子育ての大変な時期って?時期によって大変さが違うって本当?【2~3歳編】
「魔の2歳児」なんて言葉を耳にしたことはありませんか?これって、日本独特の言い回しと思っていましたが、実は英語にも「Terrible Twos」という、同じ意味を持つ言葉があります。しかも日本には続きがあって「悪魔の3歳児」なんていうのもあります。
前回の【0~1歳編】では、世界共通の育児書なんてないと言いましたが、子供の成長過程は世界共通。以前の雷親父方式の育児から、最近では「褒めて育てる」といったやり方に変わりつつあります。
Contents
誰でも悩む「魔の2歳児」「悪魔の3歳児」
ただ寝ていただけの時期から、ハイハイ・つかまり立ちと活動範囲が広がり、おぼつかないながらも一人で歩いていた子供が、今やしっかりと自分の足で歩き、走り出したりもしている。
子供の成長ってすごいなぁと感心・喜びを噛みしめる一方で、体以外にも心の成長も感じ取れるのがちょうどこの頃です。そして、そんなに呑気に構えていられないのが「魔の2歳児」「悪魔の3歳児」と言われれる所以です。
イヤイヤ期突入「魔の2歳児」
今までは素直ないい子だと思っていたのに、突然すべてに「いや」と反発するようになった。親なら誰しも、この変化に戸惑いますよね。
しかし、この「イヤイヤ期」はすべての子供にとってやがて訪れる成長の証なんです。
自分の育児が失敗だったと思わないで
ご飯をたべない、いつまでも遊んでいる、物を投げる、いちいち反抗する、などなど…数え上げたらキリがないほどの困ったを突然してくるようになった。周りの子はみんな静かでおとなしいのに、どうしてうちの子はこんなに言うことを聞いてくれないんだろう。
出産後からの自分の育児を振り返った時、ひょっとするとお腹にいるときからを思い返した時、たくさんの後悔を数えて自分を責めてしまわないでください。
子供が反発してくるのは、きちんと愛情を受け取った証拠です。どんなことを言っても受け止めてもらえるからこそ、子どもたちは思いっきり反発してくるんです。子供のイヤイヤ期は、それまでの愛情への答えなんです。
今こそ時間のやりくりと忍耐力が問われる時
イヤイヤ期の「自分で」は、心の成長とともに新しいことへのチャレンジ精神を育てるチャンスですもあります。この頃の子供は失敗を恐れません。むしろ「失敗ってなに?」位の気持ちであらゆることに挑戦したがります。
様々な経験を積んで、たくさんの刺激を受けて「言葉」や「感情」を学びます。学んだことを実践したいのにまだできない、できないことや思いを言葉にしたいのにうまくいかない、このジレンマが癇癪として現れるので、「魔の2歳児」の間は、できる限りお子さんの気持ちを尊重してあげましょう。
買い物は週に一度まとめ買い
掃除は子供と一緒に遊びを兼ねて
お昼寝タイムは自由時間
家事にも色々と種類がありますが、子供とできることは一緒にやってあげることで家事と遊びが同時にできます。
ホコリ取りブラシを子供に持たせ「フキフキしてきて」といえば、子供は大喜びで家中をぴかぴか(?)にしてくれます。買いだめておけば何度もスーパーに行く必要がなく、子供からの「買って買って攻撃」を受ける回数も少なくて済みます。
この時期の子供は「できた」「できない」をたくさん吸収します。「できた」が多い子は、大きくなっても完了を想像することができますが、「できない」が多かった子は諦めやすい傾向にあると言います。どんなことでも、子供の「チャレンジ精神」は受け止めて、きちんと評価してあげてください。
イヤイヤ期最終形態「悪魔の3歳児」
所詮子供のすること、なんてのんきに構えているととんでもないことが起こるかもしれません。2歳と3歳をわざわざ分ける理由、知ると今2歳の子供のママたちは今が楽に感じると思います。
3歳児のイヤイヤには裏がある!
