせない重要なホルモンであることが分かっています。
この成長ホルモンは眠りについた2~3時間後に多く分泌されることから、その時間帯のことをゴールデンタイムと呼ぶほどです。さらに言えば、このゴールデンタイム内の眠りが深ければ深いほど、成長ホルモンの分泌も多くなるため、眠りの質も重要です。
3.運動
睡眠時以外にも適度な運動を行うことで成長ホルモンは分泌されます。目には見えませんが、運動中から運動を終えてからの3時間の間に多く分泌されています。
また運動は骨に刺激を与えてくれ、身長を伸びやすくしてくれる効果にも期待ができます。特に上下に動いて縦方向に骨に刺激を与えるジョギングや縄跳び、バスケットボール、バレーボールのようなスポーツがおすすめです。
4.ストレス
「イライラしている時にはカルシウムを摂る。」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
実は私たちはストレスを感じた際には心の平穏を保とうとし、血液中のカルシウムを使用するようにできています。ストレス以外にも不安やプレッシャー、不満や怒りなど神経が興奮や緊張している際にもそれらを緩和させるためにカルシウムは消費されているのです。
つまり、子供が常に不安や悩みを抱えていて、体内のカルシウムがストレス対策で消費されてしまっていたとしたら、成長に悪影響を及ぼしかねません。子供ながらに色々な悩みを抱えている子も多いかと思いますが、普段から明るい家庭で子供にとってなんでも話せる環境作りを心掛けておきたいですね。
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子供の成長を温かく見守ろう
子供の身長は遺伝だけでなく、生活習慣によって大きく左右されます。ただし、本人が身長が伸びないと悩んでしまうと、今度はそれがストレスになって逆効果になってしまうことも考えられます。
親としては、子供の成長を妨げてしまうような習慣だけは避けるよう、注意しながら我が子の成長を見守って行きたいですね。
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