【TOEIC編】実際使ってみてわかった社会人にオススメ英語勉強法
TOEICは、ビジネス英語のスキルレベルを測る試験。就活や転職の際に自分の英語レベルを示すのによく使われるので、一度は受験を考えたことのある方も多いのではないでしょうか。定期的な英語スキルの確認にもいいですよね。
でも、学生とは違い、社会人は十分な英語学習の時間がないのが悩み。明日の会議の資料づくり、急ぎの企画書、突然のトラブル対応やそれに伴う仕事増等…。勉強したい!と思う心とは裏腹になかなか学習が進められないとイライラしてストレスになる可能性もあります。
Contents
寄り道している時間はない!
社会人として、何か英語の資格を取りたいと考えたら、まずチャレンジしたいのがTOEIC。「え、英検は?」と思った方もいるでしょう、もちろん英検でも良いと思います。
けれど、英検は少しの点数差でも不合格は不合格、厳しいですよね。対してTOEICは、合否判定があるものではないので、細かくスコアを残すことができます。もちろん低いスコアでは履歴書に書くことはできませんが、目標の点数までどれくらいなのかも知ることができます。次への目標設定や、学習計画も立てやすくなります。
しかーし!働きながら勉強しなければいけない社会人は、な〜んせ時間がない!いろいろな教材や参考書を試している時間はもったいない。そう思った方に、なるべく無駄を省いた効率の良いTOEIC勉強法をご紹介します。
社会人のためのTOEIC勉強法
TOEICの勉強は大きく次の3つに分かれます。
インプット → アウトプット → 復習
試験3ヶ月前から勉強を始めたとして、
インプット :はじめの1ヶ月 (単語、イディオム、文法の暗記)
アウトプット:2ヶ月目の早い段階(模擬試験1回目)
復習 :2ヶ月目以降 (インプットしながら、定期的に模擬試験を行う)
社会人にとってやはり一番大事なのは「仕事」です。仕事をしっかりしつつ、モチベーションを保つことを考えると、3ヶ月というのは「何が何でもやってやる!」と頑張るのにちょうどよい期間のようです。
TOEICに費やす時間の作り方
TOEIC学習に使う時間をひねり出すコツは、1日の行動の前または後に10〜20分の暗記・またはリスニング学習を入れることです。例えば次のように、
・朝起きて、テレビをつける前に15分間単語帳をみる。
・通勤電車の中で単語帳(またはリスニング)
・会社のデスクに着いて、仕事開始前の10分間に単語帳
・ランチを早く切り上げて、リスニング学習
・就寝前の20分にリーディングの長文を読み込む
数え上げればきりがありませんが、「スキマ時間」や「ながら勉強」は探せば結構見つかるものです。しかも、10分、15分などの時間の感覚も養えて、試験の際にも活かすことができます。
平日はスキマ時間やながら勉強をしても、週末や残業がなく早く帰れた日には、ぜひ模擬試験を解いてみてください。リスニングは45分(100問)、リーディングは75分(100問)で合計2時間です。
いざ取り組むとなると2時間という時間や200問という数字が、結構ハードルが高いです…、高いんですが!1日の内、まとめて2時間半の時間があるときには、「とりあえずやる」ということを心がけてください。模擬試験を行うことで次の効果が得られます。
1.時間配分がわかる
2.自分の強み、弱みがわかる
3.自分の成長ぶりがわかる
4.TOEICに慣れることができる
5.本番で緊張せずに、実力を出し切ることができる。
「まだ模擬試験解けるまでにいってないから」「もうちょっと暗記やってから」といった言い訳はこの際捨ててください。模擬試験で全く解けなかったとしても、気にする必要はありません。模擬試験は本番までの通過点の一部であり、本番で100%の力を出すための練習だと思えば少しはハードルが下がりますよね。
また、TOEICなどの資格試験をするときには、モチベーションを保つことも大事な課題です。長続きする勉強法や、集中できるコツなどぜひ次のリンク記事を参考にしてください。
勉強をする時間がない?社会人が時間を有効活用して学習するには? しっかり勉強に集中する方法~学習する環境の見直しと時間配分の仕方! 【英会話編】実際使ってみてわかった社会人におすすめ英語勉強法基本の単語や文法はやっぱり大事!
