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最近、料理家である土井さんの「一汁一菜でよい」という提案が話題になっています。この提案により気持ちが楽になった女性はどれほどいたでしょうか。今回はこの味噌汁の持つパワーを再確認し、毎日食べられるように、より手軽に作れる冷凍保存した味噌汁の作り方をご紹介したいと思います。
こんにちは!bitomosライターmikaです。日本人にとって、なくてはならない存在である味噌汁。1杯あるだけで心もお腹も満たされますよね。そんな味噌汁をもっと手軽に作りたいと思いませんか?
確かに味噌汁が嫌いな人ってあまり聞いたことがないわ。うちは夫も娘も味噌汁が大好きなんだよねー。
なんとなく健康に良いのはわかるから毎日飲みたいけど、時間がない時には省いてしまうことも…。もっと味噌汁のことを知って、手軽に作れるようになると嬉しいな♡
味噌とは
味噌は伝統食

「味噌汁は朝の毒消し」や「味噌は医者いらず」などということわざを知っていますか?この他にも、味噌と健康を結びつけたことわざや言い伝えが日本にはたくさんあります。
味噌は約1300年も前から日本人に食べられている伝統食ですが、昔から味噌が人々の生活や健康に欠かせないものだったということが良くわかりますよね。
基礎調味料を表す「さしすせそ」の「そ」に入るくらい味噌は、和食において重要な存在なのです。
そうそう!味噌は 砂糖・塩・お酢・醤油と並ぶ5大調味料なのよね。
味噌の種類

by bitomos
主な味噌の種類は4種類。中でも米味噌が国内で生産されている味噌の8割を占めています。
普段家庭で使用している味噌の種類をあまり気にしたことがなかったのではないでしょうか?
うちで使用しているのも米味噌だわ。他の種類を知ってしまうと、味も知りたいー!
味噌の栄養価

味噌の主原料は「畑の肉」とも言われる大豆ですが、発酵することで生成されるアミノ酸やビタミン類が、発酵させる前の大豆とは比べ物にならないほど多く含まれるようになります。また消化吸収がされにくい大豆のたんぱく質も、味噌として摂取することで加水分解され吸収しやすくなるのです。
味噌はその他にも、炭水化物・脂質・カリウム・マグネシウム・繊維質など多くの栄養素を含んだ素晴らしい食品です。骨粗しょう症予防や美白・美肌にも効果があるとされているイソフラボンも含まれているので、女性には特に積極的に摂りたいですね。
と言っても、味噌汁は塩分の摂り過ぎが心配でじゃない?うちの夫、高血圧予備軍なんだよねー…はぁ。
堀越編集長!実は1杯の味噌汁で約1.4gと料理一品の塩分量としてみれば決して多くない数値なんですよ。
それでも塩分が気になるようであれば、カリウムや食物繊維を含んだ具と一緒に食べれば塩分が体内に吸収されるのを防いだり、塩分の排出を促せますよ。
良いことを聞いたわ。やっぱり毎日飲みたい!後は作る手間だけね…。
味噌の驚くべき力
各方面の研究により、味噌の効果について様々な論文が発表されています。
・「タバコを吸わないが、お味噌汁を全く飲まない人」に比べ「喫煙者であるがお味噌汁を毎日飲む人」の方が胃がんによる死亡率は低い(国立がんセンター 1981年)
・味噌汁の摂取が多いほど、乳がんの発症率が低下した(厚生労働省 2003年)
・味噌は脳卒中や心臓疾患、痴呆症などの発症を低下させる(大妻女子大学 1994年)
世界の中でも、長寿国である日本。その長生きの秘訣は味噌との関係も深そうです。
家族にも出来る限り多く味噌汁を飲んで欲しいから、これから朝食は和食にしたい…。でもやっぱり手軽なのはやっぱりパン食かも。
一汁一菜のすすめ

一汁一菜でよいという提案
家庭料理家として知られる土井善晴さんが、「一汁一菜でよいという提案」という本を出版し、多くの人から共感を得ました。この本の中で土井さんは、昔はご飯・味噌汁・漬物のスタイルが一般的であったため、今だっておかずを無理に作る必要はなく、ご飯と具だくさんの味噌汁を作ればそれで十分だという考え方を示しています。
一汁三菜を毎日の食卓に並べないと…と思って毎日のおかず作りに悩まされていた人にとっては、目からウロコの提案かも知れません。でも昔の人はそうやって過ごしていたのですから、健康面でも問題ないそうです。まさに味噌汁のパワーを表していますね。
私も仕事をしているから、家族のための料理にかける時間がなかなか取れなくて…。この本を読んで心が救われた気がしたわ。
おかずの代役も務められる味噌汁、おそるべしですね!
土井善晴さんが提案している一汁一菜についてはこちらでより詳しくご紹介しています。毎日の料理作りで悩んでいる方はぜひ覗いてみて下さい!きっと肩の力が抜けることでしょう。
⇒一汁一菜でよい!土井善晴さんが提案する家族のための愛情レシピ
味噌玉とは

