スマホ育児はいけないの?非難される理由と子供に与える影響を考える
近年、メディアなどで頻繁に取り上げられている「スマホ育児」問題。みなさんはどのようにお考えでしょうか?3歳の息子を持つ筆者の個人的な意見としては、正直スマホは救世主だと感じていて、世間のスマホ育児叩きはちょっと度が過ぎると思っています。
とはいえ、もちろんスマホを使う事によるデメリットもあります。今回は、スマホ育児のメリット・デメリット、そして上手な付き合い方をご紹介したいと思います。スマホが子供に与える影響を考えた上で、大変な育児のヘルパーとして、スマホを上手に取り入れていきましょう!
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スマホ育児に対する世間の目が冷たすぎる
公共の乗り物や、病院の待ち時間などで子供がぐずったり、騒いだり時にスマホを与えるという方多いと思います。こういう時のスマホは本当に救世主ですよね!しかし、中には子供がスマホをいじっていると白い目で見てくる方もいます。
実際、世間はスマホ育児についてどう思っているのでしょうか?20~50代の男女へスマホ育児についてどう思うかを聞いた、とあるアンケートを見てみましょう。
アンケート引用元:不動産情報サイトO-uccino
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「賛成・どちらかというと賛成」よりも「反対・どちらかというと反対」というスマホ育児反対派の方が多い結果となっています。では次に、賛成・どちらかというと賛成と答えた賛成派の方の割合を年代別に見てみましょう。
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この結果を見ると、年代が上がるに従ってスマホ育児の賛成率が下がっていることがよく分かります。
最後に20代30代の育児中の方へ行った、スマホに育児を助けられたことがあるかのアンケート結果です。
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実に、63%の方がスマホに育児を助けられたことがあるという結果となっています。
これは、現在育児中の母親にとってはスマホ育児は身近なのに対し、40代以上の方は自分が子育てをしていた時にスマホが普及していなかったので、どうしても否定的な方が多いということを示していると思います。
また一概には言えませんが、スマホ育児が過剰に問題視されるのはメディアの責任も大きいと思います。スマホがもたらす悪影響ばかりを取り上げたり、まるでほとんどの母親が子供に常にスマホを与えていて子供の世話をきちんとしていないかのような印象を与えているように筆者は感じます。
元々年配の方は新しい物に対して否定的な場合が多く、スマホそのものに対しても良いイメージを持っていない方が多くいます。その結果、スマホ育児=悪と決めつけていますが、スマホ育児が問題になる前はテレビや漫画が批判されていました。結局、時代の流れとともに批判の対象物が変わるだけなんですよね。
スマホ育児のメリット
とにかく便利なスマホは、育児においても役立つ点が多くあります。スマホ育児には、どのようなメリットがあるのかを具体的に見ていきましょう。
お出掛け時の荷物が減る
子供とお出掛けをする際に、ぐずり対策としておもちゃを持ち歩く必要があります。しかも子供はすぐに飽きてしまうので、一つではなくいくつも持ち歩く場合も。しかし、スマホに子供用のアプリなどを入れておけば、おもちゃがなくてもスマホで遊んでくれるので荷物を減らすことが可能です。
忙しい時の救世主
日常生活をしていると、料理や洗濯などどうしても手が離せないことが多々あります。そんな時にスマホ育児は本当に助かります。スマホを与えるメリットは、テレビと違い子供を目の届く所に居させられることです。
例えば、1階でテレビを見せて自分は2階で洗濯物を干すといった場合、完全に目が届かないので子供が小さいと少し心配ですよね。その点スマホならどこへでも持ち運べるので安心です。
知育が手軽に出来る
知育アプリがたくさんあるので、それを使って遊びながら学ぶことが出来ます。知育アプリは子供が楽しめるように作られているので、集中して学べます。
また、英語などの語学を子供に教える際に気になるのが発音。親がネイティブでない限りどうしても完璧な発音を教えることは出来ません。
その点、アプリならネイティブの発音を学べます。子供のうちから家庭でもネイティブの発音を気軽に学ばせられるのは、スマホ育児の大きなメリットですよね。
母親の息抜きが出来る
育児は想像以上に大変で、息が詰まることもしばしば。特に周りに頼る人が居ない、ワンオペ育児をしている人なら尚更です。母親が疲れすぎて心に余裕がないと、イライラして些細なことで子供に怒ってしまい結果、子供が泣いてそれがストレスに…と悪循環に陥ってしまうことも。
そんな時は、少しの間スマホに子守りをさせてちょっと休憩しましょう。母親の息抜きは、子供と楽しい時間を過ごすためにとても大切です。
▼育児の大変さや息抜きの大切さを詳しく知りたい場合は、こちらの記事がおすすめです。
母の育児は24時間。ストレスを認めることで子育てが面白くなる!
