どんでん返しがすごい邦画10選!ラストまでの伏線を見逃すな!
前回の記事ではどんでん返しがすごいおすすめ洋画10選!衝撃のラストが予測不能をお伝えしたので、今回は邦画の傑作どんでん返し作品をお届けします!いつもTVで見慣れた俳優陣が織りなす、非日常の話ともしかしたら自分にも降りかかるかもしれないドキドキが最後まで見逃せません♪
今回も超映画大好き男子岡田くんに、おすすめの「どんでん返し系」邦画作品を教えてもらいました。内容が読めちゃうストーリーはもうイヤ!という辛口な方にも絶対おすすめの10作品です。
Contents
どんでん返しの邦画作品といえば「伊坂幸太郎」作品!
ラストのどんでん返しが楽しめる作品といえばすぐに名前がでてくる伊坂作品。「重力ピエロ」や「アヒルと鴨のコインロッカー」は、本屋で一度は小説を目にしたことあると思います。
伊坂作品の特徴とも言えるのが、いくつもの伏線とその回収と言われています。終盤にこれまでの伏線を一気に回収されるやり方は、計算された構成と演技に思わずうなってしまうほど。そんな気になる作品を世に送り出し続ける伊坂幸太郎とはどんな人なのでしょうか。
伊坂幸太郎のプロフィール
伊坂幸太郎
1971年生まれ 千葉県出身
1996年 25歳の時に第13回サントリーミステリー大賞佳作受賞(大幅に改訂され『陽気なギャングが地球を回す』として祥伝社出版)。その後、数々の賞を受賞し、2008年『ゴールデンスランバー』が第5回本屋大賞を受賞しています。
画像元:Kotaro Isaka Official Site
フィッシュストーリー(2009年公開)
「アヒルと鴨のコインロッカー」の監督も手がけた中村義洋監督と「歩いて帰ろう」で知られる斉藤和義が音楽プロデュースを手がけた作品。伏線をちりばめつつ5つの時代を経て完成するラストは、比較的予想しやすいような易しめの構成になっていて、人によっては物足りないと感じる人もいるようです。それでもいくつかの時代をずらして映していくことで、徐々に進む伏線回収の醍醐味を十分に感じさせてくれる作品です。
伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未来など、出演者も個性的な実力派が揃っているところも見ものです。
ゴールデンスランバー(2010年公開)
本屋大賞受賞作でもある本作品は、伊坂作品にお馴染みの中村義洋監督によるものです。安全大国といわれる日本でこんな逃亡劇あるの!?というほど巧妙かつ過激な作品です。それでも堺雅人、竹内結子、香川照之、吉岡秀隆といった実力派俳優の、シリアスでかつコミカルな演技で最後までハラハラしながら観ることができます。
テンポがよくてコミカル!計算された構成の「内田けんじ」作品!
内田けんじプロフィール
内田けんじ
1972年生まれ 神奈川県出身
2002年 友人たちとともに撮った自主映画『WEEKEND BLUES』(この映画では自らも俳優として出演)がぴあフィルムフェスティバルのPFFアワードに入選し、他にも2つの賞を受賞しています。その後『運命じゃない人』が第14回PFFスカラシップ作品としてDVD収録されています。
他にも、2005年の第58回カンヌ国際映画祭では脚本賞、最優秀ヤング批評家賞、最優秀ドイツ批評家賞、金のレール賞の4冠を達成しています。
運命じゃない人(2005年公開)
画像元:映画「運命じゃない人」公式サイト
第14回PFFスカラシップ作品にあたるこの作品は、それぞれの出演者の時間軸によって織りなすタイムスパイラルな映画です。クライマックスにいくにしたがって点と点が線になり、頭のなかで絡まった糸がほぐれるような感じ。観終わる頃には人を信じるって悪くないかも、と思わせてくれる不思議な映画です。
アフタースクール(2008年公開)
全国映画館で大ヒットした内田作品の代表作です。話の各所に散りばめられた伏線を丁寧に回収していく映画の流れと、構成の緻密さに驚かされます。「甘く見てると、ダマされちゃいますよ」の挑戦的なキャッチコピーもなんのその、大泉洋、堺雅人、佐々木蔵之介らのひとくせもふたくせもある演技にきっとあなたもダマされちゃいますよ。
鍵泥棒のメソッド(2012年公開)
コメディ、ミステリーというより、どちらかというと少し恋愛映画よりの作品です。実力派俳優でおなじみの堺雅人、香川照之の他、ヒロインに広末涼子が登場し、テンポの良さとコミカルな演技でドキドキしながらも笑いを散りばめた良作になっています。”殺し屋と売れない俳優の人生が入れ替わるなんて、面白くないわけないでしょ!”という考えの上を行くラストを、どうぞお楽しみください♪
古くても良い作品は良い!おすすめどんでん返し映画
サマータイムマシンブルース(2005年公開)
よくあるタイムスリップものですが、タイムマシンが出来上がる凄さより、タイムマシンでやらかすドタバタの内容がバカバカしすぎて超笑える映画です。”どんでん返し映画”と身構えるより、何も考えずに映画の流れを楽しんで大笑いする方がおすすめです。若かりし頃の瑛太、上野樹里、ムロツヨシ、真木よう子、佐々木蔵之介の演技も見逃せないポイントです♪
ゆれる(2006年公開)
オダギリジョー、香川照之が兄弟役、そしてそこに幼馴染の女性が加わることで起こる人間関係が、細かく濃密に描かれています。複雑な人間の心情をこんなにも細かく丁寧に描き出しているのは他にない!というほどの良作です。
「あの橋を渡るまでは兄弟でした。」の意味深なキャッチコピーも、恥ずかしながら筆者はラストのラストでやっと理解できました。頭のいい人はもっと早くできていたかもしれませんが…。ちょっと過激なシーンがあるので、大人向けではありますが何度観ても飽きずにみれる作品です。
「ゆれる」の他にも「ディア・ドクター(2009年)」「夢見るふたり(2012年)」など、単純ではない人の心を丁寧に描いています。どんでん返し系ではないけど、これは観るべし!
