冷蔵庫の野菜を2倍長持ちさせるテクとは?ひと手間プラスの保存方法
サラダ・煮物・和え物、メイン料理の付け合わせなど、毎日の食卓に欠かすことができない野菜たち。でも、使いきれずに冷蔵庫の中でダメにしてしまった!という経験はありませんか?
- 残業や急な会食で自炊のタイミングが不規則になってしまう。
- 産地直送の鮮度のよい野菜を定期購入したいけど、ちゃんと使いきれるか不安…。
- カット野菜より丸ごと買ったほうが安いけど、一人暮らしや二人暮らしでは使いきる前に傷んでしまう…。
そんなお悩みを解消する「野菜の鮮度を2倍長持ちさせる保存方法」を紹介しましょう!
Contents
冷蔵庫で野菜を上手に保存するには
最近の冷蔵庫は性能がアップして、野菜室の温度管理もきちんと調整してくれる優秀機能がついているものも増えていますよね。だからと言って、買ってきた野菜を無造作に冷蔵庫に入れてしまうのはNG。保存時にちょっとひと手間加えるだけで、新鮮さや美味しさはグンと差がついてくるんです。
野菜には、冷気が苦手、水気が嫌い、乾燥しやすい、傷みやすいなどの特徴があり、それぞれに適した保存方法があります。ポイントは、包む・立てる・水につけるの3つだけ。それぞれの特徴を覚えて、その野菜にあった保存方法をマスターしましょう。
みずみずしさをキープする!葉物野菜の保存法
レタス、キャベツ、白菜など、しゃきしゃきとした食感と鮮度をキープしたいなら、水分の抜けを防ぐことが保存のコツ。切り口に一工夫することでばっちり鮮度をキープできます。
レタス
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レタスは芯の切り口から水分が抜けていきます。丸ごと1個購入してきたら、切り口の部分に小麦粉をたっぷりと塗り、蓋をしてしまいましょう。後は、ポリ袋に入れて芯を下にして野菜室で保存します。外側の葉を剥きながら使っていけば、何と3週間も保存が可能です。
■OXOグリーンセーバー
野菜や果物が劣化する主な原因は、食品が発するエチレンガス、過度な水分、乾燥の3つ。このOXOのグリーンセーバーは、水分と湿度を調整するための水切り用のカゴとエチレンガスを吸収する活性炭フィルターがセットされ、野菜の鮮度を長期間キープできるようになっています。
ちなみに毎日サラダを食べる筆者は、このOXOのグリーンセーバーが欲しかったのですが、「ちょっと高いな~」というのと「大きすぎるかな?」と、買うのを躊躇っていました。そこで目をつけたのが、野菜室に入るサイズのサラダスピナー。
こちらは3coins(300円ショップ)で購入したサラダスピナー。背が低く蓋のでっぱりも少ないので、野菜室にすっぽり入ります。スピナーで水切りしたら、そのまま野菜室で保管。3日ぐらいは余裕で使えます。
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キャベツ
キャベツは切った切り口から水分が蒸発していき、長くおけば切り口が黒ずんでしまいます。カットした部分を濡らしたキッチンペーパーで覆ったあと、ラップでキッチリと包んでポリ袋に入れて野菜室で保存します。このとき、切り口を下に向けて保存するのが水分の蒸発を防ぐコツです。
保存の目安は1週間程度。2,3日で食べきるなら、ポリ袋に入れて切り口を下にするだけでもOK。丸ごとなら芯を下にして保存しましょう。
白菜
白菜は、葉の水分が軸に吸い取られてしなびてきます。保存するときは、軸を斜めにカットするのがポイント。ペーパータオルにくるんでからポリ袋に入れ、立てて保存します。
これで10日間程度保存ができます。2,3日で食べきる場合は、軸を切り取ってポリ袋に入れるだけでもOKです。
冷気が嫌いな夏野菜の保存法
キュウリ、トマト、ピーマンなどの夏野菜は冷気が苦手。冷気が当たり過ぎると中の水分がしみ出してきてしなびてしまいます。冷蔵庫の冷気が直接触れないように工夫して保存しましょう。
キュウリ
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きゅうりは水気を嫌うので、濡れている場合は水分をよく拭き取っておきましょう。キッチンペーパーにくるんで、ポリ袋に入れ立てて保存し、ペーパーが湿ってきたら交換します。実っていたときと同じようにヘタを上にして立てるのがポイントです。
これで10日間程度は新鮮さをキープすることができます。2,3日で使いきるならヘタを上にして立てておくだけでOKです。
トマト
ぶつかったところから傷んでくるトマト。2~3個で1袋に入っている場合は、袋から出して1個づつラップでくるんでおきましょう。また冷気が苦手なので、ラップの上からポリ袋に入れ、二重包装して保存します。潰れないようにヘタを下にしておくのがポイントですよ。
