パート面接に受かるコツ!<5>履歴書の書き方次第で印象アップ
パート面接の準備で忘れてはいけないのが履歴書。
学歴はいつから書けばいい?
小学校に入学したのは何年だっけ?
職歴はパートやアルバイトまで書く必要あり?
アピールできる資格も特技もないんだけど…などなど、
履歴書用紙を買ってきたものの、何をどう書けばよいのか…?困ってしまいますよね。
パート面接用といえど、履歴書は立派な正式書類。書き方にはちゃんとルールやマナーがあるんです。正しい書き方を覚えて印象アップに繋げましょう!
Contents
伝わる履歴書―基本的なポイント
採用担当者が応募者の履歴書を手にしたとき、注目しているのは学歴や職歴だけではありません。文字の大きさ・丁寧さ、全体のバランスやボリューム感、誤字脱字などから、その人の人柄を読み解こうとしているのです。「パートだから」と気を緩めずに、仕事に対する熱意や誠意が伝わる履歴書を作成しましょう。
手書き・PC作成、どちらが有利?
日本の通例では、履歴書は手書きで書くのがベストとされており、就職や転職の採用試験では「手書きの履歴書以外は受け付けない」という企業もあります。これは手書きの場合、PCのように書き換え・複製が簡単にできないため「手間がかかる=会社への熱意が感じられる」ということや、手書きの文字からその人の人柄を判断したいという意図があるからです。
一方アメリカなどでは、「手書きは読みにくい」「紙ではなく電子データで管理している」などの理由から、履歴書はPCで作成するのが一般的です。手書きの履歴書を提出すると「履歴書を作成するPCスキルがない」と判断されてしまいます。
手書きかPC作成かの判断は、まずは応募先の企業の募集要項を確認しましょう。特に記載がない場合はどちらでも構いません。読みやすく、整った文書が書ける自信があるのなら手書き、文字に自信がなければPCで作成し、PCスキルをアピールしてもOKです。
手書き・PC作成それぞれメリット・デメリットがあり、どちらか一方が有利という訳ではありません。しいて言えば「読みやすく整った文書を作成した人」が有利です。自分のスキルにあった方法を選ぶようにしましょう。
PCで作成する場合、インターネットで検索すれば様々な履歴書フォームが紹介されています。エクセル・ワード・PDFなどファイル形式が選択でき、JIS規格のフォームだけでなくパート・アルバイト用が選べるサイトもあります。ご自身が書きやすいものを探してみてください。
ハローワークが提供しているフォームはこちら↓
履歴書記入の基本的なルール
消せないペンで記入
記入は黒ボールペン、万年筆など消せないペンを使います。鉛筆、シャーペン、フリクションボールペンなどを使うのはNGです。
修正しない
間違えてしまった場合でも、二重線、修正液、修正テープなどを使って書き直すのはNGです。面倒でも新しい用紙に書き直すようにしましょう。
略さず正式名称で記載
学校名、会社名、資格・免許などは、通称や略字を使わず正式名称で記載します。
日付は正しく書く・年号は統一する
学歴・職歴などの日付は間違えないよう正しい日付を記入します。年号は平成・昭和などの和暦でも西暦でもどちらでも構いませんが、すべて統一するようにしましょう。
文字は丁寧に書き誤字脱字がないように
相手が読みやすいように文字は丁寧に書きましょう。誤字脱字がないよう、最後にきちんと見直しをしましょう。
【項目別】履歴書のチェックポイント
履歴書のチェックポイントを項目別に見ていきましょう。
サンプルの清島涼子さんの履歴書には、いくつかの間違いポイントがあります。あなたはわかりますか?
