動物実験をしていない化粧品メーカー!動物を救うために出来ること
動物実験って知っていますか?動物実験というのは、その名前の通り、動物を使って実験を行うということです。様々な分野で動物実験は行われていますが、私たち女性に身近な「化粧品」でも動物実験が行われています。
動物実験なんて考えたこともない!という人も多いと思うのですが、多くの犠牲があって、私たちは化粧品を使えているということを、もっともっと多くの人に知ってほしいのです。
動物実験の廃止や撲滅に向けて、私たちが出来ることも一緒に考えていきましょう!
Contents
まずは動物実験の現実を知るべき
女性には欠かせない化粧品。綺麗な女優さんを、CMや広告に起用した化粧品やシャンプー。これを使えば綺麗になれるんだ!と多くの女性が商品を購入していきます。
ですが、その商品の多くは動物実験を経て発売されているということを、一体何人の人が知っているでしょうか?下の画像をよくご覧ください。とてもショッキングな画像ですが、目をそらさず見てほしいです。
画像引用元:アニマルライツセンター
このウサギは、化粧品の安全を確認するために皮膚に薬品を塗り込まれています。毛は抜け落ち、皮膚が爛れているのが分かりますよね。
画像引用元:NPO法人動物実験の廃止を求める会JAVA
こちらのウサギは、何らかの薬品を目に入れられたのでしょう。
画像引用元:©Brian Gunn/IAAPEA
このように、動けないように保定され、私たちが使っている美容製品やシャンプーを目に入れられているんですね。痛くてたまらないと思います。この痛々しい姿を見て、あなたは何を感じますか?
画像引用元:©Brian Gunn/IAAPEA
恐怖と悲しみを浮かべたこの犬。この犬は心理的ストレスの状態を誘発するための実験に使われました。犬は麻酔無しに、脚をハンマーで何度も何度も繰り返し叩かれ粉砕されています。
こちらの動画を見ると、もっと動物実験の残酷さが伝わるかなと思います。衝撃的な画像ばかりなのですが、これが現実です。目をそらさずにみて欲しいです。
動物実験って何?
動物実験というのは、私たち人間に使うための安全性を確認するために、動物を使って実験するということです。
動物実験を行っている分野
動物実験を行っている分野について説明していきます。動物実験を行っているのは
- 医学研究や新薬開発
- 化粧品
- 日用品
- 食品添加物
- 農薬
- 工業用品など化学物質の毒性試験
- 生理学・栄養学・生物学・心理学などの基礎研究
- 教育現場における解剖などの実習
- 兵器開発などの軍事
などの広い分野で行われています。
参考記事⇒ペットショップの売れ残りは里親に出される?目指せ殺処分ゼロ!
動物実験に使われる動物について
動物実験には
- マウスやラット
- モルモット
- 犬や猫
- ウサギ
- 鳥類
- 魚類
- ヒツジ
- ヤギ
- ブタ
- ウシ
- サルやチンパンジーなどの霊長類
などを含めて、世界中で毎年1億1530万頭以上の動物達が動物実験に使われていると言います。
動物実験って本当に必要?
この動物実験、本当に必要なものなんでしょうか?動物実験に変わる安全確認の方法は無いのでしょうか?
安全のためと言っているが…
私たち人間が使う化粧品や日用品の「安全性を確かめる」という理由で動物実験は行われています。しかし、残酷な動物実験を繰り返し「安全である」とされたものでも、事故が起きてしまったり人体に悪影響を及ぼすことがあるのです。
動物実験の代替法はちゃんとある
動物実験で大きく行われているのは化学物質の毒性試験です。化学物質の毒性試験をする方法には
- in vivo試験=動物実験
- in vitro試験=代替法
の2つがあります。1980年位までは動物実験が盛んに行われていました。ですが最近は、動物実験の廃止を求める声がたくさん上がっています。
それによって、植物のタンパク構造や、細菌、ヒト皮膚の培養細胞などを利用した代替法であるin vitro試験の開発が進み始めました!