1歳半頃から始まったイヤイヤ期も、3歳になるとその凄まじさは最高潮!戦争映画なら、まさに敵地で激戦中☆といったところでしょうか。3歳独特のイヤイヤの理由をしっかりと知っておきましょう。なぜなら「魔の2歳児」と「悪魔の3歳児」は、その対応が全く違うからです。
『悪魔の3歳児』理解した上で自分の思い通りにしたくて癇癪を起こす
この違い、わかりますか?
2歳児は、うまく伝わらないことに対して癇癪を起こすので、落ち着いてからじっくりと話を聞いてあげて、一つ一つ気持ちを汲み取ってあげることが重要です。しかし3歳になると自分でできることが増えます。着替えや靴も一人で履けるし、言葉で思いを伝えることもできます。
ではなぜ癇癪を起こすのか。より自分のやりたいようにするためなんです。つまり「悪いとわかってやっている」ということ。3歳時のイヤイヤに対して気持ちを汲み取ってその通りにしてあげることは、逆効果になることも。
3歳児とは本気で口喧嘩できる
言葉の理解が難しい2歳と違い、きちんと理解できる3歳に対しては、シンプルに、そして矛盾がないように伝えてあげましょう。矛盾のある言い聞かせの例です。
さて、どこに矛盾があると思いますか?それは、こたつテーブルから飛び降りるのを禁止した理由ですね。
公園では許していたのに、家のテーブルはどこが危ないというのでしょうか。ここで矛盾なく注意するなら「テーブルは食べ物が並ぶ場所だから足で上がらないで」ですよね。この違いを3歳時は見抜きます。だからこそ、その場限りでなく、きちんとした理由を説明してあげましょう。
甘えと甘やかしはきっちりと分けて
3歳時のイヤイヤが全てわがままだとは言いません。甘えさせてあげることが一番ですが、そろそろわがままからも卒業させてあげないといけませんよね。そのためには、お互いルールを決めると言うのはどうでしょうか。
『ご飯を食べない』時間を決めて、その時間をすぎるようなら下げてしまう(もちろんおやつもなし)
何かをやろうとしている「チャレンジ」と、要求を押し通そうとする「わがまま」は、混在しているようでいてよく見ると違います。3歳児は、話せば理解できます。何度も何度も説明をして、イヤイヤでは物事は思い通りに運ばないことを学習させてあげましょう。
「悪魔の3歳児」との交渉術
言葉の理解があるとは言え、大人と同じような声がけや言い回しではなかなか伝わりにくいものです。そこで、3歳児とのやり取りが少しでもスムーズになる「交渉術」を伝授しちゃいます。
遊び心をくすぐる「タイムアウト術」
アンパンマンのマーチが流れたらお片付けしよう!
ちゃんとした時計の読み方はまだでも、長い針と短い針の違いはわかります。また今は携帯にタイマー機能もついているので、これらを使って遊びながら時間内に収めるということをしていきます。自分の希望を叶えてもらった満足感から、少しづつでも我慢ができるようになるとともに、時間内で行動すると言うのは、小学生に向けての練習にもなります。
メリハリもしっかり「仏の顔も三度術」
ただしそのときに「ダメなものはダメなの」ではわからないので、理由はきちんと説明を
友達のおもちゃを横取りする、危険な遊びをやめないなど、「やめなさい」と言っていることを何度もやるのが3歳児です。ですが「何度言ったらわかるの」「ちゃんと聞いてたの」は、言うだけ無駄です。むしろ言うほどにイライラが募るのでやめましょう。余計な言葉はつけずに、きっぱりといけないことは教えましょう。
押してダメなら引いてみろ「ネゴシエイト術」
パジャマに着替えたら好きな本を1冊よんであげるよ
意志の疎通ができるからこその方法です。ただし、やり過ぎるとご褒美がないと言うことを聞いてくれなくなるので、使い所は十分に注意が必要です。
頭に登った血は下げよう「クールダウン術」
特にどこを洗うわけでもないが頭から熱めのシャワーを浴びる
いくら言葉が通じるとはいっても、時にはどうにもならない時もあります。そんなときは一緒になってパニックになってしまわないよう、子供の安全だけは確保して一旦離れてみるのも方法です。一息ついて、余裕が生まれてから再チャレンジです。
パパは育児参加してますか?