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1.基本情報
■日付
日付は、事前に郵送する場合は郵送する日、当日持参する場合は、面接当日の日付を記入します。
■押印
氏名の横に印マークがある場合は、印鑑を押します。かすれたり曲がったりしないように注意しましょう。
厚手の紙の上に置いてしっかり押すようにします。印鑑はスタンプ式のものではなく、きちんと印影が残る認印を使うのが一般的です。印鑑を押すのが苦手な人は、別の紙で練習してから押印したほうがいいですね。
最近の履歴書には、押印欄のないものが増えてきています。(※1997年に閣議決定された「押印見直しガイドライン」によって履歴書の押印は不要とされているため)押印欄がない書類であれば、押印の必要はありません。応募先担当者から押印を求められた場合は、名前の横に押せばOKです。
■住所・連絡先
住所・連絡先は郵送物の受け取りや合否連絡の際に利用されます。間違いがないよう正しく記入しましょう。住所は都道府県から記入し、マンションなどの集合住宅に住んでいる場合は建物名まできちんと記入します。
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2.写真
写真は背景が無地で無帽・正面で3ヶ月以内に撮影されたものを使います。スナップ写真からの切り抜きやプリクラなどは絶対NGです。服装は、パートの場合スーツにこだわる必要はありませんが、襟付きの服が望ましいとされています。Tシャツやニットなどカジュアルなものは避け、襟元がすっきり見える服装を選びましょう。
証明写真をキレイにとるコツはこちらの記事を参考にしてください!
⇒「証明写真を綺麗に撮るコツはこれ!メイクや小技でここまで変わる」
3.学歴
まず、学歴・職歴欄の一番上の欄の中央に「学歴」と記入します。
入学・卒業年月をそれぞれ記入するのが基本ですが、小学校・中学校などの義務教育は卒業年月だけを記入すればOKです。職歴と合わせて記入欄が足りなくなる場合は、小中学校を省いて高校からの記入でも問題ありません。
学校名は省略せずに正式名称を記入します。大学は、学部・学科・専攻まで漏れのないように記入します。
× 美灯短大 ⇒ 〇 私立 美灯短期大学 △△学部 △△学科 △△コース
入学・卒業は2行に分けて記入しますが、「同校 卒業」や「〃 卒業」のように略すのはNGです。
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■こんな場合は?
中退などをした場合も正直に記入しましょう。差支えがあるなら理由は書かなくても大丈夫です。その分自己PR欄で熱意や誠意をアピールするようにしましょう。
留学経験がある場合、数ヶ月の短期留学であれば自己PR欄に記入し1年以上の長期留学は学歴欄に記入します。
4.職歴
学歴の後、1行あけて中央に「職歴」と記入します。
職歴は、派遣やパートなども含めてすべての経歴を記載します。採用の合否に関わる重要な項目ですので、間違いがないよう、正確に丁寧に記入しましょう。
会社名は(株)のように略さずに正式名称で記入します。会社名だけでなく、所属部署やどんな仕事をしていていたのかまで簡潔に記載します。
退職の理由は、結婚・育児・介護などであればその旨を記載します。それ以外の理由であれば「一身上の都合」としておくのが無難です。現在も勤務中の場合は、「現在に至る」と記載します。
パート・派遣などで勤務した場合は、「株式会社〇〇 パート入社」や「株式会社〇〇 入社(パートタイム)」というように正社員との違いがわかるように記入します。
最後の欄の一行下の右端に「以上」と記入して締めくくります。
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■こんな時には
転職が多すぎて行が足りなくなりそうなときには、
というように1行にまとめてしまっても構いません。それでも足りない場合は、別紙参照として別途「職務経歴書」を添付するようにしましょう。
職務経歴書の書き方については
⇒「パート面接に受かるコツ!<6>経験アピールには職務経歴書は必須?」を参考にしてください。
転職があまりにも多いと「飽きっぽい性格なのでは?」「何か問題がある人なのでは?」とマイナスの印象を持たれてしまうことも否めません。面接官に質問されることを想定して、きちんと説明できるようにしておきましょう。
5.免許・資格