キサラギ(2007年公開)
キサラギ プレミアム・エディション(新・死ぬまでにこれは観ろ! ) [Blu-ray]
今、実力派として有名な小栗旬と、小出恵介、香川照之、名脇役として欠かせないユースケ・サンタマリア、お笑いながら数々の作品に出演しているドランクドラゴン塚地武雄の5人が織りなすワンシチュエーションの会話劇。好きなアイドルの自殺の真相を探る、そんな話を笑いを散りばめて重くならずに軽めの作品に仕上げています。何より、俳優陣のコミカルなやり取りが見もの、それだけでも観る価値ありの作品です。
これは見逃したら損!人間の裏表がわかるおすすめ映画
悪夢のエレベーター(2009年公開)
木下半太の人気シリーズである”悪魔シリーズ”の第1段にして一番人気の小説を映画化したこの作品。出演者も斎藤工、内野聖陽、モト冬樹、佐津川愛美と異色のメンバーが揃っています。
エレベーターに閉じ込められた訳あり4人の暴露話から続く、それぞれの人物の実は…の話に、もう驚きの連続です。その後にも繰り返すどんでん返しで、観終わる頃には完全にあなたも人間不信になってしまうかもしれませんよ?!
カラスの親指(2012年公開)
「テルマエ・ロマエ」の阿部寛を筆頭に、村上ショージ、石原さとみ、能年玲奈が繰り広げる痛快どんでん返し映画です。阿部寛と村上ショージの詐欺師役も見ものですが、出演者に知らぬ間に感情移入していくことで、多くの伏線を得つつ映画後半のハラハラ・ドキドキが高まります。頭フル回転で楽しんじゃってください。
ついつい感情移入しちゃうのはやっぱり邦画の方かも
画像元:U-NEXT
スケールの大きさや、扱う題材など邦画と洋画の違いはいろいろありますが、やっぱり感情移入しやすいのは邦画ですね。普段からTV等で目にする俳優陣が出演しているので、目新しさというより懐かしさや、安心感というものが先にくる気がします。
その上で、奇想天外なシチュエーションだったり、パズルのようないくつもの伏線の存在が、怖さもありながら、ワクワクするような変な期待感を煽るような気がします。それが見事に裏切られるラストや、伏線回収の中で交わされる心情の動きがすんなり入ってきやすいのも、身近に感じることができる邦画の魅力なのではないでしょうか。
映画を観たら原作も読んでみよう
画像元:Kotaro Isaka Official Site
映画と小説ではまた違った魅力があることは、みなさんご存知かと思います。小説では、映画では描けない過激なシーンや、細かな心情の描写まで原作ならではの良さを味わえます。小説はどうもな…という人も、映画を観た後なら入りやすいのではないでしょうか。またどんでん返し系作品として有名な伊坂作品、内田けんじ作品は映画化されていない小説も数多くあり、もしかしたらこれをきっかけにファンになってしまうかもしれませんよ。
邦画の魅力にすっかりハマってしまった結果
筆者は、正直いうと”洋画派”です。いや、”でした”。邦画は時々は観ますが、数は断然洋画の方が上。
今回、どんでん返しの邦画についての記事を書くにあたり、映画好きの方に聞いて、いろいろな作品を観ている内に、邦画の魅力にどっぷりハマってしまいました。映画を観ながら泣くは笑うはでかなりのストレス解消になりました。
しかし、困った点もあります。道行く人や同僚を見る目がおかしくなってしまう。あの人は実はこんな過去が…、この人には実はこんな隠し事が…と、密かに自分の周りをドラマ化してしまう。でもこれも、日常を面白楽しく過ごすスパイスになるのかもと思います。
ぜひ、みなさんもどんでん返し系作品で、邦画の魅力に触れてみてください。
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