若者のメンタルが弱いと言われる原因は?大人と若者が直すべき問題
「これだから今どきの若者はメンタルが弱くて困る」なんていうフレーズをよく耳にしますよね?若者を育てる世代の大人が、若者との関係が悩みの種ともなっているそうです。しかし、同時に若者だって「これだから大人は…」なんて思っている部分も多いのではないでしょうか?
アラサーというとても微妙なお年頃の筆者が、大人と若者の両方の目線に立って「お互いに直すべき問題」について追及していきたいと思います!
Contents
大人が感じているイマドキの若者像
メンタルが非常に弱い
とにかくものすごく打たれ弱い!という印象をお持ちの方は多いのではないでしょうか?少し注意しただけで、ひどく落ち込んだり、必要以上に自信喪失していたり…。
そんなつもりで注意したつもりはないけれど、そこまで打撃を受けられたら少々仕事に支障が出ますよね。言葉を悪くすると「やりにくい!」はず。
社会人だけではなく学生も同様、友人に少しでも自分に対して否定的な意見を言われると疎外感を感じてしまい不登校…なんてこともざら。誤解が産まれたら困るので少し補足しておきますが、若者がなぜ苦しくなってしまうのかもわかっているつもりです。決して責めているわけではありません。
しかし、苦しくなったらすぐに「うつ病」という盾にしがみついている人が多いな~と感じているのも事実。筆者は数年前に家庭の問題でうつ病と診断されました。なのであまりうつ病という言葉を乱用しないで欲しいと思う所が本音です。
おそらく昔は「耐えてこそ、強さ」という風潮でしたが、今は「自尊心を大事に」という時代ですよね。そこの違いが「イマドキの若者はメンタルが弱い」という印象を大きくさせている部分ではないでしょうか。
▼筆者のうつ病の経緯については、プロフィールに書いてありますので気になる方はどうぞ!
bitomosライター chihiroのプロフィール傲慢な態度
メンタルが非常に弱い…と思いきや、実は傲慢な態度の一面も。今の若者は自尊心や個性をとても大事にしています。それは素晴らしいことですが、あまりにも自己肯定感が強すぎて「自分を理解しない周りが悪い」と感じている方も少なくありません!
自分の非を探すよりも相手の非を探したがります。浅い知識や経験でも大きな自信で満ち溢れています。自尊心と傲慢って実は紙一重なのかもしれない。そうは思わずにいられない筆者です。苦しみに耐えて歩んできた大人たちからすれば、ただのナルシストにしか見えないかもしれませんね。
もちろん!一概には言えませんし、あくまでも筆者の考察ですが…。個性を大事にしろ!と育てられた若者にとっては、なんら不思議ではないのではないでしょうか。
ワガママなんじゃない!?
とにかく大人の目に映る若者はワガママ!イマドキの若者世代は、親などに溺愛・過保護に育てられた人が多いらしく、とにかく人に揉まれると言う経験値が少ないそうです。苦しかったり、辛かったりしても親や家族から大事に守られてきたので、人の痛みについて考えることもなかったかもしれませんね。
筆者は現在28歳。まだまだヤングで若者世代と言えますが、祖母に育てられた筆者にとって親たちが子に必要以上の世話を焼いている姿に全く共感出来ずにいます。筆者の経験は少し特殊なので、全然参考にはなりませんが「なんでも自分の思い通りにしたい」「思い通りにならないとキレる」をよく見かけますね。
「そんな事でいちいちイラつくの?」なんて事しょっちゅうです!でもその気持ちに共感しなければ「なんで?どうして?」が始まるので、それってただのワガママなんじゃないの?と声を大にして言いたい時もあります!これはあくまでも筆者の感想ですが…。
守って貰えることが当たり前であった若者にとって、何かの手助けをしてもらっても感謝の気持ちが薄く感じられるのではないでしょうか?もちろん、これは自己肯定感が強いことも大前提のお話です。
▼以前ビートたけしさんの名言について記事を執筆した際、今時の若者像や大人像についてものすごく共感と納得の出来る名言がたくさんありました。これは大人も若者も合わせて一度目を通して貰いたい記事です。
ビートたけしの名言に学ぶ!人生で本当に必要な勉強とは何か!?若者が感じている大人像
厳しすぎる
逆に若者目線から言わせて頂くと…。ちょっと厳しすぎはしないか?と感じるところもあります。「どうしてそんなことも出来ないんだ!」「仕事に対しての気持ちが甘すぎる!」なんて言葉を浴びせられた事がある人も少なくないはずです!
ちょっとしたミスでも必要以上に指摘したり、余計な一言を加えたり…。本人は厳しさの中に愛情や優しさを含めているつもりでも、人間そうそう信頼関係なんて築けません。責められれば責められるほど、自信を無くし仕事などへの不安が大きくなってきます。
不安が大きくなれば仕事でのミスも増えてしまいますよね。こうなってしまっては悪循環。一概には言えませんが、厳しさが愛情の裏返しなんて思っているのは実は大人だけかもしれません。
時代は違うのに!
