離婚後の子どもの養育費は親の支払い義務!知っておきたい相場など
子持ちの方が離婚をする際、一番気になる事は「養育費」ではないでしょうか?そもそも養育費と言うものは親の支払い義務だという事をどれだけの人が認識しているのか…筆者は首を傾げてしまいます。
養育費というものの根本的な意味や、相場などをこの記事で分かりやすく解説していきます!これから離婚を考えている方・養育費の事で悩んでいる方必見ですよ!
Contents
そもそも養育費って?
養育費は気持ちで払うものではなく義務です!
・「離婚を考えているけど相手が養育費を払ってくれるか不安…」
・「子どもに会わせてくれるかどうかもわからないのに養育費は払いたくない」
・「離婚を言い出したのはあっちなのに、なぜ一方的に養育費を請求されなきゃならないんだ」
などなど、養育費についてこのような意見が後を絶たない世の中。気持ちはわからなくもない筆者。なぜなら筆者も離婚を決意した時に一番不安になった事が養育費についてだからです。
でも養育費と言うものは、自分の気持ちのさじ加減で払うもの・貰うものではありません!離婚しても親子関係は変わる事がなく、親は子どもを扶養する責任(義務)があるのです。離れて暮らすことになってもこの扶養義務は同じです。
当然ながら子どもを育てるには色々なお金が掛かりますよね。その養育するための費用を分担しよう!というものが養育費です!
いつまで払う義務があるの?
では、養育費はいつまで払う義務があるのか。
養育費は子どもが自立して生活するまでの間払う義務があると言われていて、家庭裁判所など一般的には子どもが20歳になるまでだそうです。筆者も調停離婚しましたが、養育費は子どもが20歳になるまでと公正証書に書かれています。
もちろんこちらも夫婦間で話し合って決める事が出来るので一概には言えませんが、子どもが20歳になるまで…という期間が一般的ではないでしょうか。
親権者が再婚したら…?
もう一つ疑問に思う事は「親権者が再婚したら養育費ってどうなるの?」という問題ではないでしょうか?
こちらに関しては、再婚した際に子どもが再婚相手の扶養になるかどうかがポイントになります。子どもが再婚相手の扶養に入り、再婚相手にも十分な収入があれば養育費が免除になる事があるそうです。
しかし再婚しても子どもを再婚相手の扶養には入れないというパターンもあり、そうなれば養育費は実の親である方に扶養義務がありますので、養育費は払う事になるでしょうね。
養育費の相場は?
算定表を使って各家庭の養育費を算出する
一口に養育費と言いましても、各家庭の収入や生活費は違います。お子さん一人で5万円の養育費を貰っている人もいれば、1~2万円の人もいるわけです。
「あの人だって5万円貰っているのだから、うちだって養育費を5万円にして欲しい!」というような気持ちも産まれてくかもしれませんよね?筆者も離婚当時は「請求して相手さえ納得してくれれば高額の養育費を貰える」と考えていました。(今思うと恥ずかしい…笑)
もちろん養育費の金額に決まりはありません。ですが、払う側としてはあまりにも無謀な金額を提示されては納得出来ない場合もありますし、そもそも話し合いすらまとまらないでしょう。そこで養育費算定表という養育費の妥当な金額を表にしたものを参考に養育費を決めるのが一般的です。
▼養育費算定表はこちらからご覧下さい。
養育費算定表は、子どもの人数・年齢、支払う側・受け取る側の年収などを表に書き込んで、ちょうど交わったところが養育費の相場とされています。筆者も養育費算定表を使って金額を話し合いました。
▼ちょっとわかりづらいな~という印象を持った方は、こちらの「養育費算定表に基づいた計算機」というものを見つけましたので、活用してみると良いかもしれません。
月収20万円の人が月に5万円以上の養育費を払えば、自分の生活がものすごく圧迫されてしまいますよね?逆に月収50万円の人が養育費を月に1万円しか渡してくれなかったとしたら、親権者と子どもの生活が非常に厳しくなってしまい不公平さを感じるかもしれません。お金に対する価値観にもよるので、一概には言えませんが…。
こういった事態にならない為にも、養育費算定表を参考にすることは非常に有効的だと思いませんか?