3歳だとある程度自分のことができるようになってきます。すると、細かいお世話が不要になってくるのでパパと一緒に遊ぶこともできるようになりますね。むしろ体力がついてきたことを考えると、日中パパにしっかり遊んでもらったほうが夜ぐっすり眠れるかもしれません。
Q1 育児に参加してますか?
Q2 ではどんなサポートをしていますか?
Q3 子供とのふれあいに喜びを感じますか?
気になるおむつ事情
2~3歳となると、イヤイヤ期の他に気になるのが「トイレトレーニング」ですよね。お友達がオムツが取れたと聞くと、ママとしてはうちの子も…なんて焦ってしまったりしますよね。でも、そこはちょっと落ち着いてください。
無理強いは絶対にダメ
2歳になったらトイレトレーニングをなんてたまに聞きますが、コレを鵜呑みにしないでください。排泄は自然現象なので、大人になっても1日トイレに行かない、1時間おきに出す、などとコントロールなんてできませんよね。
今までは当たり前にオムツにしていたのに、ある日を堺にそれは間違っていると言われたらどうでしょう。お箸や道具を使って食事をしていたのに、本来は手づかみだと言われたら、あなたはなんの抵抗もなく食事ができますか?オムツを外す衝撃とは、子供にとってはそれ以上かもしれないんです。
気がのらないときに無理強いされても、よく思えないのと同じです。今までの常識を変える大きな変化を乗り越えようとしている、子供の頑張りを見守ってあげてください。
スムーズになんて行くわけがない
そもそも生まれてずっとオムツ人生を歩んできたんです。「はい、今日からトイレでおしっことうんちしてね」なんて言われてできたらそっちのほうが驚きですよね。一日で外れた、外れてから一度も失敗はない、そんな成功例ばかりを聞くので不安になるのかもしれませんが、大抵は、できたと失敗の繰り返しです。おしっこはできたのにうんちはまだ、なんてざらにあります。
ちょっと厳しいことを言いますが、今までオムツでしていいよと許してきたのは私達親ですよね。そしてトイレトレーニングも親の希望ですよね。
親の都合をその都度子供に押し付けて、失敗したときだけ子供を責めるんですか?そんな理不尽な扱いを自分が受けた時、どう思うでしょうね。
隣の芝生もたいがい!?先輩ママのアドバイス
自立が芽生え始める第一次反抗期の2~3歳は、子供の成長過程において重要なときだというのはわかりましたが、なるべくならお互いに穏やかに過ごしたいものですよね。そこで先輩ママたちはどのようにその嵐をやり過ごしたのか、今回は外国のママも仲間に入れてお話を聞いてみました。
女の子だからなのか、まぁ口が立つもんだから3歳児と本気で口喧嘩したね。あのときは母娘じゃなくて、完全に女同士だった。今でもあるけどあの頃ほどじゃないかな。
「褒める」とはその個人を認めてこそ活きてくる
2~3歳は、その自我がはっきりと芽生え自分を全面的にアピールしてくる時期です。今まで親の思った通りに進められた物事が、本人がそれに異論を唱えてくることで面倒も増えるでしょう。腹の立つこともあるかもしれません。しかしそのときに、怒鳴ったり、ましてや力で押さえ込むような方法は取らないでください。
自分の考えを他人に伝えようとしている、そんな成長の現れなんです。上手に伝えられないなら、どうすれば伝わるのか教えてあげてください。うまく言葉が出てこないなら、他の方法で一生懸命伝えようとしているその仕草を読み解いてあげてください。
そして、その一生懸命さを認めてあげてください。伝えることはとても大切。伝わらなくても、その姿勢がまずは重要なんだと、子供に優しく教えてあげてください。その上で、言わんとしていることが上手に表現できた時、思いっきり褒めてあげてほしいんです。
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