「これだから最近の若者は…」とつい口走ってしまう人も多いのではないでしょうか?「自分たちの時代はこうやって仕事を学んだもんだ!」「イマドキの若者は忍耐力がない」と肩を落としている大人達。その気持ちはアラサー女子の筆者でも共感出来る部分でもあります。
しかし今の大人が歩んできた時代と、今の若者が歩んでいる時代は違います!昔は耐え忍んで努力しても誰かがそれをしっかり見ていて評価されたかもしれません。今はどうでしょうか。評価する側の大人たちは自分たちの時代のモノサシだけで若者を見ていないですか?
「こうするべきだ!(こうあるべきだ)」という概念が強すぎて、それを若者に押し付けてしまっていないでしょうか。それは時にパワハラに成り兼ねないので、大人側も気を付けたいところですね。
▼パワハラ上司など「職場の困った人」についてeitomanさんが詳しく記事に書いてくださってます!もしかして…?と思う方は記事を覗いてみて下さいね。
心がポキっとなる前に覚えておきたい「職場の困った人」の対処法理解しようとしてくれない…
若者だって決して怠けているわけではありません!何とか自分の努力を認めて貰おう!と日々模索していることでしょう。上司や同僚に「うん!うん!」と相槌打っている方が本当は楽です。だけど、自分なりの考えなどを伝えようとすることで、誠意を見せようとしたりする。
まだ右も左もよく分かっていない状態かもしれませんが、必死で自分という人間が社会人として成り立っていけるように…と考えている子も多いんです!しかし、それを頭ごなしに「そうじゃない」「違う」など否定的な言葉ばかり投げかけられてしまっては不満しか産まれませんよね。
「個性が大事」「自尊心を持って!」と言われ育った若者と、大人たちが歩んできた時代の努力は少し違うかもしれません。いや、もしかしたら今の若者が行っている行動なんて許されなかったかもしれませんね。
そういった噛み合わない思考の要因が「どうして自分の事を理解しようとしてくれないのだろう…」と若者を悩ましているのではないでしょうか。
大人が直すべき問題
もっと若い人を大事に!
大人たちが若者に対して肩を落としてしまう気持ち…。とてもよくわかります!だからって厳しく当たったり、口うるさくしてしまうのは考え物。「自分が出来たのだから、相手も出来るはず!」という思考は一旦取り払ってしまいましょう!
未来を担う若者を大事に育ててみませんか?若者がつい勘違いして浮かれてしまうような優しさや甘やかしは必要ありませんが、根気よく接してみる必要があると筆者は思います。自尊心を大事に歩んできた若者にとって、「そのやり方は違う!」というような否定的な言葉は悲劇のヒロインを生み出してしまう要因になります(笑)
なので「こうやってやってみたら上手く行くよ!」とポジティブに聞こえる様な言葉に変えてみて下さい。きっとそうする事で「丁寧に仕事を教えてくれる上司」「わからない事があったらあの人に教えて貰いたい」などと若者の向上心と信頼を得ることが出来るのではないでしょうか。
厳しさで愛情を教えられてきた大人にとっては少々難易度が高い行動かもしれませんし、腑に落ちない事もあるでしょう。なので、自分の落としどころを探ってみて下さいね。
頑張って個性を出している若者の気持ちを理解しよう
【何を考えているかわからない部下への対処法】
若者を理解できない、と遠ざけてしまうのではなく、こちらから歩みよれば心を開いてくれるものです。「今時の若者は理解できない」という言葉は、「今時の若者は理解したくない」という大人の側の気持ちのあらわれです。一度歩みよってみましょう。— お坊さんのイライラ解消法 (@iraira_kaisyouh) 2017年8月21日
本当どこ行っても他人の粗探しして人の短所とか足元しか見れねークソな大人が存在する。
ああじゃなきゃダメ、こうじゃなきゃダメって謎のくだらないモノサシを押し付けて若者の未来と個性を潰していくのはいつもダセー大人たち。— KT (@KT0246) 2017年7月3日
「個性」と一口に言いましても、何を持って個性と言うのか…微妙なラインだと思います。何かが際立って目立つことが個性という風に捉えられていますが、そもそも人間はみんな価値観も考え方も違います。日本ではとても協調性が大事にされていますから、人とは違った意見を発言することはある種、輪を乱す行動とも見られますよね。
自分の意見やアイディアを発言する事が個性ならば、それに対して「空気が読めない」と批判をする人もいるでしょう。個性を持て!と言われたのに、個性を出せば批判される。周りとの協調性を大事にすれば「個性がない」と言われる。
我々若者は、その狭間で個性と言う自分らしさを見出しているのです。でもそれって人との優劣を図りたいからではなく、社会人として認められたいと言う承認欲求でもあるのです。その点を大人が少し理解してくれると、若者もがむしゃらにもがくことは少なくなるのではないでしょうか。
「若いから…」を辞めるべき!