TOEICは主にビジネス英語のレベルを測るための試験です。そのため、リスニングやリーディングパートで頻出する単語は基本の単語+ビジネスシーンの英単語が出てきます。そのため、暗記作業にもTOEIC用の単語帳を使うことがおすすめです。
TOEIC学習のおすすめ本
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
本のはじめは中学英語レベルの簡単なものからはじまり、ページを進めていくとTOEICレベルごとに頻出単語が出るので、徐々に単語レベルを上げていくことができます。女性が片手で持てる大きさで、通勤途中やお昼休みにカバンから出してサッとみれるのがおすすめポイント。
CD-ROM付 新装版 TOEIC(R)テスト スーパー英単語
新TOEICの単語勉強としてとても好評だった、黄色い表紙の「新TOEICテスト スーパー英単語」の新板です。TOEICのスペシャリスト5人が選んだ、無駄のない英単語勉強ができます。
CD-ROM付きで、単語の発音も確認しながら勉強することができます。先に紹介した「金フレ」よりボリュームがあるので、金フレで物足りないと感じる人にも良いと思います。
1駅1題 新TOEIC TEST文法特急
単語帳と同じタイプのこちらは文法本です。掲載されている文法に無駄がなく、解説がわかりやすく丁寧なのもポイントです。これ1冊を網羅すれば、TOEICリーディングへの大幅な近道になりますよ。先の単語帳と合わせて、いつも鞄の中に入れておきたい1冊です。
TOEIC学習のおすすめアプリ
TOEIC presents English Upgrader
画像元:iTunes
TOEICに出題されるようなビジネスシーンのディレクションが数多く用意されています。単元ごとに音声をダウンロードして使うので、インターネットのつながらない場所や電波の悪い環境でも学習することができます。
TOEIC presents English Upgrader
リスニング
リスニングを上達させるには、英語を聞き慣れることが一番です。けれど、「○○を聞き流すだけでOK」といった「○○だけ〜」という甘いうたい文句には乗らないでくださいね。英語は集中して聞かなければ、記憶に残ることはありません。
そしてもう一つ大事なことは、人は自分が発音できる単語の方が、そうでないものより何倍も聞き取りやすいと言われています。そこで、おすすめなのが「シャドーイング」です。
シャドーイング
シャドーイングとは、英語で話されていることを、そのすぐ後を追って発音する練習のことです。最初は難しいので、音声の速さを調節してやってみるといいと思います。シャドーイングでは、英語を注意して聞き取る練習と、ネイティブが使う英語に慣れることができます。
例えば、got to という言葉は「ガットゥ」と読みますが、会話の中では「ガラ」や「ガチャ」と発音されます。このように縮めて発音される言葉を自分でも発音することで、会話の中で耳にした時に、瞬時にその単語やイディオムを頭に浮かべることができます。
おすすめシャドーイング法
TOEICの試験なので、TOEICの新公式問題集を使うことをおすすめします。リスニング問題文で読み上げられる英文をシャドーイングで繰り返し練習してください。1回だけではなく、5回、10回とぜひ繰り返しやるのが効果的です。
シャドーイングはリスニングだけではなく、リーディングにも効果があります。リーディング問題のシャドーイングを続けていると、だんだんと英語の流れ、リズムがわかってくるので不思議です。
TOEICリスニングの傾向を知る
TOEICはビジネス英語のレベルを測る試験です。だから、試験問題にもビジネスシーンが必ず出てきます。
例えば…
「ABCカンパニーのBobbyに急な用があって、電話をしたけど、この場にいなくて、でもなんとか連絡をとりたい…」とか、「飛行場で自分が乗る飛行機のアナウンスが!?なんかトラブルがあったようだ…」とか、「昨日の停電から復旧しないので、カスタマーセンターに問い合わせてみると…」などなど。電話でのやり取りや、何かしらの番号(数字)がキーとなる、突然トラブルが!のようなシチュエーション達です。
勉強していくと、こういった傾向が頭に入ってくると思います。傾向をあらかじめ頭に入れておくと、勉強する範囲を絞りやすく、本番でも余裕につながりますよね。
リーディング
リーディングは、文法問題、長文穴埋め問題、長文読解の3パートで構成されます。文法問題や長文穴埋め問題は、イディオムや文法に気をつけてなるべくスピーディーに解いていきます。長文読解は、必ず最初に選択肢の英文に目を通し、選択肢にある単語または類義語を本文中から探して、その周辺の英文を読んでいく、といったテクニックを使います。
TOEICはとにかく時間との勝負でもあるので、ひたすら問題を早く解く練習が大切です。
早い段階で実践形式で解く
TOEICに費やす時間の使い方でもお話しましたが、ある程度の暗記をしたら、早い段階で一度、時間を測って模擬試験をすることをおすすめします。できるだけ、試験の2ヶ月以上前がおすすめです。そうすることで、弱点の確認と勉強計画の見直しが早い段階でできます。
そして、試験1ヶ月前にからは週に1回のペースで模擬試験ができれば理想的です。目指すTOEICの目標スコアに到達するには、暗記やリスニング練習といったインプットだけではなく必ずアウトプットの時間が必要です。
公式問題集は必ずやるべし
どのようにしてアウトプットするのか、先程から何度も言っていますが、アウトプットには模擬試験が最適です。リスニング、リーディング別の問題集も数多くありますが、時間のある方ならぜひお試しを。でも勉強時間があまり確保できない人、限られた時間しかない人には、パート別ではない公式問題集を活用することをおすすめします。
TOEICテスト新公式問題集< Vol.6>
本番形式の200問が2回分入っています。
新公式問題集はvol3,4が難しく、vol5が易しいと言われており、vol6はその中間、今のTOEICにより近づいた形の問題週になっているということです。
TOEICテスト新公式問題集〈Vol.4〉
新公式問題集の中では、難しめと言われているボリュームです。このボリュームをこなすことで、本番で余裕をもって挑めるかもしれませんね。
TOEIC L&Rテスト究極のゼミ Part5&6
TOEICのパート5とパート6に焦点を絞った問題集です。ゼミ形式で段々と内容も難しくなっています。少し分厚いのが気になりますが、スキマ時間を使って短い時間で解く練習にも使えます。
目標3ヶ月!短いスパンで集中して取り組む
社会人にとって、時間はとても大切なもの。だから、いかに無駄なく勉強するかがゴールにたどり着けるコツといえます。
もちろん、日頃の勉強の仕方や参考書の好みがあるので、今回ご紹介したものだけじゃなく、いろいろ試してほしいとは思いますが、試験まで時間がない!、TOEIC初心者で何をしたらいいかわからない!という方には、今回ご紹介したものを参考にしてもらうと良いと思います。さあ、目標は3ヶ月!TOEIC目指してあなたの英語スキルを上げてみませんか?
bitomos編集部プロフィール
そのライターの経歴や性格を知れば、今後どんどんbitomosの記事を読むのが面白くなるかも!?この記事ではライターそれぞれの自己紹介と、記事を彩るゲストキャラクターたちを紹介していきます。あなたのお気に入りのライターが見つかりますように♡