これでツヤツヤの状態のまま10日間程度保存できます。2,3日で食べきるなら、ヘタを下にして保存するだけでもOKです。
ナス
キュウリと同じくナスも冷気にあたると水分が抜けてしぼんでしまいます。1本づつラップでくるんでから厚手のポリ袋に入れて保存します。種の部分は黒くなってきますが、表面のツヤと味はキープできます。この状態で保存の目安は10日程度。2,3日で食べきる場合は、購入時の袋の上からさらにポリ袋に入れて保存しておきましょう。
傷みやすい!種やワタのある野菜の保存法
パプリカやカボチャのように種やワタが詰まっている野菜は、そこから傷み始めてきます。冷蔵庫の中に入れる前に取り除いてしまえば、驚くほど長持ちします。
パプリカ
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輸入物が多いパプリカは、購入した時点ですでに収穫から日数が経過しているものが多いです。パリッと皮が張った鮮度の良いものを選ぶようにしましょう。保存するときには、半分に切って軸・種・ワタをすべて取り除きます。乾燥しないようにキッチンペーパーにくるんでからラップを巻いて保存します。
これで10日間程度は鮮度をキープできます。2,3日で食べきるときや、カットしていない場合でもポリ袋に入れて保存し乾燥を防ぐようにしましょう。
カボチャ
丸ごとのままなら常温で2ヶ月は持つというカボチャ。でも普段は半分や1/4サイズで購入することが多いですよね。カットしたカボチャは、ワタの付近から傷み始めカビてしまうこともあります。すぐに食べる場合でも、種とワタは取り除いてから冷蔵庫に入れましょう。
保存する際は、キッチンペーパーを巻いてポリ袋に入れて野菜室で保存します。ペーパーが湿ってきたら交換すれば10日間程度日持ちします。2,3日で食べきる場合でもポリ袋に入れて保存し、乾燥を防ぐようにしましょう。
ゴーヤ
ゴーヤを常温で置いておくと、外側が黄色くなり種は赤くなるのをご存知ですか?実はこの状態になっても食べることは出来るのですが、シャキシャキした食感やゴーヤらしい苦味は失われてしまいます。
ゴーヤの熟成をストップさせるためには、種とワタを取り除いてから保存するのがポイント。縦に半分にカットして種とワタを取り除き、キッチンペーパーで包んでからラップを巻いて保存します。これで8日間程度日持ちします。
すぐに食べる場合は、ラップに包んでツルの部分を上にして立てて保存しておきましょう。
「立てて保存」で長持ちする野菜
畑と同じ状態にしてあげることで長持ちする野菜はたくさんあります。「立てて保存」の方法をマスターしましょう。
ブロッコリー
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そのままの状態で保存しておくと、つぼみの色が茶色く変色したり、パサついてポロポロとつぼみが落ちてしまうブロッコリー。青々とした色とみずみずしさをキープするには、ブーケのように保存するのがポイント。
ガラス瓶やグラスに水を入れ、茎が浸かるようにブロッコリーを挿します。上からポリ袋をかぶせて輪ゴムで止めて、野菜室で保存します。保存期間の目安は10日程度です。
すぐに使う場合や水を入れて保存できない場合には、厚手のポリ袋に入れて立てて保存します。
グリーンアスパラガス
冷蔵庫に入れておいたら、アスパラの穂先が曲がってしまった…ということはありませんか?実はコレ、アスパラが成長を続けているからなんですよね。そのままにしていると、根本付近は養分が失われてシワシワになってしまいます。
鮮度がよいうちに根元の部分を少し切り落とし、濡らしたキッチンペーパーを巻き付け、ポリ袋に入れて立てて保存しておくのがベストです。保存の目安は10日間程度。すぐに使う場合でもポリ袋に入れて立てて保存するようにしましょう。
ほうれん草・小松菜
寝かせた状態で保存すると、葉が黒ずんできたり乾燥でパサついてしまうほうれん草や小松菜。容器に入れて立てて保存し、上かからポリ袋をかぶせて冷気が直接あたるのを防ぐようにしましょう。この状態で10日間程度は葉先がピンとした状態をキープすることができます。
すぐに使う場合は、買ってきた袋のままでもOKなので、立てて保存するようにしましょう。使い残した場合には、ポリ袋を入れ替えて保存しておきます。
水分が抜けやすい野菜は水につけて保存
野菜室の片隅でカピカピになってしまう長ネギ、すぐにしな~としてしまうセロリなど、水分が抜けやすい野菜の保存方法を紹介しましょう。
長ネギ
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鍋シーズン以外は少量づつ使うことが多い長ネギ。野菜室の中に長時間眠っていることも多いですよね。気づいたら「冷蔵庫の片隅でしぼんでカピカピになってた~」なんてことはありませんか?