スマホ育児が子供に与える悪影響
とはいえ、スマホ育児にはデメリットがあるのも事実。大切なのは、デメリットがあるから使わないのではなく、そのデメリットをどうカバーするかです。その為にも、デメリットをきちんと知ることが重要です。早速、具体的にどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
目に悪い
光を発するものを近い距離で長時間ずっと見続けることは、目に大きな負担がかかると言われています。また、スマホが目に悪いと言われる理由として、ブルーライトの存在が挙げられます。ブルーライトとは波長が380~500nmの領域にある青色光のことで、人の目で見ることのできる光の中でも、もっとも波長が短く、とても強いエネルギーを持っています。
そのエネルギーの強さは紫外線の次に強いと言われていて、これが目に悪影響を及ぼすと考えられています。また子供の場合、目の水晶体が大人と比べて透き通っていることで影響を受けやすいそうです。
親子のコミュニケーションが減る
スマホ育児をすると、子供がスマホに夢中になり一緒に遊ぶ時間が減るので親子のコミュニケーションが減ると言われています。コミュニケーションが減ると、言葉の学習や人間関係を築くために必要なコミュニケーション能力に影響を及ぼす可能性があります。
運動不足になる
子供が成長する上で身体を動かすことはとても重要です。子供がスマホでばかり遊んでいると、身体能力が低下したり体力が減少するといった悪影響が心配されます。また、日中にきちんと運動をしないと夜中々眠くならずに睡眠不足になることも。
興味の幅が広がらない
テレビを見るのとスマホで動画を見るのでは、特に違いはないのではないか?という意見を耳にしますが、筆者の個人的な意見としてはやはり両者には大きな違いがあるように感じます。テレビを見ていると、途中でCMが入ったり、観ていた番組が終わって次の番組が始まったりして自分が選んだもの以外も目にする機会が多くあります。録画番組でなくリアルタイムで観ていれば特にそうだと思います。
しかしスマホの動画の場合は、自分が興味を持っているもののみをピンポイントで観て、それが終わってもまた自動的に似たようなものが再生されるので自分の興味がないものを目にする機会があまりありません。大人であればそれで問題はありませんが、子供の場合は様々なものに触れて興味の幅を広げていく必要があります。
スマホとの上手な付き合い方
スマホ育児のデメリットが分かったところで、その対策方法を見ていきたいと思います。きちんと対策をとってスマホと上手に付き合いましょう。
目への負担を減らす
・ブルーライトをカットする
ブルーライトカット液晶保護フィルムを貼りましょう。保護フィルムは画面に貼る前は、淡い黄色に見えますが、画面に貼った後はほぼ色を感じません。ブルーライト軽減アプリを使うのも手軽でおすすめです。画面の色は少し変わって見えますが、便利なアプリです。
おすすめのブルーライトカット液晶保護フィルム
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■ZenFone3ブルーライト90%カットガラスフィルム
¥1,399(2017年4月7日現在)
ブルーライトを90%カットするというガラス製の保護フィルムです。表面がサラサラにしているので、画面をフリックしやすいと人気です。
おすすめのブルーライト軽減アプリ
by popolon
濃度や暗度を自分好みに調整出来て、使いやすいと評判のブルーライト軽減無料アプリです。
・目を休憩させる
30分毎に10分の休憩を取るのが理想的です。休憩中は、遠くを見るようにさせると、緊張していた目がリラックスします。
子供とコミュニケーションをとりながら興味を広げる
子供と一緒にスマホを楽しみましょう。子供にスマホを渡して放っておくのではなく、子供の隣に座り一緒に画面を見ます。知育系アプリの場合は、子供を褒めながら一緒に学ぶことが大切です。また動画など、自分が興味のないものであっても子供に付き合って一緒に観て内容を共有することで親子間での会話が増えます。
また親が新しい動画を選んで子供と観たり、面白そうな知育アプリをダウンロードするのもおすすめです。例えば自然界のドキュメンタリーや、数を学ぶアプリなど、子供はそういったものがあるというのを知らないだけで興味がないわけではありません。親がサポートすることで、子供の興味の幅はグッと広がっていきます。
時間を制限して運動不足にさせない
スマホを使う時間をきちんと決めましょう。子供がいつでも好きな時にスマホで遊べるようにすると、子供はずっとスマホで遊んでしまいます。親がきちんと主導権を握り、スマホを使う時は親の許可を取らせるようにします。
またスマホで遊んでいる子供にもう止めなさいと言っても、中々すぐには止められないもの。スマホを渡す時に、先にスマホで遊べる時間を決めて子供に伝えておきます。時間制限をかけられるアプリを使ったり、タイマーを使うと効果的です。
そして3歳を過ぎ、私の話もきちんと理解するようになったのと知育で必要になったのを機に再び解禁。今回は、きちんと私が主導権を握っています!普段は画面ロックを掛けているので私の許可がないと遊べないようにしています。
また、Youtubeなどの動画は中毒性が高いので、Wi-Fiをオフに。そして、タブレットを渡す際にアラームをセットし、アラームがなったら終了というのを徹底した結果、時間がきたら自らスイッチをオフにし、タブレットを私に返却するようになりました。今のところ上手に付き合えていると思います。
スマホは上手に活用すれば、育児の救世主
スマホ育児についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
スマホが一般的になってまだあまり年月が経っていないので、どうやって付き合っていくのがベストなのかという問題や、子供に与えると言われている影響が長い目で見た時に果たしてどのくらい正しいのかなど、まだまだ分かっていないのが現状だと思います。ただ、新しいものが日常生活に入ってきて一般的になるという流れは、スマホに限らずいつの時代にも起こっていることです。新しいもので未知だから距離を置くというのも一つの選択肢ですが、どんどん使ってみることで新しい可能性を生むこともあります。
学校教育にもタブレットが取り入れられるなど、現代を生きる子供たちにとって、タブレット・スマホを使いこなすことは必須だと思います。そこも踏まえた上で、小さいうちから家庭でもスマホを取り入れて、上手い付き合い方を模索していくが今の時代に合っているのではないかと思います。
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