実際の生活費なども考慮されます!
では養育費算定表だけが養育費の金額を決める指標になるのか…と言うと、そうではありません!実際に各々の家庭で生活費って違いますよね?例えば、私立の学校に行っていれば、公立の学校に比べて学費などが高かったりします。これだけでも家計の支出が大分違うはずです!
子どもがアレルギー体質で、値の張る食材などしか使えない…なんてこともあるかもしれません。一つ一つ見て行けば小さな出費に見えるかもしれませんが、月や年の支出として計算してみると一般的な家庭より大きな出費となることも。
そういった事も考慮して養育費の金額を話し合う必要性もあります。これらをしっかり話し合うには日頃から家計簿をつけておくと良いと言われています。家計簿をつけておくことでそれらの信頼性が証明されるから…だそうです!
離婚の話し合いなどは、本当に気力と根気が必要になってきます。「もうこのぐらいでいいかな…」と妥協したくなることもあるかもしれませんが、筆者がシングルマザー八年目にして思うこと…。それはもっとしっかり考えて話し合えば良かった!!
▼その背景には離婚を後悔してしまうような経済的負担・孤独感を体験したことがあります。離婚後の厳しい生活をこちらの記事に執筆していますので、参考にしてみて下さいね!
離婚した事後悔してる?女が一人になって不安や絶望を感じる瞬間!養育費は公正証書に残しておきましょう!
ここまでしっかり養育費について話し合っても、実際に継続して養育費が支払われることは少ないそうです…。養育費相談支援センターの調査によると、養育費の取決めがあるのに一部でも支払われないものの割合は70.3%だそうです。(参考:公益社団法人家庭問題情報センター-厚生労働省委託事業 養育費確保の推進に関する制度的諸問題 )筆者はしっかり貰っているので、逆に驚かれる事も。(本来はこれは普通です!)
こういった約束事はしっかりと公正証書にして残しておいて下さい。これは「継続的に養育費を支払ってもらうため」にも必要な手続きですし、時間が経つにつれて話し合った内容が曖昧になってしまい当初の約束事がよくわからなくなった…なんてことも防げます。
これは子どもとの生活を守る為にも大切なことです。養育費は経済的な部分だけではなく、自分の親として離れていてもサポート(援助)してくれているとを感じられる部分でもあると思うからです。
筆者は離婚して長い月日が経ったからこそ、今では冷静に元旦那と息子のことを考えられるようになりました。あんなに憎んでいた頃もあったのに、今では養育費という形で私たち親子をサポートしてくれている事にいつも感謝しています。
▼離婚後の親子の関係について以前こんな記事を書いた事で、さらに筆者の考え方は変わったと思います。養育費もそうですが、離婚後の親子の関係についても少し覗いてみませんか?
子どもに会えない父親たちの「苦しい」実態。離婚後の関係を考える。養育費はお金の事だけど、子どもの事なんです!
今回は「養育費」について掘り下げてお話してきました。生きて行くためにはお金が必要です!だからこそ、しっかりと話しあったり、将来を見据えて吟味していく必要があります。
しかし、養育費をお金という括りだけで捉えていくのは少々悲しいな~と思う筆者がいます。これは子どもが何の心配もなく自立していけるようにサポートする為の1つのアクションに過ぎないから。
今一度「養育費とは何なのか」という事を考えながら離婚という新しい人生のスタートを切ってくれたら嬉しいです。
▼離婚を考えている方は養育費だけではなく、準備しておきたい事がたくさんあります。それをこちらの記事にまとめましたので、読んでみて下さいね。
離婚を意識し始めたら準備しておきたいこと!知っておきたいあれこれ
bitomos編集部プロフィール
そのライターの経歴や性格を知れば、今後どんどんbitomosの記事を読むのが面白くなるかも!?この記事ではライターそれぞれの自己紹介と、記事を彩るゲストキャラクターたちを紹介していきます。あなたのお気に入りのライターが見つかりますように♡