長ネギは元々水分が少ないため、すぐに固くなってしまいます。短くカットして水を入れた保存容器に立てて保存すれば、切り口から水分を吸いあげてくれるので、固くならずに保存することができます。水の量は下から2cm程度。3日に1度は水を交換してください。
保存の目安は10日間程度です。2,3日で使い切る場合は、立てられる長さにカットしてポリ袋に入れ、立てて保存するようにしましょう。
セロリ
同じく水分が少ないセロリは、葉がついたままだと水分がドンドン失われてしまいます。葉の部分を切り落としてから、適当な長さにカットして保存容器に入れます。さらに全体が浸かる程度の水を入れて保存します。
保存の目安は10日間程度です。すぐに使う場合でも、葉と茎を切り分け、立てられる長さにカットした状態でポリ袋に入れ立てて保存します。
もやし
お手頃価格で家計の強い味方になるもやし。でも足が早く、すぐに傷んでしまうのが難点ですよね。空気に触れることで変色するので、袋を開けるとすぐに茶色く変色してしまいます。かといって開封せずに置いておくと、蒸れて嫌な臭いを発することがあります。
開封したもやしは、保存容器に入れて水につけておけば、変色を防ぎ、鮮度を維持することができます。2日に1度の割合で水を交換すれば、約10日間は白さとシャキシャキした食感をキープすることができます。
すぐに食べる場合には、買ってきた袋のまま野菜室に入れておけば大丈夫ですが、暑い時期は袋の中が蒸れていることがあるので、水につけておいたほうがよいでしょう。
葉付きの根菜類の保存法
比較的長持ちするイメージがある根菜類ですが、葉の付きのものは葉の部分を切っとって保存したほうが長持ちします。
大根
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大根は、「葉に近い部分は甘味が強く、中心部分は水分が多く、先の部分は辛みが強い」というように部位によって味が異なります。1本買って、3つのパーツに切り分けて保存しておけば、メニューによって使い分けることができますね。葉がついたままだと水分が抜けやすいので、葉の部分は切り落しておきましょう。
カットした大根は、それぞれキッチンペーパーに包みポリ袋に入れて保存します。保存の目安は10日間程度です。2,3日で食べきる場合でも、カットしてキッチンペーパーで包んでおくのがおススメです。
ニンジン
葉付きのニンジンは滅多にお目にかかれませんが、もしついている場合には、同様に切り取っておきましょう。ニンジンは高温多湿を嫌うので、水分を拭き取り、ペーパータオルを巻いてポリ袋に入れて野菜室で保存します。この状態で2週間程度日持ちします。
使いかけの場合は、切り口にキッチンペーパーを当ててラップを巻いて保存します。2,3日で使い切る場合には、ポリ袋に入れて立てて保存しておきます。
カブ
葉付きの根菜と言えば、やっぱりカブですよね。3~5株程度束になって売られているので、一度に使いきれないことも多いと思います。葉がついたままにしていると、皮にハリがなくなり中にスが入ったりするので注意が必要です。
保存するときには、葉の部分を切り落とし1つづつキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて保存します。保存の目安は10日間程度。すぐに使う場合でも、葉を切り落としておいたほうが無難です。
少しづつ使いたい…香味野菜
薬味やちょっとした彩りに使いたい香味野菜。使いきれずに残ってしまうことが多いですよね。長期保存の方法をマスターすれば「ちょっとだけ使いたい」という時にとても便利です。
大葉
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2,3枚づつしか使わないことが多い大葉。そのまま冷蔵庫に入れておくとすぐに傷んでしまい、ムダにしてしまうことが多いですよね。大葉の保存は水に挿して保存する「ブーケ方式」がベスト。キッチンペーパーで葉の水分を軽く拭き取った後、軸が浸かる程度の水を入れた保存容器に入れ、蓋をして冷蔵庫で保存します。
3日に1回の割合で水を交換すれば2週間以上青々とした葉の状態をキープすることができます。
生姜
乾燥しやすい生姜は、水につけて保存するのがおススメです。保存容器に入れて全体が被る程度の水を入れて野菜室で保存します。1週間に1度の水替えでなんと1ヶ月の保存が可能です。
パセリ
お弁当や料理の彩り、スープの浮き実など、少量づつ使うことが多いパセリ。1束いっぺんに使い切るのは、なかなか難しいですよね。そんなパセリもブーケ方式で保存すればOK!
保存容器に茎が浸かる程度の水を入れてパセリを挿し上からポリ袋で覆って、野菜室で立てて保存します。水替えしなくても10日間程度保存できます。
上手に保存して食品ロスをなくそう♪
上手な保存法をマスターすれば、節約や時短はもちろん、食品のムダな廃棄「食品ロス」を減らすことにも繋がるのです。今回紹介したのは、ごく一部の野菜の保存方法ですが、包む・立てる・水につけるの3つ方法は、どんな野菜の保存にも応用することができます。冷蔵庫に入れる前のひと手間。ぜひ活用してくださいね!
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