蚊に刺されないための対策まとめ!ポイントは「蚊の生態」を知ること
夏真っ盛り!BBQにキャンプ、花火大会など大人も子供もアウトドアを楽しむ機会が多いと思います。この時期、外で過ごす時に気になるのが蚊。2014年には、蚊を媒介としたデング熱が都内で多く発生し、問題にもなりました。たかが蚊と侮らずに、きちんと対策をして蚊から身を守りましょう!
Contents
蚊の生態を知る
きちんと対策を取るために、まずは、憎き蚊の生態を知っておきましょう。
蚊の種類
蚊と一口に言っても、実はその種類はとても豊富で日本国内だけでもおよそ100種類の蚊がいると言われています。しかし、全ての蚊が人を刺すわけではなく、人を刺すのは、そのうち約30種類くらいです。さらに実際に、私達が日常生活で刺される可能性がある蚊に絞ると、2種類の蚊になります。
画像引用元:国立感染症研究所ホームページ
特徴:黒い体に白の縞模様がある
発生時期:5月~11月頃
活動時間帯:昼から夕方
発生地:植木鉢の皿に溜まった水、空き缶に溜まった水、小さな水たまり
属にヤブ蚊と言われる蚊です。公園で遊んでいる時や、キャンプに行った時に刺されたら、ヒトスジシマカの可能性が高いです。
画像引用元:国立感染症研究所ホームページ
特徴:茶褐色で、腹部背面に黄色の横帯がある
発生時期:3月~11月頃
活動時間帯:日没から明け方
発生地:どぶ、下水
20時頃と6時頃に活発に吸血活動を行うと言われています。夜寝ている時に刺されたら、アカイエカの可能性が高いです。
蚊の繁殖
photo by popolon
蚊は、卵→幼虫(ボウフラ)→さなぎ(オニボウフラ)→成虫と、成長過程で姿を変える、完全変態です。
25℃の気温では、およそ10日前後で、卵から成虫になり、その後約30日ほど生きます。蚊の種類によって、多少異なりますが、1回の産卵で100~200個の卵を産み、生涯では4~5回程度産卵を行います。
蚊の飛行能力
蚊の飛行能力は意外と低く、少し強めの風が吹くだけで、飛行障害を起こします。蚊の種類によって多少の違いはありますが、ヒトスジシマカの場合風速2m程度の風で、風に向かって飛ぶことが出来なくなるそうです。ちなみに風速2mというのは、顔に風を感じたり、木の葉が揺れる位の風の強さです。
蚊に刺されるのが危ない理由
蚊に刺されると痒くなるから嫌だ!というのはもちろんですが、それ以外にも蚊に刺されを避けるべき大きな理由があります。それは、ずばり感染症。蚊に刺されることで感染症に罹る場合があるのです。蚊が媒介する主な感染症を見てみましょう。
病名 | 病原体 | 媒介する蚊の種類 |
日本脳炎 | 日本脳炎ウイルス | コダカアカイエカ |
ジカ熱 | ジカウイルス | ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ |
デング熱 | デング熱ウイルス | ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ |
ウエストナイル熱 | ウエストナイル熱ウイルス |
ヒトスジシマカ、アカイエカなど |
マラリア | マラリア原虫 | ハマダラカ |
これ以外にも、蚊は様々な病気を媒介しています。蚊によって媒介された病気が原因での世界での死亡者数は年間75万人にも及ぶと言われていて、世界で最も人類を殺害している生物だとされています。
屋内での蚊対策
蚊の生態が分かったところで、それを元に蚊に刺対策を見ていきましょう。
蚊を繁殖させない
まず、大切なのは蚊を繁殖させないこと。身近で蚊を繁殖させてしまったら、いくら蚊除け対策をしてもキリがありません。
■水たまりを作らない
ガーデニングをしている方は特に要注意です。バケツやジョウロなどの水は必ず毎回捨てるようにしましょう。また、水をあげた際に地面に出来た水たまりも、土をかけるなどして埋めるようにします。
■雨どいを掃除する
普段は中々掃除をしない雨どいで、蚊が繁殖している可能性も。しばらく掃除をしていないという方は、この機会に一度掃除をしてみて下さい。
蚊を家に入れない
次に大切なのが、蚊を家に入れないことです。蚊の主な侵入経路である、窓をしっかりと防御しましょう。
■窓辺にハーブを置く
蚊が嫌う臭いのハーブを窓辺に置くことで、蚊の侵入を防ぎます。
・シトロネラ
・バジル
・ゼラニウム
■網戸をしっかりと閉める
蚊を駆除する
それでも気が付くと入り込んでくる蚊。蚊の駆除といえば、蚊取り線香ですが、最近はアロマの香りのものや、可愛い蚊取り線香ホルダーも多数販売されています。
屋外での蚊対策
屋外、特に緑の多い場所に行く時は、蚊対策をしっかりとしておかないと刺されまくる可能性大!