化粧品と動物実験について
最初にもお話した通り、女性にとって身近な存在である、スキンケア用品や化粧品、ヘアカラーやシャンプーなどを開発する時にも、動物実験が行われています。
実は化粧品の動物実験は義務ではない
筆者も最初は、動物実験は国に「やりなさい!」と指示されていて、どうしてもやらなければならないんだ。と思っていました。ですが、そうではないというのです。(さらに怒りが湧いてくるポイントですね…。)実は2001年に行われた薬事法改正によって
- 「化粧品基準」に示されるリストに新たな成分の追加を申請する
- 新規添加物を配合する薬用化粧品等医薬部外品の製造販売を申請する
という場合を除き、一般化粧品が国から動物実験を義務付けられることはなくなったのです。
化粧品の動物実験の内容とは?
化粧品を作るときに行われる動物実験の一部を紹介します。
- 眼刺激性試験
眼刺激性試験というのは、ウサギの片方の目に試験物質を点眼し、その刺激を観察する実験です。目を手足でこすらないように、保定器に拘束された状態で、96時間という長い時間経過を見るのです。ウサギは涙腺が弱く、涙が出にくいので実験に適しているそうです。また、ウサギは鳴き声を上げないので多くの実験で使われています。
- 皮膚感作性試験
皮膚感作性試験というのは、皮膚に対して化学物質がアレルギーを引き起こすかどうかをはかる実験です。試験物質を動物の背中の皮膚に注射し、どんな炎症が起こるかを見ます。
- 光感作用試験
光感作用試験という試験では、皮膚への皮膚感作性試験で、試験物質注射したり薬を塗った部分に、紫外線照射を数日間繰り返して経過を見ていきます。
- 単回投与毒性試験
単回投与毒性試験というのは、化学物質の毒性をはかるための実験です。動物をあらかじめ絶食させておき、口から強制的に試験物質を投与していきます。それによって起きる中毒症状を通常2週間観察していくのですが、実験後の動物は、生きていても死んでいても全て解剖されます。
このように、考えられないような酷い実験が、今の日本でも当たり前に行われているのです。
動物実験に関する皆の声
人間実験、人体実験かな?動物実験より人体実験しろとは言わない。でも人体実験したらダメなら動物実験もそうでしょ?
— あのことbot (@anokoto_bot) 2017年7月8日
みんなモルモットやうさぎ、猫や犬をかわいいって言うのに、どうして開発の過程でその動物で動物実験が行われたものを平気で買うの?
それってすごくおかしいよね?
あなたが商品を選ぶ基準てなんなの?— れもん君 (@lemon_nyanko) 2017年6月29日
動物実験かぁ…助けられてる面もあるけど嫌だなぁ
死刑囚とか使えば良いのにと思っちゃう— okn (@bbddsssttttcc) 2017年6月29日
ラッシュの素晴らしいところは動物実験してないところですね。 pic.twitter.com/NgiswEnXjc
— ななし子 (@namaenainooo) 2017年6月29日
動物実験をなくすために私達ができること
動物実験をしていない化粧品を使う
2013年の3月に、ヨーロッパが化粧品の動物実験の完全禁止を実現させました!それを受けて日本では、あの資生堂が4月から動物実験を廃止しました!
普通に生活していたら、どの化粧品メーカーが動物実験をしているのか、していないのか分からないですよね。以下で「動物実験をしていない化粧品メーカーリスト」を載せるので、リストに載っている化粧品メーカーの化粧品を使うようにするのが第一歩です。
日本で動物実験をしていない主な化粧品メーカー
動物実験をしていない主な化粧品メーカーのリストです。頭に★マークがついているのは、日本では動物実験はしていないけれど、中国での実験を容認し、中国で販売しているメーカーです。(参考:JAVAコスメガイドVol.5より)
- (株)井田ラボラトリーズ(CANMAKE)
- (株)エキップ(RMK)
- イオン化粧品(株)
- (株)エテュセ
- (株)再春館製薬(ドモホルンリンクル)
- ★(株)資生堂
- シャボン玉石けん(株)
- (株)セザンヌ化粧品
- (株)ドクターシーラボ
- 太陽油脂(パックスナチュロン)
- (株)ナチュラピュリファイ研究所(24h cosme)
- 松山油脂(Mマーク)
- SABON
- THE BODY SHOP
- LUSH
- ★カネボウ化粧品
- ★牛乳石鹸
- ★(株)石澤研究所
- ★オルビス
- ★(株)コーセー
- ★日本メナードけしょうひん
- ★(株)ノエビア
- ★(株)ポーラ
- ★(株)マンダム
- ★明色けしょうひん
- ★無印良品
- ★ロクシタンジャポン
上記のリストに、知っている化粧品メーカーや、自分が今使っているメーカーはありましたでしょうか?上記に載せたリストは、ほんの一部です。このリストは「NPO法人 動物実験の廃止を求める会 JAVA」が販売している、「JAVAコスメガイドVol.5」に記載されているものを一部抜粋して載せています。
「JAVAコスメガイドVol.5」には
- 動物実験をしてない国内メーカー
- 動物実験をしていない海外メーカー
- 中国では動物実験をしているメーカー
- 動物実験をしているメーカー
などがさらに詳しく紹介してあります。「JAVAコスメガイドVol.5」を持っていれば、どの化粧品を買えばいいのかさっと検索できるのでとても便利です。濃い内容ですが、500円ととてもリーズナブルなのでぜひ買ってみてください。
「JAVAコスメガイドVol.5」はこちらから簡単に購入できます!