免許・資格は通称や略称ではなく、正式名称を記入します。原則10年以上前の古い資格は記入しませんが、普通自動車免許は、いつ取得したものであっても記入して構いません。
資格や免許が複数あって書ききれない場合は、パート先の仕事に関係のあるものを優先的に記入しましょう。
応募職種に有利と思われる資格なら取得前であっても記入して構いません。
〇〇年〇月に〇〇資格受験予定
というように、いつまでにどのレベルの資格を目指しているのかということ記載して、熱意をアピールしておきましょう。
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6.志望動機・特技など自己PR欄
■志望動機
志望動機は、どこかで借りてきたような定型文ではなく、自分の言葉で書くようにしましょう。その際、なぜ働くのか?という動機だけではなく、なぜこの会社を選んだのか?ということが伝わる文章にするのがポイントです。「どこでも良かった」のではなく「この会社で働きたい」という意志が感じられると、面接官の評価が高まります。
志望動機については、「パート面接に受かるコツ<3>!志望動機や質問の回答はこれでOK♪」でも解説していますので、こちらの記事も参考にしてください。
■自己PR欄
趣味・特技などの自己PR欄は、できれば仕事に繋がるスキルなどをアピールするのがベストです。仕事に関係するようなことがなければ、一般的な趣味・特技でも構いませんが、必ず何か記入するようにしましょう。「特になし」はNGです。
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7.本人希望欄
シフトや職種などについて希望がある場合は、この欄にその旨を記載しますが、原則会社が規定している条件の範囲内で記入します。勤務時間帯が早番・遅番に分かれている、週2日からOK、募集職種が複数ある場合などのように、応募者に選択の自由があるケースがこれに当たります。
例え譲れない条件であったとしても、「残業はできません」「週2日しか働けません」という否定形で記入したり、事細かに条件を記載するのは、「融通が利かない人」「自己主張が強い人」というマイナスイメージを与えてしまうので注意しましょう。
「なぜできないのか」という理由を一緒に記載したり、「〇〇はできませんが××なら対応可能です」という代替案を書き添えておけば、採用担当者が納得して考慮の対象としてくれるでしょう。特に希望がない場合には「貴社の規定に従います」と記入します。
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8.扶養家族
扶養家族とは、生活費を出して養っている人数という意味ではありません。税金(所得税)や社会保険費用を応募者本人が負担していて、配偶者や子どもを扶養している場合がこれにあたります。
夫がメインで税金等を支払い自分は扶養家族になっている場合は、共働きであっても扶養家族は0。自分がメインで税金等を支払い家族を養っている場合には、子どもの人数を扶養家族としてカウントします。
パート面接履歴書提出の注意点
最後に履歴書を提出する際の注意点も確認しておきましょう。
履歴書のフォームには、小さな封筒が付属していることが多いですが、この封筒に折り畳んで入れてしまうと、用紙に折り目がついてしまって見にくくなり、ファイリングもしづらくなってしまいます。
面接時に直接手渡しする場合には、履歴書が折らずに入る封筒やクリアファイルなどに入れて持参し、ファイルや封筒から出して面接官に手渡しするのがベストです。
郵送する場合も、折らずに入る厚地の白無地封筒を用意し、添え状(カバーレター)をつけて郵送します。封筒の表には赤字で「履歴書在中」と記入しておくのがビジネスマナーです。
特別なスキルがなくても履歴書で印象アップ!
履歴書は単に学歴や職歴を伝えるだけのツールではありません。その人の熱意・やる気・誠意を伝えるためのツールです。特別なスキルがなくても一つ一つの項目を丁寧に埋めていけば、それだけで印象アップすること間違いなし!です。履歴書を作成する前に、ぜひこの記事を見直してくださいね!
さて、「パート面接に受かるコツ」シリーズの次回の記事は服装編です!面接のときはスーツがマストなのか?カジュアルな私服でもOKなのか?あなたの疑問にお答えします!
また、その他の面接準備や当日のマナーについてはこちらの記事「パート面接に受かるコツ<1>!面接官が教える「受かる人」のマナーと服装」を参考にしてくださいね!
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