味噌汁の重要さは良くわかったわ!あとは簡単に作れる方法が知りたい!!
味噌玉とは、「手作りのインスタント味噌汁」と思ってもらえればわかりやすいと思いますが、味噌とだし、具を合わせて玉のようにし、保存したものです。すると食べたい時にお湯を注ぐだけであっという間に味噌汁ができてしまうというとっても便利な方法なのです。
お湯を注ぐだけであれば、忙しい朝でもできる!ついでにお弁当と一緒に持って行くのもいいわね。
インスタントだけど、手作りだから保存料も気にならないのも嬉しいですよね!
味噌玉の作り方
味噌玉の作り方はとっても簡単です。
【材料】
・味噌10g(1人分)
・だしになるもの(だしの素やかつお節など)
・好きな具
・ラップ
材料を混ぜて、ラップで包んで冷凍庫に入れるだけ。食べる際は熱湯150mlを注いで混ぜれば完成です。
冷蔵でも保存できますが(具によって日持ちは変わります)冷凍しておけば1ヶ月ほど保存が可能です。冷凍しても味噌はカチカチに固まらないので、すぐに使えて便利ですよ。
試してみよう!冷凍できるオススメの具材
具だくさんの味噌汁にしたい場合は、味噌玉とは別に具材だけを保存袋に入れて冷凍しておきます。食べる際には具をレンジで解凍し、味噌玉で作った味噌汁と合わせて出来上がりです。
豆腐
豆腐は絹ごしでも木綿でも冷凍可能ですが、水分の多い絹ごしよりも木綿の方が冷凍向きと言えます。お味噌汁用であれば1口大に切り分けて、1回分をラップに包み冷凍するようにしましょう。
豆腐は冷凍することによって、全く異なった食感になります。解凍後は高野豆腐のようなスポンジ状になる為、豆腐本来のなめらかさはなくなります。しかし豆腐が味噌汁を吸ってくれ、口に入れた時のジュワッとした食感を楽しめるので、いつもとは違った味噌汁に仕上がります。
油揚げ
購入しても、なかなか1度で使い切ることの少ない油揚げ。冷凍しておけば長期保存が可能になるので、無駄にせずに済みます!
油揚げは油の酸化を防ぐ為、熱湯をかけるかさっと茹でて油抜きをしてからの保存をおすすめします。油抜き後はキッチンぺーパ―でしっかり水分を取り除き、使いやすい大きさに切ってから、ラップやフリーザーバックなどに入れ冷凍庫で保管しましょう。
切ってから油抜きをすると、切り口から水分が入ってしまう為、油抜きを行ってから切るようにしましょう。
キノコ類
一般的に冷凍すると味が落ちると言われますが、キノコ類に関してはその逆で、冷凍すると旨味成分が約3倍にまで増えると言われています。なぜならキノコは冷凍することでキノコの中の水分が膨張し細胞膜を壊しますが、その際に死んだ細胞によって旨味成分のもとが作られるからなのです。
冷凍方法ですが、基本キノコ類は洗う必要がありません。そのまま石づきを取り除き、使いやすい大きさに切ってからジップロックなどで冷凍しましょう。キノコ類は自然解凍をしてしまうとドリップが出てきてしまう為、凍ったまま鍋に入れるなりして加熱調理を行います。
キノコの旨味成分以外にも香りも増すと言われますが、本来の食感は失われますので、好みで使い分けるようにしましょう。
色々な種類のキノコをmixして冷凍保管しておくと、それだけで具沢山の味噌汁になるから堂々と食卓に並べられるわ♡
お味噌汁の具材としてもオススメなえのき茸。実はダイエットにも効果があるって知っていましたか?
毎日の食事に味噌汁を

いかがでしたか?今まで一汁三菜を欠かさず作っていた人にとって、いきなり一汁一菜にすることに抵抗がある人もいるかも知れません。
しかし、たまにはお米と栄養たっぷりな具だくさんの味噌汁で一食済ませてもいいんだと思えたり、食事の支度の中で味噌汁だけでもお湯を注ぐだけで作ることができたのなら、少しは気持ちが軽くなりますよね。空いた時間で他のことに時間を費やすこともできるのではないでしょうか。
これまで何となく飲んでいた味噌汁の持つパワーの素晴らしさについて改めて気づき、冷凍保存方法を行うことによって、毎日の食卓に味噌汁が並ぶ家庭が増えることを願っています。
これからは食卓に味噌汁が並ぶ回数が劇的に増えそうだわ♡
味噌汁好きの旦那様と娘さんにも喜んでもらえそうで良かったです!
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