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高齢者の交通事故対策は可能?急増する事故の事例から防止方法を考える

 2017/06/29 ライフスタイル
この記事は約 11 分で読めます。 8,806 Views

最近ニュースでよく耳にするのが「高齢者ドライバー」による交通事故です。昔はそこまで聞かなかったような気がするのですが、最近やたらと耳に入ってきます。それには少子高齢化だけではなく、様々な原因があるということが分かりました。

これから自分たちもどんどん年齢を重ねていき、いずれは高齢者ドライバーになります。また、両親も高齢者になっていきますよね。自分や身内が高齢者になったとき、どうすれば交通事故を防ぐことができるのかを見ていこうと思います。

マリモ
堀越編集長、最近高齢者による交通事故が増えてきている気がします。私たちが出来ることってあるんでしょうか?
bitomos編集長
確かに、これは高齢者本人だけでなく、周りの若い世代の私たちが考えるべき問題でもあるよね。ちょと何か出来る対策方法はないか調べてみようか!

高齢者の交通事故

「高齢者 フリー写真」の画像検索結果

高齢者ドライバーというのは「原付以上(特殊車を含む)を運転している65歳以上の人」のことを言います。高齢者による交通事故が増えているという話をよく耳にしますが、実態はどうなのか見ていきます。

増加する高齢者の交通事故

高齢者の事故は年々増加しています。以下のグラフをご覧ください。


by bitomos マリモ(参考:福岡警察本部)

こちらは福岡警察本部が調査した高齢運転者による事故の状況を参考に作ったグラフです。青い棒グラフは全事故で、オレンジの折れ線グラフが高齢者による事故を示しています。

bitomos編集長
これを見ると分かるように、全体的な事故は減っていますが、高齢者による事故は年々増加していることが分かりますね。

マリモ
少子高齢化で、高齢者全体の数が増えてきていますから、高齢者の事故の件数が増えているのは納得できます。

高齢者の交通事故が増えている原因

フリー写真 車を運転している男性

高齢者による交通事故が増えている原因としては

  • アクセルとブレーキを踏み間違えた
  • 前進と後進を間違えた
  • 信号無視をした
  • 高速道路での逆走

などが挙げられており、判断力・集中力・注意力が低下していることが原因となっています。

マリモ
先日、高齢者の方が運転している車が、前進と後進を間違えて、後ろの車にぶつかった現場を見てしまいました。
bitomos編集長
ひゃ~危険だね!

高齢者による交通事故のニュースが増えている

bitomos編集長
高齢者による交通事故のニュースを耳にすることが最近増えています。

2017年1月28日には北海道函館市宝来町のスーパーマーケット駐車場で、78歳の男性が運転する乗用車が軽乗用車に衝突し、車内の女性が頭に軽いけがをしました。運転していた男性は「どのように事故を起こしたか記憶がない」と言っていたそうです。

また同日に静岡市駿河区西脇では、近所に住んでいた74歳の無職女性が運転する乗用車が、バックで薬局の出入り口に突っ込んだ後、逆方向に急発進しました。道路を走行中の車とぶつかり、店内にいた50代の男性客が巻き込まれてしまいました。

マリモ
検索すると、本当にたくさんの高齢者による事故のニュースが出てきます。

高齢者の交通事故の防止対策とは?

「道路 フリー写真」の画像検索結果

子供が減り、運転免許を取らない若者が増えているので、これからも高齢者による運転は増えていくことでしょう。もちろん事故も増えていくことが予想されています。

ですから、国や政府は事故防止のための対策を進めていますし、高齢者ドライバーを家族に持つ人たちも、防止対策を練らねばなりません。

国や政府での対策も進んでいる

高齢者の交通事故がどんどん増加していることを受けて、国でも様々な対策が取られています。例えば、乗用車の安全運転支援システムの開発を進めていたり、国土交通省では「乗用車の自動ブレーキ装着の義務化に向けた国際基準の作成」を検討しています。

また2017年の3月には

<1>一定の違反行為をした75歳以上の高齢運転者に対する臨時認知機能検査の導入
<2>臨時認知機能検査で認知機能の低下が自動車等の運転に影響を及ぼすおそれがあると判断された者に対する臨時高齢者講習の導入
<3>運転免許の更新等の際の認知機能検査で認知症のおそれがあると判断された者に対し,その者の違反状況を問わず,臨時適性検査(専門医の診断)を行い,又は医師の診断書の提出を命ずることを可能とする制度の見直し

引用元:内閣府「高齢者の交通安全に向けた取組~認知症高齢者の増加も見据えた交通安全対策」

というような内容の認知症対策を強化した改正道路交通法が施行される予定です。

運転免許証の自主返納を推進

政府や警察は、65歳以上になった高齢者に、運転免許証の自主返納を進めています。運転免許証を自主返納すると「運転経歴証明書」というものが発行されます。この運転経歴証明書は身分証明書として使うことができます。

