主婦の鬱が問題に!?意外な原因と上手な回復方法をお教えします
なんだかやる気が起きない。どんなに寝ても疲れが取れない。気が付くと夜になっていた。時々なら「たまには手抜きもいいわよね」で済みますが、毎日だと「なに怠けてるんだ」と言われてしまう人も出てくるのではないでしょうか。
「気楽な主婦業」なんて言い方をしますが、実はその主婦の鬱が今問題になっているんです。
Contents
鬱と怠けは似て非なるもの!
鬱病の完治に時間がかかる理由はいろいろありますが、その原因の一つに「発見が遅い」というものがあるそうです。というのも、鬱の初期症状がそうと気づかれないことが多いからなんです。
鬱って?
何もやる気が起きない、今まで好きだった趣味に興味が持てない、そんな気分になっている状態を「鬱状態」と表現します。それが断続的であれ続くと「鬱病」と診断されます。
・今まで興味を持っていたことが途端に興味がなくなる。
・人と話すのが億劫、他人とかかわるのが怖い。
・高熱を出した時のような頭痛に襲われる。
・食欲がなく、何を食べてもおいしくない。
・ネガティブ思考に支配される。
・恐怖心から外出できなくなる。
・死を想像する、もしくは死に向かう行為を行う
自分の意志と反して体や思考がついていかない状態で、軽度だと眠気が続いたりなんとなく体がだるい、などという症状もあるようです。
しかし、最近では新型の鬱病というものが発見され、これがちょっとした物議をかもしています。
・自宅やプライベートなどは割と元気。
・療養中でも遊びに出かけたりする。
・周囲からはわがままだと思われがち。
・鬱病の責任を他人のせいにする。
・20~30代に多い。
一見するとただの「怠け」ですよね。診断書を提出していたとしても、会社を休んで楽しそうに買い物している姿を目撃されたら…どうなるかはわかりますよね。
しかし実際の鬱病の人というのは、外出する気になるだけでも本人には驚きで、その気になったときに出かけておかないと回復の兆しが閉じてしまう人もいるんだとか。
現行型の鬱病ならばいろいろと研究も進んでいますが、この新型の鬱病は経験を積んだ医師でも判断に悩むところだといいます。医師が悩むのであれば、一般の人なんて見わけがつかないのも仕方がないのかもしれませんね。
▼鬱病診断の参考になる簡易的なチェックができるので、参考にしてみてください。
うつ度チェック 簡易抑うつ症状尺度(QIDS-J)-こころのスキルアップ・トレーニング
周囲にはわからないボーダーラインですよね。だからこそ周囲は本人の言葉を信じていいのか疑ってしまうのかもしれませんね。,
それにしても新型の鬱病って…なんだか「最近の若者は」という声が聞こえてきそうで怖い。
怠けって?
「〇〇だと鬱」という判定基準がはっきりしていればいいのでしょうが、そうでないので困るところです。ただし怠け癖や怠け病というのは病気ではないので治療法はありません。
逆を言えば、怠けはずっとは続かないということです。
鬱は完治までに数年かかることが当たり前の病気です。しかし怠けは何年も続きません。だるい、やる気になれないからとすべきことが進まない。そんな状態が何年も続くと思うとぞっとすると思えるなら、それは怠けからくる感情です。
完璧主婦ほど鬱になりやすい!?
鬱病の発見が遅れる原因として、症状がわかりにくいといいました。わかりにくいということは、自分が鬱だと自覚しにくいということで、その間にどんどん自分を追い込んで悪化させてしまうということがあるんです。
鬱になりやすい人の特徴
無自覚が悪化させる原因となることはほかの病気でもあることですが、鬱病の場合、自分で悪化させている人が多いというのが問題なんです。
鬱になりやすい人というのは、ストレスに弱く内にこもりがちといわれていますが、最も大きい特徴は「頑張り屋」だということなんです。
主婦に置き換えると
労働に対する評価の低い「主婦業」ですが、実は家事を労働とした場合の試算が出ています。
内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部が2011年に出した家事活動などの貨幣評価の推進方法を見てみると、OC法で一人当たりの年間無償労働評価額は、専業主婦が年齢平均で304.1万円、兼業主婦が223.4万円となっています。(Dr.Wallet引用)
専業主婦と兼業主婦では無償労働の時間が違うので金額も差がありますが、兼業主婦の場合、外での労働での賃金も合算されることを考えると、その年収は驚きの額になりそうです。ましてや主婦業には休日がありません。食事をとらない日などなく、小さな子供や介護が必要な人がいる場合はさらに拘束されますよね。
365日の無償労働。社会で例えるなら、ブラック企業で働いているようなものですね。
同年代のママ友がいない
同じ年代で子供がいる同士だと、子育ての悩みや自分がどうやって育ってきたかという話ができますよね。ところが年代が合わないと育児に関する根本的なスタンスが違うことがあります。
また同じ年の子でも、一人目と二人三人目では育児に関する余裕も違うし、どうしても先輩ママとしてはアドバイスを受けられても、同レベルの話での共感はうすそうですよね。同じような環境でお互いの苦労や悩みを分かち合える、そんな同年代のママ友がいない場合、気持ちの発散ができずにためてしまうことにもなります。
子供が小さく家にこもりがち
乳幼児を抱えたママさんは食材の買い物に出るのも大変です。やんちゃざかりの子供を連れて行くとなると、行き先もかなり限定されてきたりしますよね。
買い物は宅配やネット通販で、外出は結局いつも決まった場所。子供が小さいとどうしても出歩くことが難しくなります。また、子供の人数が増えればママひとりで見るのも大変で、「だったら近所の公園」になってしまいがちです。
家からは出ているとは言え、いつも決まった場所、すぐ近くの公園では、十分な気分転換とはいえなさそうです。
単調な毎日で刺激がない
これは家にこもりがちなママに連動して言えることですが、生活パターンが一定で出かけ先も同じとなると、なんの変化もない日々を過ごすことになります。良かれ悪かれ「刺激」というのは、人の心には必要なものです。単調な毎日では感情の揺れ動きがないので、やがてすべてのものに興味をなくしてしまう可能性も出てくるのです。
また、負の感情というのは案外心に溜まりやすいもの。感情を揺らしながら喜怒哀楽のバランスを取るはずが、負の感情ばかりだとそれは鬱を呼び込んでしまう原因にもなりかねません。
なんでも自分一人でやろうとする
就職してOLになって、結婚して妻になって、子供が生まれて母になって、同居をして嫁になって。女性は何役も同時にこなさなくては行けない場合があります。「妻や母になっても女性でいたい」なんて言い出したら、更にそのハードルはあがります。
それぞれの役を完璧にこなそうとするのはいいことですが、それら全てを自分一人の責任として、一人で背負わなくてはいけないものではないんです。すべてを一手に引き受けてキャパオーバーで倒れたとき、そんな自分のことも自分で支えることができますか?