筆者も何度「若いから…」と言われた事か!(笑)ちょっと反抗的な言い方をさせて貰うと「じゃあ若い奴でも理解できるように説明してくれ!」と思うわけです。年齢を重ねるだけで人は成長できるのでしょうか?
違いますよね。年齢と共に知識と経験値が増えて行くので人として成長出来るのです。失敗したり、悔しい想い・悲しい想いをしたり…。人にたくさん揉まれながら今の大人たちがあるわけです。確かにイマドキの若者は今の大人たちの頃に比べて人に揉まれるという経験値が圧倒的に少ないかもしれません。
だからこそ、大人が若者に教えてあげるべき事もたくさんあります。自分の経験や知識を押し付けるのではなく、教えてあげるのです。若いから…という言葉は、若者を放置する言葉に過ぎません。若いから分からないことがあるのなら、大人のあなたたちが先陣切って教えてあげましょう♪
イマドキ若者が直すべき問題
何でも「叱り」だと思わない事!
大人のちょっとした発言にイラっとしたり、悲しくなったりしていませんか?大人側は叱ったつもりはないけれど、叱られたように感じてしまう人も多いですね。そのようにイチイチ感じてしまうと、相手側はまさに腫れ物に触る気分になってしまいます。
「ここをもう少しこうしたらいいよ」なんて言うアドバイスもしにくくなってしまうかもしれません。何か指摘されても「そうだったんですね!勉強になりました。ありがとうございます」というぐらいの気持ちでいてはいかがでしょうか?
決して若者に対して「ダメな人間」だと言っているわけではないのです。それにどんなに自分に自信があっても完璧な人間なんてどこにも居ません!全部が完璧だったら人間味なんて感じられないですよ。そのぐらいゆる~い気持ちで大人と接してみてはいかがですか?
言い訳を作って逃げ場を確保しない
とにもかくにも…若者は本当に言い訳を考えるのが上手!と日々感心させられている筆者です。「~だからこうした」「~だったらもっとうまく行くのに」「自分にはもっと違う仕事が合うと思う」など、自分の非を認める前に言い訳を並べる人が多いように感じます。
言い訳って要するに自己防衛ですねよ?自分が傷つかないように、自分がなるべく悪くならないように…と思う気持ちは痛いほどわかりますが、言い訳よりも「ありがとう」と「ごめんなさい」をしっかり言える人の方がよっぽど誠意ある対応です。
「でも~」「だって~」というフレーズをよく使っていませんか?そしてその言い訳を正当化するのもNGです。言い訳された方は、かなり気分が悪いものがありますし、自分の評価を下げる行動にもなり兼ねません。
▼謝罪の仕方などがよくわからない…という人は、青色さんが「上手な謝罪のコツ」を執筆していますので、社会人としては一度目を通しておきたい記事です♪
上手な謝罪のコツと厳禁ポイントって?ビジネスにも役立つプロの術7選自己肯定感と自信は別物と理解しよう
最初の方で書きましたが、若者は自己肯定感が強い人が多い!しかし自己肯定感と自信は全く別物だと理解するべきでしょう。自己肯定感というのは自分を認めるという事で、あくまでも自分自身の中での話です。自分を大切に想う気持ちというのが自己肯定感。
自信とは「これなら胸を張って出来る」というように、積み重ねた努力や知識のおかげで生まれてくるもの。何をやっても割と上手くいく!という感じではなく「自分で自分を頼れる」という感覚でしょうか。
自分は何でも割とすいすい物事をクリアしていけるタイプだから~なんて言う人が居ますが、筆者からすればそんな薄っぺらい自信は頼りにしたくないな~と思うことがしばしば。つい表現が悪くなってしまいましたが、サッカーが上手な方だから~と言って明日サッカー選手になれるわけがないですよね。
経験がなければ自信はつかないし、失敗しなければ成功もわからない。むしろ失敗したって、その分野での自信があれば何も問題なく解決していけるでしょう。そう筆者は考えております。今一度、自己肯定感と自信について見直してみて下さい。
どちらの世代も少しだけ歩み寄ってみませんか?
今回は「イマドキの若者像」と「若者から見た大人像」について考察してみました!ネット社会が当たり前の現代では、人とのコミュニケーションが上手く図れない人が増えたり、思うように意思疎通が出来なかったりで、悩みを抱えて居る人は多いですよね。
今の大人と若者は感じている事が違います。だからお互いに自分のモノサシで相手を見るのを辞めませんか?人間関係に歩み寄りは欠かせません!今日から少し…視点を変えてみて下さいね♪
bitomos編集部プロフィール
そのライターの経歴や性格を知れば、今後どんどんbitomosの記事を読むのが面白くなるかも!?この記事ではライターそれぞれの自己紹介と、記事を彩るゲストキャラクターたちを紹介していきます。あなたのお気に入りのライターが見つかりますように♡