また、運転免許証の自主返納することで、公共交通機関を安くで利用できるようにしている自治体も多いです。

マリモ
私の亡くなった祖父は、定年退職すると同時に運転免許証の自主返納をしていました!事故で人に迷惑をかけたくなかったそうです。今考えると、偉いなあと感心します。

高齢者ドライバーの家族にできること

「家族 フリー写真」の画像検索結果

高齢者ドライバーと生活している家族が、高齢者の交通事故を減らすためにできることがいくつかあります。

運転免許返納を進めてあげる

高齢者の中には、「自分はまだまだ運転できる」というプライドがあり、なかなか運転免許証の自主返納をできないでいる人がたくさんいます。ですから、家族がゆっくりと優しく説得してあげる必要があるでしょう。

Twitterで話題になったのが、コチラのツイートです。

ただ「運転免許所を返せ!危ないだろ!」というのではなく、長年の運転を労い、卒業式を行ったそうです。

マリモ
これなら、嫌な思いをせず運転免許を返納してくれる高齢者も多いかもしれませんね。

高齢者講習を受けさせる

高齢者の中には、どうしても免許を返したくない!という人もいるかもしれません。そんな時には定期的に高齢者講習を受けさせてあげるようにしましょう。

bitomos編集長
高齢者講習というのは免許証の更新期間が満了する日の年齢が70歳以上で免許の更新を行う方に向けた講習です。

75歳以上の方になると、高齢者講習の前に講習予備検査があります。講習予備検査というのは、記憶力や判断力を測定する検査のことです。

時間の見当識・手がかり再生・時計描画の3つの検査項目についてを検査用紙に記入して行っていきます。検査の実施、採点、結果の通知全て合わせて、約30分ほどで終わる検査です。

マリモ
講習予備検査は、警察から委託された教習所等で受けることができます。警察や教習所に相談してみましょう♪

 家族が送り迎えを積極的にしてあげる

運転免許証の自主返納を進めて終わりでは、高齢者の人が困ってしまいます。交通の便が良い地域だと、バスやタクシーで移動すればいいかもしれませんが、交通の便が悪い地域ではそうはいきません。

運転免許証の自主返納したら、家族が車で買い物に連れて行くなどして、高齢者の移動をサポートしてあげる必要があります。

マリモ
私は両親が高齢者になったときのために、そろそろ広い車に買い替える予定です。今までお世話になってきたから、恩返しする気持ちですね。

「あじのひらき」を教えてあげる

交通事故防止の合言葉である「あじのひらき」ってご存知ですか?この合言葉は、高齢者はもちろん、全ての年代の人の交通事故を防止するために埼玉県警交通企画課によって作られました。

「あじのひらき」の意味は

  • 「あ」…歩く人
  • 「じの」…自転車に乗る人
  • 「ひ」…左側からくる車と衝突
  • 「ら」…ライトのつく頃に多発!
  • 「き」…近所で油断してしまう

です。どれも事故が多発しやすい状況を示しています。この合言葉を、高齢者ドライバーに伝えて、意識して運転するように促してみてくださいね。

マリモ
具体的な危険ポイントを意識して運転することは大事ですね。
bitomos編集長
あじのひらき…だね、覚えておこう!

高齢運転者の交通事故についてのみんなの声

マリモ
自動運転ですか…それが実現するまでにはかなり時間がかかりそうですから、それ以外で出来る対策を考えたほうが良いんじゃないかって私は思いました。

[type=”ln” subtype=”L1″ icon=”kasi3.png” name=”bitomos編集長”]高齢者も芸能人も!!たしかに極論ですね~(笑)でも、車がなくなったら何かと不便だろうし、自分が高齢者になった時すんなり免許返納出来るのかな?って考えちゃうね。[/speech_bubble]

マリモ
確かに…それも原因の1つですよね。代わりに運転してくれる家族がいないから、自分で車を運転するしか移動方法がないんでしょうね。

[type=”ln” subtype=”L1″ icon=”kasi2.png” name=”bitomos編集長”]そうね、国がそういう制度にしたら高齢運転者の事故も減るかもしれないよね。[/speech_bubble]

高齢者の事故予防には周りのサポートが大切です

高齢者の事故について、いかがでしたか?今は若いから関係ないって思っている人も、いつかは自分が高齢者となっていきます。

また、高齢者ドライバーをもつ家族も、考えなければならない問題だと思います。国や政府の政策だけを頼りにするのではなく、周りがサポート出来ることはしっかりとしていくべきだと感じます。

マリモ
私も両親が高齢者ドライバーになったときには、運転免許証の自主返納を進めて、買い物や遠出は私が運転して連れていこうと思っています!
[type=”ln” subtype=”L1″ icon=”kasi3.png” name=”bitomos編集長”]うんうん、周りが動くことが大きな事故を防ぐポイントになると思ったよ![/speech_bubble]

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