化粧品に関する動物実験については「NPO法人 動物実験の廃止を求める会~ウサギを救え!化粧品の動物実験廃止キャンペーン」のサイトをご覧ください。
動物実験をしているかどうか尋ねる
手に取って、買おうか悩んでいる化粧品があったとします。そんな時には、そのメーカーに直接聞いてみましょう!電話でもメールでも、FAXでもいいんです。「動物実験してますか?」と聞きます。
もし「しています」という返信が返ってきたのなら、「動物実験をしてるのなら買いません」と伝えましょう!
製品をメーカーに返還する
先ほども言いましたが、動物実験をしているメーカーに「動物実験をしているなら商品を買いません」ということを伝えることはとても大切です。他にも、もし家で使っている製品が動物実験をしているものであれば
- 動物実験をしているので使いたくない
- 動物実験をやめないならこれからも購入しない
という一言を添えて、その製品をメーカーに送り返しましょう。
知ったことを周りに伝える
この記事だけではなく、動物実験の廃止を求める団体のHPなどで知った事実や知識を、ぜひ周りの人たちに教えてください。動物実験を知らない消費者がいるから、動物実験を止めないメーカーがいるんです。
積極的に動いているメーカーを応援しましょう!
動物実験をしていないメーカーは、増えてきていますが、その中でも2つ。特に応援したい化粧品メーカーを紹介します。
使っている人多数!の資生堂
資生堂と言ったら、ほとんどの女性が知っているし、使ったことがあるのではないでしょうか?筆者は、資生堂を昔は使っていたのですが、動物実験の存在を知ってから資生堂も使わないようにしていました。
ですが2013年2月28日に嬉しい知らせがありました。国内で最大大手化粧品会社である資生堂が、化粧品及び医薬部外品の動物実験廃止を決定しました。この知らせを聞いて、使える化粧品が増えることを家族で喜んだことを、今でも覚えています。
利益よりも、動物実験の廃止を選択した資生堂に、ぜひ廃止決定を支持するメッセージを送ってください!
◆資生堂連絡先
〒104-0061 東京都中央区銀座7-5-5
株式会社資生堂
代表取締役社長宛て
フリーダイヤル 0120-81-4710 (祝祭日、年末年始・夏期休暇を除く月~金曜日の9:00~17:00)
メールフォームはこちら
昔から活動しているTHE BODY SHOP
ファンもとても多いTHE BODY SHOPですが、THE BODY SHOPは1990年代から動物実験廃止に向けて行動をしてきました。2014年1月28日には、「化粧品のための動物実験廃止を求める署名」をTHE BODY SHOPの店頭やWEBサイトにて、なんと 116,777筆も集めたのです。そしてその署名と、日本政府への要望書を、田村憲久厚生労働大臣に提出しています。
1人でも多くの人の行動で変わる!
「私1人が行動したって何も変わらないよ」そういう風に思う人もいるかと思いますが、その考えは捨て去ってください。その考えをずっと持っていては、動物実験で命を落とす動物は減りません。
無駄なことなんて1つもありません!知る・買わない・広めるということからやってみてください!
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