蚊除けグッズを使う
まずは、蚊を寄せ付けないことが大切です。
■虫よけスプレー
多くのメーカーから、様々なタイプの虫よけスプレーが販売されているので、好みのものを選びましょう。ポイントは、用途に合ったものを選ぶこと!キャンプなど、蚊が多くいる場所へ行く時は、ディート配合の効果の強いものを使い、あまり蚊の多くない場所に行く時は、アロマオイルベースのナチュラルなものを使うなど、行く場所によって使い分けることで、身体に負担をかけ過ぎずに済みます。
ディートについての詳しい説明や、ナチュラルな虫よけスプレーの作り方はこちらをチェックして下さい→虫除けに含まれるディートの副作用は?アロマで天然スプレーを作ろう
■虫よけパッチ
貼るだけと簡単なので、虫よけスプレーを嫌がるお子さんにもピッタリです。蚊が多い所へ行く時は、虫よけスプレーとのダブル使いがおすすめです。
■虫よけバンド(リング)
足の常在菌を減らす
足の常在菌が多い程、蚊に刺されやすいという話が最近テレビやネットで話題になっています。
それから2日間、半信半疑で試してみた蚊対策。蚊に刺されやすい人は足の裏をエタノールで拭くとよいというもの。出かける前と会場到着後にアルコールタイプのウェットティッシュで拭いてみたら、どこも刺されなかった!昔9月の伊豆CSCでレース観戦中に20ヶ所も蚊に刺された私が!!びっくり。
— RIKO (@high_field78) July 30, 2017
外出前に、エタノールやアルコール配合の除菌ウエットティッシュで拭いて足裏を綺麗にしましょう。
予防接種をきちんと受ける
蚊を媒介して発症する感染症のうち、日本脳炎に関しては現在定期予防接種で受けることになっています。3~4歳の間に初回接種を行いますが、希望すれば生後6ヵ月から打つことが可能です。
2011年に沖縄県で1歳児、2015年に千葉県で11ヶ月児の日本脳炎症例が報告されています。これらの事例から、日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児や、最近日本脳炎患者が発生した地域、またブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域に居住する小児に対しては、生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することが推奨されます。詳しくは、公益社団法人日本小児科学会のホームページをご確認下さい。
蚊対策をしっかりと!
身近な生き物でありながら、意外と知らない蚊の生態と対策をご紹介しましたがいかがでしたか?
繰り返しになりますが、蚊の恐ろしさは何と言っても感染症を媒介しているという点です。時々、「刺されても痒くならなければいくらでも刺していいのに…」という言葉を耳にしますが、その考えはNGです。
近年、温暖化に伴い、今まで日本では見られなかった感染症が発生しています。日本の蚊は大丈夫などと思わないで、きちんと蚊対策をしましょう!
と、いうのもロンドンには蚊がほぼいない上に、日本脳炎流行地域ではないので予防接種は基本的に行っていないのです。悩んだ末に、今回は都内の街なか行動のみだったので、蚊対策をしっかりと行うことで乗り切りました。
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