「私鬱かも?」と思った時の回復方法
怠けと鬱のボーダーラインが曖昧な以上、どうしても自身の状況を見誤ってしまうかもしれません。それでもちょっとでもおかしいなと思ったら、まずは頑張るのではなく休憩してみましょう。
一日家事を放棄する
部屋が多少汚れていても、洗濯物がたためずに干しっぱなしでも死にはしない。そんな風に思えないから頑張ってしまうんですよね。
ならばここはお金で解決しちゃいましょう。「主婦業」を頑張っているあなたにボーナスです。
家事代行や一時預かりを頼んでも1回数千円、仮に倒れて長期療養なんてことになったときの出費を考えたら、せめて月に一回、数時間くらい「主婦」「母親」の役を降りてもいいのではないでしょうか。
▼家事代行業者で評価の高いものが載っています
「お掃除の家事代行」選びの達人
▼ママに罪悪感なく一時預かりを利用してもらいたいがモットー
「ママズスマイル」
手伝ってもらうのではなく一緒に
よく家事をご主人に手伝ってもらうと仕上がりが雑、やり方が違う、そして結局やり直しで二度手間。なんていう意見を聞きますが、これは自分と同等の結果を期待するからですよね。
会社で言えば、優秀社員と同じことを新入社員に求めるのと同じこと。なんて無茶を言っているんだろうと思いますよね。普段からちゃんと見てればできると?それって、「仕事は見て盗め」といっているようなものです。
手伝いを求めるのではなく、一緒にやってみてはどうでしょうか。共同作業であれば、男性は相手を観察して自分の役割をはっきりさせようとしてくれるので、こちらの要求も出しやすいですよ。もちろん男性側の提案もきちんと受け入れてあげてくださいね。
自分から評価を受けに行く
男性は社会的な評価を受けています。それが励みになるかプレッシャーになるかはその人次第ですが、少なくとも評価してもらえる程度に社会に受け入れられているということですよね。では主婦の方々は?
バラエティに引っ張りだこのタレントつるの剛士さん。四児のパパとしてイクメンっぷりも度々話題になりますね。2010年には二か月間の育休を取ったことも大きな話題となりましたが、育休明けに「主婦業って終わりがなくて本当に大変。なのに誰からも評価されない。SNSにお弁当アップするママたちの気持ちがすっごくよくわかる」とおっしゃってます。評価されないなら、評価が貰えそうなところにアピールです。
つるのさんの育児休暇の奮闘記録「つるの剛士 オフィシャルブログ」は、頑張る主婦の方々の代弁に思わず涙がでるかも。
きちんと休みをもらう
「主婦業」は、365日無休のブラック企業だと言いました。適度に手を抜いて、忙しいと言いながら友達とランチに出かけ、好きに休憩してテレビ見て、どこがブラックだという声が聞こえてきそうですが違います。
就業中だって休憩時間はありますよね。デスクにいる間中ずっと仕事してるわけでもないですよね。そして会社から出ればそこで仕事とは一線おけますよね。そこが「主婦業」と違うところなんです。
主婦はどこにいても何をやっていても、主婦から一線引くことができません。休憩しているようでいて、時間になれば食事の用意をし、洗濯物を取り込み、そんな流れ作業が毎日続くのです。
そこで「主婦業」にも休日を設けてみてはどうでしょうか。その日は「○○の奥さん」ではなく、あなた個人として過ごす日を作ります。そうすることで普段背負っている肩書から開放され、リフレッシュできるかもしれません。
頑張るあなたを家族はきちんと見ています
家族になると、お互いの存在が当たり前の日常になっていきます。するとお互い同士を改めて見つめ直す機会というものがなかなか少なくなりますが、だからといって無視しているわけではないですよね。
一人のときは自分で自分を支えればよかったですが、夫婦になり家族が増えれば支えるものも増えてきます。そんな時、自分ひとりで全員を支えようなんて思わないでください。
家族があなたを支えます。寄りかかって楽ができた分、あなたも家族を支えてあげてください。
あなたが一人で支えるには限界があります。支えきれなくなって、家族全員が倒れ込んでしまわないよう、お互いのちょうどいい寄りかかり方を見つけてください。それが「それぞれの家庭のあり方」になっていくのだと思います。
bitomos編集部プロフィール
そのライターの経歴や性格を知れば、今後どんどんbitomosの記事を読むのが面白くなるかも!?この記事ではライターそれぞれの自己紹介と、記事を彩るゲストキャラクターたちを紹介していきます。あなたのお気に入りのライターが見つかりますように♡